《タイフーン/Typhoon》 †
通常罠
相手フィールドに魔法・罠カードが2枚以上存在し、
自分フィールドに魔法・罠カードが存在しない場合、
このカードの発動は手札からもできる。
(1):フィールドの表側表示の魔法・罠カード1枚を対象として発動できる。
そのカードを破壊する。
EXTRA PACK 2015で登場した通常罠。
特定条件下で手札からも発動でき、表側表示の魔法・罠カードを破壊する効果を持つ。
相手ターンに手札から発動できることがこのカードの最大の利点で、相手の先攻1ターン目の行動を妨害できる。
特に《王家の眠る谷−ネクロバレー》や《真帝王領域》等メタカードとしての効果を持ったフィールド魔法や永続魔法を相手の先攻1ターン目に発動にチェーンさせる形で破壊できるので、そうしたメタカードに弱いデッキでは、このカードを活かしやすい。
ただ、手札発動で除去に強いという利点はあるものの、2ターン目以降は《サイクロン》以下の性能になってしまう。
さらに、先攻1ターン目に必ず引ける訳でもなく、引くために枚数を増やせばそれだけ腐りやすくもなる。
無論、先攻で永続カードを用いないデッキ相手には真価を発揮できず、永続カードを使うデッキでも先攻1ターン目で複数使わないことも多いため、漠然と投入しても使いづらさは否めない。
特に《六世壊=パライゾス》のような「サーチ効果を持つ永続カード」を初動として発動された際に破壊して不発にできない点は明確な弱点と言える。
また、先攻1ターン目以外の場合、こちらが魔法・罠カードを出すと手札発動できない制約もある。
除去対象は表側表示限定のため、手札から発動できる点を活かせなければ、《サイクロン》や《砂塵の大竜巻》に勝る点は乏しい。
一方で、先攻側に発動された《魔法族の里》などの魔法カードメタに返しのターンで対応でき、さらにドロー効果などで後から引き込んだ場合でも発動できるという点ではその2枚に勝っている。
永続カード対策をしたいのならば、モンスター効果にも対応できる《幽鬼うさぎ》の方が何かと便利である。
しかし、カードの発動後に効果の発動を行わない魔法・罠カードに《幽鬼うさぎ》は発動できないのに対し、こちらなら破壊可能という明確な利点はある。
また、こちらは罠カードのため《墓穴の指名者》に妨害されず、《三戦の才》の発動を許すこともないなど、こちら固有の利点も少なくない。
《オルターガイスト・マルチフェイカー》・《セラの蟲惑魔》・《迷宮城の白銀姫》など、罠カードの発動をトリガーとするカードを序盤で発動することを目的として《無限泡影》とともに採用するのも一策。
どちらが良いかは環境や構築にもよるところがあるため、状況に応じての採用数を見極めたい。
先攻1ターン目以外では《サイクロン》などに劣るとはいえ、セットしてからの発動であれば制約はなく表側表示の魔法・罠除去として使用できる。
永続カードへのメタカードとして最低限機能はするため、メタの対象さえ見誤らなければ極端に腐る場面は少なくなる。
最大のメタ対象となるのが【ペンデュラム召喚】で、ペンデュラム召喚を行う際には確実に表側表示の魔法カードを2枚発動するため、手札からの発動条件を満たしやすい。
先攻1ターン目からモンスターとペンデュラム効果を多用するデッキには《幽鬼うさぎ》よりもフリーチェーンで止められるこのカードが有利となる。
- 「Typhoon」とは、英語で台風のこと。
諸説あるものの、英単語に当て字をはめたのが語源とされている。
《サイクロン》や《一陣の風》の英語名でも使われているが、どちらも日本語の意味は台風と別物である。
関連カード †
収録パック等 †
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