特殊裁定

 遊戯王OCGでは、「テキストに反した」もしくは「テキストに書かれていない」裁定が下されることが少なからずある。
 また、再録されていない事からテキストが古くなり、裁定に矛盾が生じる例も存在する。
 一部のカードは再録に伴うエラッタに伴い、以下の形で矛盾を解消している場合が多い。
 具体的には

  1. エラッタ前の裁定に合わせた内容にテキストを変更する。
  2. 以前の裁定・効果処理の問題点や従来のテキストの不備故の裁定を踏まえた上で、テキストを変更する。

(詳細はこちら

 このページでは、以下のいずれかの条件を満たすものを列挙する。

  1. テキストから読み取れない。
  2. 過去の同類カードの慣例に反する。
  3. 特定カードと同時存在した時等、特定の状況下でテキストからでは判断できない。
  • 事務局に問い合わせると
    「似たような効果を持つカードでも、各カード毎にその効果処理が異なる場合があります。
     これらの効果の相違点を示す具体的な理由につきましては、現在お答えすることはできません。」
    と返される。

単独

《アトランティスの戦士》

 《伝説の都 アトランティス》はいかなる場合でもカード名《海》として扱うが、《アトランティスの戦士》のみ例外的に《伝説の都 アトランティス》サーチできる。

《E・HERO ネオス・ナイト》

 ※テキストからは読み取れない裁定
 「攻撃力の半分」としか書いていないが、実際には「元々の攻撃力の半分」を参照する。

《合神竜ティマイオス》

 ※同種テキストの慣例に反する裁定
 伝説の騎士モンスター《レジェンド・オブ・ハート》でしか特殊召喚できないため、このカードの効果は正規の特殊召喚方法ではない。
 だが、他の召喚条件を無視して特殊召喚を行う効果とは異なり、蘇生制限を満たしていない伝説の騎士モンスター特殊召喚できてしまう。

《スフィンクス・アンドロジュネス》

 ※テキストから読み取れない裁定
 「500ライフポイントを払うことでのみ手札またはデッキから特殊召喚できる」とあるが、その召喚条件を満たしていれば蘇生帰還は可能である。

《ダイスインパクト》

 ※テキストに反する裁定
 テキストに「サイコロを振る効果の発動を〜」と書かれているが、サイコロを振る魔法・罠カード効果の発動無効化することはできない。

《D−HERO ディパーテッドガイ》

 ※特定の状況で起きる特殊裁定
 強制効果なのだが、特定条件下では自己再生効果が発生しなくなる。
 詳細は無限ループ参照。

《ナーガ》

 ※同種テキストの慣例に反する裁定
 チェーンブロックを作る効果であるにも関わらず、《ナーガ》効果《天罰》発動できない。
 また、特殊召喚を含む効果であるにも関わらず、《ナーガ》効果《王宮の弾圧》効果発動できない。
 一方、《死霊騎士デスカリバー・ナイト》等の強制効果に限り発動無効にされるが、破壊はされずにデッキに残ったままになる。

《パラサイト・フュージョナー》

 ※同種テキストの慣例に反する裁定
 「このモンスター特殊召喚に成功した場合に発動できる」任意効果であるが、ダメージステップでは発動できない。
 「特殊召喚に成功した場合」を発動条件とする誘発効果ダメージステップでも発動可能なのが慣例である。

  • 一部のカードとの無限ループを防止するため、あるいは融合召喚の処理が入るため発動できない裁定になっていると思われるが、いずれにしろテキストだけではこの裁定を読み取ることはできない。

《ビクトリー・バイパー XX03》

 ※テキストから読み取れない裁定
 このカードフィールドを離れた場合、オプショントークンは消滅する。
 ちなみに、これはモンスタートークンの消滅であり、他の消滅と同様に破壊ではないことにも注意が必要である。(モンスタートークンのページ参照)

《VWXYZ−ドラゴン・カタパルトキャノン》

 ※裁定変更によってテキストから読み取れなくなった裁定
 起動効果テキストに「〜除外する」とあるため強制効果にも取れるのだが、裁定変更によって「〜除外できる」と任意効果として扱うようになった。
 しかしそれに伴うエラッタはされなかった。

《ミラクル・フリッパー》

 ※追加テキスト型の裁定
 「特殊召喚バトルフェイズ終了時に行う(08/02/25)」
 テキストとしては、《キラー・トマト》等の慣例に反する。

《光と闇の竜》

 ※追加テキスト型の裁定と特定の状況で起きる特殊裁定
 《アルカナフォースEX−THE LIGHT RULER》等とは異なり、同一チェーン上では誘発即時効果発動タイミングが1度しか発生しない。
 《あまのじゃくの呪い》効果適用された場合、そのターンエンドフェイズまで、以降は誘発即時効果発動タイミングが1度だけしか発生しない。
 他のモンスターによる自壊誘発効果発動された場合、このカード攻撃力または守備力が下がらなくなるまで、その誘発効果が繰り返し発動する。

