《スキルドレイン/Skill Drain》 †
永続罠(制限カード)
1000LPを払ってこのカードを発動できる。
(1):このカードが魔法&罠ゾーンに存在する限り、
フィールドの表側表示モンスターの効果は無効化される。
ガーディアンの力で登場した永続罠。
フィールドの効果モンスターの効果を無効化する効果を持つ。
発動時に1000ライフコストがかかるものの、モンスター効果を無効にするメタとコンボ両面に使える効果を有している。
罠カードであるため、効果モンスターのモンスター効果の発動にチェーンして発動し無効化できるという長所があり、カウンター罠のような使い方ができる。
一方罠カードゆえにドローしてすぐに発動できず、速攻性に欠けるという短所もある。
この罠カードの影響力は広く、フィールドに存在するあらゆるモンスターの起動効果・誘発効果・永続効果・誘発即時効果・分類されない効果は無効となる。
召喚前に発動しておけば、罠カードを無効にする《人造人間−サイコ・ショッカー》のモンスター効果さえも無効化することが可能になる。
さらに、《トラゴエディア》のような、「モンスター効果によって変動・決定されるステータスを持つモンスター」は、そのステータスが0になるため完全に無力化する。
《ライトロード・マジシャン ライラ》等の魔法・罠除去効果も無効になるため、除去されにくい。
モンスター効果の重要性が極めて高い現在の遊戯王OCGにおいて、このカードの影響力は強大である。
ただし、無効にできるのはフィールドに表側表示で存在するモンスターの効果のみである。
つまり、「墓地などフィールド以外の場所で発動した効果」および「フィールドで発動したが効果処理時にフィールドに表側表示で存在しないモンスターの効果」は問題なく処理される。
無効となる効果と無効にならない効果の差異については後述する。
自分・相手問わず効果が適用されるため、使用できるデッキはかなり限られる。
上記の通りフィールド以外で発動した効果は無効にならないので、【竜星】【暗黒界】などの墓地で発動する効果を主体とするデッキには投入しやすい。
また、自分のモンスターのデメリットを無効にするコンボを組むのも良い。
《神獣王バルバロス》などの妥協召喚モンスター、デメリットアタッカーの《電動刃虫》などが代表的。
ほとんどのモンスターが妥協召喚可能なクリフォートや、軽さの代償として多数のデメリット効果を持つSinとは抜群の相性を誇る。
ただし、コアキメイルやチェスデーモン等の維持コストは効果外テキスト(モンスター効果ではない)として扱われ、無効にならない。
- 上記のように環境に時折顔を出すものの、主流となる程ではなかったからか、長らく規制されることは無かった。
だが、第12期最初の改訂となる23/04/01にて突如制限カードとなった。
【神碑】による採用が見られていたのも理由の一つだろうが、第12期はこのカードに続くように展開を制限する永続カードが次々と規制されており、言わば公式の新たな方針の第一段階としての規制だったのであろう。
- 2019年7月27日に行われた「遊戯王OCG 10000種突破記念大投票」第3期投票では第10位にランクインした。
- 「ドレイン(Drain)」は英語で「排水する」「(財産などを)流出させる」「相手の物を奪う」という意味。
このカードについては「モンスター効果(スキル)を吸い取る」「モンスター効果が流出する」などと複数の解釈ができる。
- アニメ5D'sの「ジャック&龍亞&龍可vsアポリア」戦にてジャックが使用した通常魔法《トラップ・ポーズ》のイラストでは、無効にされて石になった姿が描かれている。
- アニメZEXALに登場したIVが全国大会決勝で使用したデッキには、このカードが投入されていることが確認できる。
関連カード †
―類似効果(フィールドに表側表示で存在するモンスターの効果のみを無効にする)
―イラスト関連
このカードを使用する代表的なデッキ †
収録パック等 †
FAQ †
Q:無効化されない効果の例には「コストとしてこのカードをリリースする起動効果」があります。
誘発効果で「コストとしてこのカードを墓地へ送る」ことで発動する効果を持つLVモンスターも無効化されない効果になるのでしょうか?
