深淵の神獣(ビーステッド)ディス・パテル/Bystial Dis Pater》

シンクロ・効果モンスター
星10/闇属性/ドラゴン族/攻3500/守3500
チューナー+チューナー以外のドラゴン族モンスター1体以上
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分か相手の除外状態の光・闇属性モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを自分フィールドに特殊召喚する。
(2):相手がモンスターの効果を発動した時、
自分か相手の除外状態のカード1枚を対象として発動できる。
そのカードをデッキに戻す。
さらに、対象のカードの持ち主が自分の場合、そのモンスターは破壊される。
相手の場合、その発動した効果を無効にする。

 CYBERSTORM ACCESSで登場した闇属性ドラゴン族シンクロモンスター
 除外されている自分相手闇属性帰還させる起動効果相手モンスター効果発動した場合に除外されているカード1枚を持ち主デッキに戻し、それが自分のならばそのモンスター破壊相手のならばその発動した効果を無効化する誘発即時効果を持つ。

 非チューナーの指定とその効果から、除外を多用する【ドラゴン族】が最も採用しやすい。
 【ビーステッド】ではレベルチューナーレベルビーステッドの組み合わせでシンクロ召喚できる。
 また、レベルチューナーレベルビーステッド《アクセルシンクロ・スターダスト・ドラゴン》シンクロ召喚し、あちらの蘇生効果を活用しても出せる。
 因みにレベルチューナーにはレベルビーステッドと相性の良い《シノビネクロ》が存在するが、あちらは自身の効果特殊召喚されていた場合は除外される。
 下記の(1)の対象先として活用できる一方で、《アクセルシンクロ・スターダスト・ドラゴン》蘇生対象にする場合は別に用意しなければならないため一長一短と言える。
 その他、ドラゴン族にはレベル8に汎用性が高いものが多く、特に《終焉龍 カオス・エンペラー》《混源龍レヴィオニア》召喚条件除外する点でも相性が良い。
 《暗黒竜 コラプサーペント》破壊して《ヴィサス=スタフロスト》特殊召喚し、サーチした《輝白竜 ワイバースター》シンクロ召喚を狙うといった方法も考えられる。

 個別のデッキでは、《Sin パラレルギア》手札レベルSinシンクロ召喚できる【Sin】でも採用を考えられる。
 帰還先としては除外コストの肩代わりができる《Sin パラドクスギア》Sin召喚条件除外できる《青眼の白龍》《真紅眼の黒竜》になるだろう。
 このカード展開後《Sin 青眼の白龍》《Sin 真紅眼の黒竜》特殊召喚し、(1)の効果召喚条件除外したカード帰還させればランク7・ランク8に繋がる。
 《Sin パラドクスギア》の場合、あちらの効果でもう一度シンクロ召喚を狙うことが可能であり、それがレベル10ならばランク10のエクシーズ召喚も可能。

 除外闇属性を多用する訳では無いが、【天盃龍】では《燦幻昇龍バイデント・ドラギオン》レベル3非チューナー蘇生すればシンクロ召喚できる。
 闇属性縛りが発生する【レッド・デーモン】やシンクロ軸の【カオス】でもレベル10の妨害能力持ちは貴重な存在。
 【BF】では《ブラックフェザー・ドラゴン》シンクロ素材になり、《ブラックフェザー・アサルト・ドラゴン》《BF−下弦のサルンガ》による除外を利用できる。

 このカードビーステッドに属するため、ひとたびシンクロ召喚すれば《復烙印》での蘇生が可能である。
 シンクロ召喚以外の方法で特殊召喚されている場合でも効果の発動に制限はないため、蘇生する候補として申し分ない。
 一方、相手召喚・特殊召喚に成功した場合に発動する効果に対してこのカードの(2)と《復烙印》の(2)はいずれか一方しか発動できないという注意点も存在する。

 (1)は闇属性帰還効果
 【ビーステッド】ならばレベルビーステッドの共通効果対象モンスターを用意しやすい。
 相手モンスター帰還できるが、使用しやすいモンスター除外されるかは相手依存となり、墓地へ送られた後に相手に再利用を許す可能性もある。
 基本的には自分モンスター帰還させるのが無難だろう。

 (2)はモンスター効果発動したモンスター破壊or発動した効果の無効化。
 対象としたのが自分除外状態ならば破壊となり、ボード・アドバンテージを得られるが効果は通してしまう。
 対象としたのが相手除外状態ならば発動した効果の無効化となり、制圧・妨害が可能となる。
 手札誘発等は破壊では意味がないため、こちらを狙うことになるだろう。
 どちらが効果的かはその時の状況によるので、可能ならばどちらのカード対象に取れるようにしておき、状況に応じて使い分けたい。
 【ビーステッド】であればその状況を能動的に作りやすいため、適用する効果を選びやすい。

 《ガーデン・ローズ・メイデン》でこのカード蘇生し(1)で帰還させれば、毎ターンその2体を展開しつつ《ブラック・ガーデン》手札へ加えられる。

  • 「ディス・パテル(Dis Pater)」とは、ローマ神話における肥沃な土壌と鉱物の神。
    「Dis」は富、「Pater」は父を意味し、短く「ディス」と呼ばれることもある。
    後の時代には冥府神・プルートと同一視され、冥府神と見なされた。
    • 偽ベロッソス書に登場する「サモテス」の別名として扱われたことがカード名の由来と見られる。
      ただし、レベルビーステッドと異なり、怪物の名前を複合した名前にはなっていない。
      ザ・ヴァリュアブル・ブックEX3では、この亜竜こと《教導の大神祇官》は「自身を導く神を求めていた」とあり、それにも関わらず自らを神の名を冠する存在に変える凶行を犯してしまったのは皮肉である。

関連カード

―《深淵の神獣ディス・パテル》の姿が見られるカード

収録パック等


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