《No.2 蚊学忍者シャドー・モスキート/Number 2: Ninja Shadow Mosquito》 †
エクシーズ・効果モンスター
ランク2/風属性/昆虫族/攻 0/守 0
レベル2モンスター×2体以上
(1):このカードは戦闘では破壊されず、このカードの戦闘で発生する自分への戦闘ダメージは0になる。
(2):攻撃可能な相手モンスターは攻撃しなければならない。
(3):お互いのモンスターの攻撃宣言時、以下から1つを選択して発動できる。
●このカードのX素材を1つ取り除き、相手フィールドのモンスター1体に幻覚カウンターを1つ置く。
幻覚カウンターが置かれたモンスターの効果は無効化される。
●幻覚カウンターが置かれているモンスター1体を選び、その攻撃力分のダメージを相手に与える。
ANIMATION CHRONICLE 2022で登場した風属性・昆虫族のエクシーズモンスター。
戦闘破壊耐性及び自分への戦闘ダメージが0になる永続効果、攻撃可能な相手モンスターの攻撃を強要する永続効果、モンスターの攻撃宣言時に「相手モンスター1体に幻覚カウンターを置く効果」か「幻覚カウンターが置かれたモンスター1体の攻撃力分のバーンを与える効果」のいずれかを選ぶ誘発効果を持つ。
(1)は戦闘破壊耐性と自分への戦闘ダメージのシャットアウト効果。
(3)のためにも積極的に戦闘を行いたいので、この効果により気兼ねなく相手モンスターに攻撃できる。
戦闘に対する壁としても機能するが、攻撃表示で存在する状況で効果の無効化を受けると格好の的になってしまう点は注意。
エクシーズ素材を消費せず安定して戦闘を行えるため、《神騎セイントレア》同様単なる《天霆號アーゼウス》への繋ぎ役に利用してもよいだろう。
あちらと比べると一切の戦闘破壊や相手への戦闘ダメージが期待できないが、こちらも戦闘ダメージも受けず、盤面次第では(3)を利用することもできる。
また3体以上を素材にエクシーズ召喚できるため、レベル2を大量に展開していれば《天霆號アーゼウス》の効果使用回数を増やすことも可能。
【スプライト】の様に展開力が高いがエクストラデッキの厳選が求められるデッキでは、《ダウナード・マジシャン》の枠を節約できる利点は大きい。
(2)は相手モンスターに攻撃を強要する効果。
自身のみが存在する状況ならば強制的に自身に攻撃を誘導でき、(1)で自分への被害はなく、(3)の効果を誘発できる。
(3)はモンスターの攻撃宣言時に発動する幻覚カウンターに関連した効果。
1ターンに1度の制約はないが、1度に発動できるのはどちらか1つである。
自身以外のモンスターの攻撃もトリガーとなるので、なるべく多くのモンスターを展開していれば、1ターンで多数の幻覚カウンターの用意、または複数回のバーンによる大ダメージも狙える。
1つ目は、相手モンスター1体に幻覚カウンターを置く効果。
幻覚カウンターが置かれたモンスターは効果が永続的に無効化され、2つ目の効果の選択肢としても利用できる。
《蚊学忍法・軍蚊マーチ》で予め幻覚カウンターを置いた場合を除き、最初に発動するのはこちらとなる。
なお幻覚カウンターは、攻撃宣言したモンスターやこのモンスターと戦闘する相手モンスター以外に置く事も可能。
2つ目は、幻覚カウンターが置かれたモンスターの攻撃力分のバーン効果。
1つ目の効果や《蚊学忍法・軍蚊マーチ》でアタッカーに幻覚カウンターを置き、なるべく高いダメージを与えたい。
こちらの効果にはエクシーズ素材は必要ないため、エクシーズ素材を使い切った場合や蘇生した後でも利用できる。
リクルーターや《ギガンテック・ファイター》などで繰り返し自爆特攻すればバーンによって1ターンキルも狙える。
《脆刃の剣》とは抜群の相性を誇り、相手モンスターに装備してこのカードで攻撃すれば、相手にのみ戦闘ダメージを与えられる。
更に、上がった攻撃力は(3)のバーンにも利用でき、2000以上の攻撃力を持ち幻覚カウンターの乗ったモンスターに装備させた場合は、戦闘ダメージと合わせて8000以上のダメージで1ターンキルとなる。