  • 英語版のテキストには「同一チェーン上で1度」という記述が追加されている為、日本語版テキストの不備故の裁定ともとれる。

《竜魔人 キングドラグーン》

 「ドラゴン族モンスターを魔法・罠・モンスターの効果の対象にする事はできない。」としか記されていないが、墓地または除外されているドラゴン族モンスター対象に選択することは可能である。
 このテキストの場合、墓地または除外されているモンスター対象に選択できなくなるのが慣例である。(例:《ライトロード・ドルイド オルクス》
 同じ特殊裁定を抱えていた《ロード・オブ・ドラゴン−ドラゴンの支配者−》エラッタされ「フィールドドラゴン族モンスター」と明記されている。

《レアメタル・ドラゴン》

 ※テキストから読み取れない裁定
 「通常召喚できない」というテキストを持つ特殊召喚モンスターである。
 しかし、例外的に召喚条件蘇生制限は一切なく、他の手段による特殊召喚は全て自由に行える。
 この裁定でないと、《レアメタル・ドラゴン》フィールドに出すことができなくなってしまう。

《ワイト夫人》

 ※特定の状況で起きる特殊裁定
 レベル4または5のアンデット族モンスター《降格処分》を装備した場合、そのモンスターレベルは2つ下がった状態になる。
 (《ワイト夫人》効果では《降格処分》無効にならない)
 《DNA改造手術》《アンデットワールド》効果アンデット族となったレベル3以下のモンスターは、《DNA改造手術》《アンデットワールド》効果を受けてアンデット族の状態を継続する。

《妨げられた壊獣の眠り》

 ※特定の状況で起きる特殊裁定
 壊獣モンスターは「自分フィールドに1体しか表側表示で存在できない。」というルール効果を持っている。
 しかし《妨げられた壊獣の眠り》のみ、自分または相手フィールド壊獣モンスターが既に存在する場合でも「壊獣モンスター特殊召喚する」効果発動できる。

 「1体しか表側表示で存在できない。」効果が既に適用されている場合、例え召喚特殊召喚の処理の途中でそのカードをどかす処理があったとしても、その同名カード召喚特殊召喚することはできない、というのが基本ルールである。
 (例:自分壊獣モンスターリリースしても、壊獣モンスター表側表示アドバンス召喚することはできない。

 「特殊召喚の前に壊獣モンスター破壊することになるので、このカード発動は許される」と解釈することもできなくはない。
 しかし、《虚無魔人》が既に存在している場合「(特殊召喚の前に《虚無魔人》破壊することになるが)このカード発動は不可能である。」という裁定が出されており、このカード内で裁定の矛盾を抱えた状態になっている。

《NEX》

 ※テキストから読み取れない裁定
 このカードは、(ネオスペーシアン)と名のついたカードとして扱わない。
 《コンバート・コンタクト》効果墓地へ送るモンスター扱いになっている際に《E・HERO ゴッド・ネオス》融合素材とするなどはできない。

《電脳増幅器》

 ※テキスト不備型の裁定
 「罠カード発動できる」との表記はないが、《人造人間−サイコ・ショッカー》がこのカードを装備している場合、当然に罠カード発動は可能。

《バスターランチャー》

 自身の効果により装備モンスター攻撃力が1000を超えた場合でも自身は破壊されない。
 攻撃力が装備条件になっている装備魔法は、攻撃力が変化して条件を満たさなくなると破壊されるのがルールである。
 なお、《バスターランチャー》を2枚装備した場合、2枚の《バスターランチャー》の効果が相互に適用され2枚とも破壊される裁定である。

《モウヤンのカレー》

 ※テキスト不備型の裁定
 自分または相手ライフポイントを選択し、回復する効果である。

《孤高の格闘家》

 ※テキスト不備型の裁定
 テキストに書かれている「自分フィールド上」とは、「モンスターカードゾーン」のことを指す。
 このカードを含め、魔法・罠カードが存在している場合でも発動可能。

《ヘル・ブラスト》

 ※テキストから読み取れない裁定
 戦闘破壊でも発動条件を満たす。
 そのため、ダメージステップでも発動できる。

《ポールポジション》

 ※特定の状況で起きる特殊裁定
 このカード発動しているときに無限ループの原因となるようなカードプレイできない。
 また、裏側守備表示モンスター攻撃した場合、バトルが終了するまで《ポールポジション》効果は新たに適用されずにダメージ計算を行うなど、類似カードと異なる処理もある。
 詳しくは《ポールポジション》並びに【ポールポジション】を参照。