A:はい、コストとしてモンスターを墓地へ送ることにより無効化対象になっていないのでレベルアップ可能です。
ただし、適用中はレベルアップ条件を満たせないモンスターも何体か存在します。
Q:《スキルドレイン》適用中に《ならず者傭兵部隊》の効果を発動しました。
それにチェーンして《リミット・リバース》を発動し、効果を発動した《ならず者傭兵部隊》を特殊召喚した場合、《ならず者傭兵部隊》の効果は無効になりますか?
A:いいえ、効果の発動後に一度フィールドから離れているため無効になりません。(09/05/12)
Q:《スキルドレイン》がフィールドに存在する場合、《ネクロ・ガードナー》の効果を発動し、チェーンして《闇次元の解放》でその《ネクロ・ガードナー》を特殊召喚すると、効果は無効になりますか?
A:《ネクロ・ガードナー》の効果処理時に効果を発動した《ネクロ・ガードナー》がフィールドに存在し、《スキルドレイン》の効果が適用されていても、効果は無効になりません。(09/05/12)
Q:《スキルドレイン》、《門前払い》が両方とも自分フィールドで発動しています。
この時自分の《天空騎士パーシアス》が戦闘ダメージを与えた場合、効果は無効化されますか?
A:《門前払い》《天空騎士パーシアス》はともに強制効果であるため、2つの効果はプレイヤー任意の順番でチェーンする形になります。
「チェーン1:《門前払い》」「チェーン2:《天空騎士パーシアス》」とした場合、効果処理時に《天空騎士パーシアス》がフィールドにいるので無効化されます。
「チェーン1:《天空騎士パーシアス》」「チェーン2:《門前払い》」とした場合、効果処理時に《天空騎士パーシアス》がフィールドにいないので無効になりません。
Q:《スキルドレイン》、《門前払い》が両方とも相手フィールドで発動しています。
この時《天空騎士パーシアス》が戦闘ダメージを与えた場合、効果は無効化されますか?
A:同時に発動した効果でチェーンを積む場合、その順番はルールで決められています。
「『自分の強制効果』『相手の強制効果』『自分の任意効果』『相手の任意効果」の順番で積む』」「同類ならば、プレイヤーが順を決める」というルールがあり、ここで言う自分とはターンプレイヤーのことを指します。
つまり、順番は必ず「チェーン1:《天空騎士パーシアス》」「チェーン2:《門前払い》」となります。
逆順処理により、《天空騎士パーシアス》の効果は《天空騎士パーシアス》が手札に戻った後に処理することになり、《スキルドレイン》に無効化されません。
Q:《スキルドレイン》、《門前払い》が両方とも相手フィールドで発動しています。
この時《首領・ザルーグ》が戦闘ダメージを与えた場合、効果は無効化されますか?
A:《門前払い》は強制効果、《首領・ザルーグ》は任意効果です。
つまり必ず「チェーン1:《門前払い》」「チェーン2:《首領・ザルーグ》」となります。
逆順処理で《首領・ザルーグ》はフィールドで効果を処理するので、《スキルドレイン》に無効化されます。
攻守変動関連 †
Q:以下の効果の適用後、《スキルドレイン》を発動した際、その変化はどうなりますか?
他の無効効果との重ねがけについて †
Q:《スキルドレイン》で効果が無効になっているモンスターを対象に《エフェクト・ヴェーラー》・《禁じられた聖杯》を発動できますか?
A:《エフェクト・ヴェーラー》は発動できません。(17/08/07)
《禁じられた聖杯》は可能です。(17/08/04)
Q:《スキルドレイン》で効果が無効になっているモンスターを対象に《禁じられた聖杯》を発動しました。
このモンスターがフィールドで効果を発動し、その効果処理時にフィールドに存在しなかった場合、その効果は無効になりますか?
(《禁じられた聖杯》で無効になっている扱いなら無効になるが、《スキルドレイン》で無効になっている扱いの場合は無効にならない)
A:そのモンスターの効果は無効になります。(17/08/07)
Tag: 《スキルドレイン》 罠 永続罠