このカード自体は昆虫族に関する効果を持っていないが、自身が昆虫族に加え、専用サポートカードの《蚊学忍法・軍蚊マーチ》は昆虫族に関する効果を持つため、【昆虫族】での運用も視野に入る。
しかし昆虫族は展開力や汎用性のあるレベル2モンスターが少ないため、デッキを【クローラー】に寄せるか《クローラー・ソゥマ》と少数のクローラーを出張させる、あるいは《オイリーゼミ》の効果を利用するなどエクシーズ召喚には少々手間が必要。
あるいは、このカードのエクシーズ召喚用にスプライトや素早い、キスキル・リィラなど他種族の並べやすいレベル2モンスターを出張してみるのもよい。
効果自体が特別【昆虫族】の戦術とシナジーがあるわけではないが、一度ある程度の攻撃力を持ったモンスターに幻覚カウンターを乗せてしまえば《共鳴虫》をはじめとした豊富なリクルーターを活かした自爆特攻を繰り返す事により、一気にライフポイントを削る事もできる。
総括すると通常の【昆虫族】にエクシーズ召喚ギミックを仕込むよりは、上記《脆刃の剣》等と併用するなどしてこのカードを軸とした専用デッキを構築した方が活躍させやすいだろう。
【電子光虫】ならレベルを2に変えた《電子光虫−センチビット》と《電子光虫−ウェブソルダー》を素材にエクシーズ召喚することで相手モンスターに複数回攻撃でき、《怪粉壊獣ガダーラ》などを送りつけているなら勝利も容易に狙える。
レベル変更手段も《オイリーゼミ》の他《光虫異変》などで狙える。
- カード名の由来はアニメ『科学忍者隊ガッチャマン』か。
アニメの使用者である蚊忍者は「蚊学忍法」と名のつくカードを使用したが、ガッチャマンの必殺技も「科学忍法」の名を持つ。
下記の召喚口上も、あちらの主題歌『ガッチャマンの歌』の歌詞「空のかなたに踊る影」をもじったものだろう。
- これらのエピソードで登場した「偽りのNo.」はドン・サウザンドの力で作られた偽物であり、所有者の体に根を張り、それが引き抜かれる際に所有者の体に多大なダメージを与えるリスクがあった。
このため、エクストラデッキ→墓地→エクシーズ素材とこのカードが移動したことでカイトは体に致命的なダメージを受けて視覚に異常を来たし、「カイトvsミザエル」(3戦目)ではこのダメージが死の遠因となってしまった。
(因みに、同じく偽のNo.を持っていたIIIとIVも同様の理由でダメージを受けたが、これらは単に所持していたものをハートランドに奪われたのみであるため軽微に済んでいる)。
- エクシーズ召喚直後はボウフラを模したニュートラル体で現れ、そこから展開してイラストの姿になった。
その姿は実際の蚊並に小さく、一見どこにいるのかわからないほどであり、シリーズ全体で見ても最小のモンスターと言えよう。
奇しくも、相対した《No.9 天蓋星ダイソン・スフィア》はシリーズ屈指の巨大さを誇るモンスターであり、劇中でもその大きさの違いを意識するかのような発言が見られた。
この両者は初登場時、サイズが原因で相手が姿を確認できなかったという共通項がある。
- 蚊忍者は小さいモンスターを好み、逆に相手が使用する大きなモンスターを嫌悪する言動が多数見られた。
だが、《蚊学忍法・蚊取り閃光》で強化された時には大量の羽虫が寄り集まるようにして巨大化してしまい、小鳥からは先の発言との矛盾にツッコミを受けている。
これは蚊忍者にとってもやむを得ない行動であり、直後に「ああ嫌いさ、大嫌いだよ。だからお前ら二人と一緒に消えてもらうって蚊!」と認めた上で、上記の通り道連れにする形で勝利を狙っている。
- 戦闘時などは他のモンスターと同じような唸り声を上げていたが、蚊忍者がカイトに仕込んだ毒の解説をしている時には「カカカ!」と妙に楽しそうな声で鳴いていた。
- エクシーズ召喚時の口上は「現れろ、No.2!あっ、夜のしじまに過ぎる影!蚊学忍者シャドー・モスキート!」。
関連カード †
―サポートカード
収録パック等 †
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