《レインボー・ライフ》

 ※特定のカードがある時に起こる特殊裁定
 《シモッチによる副作用》ダメージ回復できない。

複数

《アマゾネスペット虎》《棘の妖精》

 ※テキスト不備型の裁定
 これらのカードリリースバウンス除外といった破壊以外の方法でフィールド離れた場合でも、効果は失われる。

イグナイトペンデュラムモンスター

 ペンデュラム効果テキストには「自分のPゾーンのカード全て破壊し、(中略)手札に加える。」としか記されていないが、必ず2枚破壊しなければならない。
 なんらかの効果により1枚しか破壊できない状況になった場合、1枚も破壊されず、後半の手札に加える効果も不発になる。

《異次元の偵察機》《異次元の生還者》

 ※追加テキスト型の裁定
 テキストには書かれていないが、1ターンに1度しか効果発動しない。
 (無限ループ防止のための追加ルール)

《ウォール・シャドウ》《幻影の騎士−ミラージュ・ナイト−》《バーサーク・デッド・ドラゴン》

 ※テキスト不備型の裁定
 テキストに「通常召喚できない」とは書いていないが、通常召喚が不可能な特殊召喚モンスターである。
 特殊召喚モンスターなので、蘇生制限特殊召喚モンスターのルールが全て適用される。

《ガーディアン・デスサイス》《スターダスト・ドラゴン/バスター》《毒蛇神ヴェノミナーガ》

 ※テキストから読み取れない裁定
 テキストには「(○○及び)このカード効果でのみ特殊召喚できる。」とあるが、「このカード効果」(《ガーディアン・デスサイス》の場合は(4)の効果)による自己再生は正規の手順の特殊召喚ではない。
 その為、それぞれの正規の手順である《蛇神降臨》《バスター・モード》・「自身の(1)の効果」によって特殊召喚を行わずに《青天の霹靂》等で召喚条件を無視して特殊召喚された場合は自己再生効果を使用できない。

《コイツ》《メタル化寄生生物−ルナタイト》

 ※テキストからは読み取れない裁定
 この2枚のユニオンには「この効果装備カード扱いとなっている場合のみ」といった文が記されていないが、これら2枚の効果を適用させるには自身の効果で装備させなければならない。

《サイコ・ウォールド》《深淵の暗殺者》《ダークファミリア》

 ※追加テキスト型の裁定
 自身を効果の対象にできない。

《サイコ・ウォールド》《ワンダー・クローバー》

 ※テキストから読み取れない裁定
 2回攻撃ができるようになるのは発動ターンのみである。

《邪神アバター》《邪神ドレッド・ルート》など

 ※追加テキスト型の裁定
 上記のカードによるモンスター攻撃力守備力の変動は常に最後に処理する。
 いかなるカードの効果でも、上記のカードより処理順番が上回ることはない。

  • 上記のカードが同時に存在する場合の処理は、永続効果およびそれぞれのページを参照。

ネオスモンスター

 ※日本語のテキストからは読み取れない裁定
 「ネオスペーシアン)」は、「ネオス」と名のついたモンスターとしては扱わない。
 理由は、英語のテキストでは「ネオス」が「Neos」、「ネオスペーシアン」は「Neo-specian」であり、こちらでは区別されているからである。
 日本ではなく海外が基準となっている唯一の特例である。

《ウィジャ盤》死のメッセージカード

 ※他言語カードを使用する場合の特殊裁定
 《ウィジャ盤》死のメッセージカードを使用する際は、統一した言語のカードでなければならない。

  • 2013年9月20日までのルールでは日本語版と海外版のカードを自由に混ぜて使用してもよいことになっていたために作られた特殊裁定である。
    2013年9月21日以降のルールでは原則として日本語版のカードのみを使用する規則となっているため、この裁定は事実上ノーリミットデュエルでのみ適用されていた。
    2017年3月25日以降は新マスタールール導入及びショップデュエルのイベント内容の大幅な変更に伴いノーリミットデュエルは廃止された為、現在では(非公認大会を除いて)事実上の死に要素となっている。

戦闘破壊した相手モンスター効果無効化される」効果

 ※追加テキスト型の裁定
 効果無効化するのは、戦闘破壊墓地へ送った場合のみ。
 戦闘破壊したが、何らかの効果によって除外された場合、その効果無効化されない。
 例:《異次元の生還者》効果無効化されない。

テキストが古い「フィールド上のカード」のテキストの解釈

 ※テキスト不備型の裁定
 カードテキストに「自分」「相手」「お互い」と明記されていない場合―
 基本的には明記されてない場合、効果の場合はお互いに」コストの場合は自分のみ」という解釈となる。
 《レベルアップ!》や古いテキスト儀式魔法等、一部の古いカードは「自分フィールド上のカードしか選択できない」場合がある。

