《ラミア/Lamia》 †
効果モンスター
星4/闇属性/爬虫類族/攻1300/守1500
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合に発動できる。
デッキから爬虫類族・レベル8モンスター1体を手札に加える。
(2):このカードが除外された場合、
自分フィールドの爬虫類族モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターは次のターンの終了時まで効果では破壊されない。
PREMIUM PACK 2022で登場した闇属性・爬虫類族の下級モンスター。
召喚・特殊召喚に成功した場合レベル8爬虫類族をサーチする誘発効果、除外された場合にフィールドの爬虫類族1体にそのターン中の効果破壊耐性を付与する誘発効果を持つ。
(1)はレベル8爬虫類族のサーチ効果。
サーチ先の選択肢はそれなりに存在し、【爬虫類族】のみならずそれ以外のデッキでも採用可能な汎用性の高いものも存在する。
【爬虫類族】においては、《セリオンズ“エンプレス”アラシア》・《邪龍アナンタ》・《Mitsurugi no Miko, Wousu》辺りは構築を問わず投入でき、自前で特殊召喚できるため召喚権の重複も問題になりにくい。
《邪龍アナンタ》は墓地リソースを根こそぎ消費してしまうので出しどころはよく考える必要はあるが、逆に言えば必要な時に用意できるこの効果の価値を上げるとも言える。
墓地に1枚も爬虫類族が存在しない状態でも、フィールドのこのカードを除外して即座に特殊召喚に繋げられるので、初動でもエクシーズ素材等に利用できる。
《Mitsurugi no Miko, Wousu》は手札に他の爬虫類族が必要になるが、相手モンスター1体をリリースの手順で除去できるため強固な耐性持ちに強く、捲り札の一環として採用を検討できる。
特定カテゴリに絞れば、溟界とMitsurugiには複数のサーチ先が存在している。
特にMitsurugiは初動札・捲り札・貫通札のいずれでも運用できる《Ame no Habakiri no Mitsurugi》をサーチできる価値は非常に高い。
それだけならば同カテゴリに属する《Mitsurugi no Mikoto, Aramasa》が優先されるが、それ以外のサーチ先と使い分けられる点ではこちらに分があり、単に4枚目以降の運用と割り切っても良いだろう。
溟界は自己特殊召喚が墓地からであるため、サーチ後に墓地へ送る一手間が必要になるが、代わりにエクシーズ素材に使いやすいレベル4という点で噛み合いが良い。
その他、【レプティレス】における《レプティレス・ヴァースキ》、【ヴェノム】における《毒蛇王ヴェノミノン》、【ワーム】における《ワーム・キング》・《ワーム・クィーン》等もサーチ範囲に含まれる。
この内、《レプティレス・ヴァースキ》はサーチする意義も大きいカードだが、このカード自身はリリース可能なモンスターではないため各種素材に用いたい。
《カゲトカゲ》や《レプティレス・コアトル》などと共に《キングレムリン》をエクシーズ召喚すれば更なるサーチに繋がり、後者ならレベル8シンクロモンスターと使い分ける事もできる。
【爬虫類族】系統以外では、《覇蛇大公ゴルゴンダ》・《地底王の尖兵》・《叛逆者エト》等は緩い特殊召喚条件により多数のデッキで採用できる。
ただ、それらの為だけにこのカードを採用するのは流石に腐るリスクを抱えるため、他にも採用先を投入した上で選択肢の1つとするのが無難か。
爬虫類族は墓地肥やしができるものは多いが、フィールドに出ただけで1枚分のアドバンテージを稼げる下級モンスターは少なく、《キングレムリン》の素材となれるレベル4に絞れば更に限定される。
【爬虫類族】は《スネーク・レイン》・《エーリアン・ソルジャー M/フレーム》・《溟界の大蛟》など何かと手札コストが必要になってくるため、それらを確保できるだけでも十分に役立つカードと言えるだろう。
(2)は除外された場合に爬虫類族に効果破壊耐性を付与する効果。
《封印の黄金櫃》等で除外すれば効果を発動できるが、(1)でサーチできる《邪龍アナンタ》なら、あちらの特殊召喚のために除外する事でそのまま耐性付与まで繋げられる。
他にも墓地の爬虫類族を除外する《ワーム・ゼロ》などとはそれなりに相性が良い。
自分の効果での破壊も防げるため、《邪龍アナンタ》の破壊効果の暴発を防ぐ、《毒蛇の供物》で一方的に相手のカードを破壊するなどのコンボが狙える。
- 「ラミア(ラミアー/Lamia)」とは、ギリシャ神話に登場する怪物(人物)である。
海の神ポセイドンの息子ベロスと、その母リビュエとの間にもうけられた娘であり、元々はリビアの女王で、ゼウスに見初められた。
しかし、このことにゼウスの妻であるヘラが怒り、ゼウスとの間に産まれた子供を全て殺され、この時に「上半身は女性で下半身が蛇の怪物」に変えられた、と言われる。
ヘラは呪いでラミアの眠りを奪ったが、ゼウスはこれに見兼ねて目を外して眠れるようにしたものの、ラミアは子供を持つ母親を羨んだ挙句、子供を食べるようになった。
なお、ヘラに生まれてきた子供を喰う呪いをかけられ、その後上半身が女性で下半身が蛇の怪物にされた話や、ヘラに子供を殺された哀しみで怪物と化した話もある。
関連カード †
―通常モンスター
―効果モンスター
―特殊召喚モンスター
―儀式モンスター
収録パック等 †
Tag: 《ラミア》 モンスター 効果モンスター 星4 闇属性 爬虫類族 攻1300 守1500