超弩級砲塔列車(ちょうどきゅうほうとうれっしゃ)グスタフ・マックス/Superdreadnought Rail Cannon Gustav Max》

エクシーズ・効果モンスター
ランク10/地属性/機械族/攻3000/守3000
レベル10モンスター×2
(1):1ターンに1度、このカードのX素材を1つ取り除いて発動できる。
相手に2000ダメージを与える。

 V JUMP EDITION 6で登場した地属性機械族エクシーズモンスター
 エクシーズ素材を取り除き2000ダメージを与える起動効果を持つ。

 使用回数以外に制約がない2000ダメージバーン効果と、純粋に高いステータスを併せ持つパワフルなエクシーズモンスター
 その分、エクシーズ召喚にはレベル10のモンスター2体が必要という超重量級モンスターである。

 レベル10ともなればほとんどの場合はそのデッキのエースモンスターであるが、現環境ではモンスターカードは「出しやすさ」が重視される。
 そのため、レベル10でも特殊召喚サポートカードや自己特殊召喚能力を持つモンスターが多く、そうしたモンスターを使うデッキならこのカードを出すことも選択肢に入ってくる。
 具体的には【ユベル】《ユベル》【リチュア】《イビリチュア・ジールギガス》《イビリチュア・ネーレイマナス》【エルドリッチ】《黄金卿エルドリッチ》などが挙げられる。
 他では【ガガガ】ならば、《ガガガマジシャン》《ガガガシスター》の2体からエクシーズ召喚が可能である。
 【幻獣機】でも、レベル4の幻獣機2体と幻獣機トークン2体を並べてエクシーズ召喚できるため、出しやすい部類だろう。
 【ティスティナ】はエクシーズモンスター《神蝕む光 ティスティナ》しか存在しないため、他にランク10が欲しいなら採用できるか。

 単体でも2000の効果ダメージは十分引導火力となるため、このカードを始めとしたランク10を出すことに特化したデッキを構築しても良い。
 属性種族が同じの《除雪機関車ハッスル・ラッセル》《深夜急行騎士ナイト・エクスプレス・ナイト》《重機貨列車デリックレーン》召喚特殊召喚が容易であり、《無頼特急バトレイン》サーチも出来る。
 容易にレベル10のモンスター特殊召喚できる《トラゴエディア》《究極封印神エクゾディオス》《メタル・リフレクト・スライム》なども使えるか。
 《転回操車》エクシーズ素材を揃える手助けとなる上に、戦闘ダメージを与えられないデメリットもこちらのバーン効果により緩和できる。
 これらのカードを採用してランク10のエクシーズ召喚に特化したのが【列車】である。

  • 「超弩級」とは1906年に進水した英国海軍の戦艦「ドレッドノート」に由来する言葉。
    この艦は革命的な設計と優れた性能で各国の注目を浴び、日本では通称として「弩級」の当て字が付けられることになった。
    「弩級戦艦」は戦艦の新たな基準となり、それ故に、後に弩級以上の新型艦が登場した時、それらは「スーパー・ドレッドノート・クラス」、つまりは超弩級と呼ばれるようになったのである。
    転じて、現在では分野を問わず「とてつもなくすごいもの」という意味で使用される。
  • 「砲塔」とは旋回式の兵装プラットホーム、大雑把に言うと「大砲などを乗せた箱が左右に回転する装備」のことで、戦車や戦艦のそれが代表的。
    • モチーフである列車砲には砲塔を備えたものは存在しないが、本カードを含む超弩級砲塔列車カードはいずれも周囲の車台より背の高い構造物に主砲が据えられた外見をしており、この構造物を砲塔と見なすことはできる。
      また創作物では明らかに砲塔形式ではない砲熕兵器を砲塔と称することもままあるため、誤用、あるいは語感優先で付けた名称の可能性もある。
  • 「グスタフ・マックス」の由来は旧ドイツ陸軍の80cm列車砲、その一号基である「グスタフ(シュベーレ・グスタフ)」だろう。
    世界最大の列車砲であり、そのサイズは実に全長42.9m、全高11.6m、総重量に至っては約1350トン(1500トンの説アリ。ちなみに砲弾だけで約7トン)を誇っていた。
    この砲は「グスタフ」と「ドーラ」の2基だけが建造され、どちらも第二次世界大戦のヨーロッパ東部戦線に投入された。
    「グスタフ」はセヴァストポリ要塞攻撃で戦果を挙げたが、「ドーラ」は活躍の機会に恵まれず、終戦間際にグスタフと共に自爆処分されている。
    なお、計画上は3基目の建造が企図されていたが、名前が付けられることなく建造未完に終わっている。
    • 前述の通り列車砲は砲塔を持たず、グスタフ/ドーラを含む大口径列車砲には砲の左右への可動域が全く無い(あるいはごく小さい)ものが多い。
      こうした列車砲の狙いを左右に動かす場合、線路にカーブを設けるか大型のターンテーブルを用いるなどして車台ごと角度を変えていた。
  • 海外版は大砲の砲身自体が明るい緑色になり、砲門には朱色のレーザー銃らしきものが付けられている。
    海外版イラスト変更カード
    • 英語名には「砲塔」にあたる単語が存在しない。
      • また、列車砲を意味する「Railway Cannon」ではなく「Rail Cannon」(いわゆるレールガンの別称)が用いられており、「超弩級のレールガン」とも解釈できる。
  • 「遊馬&アンナvs羽原飛夫&海美」戦ではエクシーズ召喚時の口上も追加された。
    エクシーズ召喚時の口上は「鉄路の彼方より、地響きともに、ただいま到着!現れろ、《超弩級砲塔列車グスタフ・マックス》!」。
  • デュエルリンクスでの召喚口上は、字幕は「地響きともにただいま到着」、アンナのボイスは「地響きと共にただいま到着」となっている。
    アニメに忠実なのは字幕の方だが、日本語としてはボイスの方が自然であり、イベントの復刻などでは文字表記も「地響きと共に」に変更されていることがある。

関連カード

―《超弩級砲塔列車グスタフ・マックス》の姿が見られるカード

このカードを使用する代表的なデッキ

収録パック等


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