手札誘発で自身を特殊召喚する効果

 ※追加テキスト型の裁定
 このタイプのモンスター手札に2枚あって誘発効果の条件を満たしていても、同一チェーン上で1枚しか効果発動できない。
 詳細は手札誘発参照。

特定のフェイズに入ることで発動する誘発効果

 ※テキスト・ルールブックから読み取れない裁定
 「スタンバイフェイズに発動する」など、特定のフェイズに入ることで発動する誘発効果は、1ターンに1度しか発動できない
 第9期第10期以降の現在もこの件はルールブックに記されていないが、事務局の裁定はこの内容で統一されている。

破壊と別の処理を1枚で行う効果

 「破壊し、その他の処理を行う」効果を持つカードの、「破壊」と「別の処理」が同時であるか否かはカードによってバラバラである。
 かつてはテキストが不明瞭なカードが多かった為、文章が二文に分かれていても同時扱いであったり、一続きであっても同時ではなかったりするため、結局は各カード毎に下った個別裁定が全てであった。
 こうした状況は第9期以降から改善・解消傾向にあるが、(第8期以前のカードでは)調整中項目を含むものもあり、裁定が揺れているカードも少なからず存在する。
 詳しくは一連の効果を参照。

 「〜〜破壊する。その後、〜〜する。」というテキストの場合のみ同時ではないと判断できる。
 しかし、その後と入っていないのに処理が同時ではないカードも少なからず存在するので注意したい。

二つ以上の処理を行う効果の「片方が」不発になる場合

 上の類例でもあるが、二つ以上の処理を1回で行う効果(同時であるかないかは原則問わず)が発動したが、チェーンによって片方が不発になる場合、もう片方の処理を行うか否かはカードによって異なる。
 詳しくは一連の効果を参照。

対比

《カオスポッド》《火車》《地縛神 Wiraqocha Rasca》《パワー・ブレイク》

 融合モンスターシンクロモンスターデッキ戻した場合、前者は戻した数にカウントしないが後者はカウントする。
 (前者はデッキに「加える」、後者は「戻す」)

《ユニオン・ライダー》《ゲットライド!》

 前者のユニオン装備は正規の装備扱いではなく効果無効、後者は正規の装備扱いで効果が有効。
 一時期、「《ユニオン・ライダー》の場合も有効」と言われたこともあったが、現在は統一された回答となっている。

《魂吸収》《魔法吸収》

 テキストは非常に似ているが、前者はチェーンブロックを作り、後者は作らない。

《アルケミー・サイクル》《ハーフorストップ》等と《和睦の使者》《シャブティのお守り》

 前者は効果発動時フィールドに存在するモンスターにのみ影響を与えるが、後者は効果適用後にフィールド召喚されたモンスターにも適用される。
 これらはどちらも「(適用する期間)、(適用されるモンスター)は〜」というテキストである。

《D−カウンター》《次元幽閉》

 前者は対象をとる効果ではないが、後者は対象をとる(指定する)効果である。
 《次元幽閉》攻撃モンスター「1体」と書かれているが、《D−カウンター》の場合は攻撃モンスターとしか書かれていない。

違いが分かりにくいが、特殊裁定ではないもの

《死霊騎士デスカリバー・ナイト》《スターダスト・ドラゴン》《スターダスト・ドラゴン/バスター》など

 前者は自身の戦闘破壊が確定しても、墓地へ送られる前なら無効効果発動する。(強制効果
 後者は自身の戦闘破壊が確定した場合、無効効果発動できない。(任意効果
 強制効果なら、戦闘破壊が確定してもリリースできるが、任意効果の場合はリリースできないというルールが存在する。

光神機等とトゥーン等とコアキメイル

 1つ目の自壊チェーンブロックを作る誘発効果
 2つ目の自壊チェーンブロックを作らない永続効果
 3つ目の自壊チェーンブロックを作らない効果外テキスト
 チェーンブロックを作るか作らないか、カード毎の区別は自壊を参照。
 いずれも同じような効果に見えるが、テキストの違いから判断できる。

《ゴッドバードアタック》《毒蛇の供物》

 前者は処理時に対象の数が減っている場合でも残りを破壊するが、後者は不発となる。
 (前者は破壊数は書かれておらず、後者は破壊数が明記されている)
 効果処理時に効果適用される数が明記されているものは、数が減っていると残りにも効果適用できないが、明記されていないものは残りだけ効果適用する。

《次元融合》《次元誘爆》

 前者は帰還できるモンスターが片方のプレイヤーのみに存在すれば発動できるのに対し、後者は帰還できるモンスターお互いプレイヤーに1体以上存在しないと発動できない。
 これは、前者は対象をとらない効果で後者は対象をとる効果であるためである。
 (ルール上「0体を対象に選択する」ことはできない。)

関連リンク

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