《フューチャー・ヴィジョン/Future Visions》 †
フィールド魔法
このカードがフィールド上に存在する限り、
自分または相手がモンスターの召喚に成功した時、そのモンスター1体を選択してゲームから除外する。
召喚したモンスターのコントローラーから見て次の自分のスタンバイフェイズ時、
この効果で除外したモンスターを表側攻撃表示でフィールド上に戻す。
ANCIENT PROPHECYで登場したフィールド魔法。
自分または相手が召喚に成功した場合、対象のモンスターを一定期間だけ除外する効果を持つ。
ほとんどのビートダウンのデッキにおいて攻めの要となる「表側攻撃表示での通常召喚」からの展開に対して強制的にタイムラグを生み出す。
お互いに1ターン攻め手が遅れることになり、《ブラック・ガーデン》とはまた違った形で戦闘面の行動を大きく拘束する。
また魔法耐性や除外耐性を持ったモンスターはこのカードの効果を受けないので、結果として相手よりも早く行動することができる。
いずれにせよ、単純に運用する場合は、自分のターンに召喚をし終えてから発動するのが基本となるだろう。
ただし反転召喚・特殊召喚・リバースには対応していないため、相手によっては全く影響を与えられない事も少なくない。
例えば特殊召喚を多用するデッキやサイクル・リバースモンスター等には、このカードはほとんど効き目がない。
【次元帝】のような《異次元の生還者》・《異次元の偵察機》を多用するデッキに対してもあまり機能しない。
このカードを使うなら、一時的に除外するという性質を能動的に利用できるモンスターと併用するのが望ましい。
例として下記の様な活用方法があるので、これらを参考にして投入するカードを選択しよう。
- 妥協召喚することでステータスが変化するモンスター
《神獣王バルバロス》や《可変機獣 ガンナードラゴン》を妥協召喚すれば、次のターンに元々の攻撃力となって帰ってくる。(09/08/03)
- 召喚したターンのエンドフェイズにデメリットが発生するモンスター
《破壊竜ガンドラ》の様な、自壊等のタイミングが1回限りのモンスターの維持に利用する。
- 除外されることで効果を発揮するカード
《異次元の偵察機》・《異次元の生還者》・《サイバー・ウロボロス》・《ネクロフェイス》・《魂吸収》等が存在する。
- フィールドを離れることで効果が発動するモンスター
《マインフィールド》や《フォーチュンレディ・ライティー》等、発動条件が難しい(タイミングを逃しやすい)カードの補助。
- 《異次元からの埋葬》を使う
除外してある相手モンスターを墓地へ送ることで復帰を妨害し、除去として運用する。
- ノーコストで表側表示のカードをバウンスできるカード
《霞の谷のファルコン》・《氷結界の虎王 ドゥローレン》等で、相手のみ間接的に召喚を封じることができる(FAQ参照)。
また、このカードは下記のような特定のモンスター、カテゴリ・デッキに対しては強力なメタとして働く。
- 召喚に成功した時に効果が発動する一部のモンスター
例を挙げるなら《魔導戦士 ブレイカー》、雲魔物、サイバー・ダーク、アルカナフォース、デュアル等。
これらのモンスターは効果の発動自体はできるものの、召喚成功時に除外される事で効果が無意味なものになってしまう。
なお、同じ発動条件であっても「効果処理時にそのモンスターがフィールドにいる必要が無い効果」を妨害することはできないので注意してほしい。
- シンクロ召喚・エクシーズ召喚・リンク召喚の妨害
複数のモンスターをフィールドに揃える必要があるシンクロ召喚やエクシーズ召喚とリンク召喚にとって、通常召喚が妨害されることはかなり痛い。
《RR−ファジー・レイニアス》のように特殊召喚する条件に特定のカテゴリや種族のモンスターを要求するモンスターも多く、展開の起点をつぶせる場合も多い。
《ジャンク・シンクロン》や《デブリ・ドラゴン》等の特殊召喚効果も、低ステータスのモンスターをフィールドに残すだけとなってしまう。
- 妖仙獣やふわんだりぃずなどの召喚権追加による展開が基本となるカテゴリまたはそれらを中心にしたデッキ。
- 【妖仙獣】や下級軸【スピリット】など召喚したターン中に自身に何らかの作用を及ぼすことを戦術の基本とするデッキ。
- 癖の強いカードではあるが、【フォーチュンレディ】で活用する以外にも様々な用途を見出せるため、価格は高値を維持していた。
その後、再録された際にはノーマルまでレアリティが落とされたため、現在は比較的容易に入手できる。
- アニメGXの「十代vsダークネス」戦において十代が通常罠《未来への希望》を使っているが関連性は無い。
- コナミのゲーム作品において―
TAG FORCEシリーズ、デュエルリンクスではDSカーリー渚に使用時の台詞が存在する。
ただしデュエルリンクスにおいてはこのカード自体を入手する方法はなく、DSカーリーのスキル「フューチャー・ヴィジョン」により直接置かれる形で使用可能。
関連カード †
―イラスト関連
このカードを使用する代表的なデッキ †
収録パック等 †
FAQ †
Q:除外する効果は対象をとる効果ですか?
A:はい、対象をとる効果です。
なお、戻す方の効果は対象をとりません。(09/04/20)
Q:「除外する時」および「戻す時」どちらもチェーンブロックを作りますか?
A:はい、いずれもチェーンブロックを作ります。(09/04/20)
Q:戻す処理を行うスタンバイフェイズにこのカードが無い時、モンスターを戻しますか?
戻さない場合、2枚目を発動してあった場合、戻しますか?
A:除外効果を発動した《フューチャー・ヴィジョン》がフィールドに存在しない場合、除外したモンスターはフィールドに戻りません。
また、スタンバイフェイズまでに2枚目の《フューチャー・ヴィジョン》を発動している場合も、そのモンスターは1枚目の《フューチャー・ヴィジョン》の効果によって除外されているので2枚目を発動しても戻りません。(09/06/04)
Q:召喚したモンスターが効果処理時に《月の書》等の効果で裏側表示になった場合も、そのモンスターは除外されますか?
A:はい、除外されます。
また、裏側表示になっていたモンスターが除外される場合でも表側表示になります。(09/05/21)
Q:スタンバイフェイズ時に戻ったモンスターはそのターンのメインフェイズに表示形式を変更できますか?
A:できます。
戻す効果は特殊召喚とは異なるものです。(09/08/03)
Q:このカードでスピリットが除外された後戻ってきますか?
(特殊召喚不可なため)
また戻る場合、そのエンドフェイズにスピリットの手札に戻す誘発効果は発動しますか?
A:特殊召喚ではないのでフィールドに戻せます。
この場合、エンドフェイズの手札に戻る誘発効果は発動しません。(召喚されたターンではないため)(09/08/03)
Q:このカードで除外されたモンスターが、モンスターゾーンが全部埋まった状態で戻れない場合、そのモンスターはどうなりますか?
A:その場合、そのモンスターは墓地へ送られます。(09/10/31)
Q:《血の代償》の効果を2回発動してモンスターを2体召喚しました。
この場合、どのように処理しますか?
A:《血の代償》のチェーン終了後に《フューチャー・ヴィジョン》の効果を発動します。
この時チェーン1:《フューチャー・ヴィジョン》、チェーン2:《フューチャー・ヴィジョン》のようにチェーンを組んで発動します。
なお、戻す処理は別々のチェーンで処理を行います。(10/09/01)
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