覇王龍(はおうりゅう)ズァーク/Supreme King Z-ARC》

融合・ペンデュラム・効果モンスター
星12/闇属性/ドラゴン族/攻4000/守4000
【Pスケール:青1/赤1】
(1):このカードがPゾーンに存在する限り、相手はフィールドの融合・S・Xモンスターの効果を発動できない。
(2):1ターンに1度、ドローフェイズ以外でデッキから相手の手札にカードが加わった時に発動できる。
そのカードを破壊する。
【モンスター効果】
ドラゴン族の融合・S・X・Pモンスター1体ずつ合計4体
このカードは融合召喚でしか特殊召喚できない。
(1):このカードが特殊召喚した場合に発動する。
相手フィールドのカードを全て破壊する。
(2):このカードは相手の効果では破壊されず、相手はこのカードを効果の対象にできない。
(3):このカードが戦闘で相手モンスターを破壊した時に発動できる。
デッキ・EXデッキから「覇王眷竜」モンスター1体を特殊召喚する。
(4):モンスターゾーンのこのカードが戦闘・効果で破壊された場合に発動できる。
このカードを自分のPゾーンに置く。

 マキシマム・クライシスで登場した闇属性ドラゴン族融合ペンデュラムモンスター
 融合召喚でしか特殊召喚できない召喚制限と、以下の2つのペンデュラム効果と4つのモンスター効果を持つ。

 このカード(並びに《覇王天龍オッドアイズ・アークレイ・ドラゴン》)の展開方法は概ね3つに分かれる。

 1つ目の方法は正規の融合召喚であり、その融合素材重さから墓地デッキエクストラデッキから融合素材を調達したい。
 最も消費を抑えて融合召喚できるのは《覇王天龍の魂》であり、除外状態と魔法&罠ゾーン以外の全ての場所から融合素材を調達できる。
 《覇王門の魔術師》サーチすれば返しのターン《覇王門の魔術師》コストに即発動でき、エクストラデッキのみでの融合召喚も可能。
 ただし、あちらの効果無効デメリット適用させないためには融合素材の内1体はメインデッキペンデュラム・ドラゴンで賄いたい。
 フリーチェーン罠カードであるため、(1)のモンスター効果による全体除去を妨害・制圧に使用することもできる。
 その他、《轟雷帝ザボルグ》等でエクストラデッキから直接融合素材墓地へ送り《龍の鏡》《ミラクルシンクロフュージョン》《死魂融合》等で墓地融合といった手段もある。
 この際《捕食植物キメラフレシア》《深淵竜アルバ・レナトゥス》も同時に墓地へ送れば、次のターンサーチした《ミラクルシンクロフュージョン》による墓地融合が可能となる。
 《オッドアイズ・フュージョン》オッドアイズシンクロエクシーズ融合素材にすれば、エクストラデッキから1度に最大3枚の融合素材を抜き出せるため、素早く下準備を整えられる。
 シンクロエクシーズに関しては汎用性の高いものも多く、《超融合》相手のそれらを融合素材にできれば理想的だが、安定性の面では現実性はやや薄いか。
 全ての融合素材を展開しやすい【オッドアイズ】【竜剣士】で、隠し玉として上記の墓地融合を行えるカードと共に採用するというのも考えられる。

 2つ目の方法は「融合召喚扱いでの特殊召喚」であり、これは《アストログラフ・マジシャン》《クロノグラフ・マジシャン》モンスター効果が該当する。
 上記の《覇王天龍の魂》に比べデッキエクストラデッキから調達できないため下準備は必要だが、効果無効デメリットがなく、効果外テキストで該当カテゴリに属する魔術師も使用できる利点がある。
 【魔術師】においては、魔術師サポートカードを駆使してサーチリクルート墓地肥やしを速やかに済ませるのが理想。
 枚数を稼げるランダム墓地肥やし除外するカードと共に上記モンスターらを墓地へ送り、その後サルベージまたは蘇生するのも良いだろう。
 《轟雷帝ザボルグ》を用いた場合、上記モンスターらを組み合わせることで1ターンでの展開も可能(詳細はこちら参照)。

 3つ目の方法は「召喚条件無視での特殊召喚」であり、これは《覇王龍の魂》が該当する(闇属性なので《覇王龍の奇跡》は該当せず)。
 この場合は期限付きの攻守4000のモンスターでしかないが、破壊されればペンデュラム効果へ移行できるため一時的なとしては頼もしい。
 あちらの(2)により相手魔法カードの使用も牽制できるため、相手としては時間稼ぎとわかっててもやり過ごさざるを得ない状況もあるだろう。
 また、こちらから能動的に破壊する事でペンデュラム効果を狙う運用も考えられる。
 その他、「フィールドに《覇王龍ズァーク》を必要するカード」のサポートや、こちらをリリースして特殊召喚できる《覇王天龍オッドアイズ・アークレイ・ドラゴン》のサポートにも適する。

