制圧

 高攻撃力かつ強力なコントロール能力を持つモンスターを立てるなどして、自分が有利かつ逆転の難しい状況を作ることを指す非公式用語。
 こうした状況を作りやすいステータス効果を持つカードデッキは「制圧力が高い」と言われる。
 古くから使われていたロックという言葉に、「なおかつ自分は比較的自由に動くことができる」という条件を追加したものと考えることもできる。

「制圧力が高い」条件

 主に下記の条件が挙げられる。

  1. 耐性
  2. フリーチェーン除去効果
  3. 相手効果無効にする、または効果適用を妨害する効果
  4. 相手特殊召喚を阻害する効果

 一般に、『攻撃力が高く、以上の効果を持ち合わせている』モンスターは、制圧力が高いとされる。
 結界像のように攻撃力の低いモンスターは、コントロール能力は高くとも戦闘破壊されやすいため、単体での制圧力は高いとは言い難い。
 当然ながら「魔法カード発動無効にできる効果」より「魔法モンスター効果発動無効にできる効果」のように、対応できる範囲が広い効果の方が制圧力に優れる。
 また、上記の効果を複数持ち併せたモンスターは、それだけ制圧力も高まる。

制圧を対策する方法

 今日の環境レベルのデュエルでは、「いかに相手に制圧される事なく、自分が制圧できるか」が重要な要素となっている。
 相手の制圧を対策するには以下のような方法がある。

  • 初手で自分が制圧する
    最も確実な対策と言えるのはこれであろう。
    先攻ターン目から制圧布陣を完成させてしまえば、相手がそれを崩した上でこちらを制圧し返してくるリスクは低い。
    しかし先攻後攻ジャンケンで決まる以上確実に先攻を取ることは不可能であり、「相手先攻を取り、制圧を仕掛けてきた場合」の対策も練っておく必要がある。

歴史

 「フィールドを制圧する」という言葉は、アニメシリーズや原作・漫画版のみならず遊戯王OCGにおいて古くから使われていた。
 ただしその意味は単に「攻撃力の高いモンスターを立てる」というものであり、今日のそれとは少々異なる。
 OCGに関する古いサイトや書籍には、「を並べてフィールドを制圧する」「暗黒界を並べて制圧」「《ダーク・アームド・ドラゴン》で制圧」などの文言が見られる。
 かつてのOCGには全体除去が少なかった事、シンクロ召喚のような大型モンスターを立てる手段が少なかった事、一度失ったアドバンテージを取り戻すのが困難だった事などから、何体か高攻撃力モンスターを並べるか、高攻撃力で(フリーチェーンでなくても)除去を撃てるモンスターが存在すれば、それは十分に「制圧」であった。
 融合デッキ(現在のエクストラデッキ)の利用頻度も少なく、メインデッキモンスターが主力であったため、「必要な時に適切なモンスターを用意するのが難しかった」というのも理由である。

  • 2014〜2017年の第9期に環境で流行したデッキは、そのほとんどが相手の行動を阻害する効果を有しており、この頃には「制圧」は完全に現在の意義で固まったといえる。
    これ以降、トーナメントレベルのデュエルは「いかに相手に制圧されず、自分が制圧できる盤面を作るか」が重要な要素となっている。
  • 公式サイトやVジャンプ等でも「制圧」という言葉は古くから用いられている。
    ただしこれらは今日でも「単に大型モンスターを立てる」事を「制圧」と呼んでいる事が少なくない。

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