 (1)のモンスター効果相手フィールド全体除去
 (2)の耐性のため、チェーン発動されにくく、破壊されない耐性を持つものも自身の高い攻撃力で突破しやすい為、フィニッシャーとしては申し分ない性能といえる。
 《大革命返し》はこの効果無効にするだけでなく除外するため(2)の耐性が通用しないことからこのカードの天敵となるため注意が必要である。

 (2)のモンスター効果対象をとる効果および効果による破壊への耐性
 《神縛りの塚》等と同様の耐性内蔵しており、《強制脱出装置》等の対象をとる効果除去される恐れはない。
 一方、《氷結界の龍 トリシューラ》壊獣《N・グラン・モール》《強制転移》のような破壊以外の除去手段には無防備なので対処手段が必須となる。
 特に壊獣などでリリースされると、自分カード破壊してペンデュラムゾーン置くといった手も使えなくなる。
 《SNo.39 希望皇ホープ・ザ・ライトニング》戦闘破壊される場合もペンデュラムゾーンに置けない。
 その為、状況次第では相手ターンに回す前に《サンダー・ブレイク》等を用いて自主的に破壊し(4)の効果並びに自身のペンデュラム効果発動に繋げることも考慮する必要がある。

 (3)のモンスター効果覇王眷竜リクルート
 攻撃力耐性戦闘破壊は難しくないが、(1)の効果トリガーとなるモンスターまで破壊する可能性がある。
 破壊耐性を持つモンスター破壊された時のリクルーターなどがいれば、この効果をそのターン中に活かせる。
 《覇王眷竜ダークヴルム》リクルートすれば覇王門サーチし、それらの効果を利用できる。
 ただ、《覇王眷竜ダークヴルム》自体はペンデュラムスケールの確保やリンク素材として序盤に必要とされる上に準制限カードである為、このモンスターが居る終盤で《覇王眷竜ダークヴルム》リクルートできる可能性自体が低い。
 《覇王眷竜オッドアイズ》戦闘ダメージ倍化効果はこのカードの高攻撃力と相性が良く、ステータス《覇王眷竜ダークヴルム》より高いので追撃には申し分ない。
 エクストラデッキから破壊バーン効果を持つ《覇王眷竜クリアウィング》特殊召喚することもできる。
 また、リンク先を含めて2体のペンデュラムモンスターエクストラデッキから特殊召喚できるなら、《覇王眷竜ダーク・リベリオン》から《覇王眷竜ライトヴルム》《覇王眷竜ダークヴルム》特殊召喚し、《覇王眷竜クリアウィング》シンクロ召喚する事も可能。
 この場合、《覇王眷竜ダーク・リベリオン》攻撃した後に《覇王眷竜クリアウィング》を出しての追撃もでき、更なるダメージを与えることが狙える。

 (4)のモンスター効果破壊された場合におけるペンデュラムゾーンへの移動。
 高いステータスと(2)による耐性を持つので普通に使用した場合は発動機会が少なく、特殊召喚までの手間を踏まえると能動的に破壊するのも割に合わない。
 ただし、自壊デメリット且つ効果無効となる《覇王龍の魂》で出した場合ならば破壊しても惜しくないため、狙ってみるのも良いだろう。
 相手全体除去チェーンする形であちらを発動するのも良い。

 (1)のペンデュラム効果融合シンクロエクシーズモンスター効果の発動を封じる効果
 アドバンテージを稼ぐ手段をこれらの起動効果誘発効果に頼るデッキは多く、それを1枚で防げる。

 (2)のペンデュラム効果サーチしたカード破壊
 (1)のペンデュラム効果全体除去モンスター効果と相まって相手の逆転手段の多くを封じられる。
 なお、同時に手札に加えられたカードならば何枚でも破壊できるので、《トリックスター・リンカーネイション》とのコンボ手札を全てハンデスすることが可能。
 《トラップトラック》《覇王龍の魂》の2枚があればこのコンボが成立させられる。(詳しくは《トラップトラック》を参照)

  • ちなみに、OCGでは初の融合ペンデュラムモンスターだが、アニメでは《大精霊機巧軍(マスター・スピリット・テック・フォース)−ペンデュラム・ルーラー》が先に登場している。
  • 英語名を訳すと「至高の王」であり、「」の要素がなくなっている。
  • 2019年8月2日に行われた「遊戯王OCG 10000種突破記念大投票」第9期投票では見事第1位に輝いた。
    2020年9月に公式データベース行われた「デュエリストカードプロテクター」のデザインを決定する投票企画で2位を獲得し、プロテクターの商品化が決定した。
  • のちにこのモンスターが生まれた真の理由は、「激しいデュエルを強要し続ける観客達に、ズァークと4体のドラゴン達が辟易していたため」だと遊矢が「vsジャック」(3戦目)・「vs零児」(3戦目)を通じてズァークの記憶を断片的に取り戻したことで気付いている。
    ズァーク自身も「俺に戦う事を強要し、高みの見物を決め込んでた奴らに本当の恐怖を味わせる」という発言をしている。
    また、分裂した後の4体のドラゴンはレイの力を恐れており、それに対抗するための力を欲していたことが、このモンスターの復活に繋がっていた。
  • 劇中で特殊召喚された際には巨大な翼を広げて黒雲を吹き払っているが、その後このモンスターの全景が映る際にはシーンごとに有無が異なる。
    このためかOCGでもイラスト全景にはこの翼はない(構図の関係上、あったとしても完全に画面外になる)。
  • アニメでのテキストは以下の通り。
    融合・シンクロ・エクシーズ・ペンデュラム・効果モンスター
    星12/闇属性/ドラゴン族/攻4000/守4000
    【Pスケール:青1/赤1】
    (1):自分フィールドの「覇王」モンスター1体をリリースして発動できる。
    Pゾーンのこのカードを召喚条件を無視して特殊召喚する。
    【モンスター効果】
    ルール上、このカードは融合・S・Xモンスターとしても扱う。
    その際、このカードのランクはそのレベルと同じとする。
    このカードは「アストログラフ・マジシャン」の(3)の効果でしか特殊召喚できない。
    (1):このカードが特殊召喚に成功した場合に発動できる。
    相手フィールドのモンスターを全て破壊する。
    その後、この効果でモンスターを破壊されたプレイヤーに、
    破壊した全てのモンスターの攻撃力の合計分のダメージを与える。
    この効果を発動するターン、このカードは攻撃できない。
    (2):融合・S・Xモンスターが自分・相手の墓地に存在する限り、または除外されている限り、
    このカードは破壊されず、フィールドから離れる効果を受けない。
    (3):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、
    自分フィールドのモンスターは相手の融合・S・Xモンスターの効果を受けない。
    (4):このカードが戦闘で相手モンスターを破壊した場合に発動できる。
    エクストラデッキから「覇王眷竜」モンスターを2体まで守備表示で特殊召喚する。
    (5):相手がドローフェイズ以外でカードを手札に加えた場合に発動できる。
    そのカードを破壊する。
    融合シンクロエクシーズペンデュラムの全てに属するという前代未聞のモンスターとなっている。
    枠の色は、上半分は放射状に左から効果モンスターのオレンジ・融合モンスターの紫・シンクロモンスターの白・エクシーズモンスターの黒が並び、下半分は魔法カードの緑色となっている。
    なお、効果外テキストで「融合Xモンスターとしても扱う」とあるが、元々それらに属しているので、この記述は特に意味がない。
    (3)と(5)の効果OCGではペンデュラム効果の方へ移された。
  • 特殊召喚時の口上は「四天の龍を統べ、第5の次元に君臨する究極龍よ!今こそこの我と一つとなるのだ!統合召喚!出でよ、《覇王龍ズァーク》!」。
    上記の様に非常に特殊な分類のカードに加え特定のモンスター効果でのみ特殊召喚できるためか、特殊召喚の方法を「統合召喚」というオリジナルの言葉で称している。
  • なお、ズァーク消滅時の演出は原作・アニメDMの「闇遊戯vs闇マリク」戦の終盤での闇マリクと似たような演出であったため、《ラーの翼神竜》を意識したオマージュの可能性がある。
  • 零王の回想および「遊矢vsユーリ」戦直後に復活を果たした際には体が黒い霧で覆われていた。
  • ズァークは統合された自身を「神にも等しい力を得た」と称している。

関連カード

カード名を《覇王龍ズァーク》として扱うカード

融合素材に指定されているモンスターについてはドラゴン族を参照。

―類似したモンスター効果

―《覇王龍ズァーク》の姿が見られるカード

《覇王龍ズァーク》のカード名がテキストに記されたメインデッキのカード

 ※は「《覇王龍ズァーク》のカード名テキスト記されたカード」に関係する効果を持つカード

このカードを使用する代表的なデッキ

収録パック等

FAQ

(1)の効果について

Q:エクストラデッキ表側表示のこのカードを、以下の方法で特殊召喚できますか?
  (1)融合召喚
  (2)《アストログラフ・マジシャン》の(2)の効果
  (3)《超量必殺アルファンボール》
A:融合召喚《アストログラフ・マジシャン》効果では特殊召喚できません。
  《超量必殺アルファンボール》の場合、一度融合召喚した後、エクストラデッキに表側で置かれているこのカードであれば特殊召喚できますが、それ以外の方法でエクストラデッキに表側で置かれているなら特殊召喚できません。(16/01/23)


Tag: 《覇王龍ズァーク》 モンスター 融合モンスター ペンデュラムモンスター 効果モンスター 星12 闇属性 ドラゴン族 攻4000 守4000 スケール1 正規の方法以外での特殊召喚不可

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