《滅亡龍 ヴェイドス/Veidos the Eruption Dragon of Extinction》 †
効果モンスター
星9/闇属性/炎族/攻2800/守1500
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが手札に存在する場合、自分・相手のメインフェイズに、
フィールドゾーンのカード1枚を対象として発動できる。
このカードを相手フィールドに特殊召喚し、対象のカードを破壊する。
その後、デッキから「灰滅」永続罠カード1枚を選び、手札に加えるか自分フィールドにセットできる。
(2):このカードが相手フィールドから墓地へ送られた場合に発動できる。
フィールドのモンスターを全て破壊する。
WORLD PREMIERE PACK 2024で登場した闇属性・炎族の最上級モンスター。
お互いのメインフェイズに自身を手札から相手フィールドに特殊召喚して対象のフィールド魔法1枚を破壊し、その後灰滅永続罠をサーチ・セットできる誘発即時効果、相手フィールドから墓地へ送られた場合に、フィールドのモンスターを全て破壊する誘発効果を持つ。
(1)は自身の相手フィールドへの特殊召喚とフィールド魔法の破壊。
自分のカードを破壊して1枚送りつけるのは一見するとディスアドバンテージの多い行動だが、破壊された場合の効果を持つカードを破壊すればコンボにもなる。
【灰滅】の《灰滅の都 オブシディム》、【古代の機械】の《歯車街》、【機皇】の《機皇城》等がこれに該当する。
勿論、相手フィールド魔法を破壊するのも優秀であり、フリーチェーンなのでフィールド魔法を軸とするデッキには一種の妨害としても機能する効果である。
相手フィールドに展開したこのカードは放置しておくとこちらに不利益なので、(2)の為にも何らかの手段で墓地へ送る形で除去したい。
更に、効果処理後には任意でデッキから灰滅永続罠をサーチまたはセットできる。
《終わりなき灰滅》・《果てなき灰滅》が該当し、前者はコントロール奪取、後者は融合素材という形で処理できる。
後者はさらに(2)のトリガーにもなるので、効果破壊されない《滅亡き闇 ヴェイドス》を融合召喚すればモンスターを残しながら全体除去が可能。
(2)は相手フィールドから墓地へ送られた場合に使用可能なモンスターの全体除去。
(1)で相手フィールドに展開したものを戦闘破壊・効果破壊したり、壊獣のリリースに用いれば能動的に発動できる。
守備力は低いため、守備表示で特殊召喚してしまえば、戦闘破壊しやすいだろう。
相手が何らかの素材にこのカードを用いても使用できるため、一種の素材利用への制限を掛けられる効果にもなる。
ただし、相手が破壊耐性を持つモンスターや破壊をトリガーとするモンスターの素材に利用してこの効果を逆利用する可能性は考慮すべきだろう。
エクシーズ素材に利用されると発動しないので、ランク9を使用する相手に対しては早々に除去してしまいたい。
もっとも、現状【真竜】・【電脳堺】以外でランク9を活用する強力なデッキというものもそれほど存在せず、この両デッキもそこまでランク9のエクシーズ召喚に寄っているわけでもないため、この点を理由に採用を躊躇う必要はないだろう。
効果発動時にはあくまで自分の墓地に存在しているため、《墓穴の指名者》をチェーンされて無効にされる懸念はある。
なお、任意効果なので自軍の方が優勢と感じる場合は発動しなくとも良い。
《アクセスコード・トーカー》のリンク素材に使用されると、あちらのチェーンされない効果外テキストとチェーン1で組まれる自己強化効果により、このカードの全体除去が封じられてしまう点に注意。
【灰滅】においては上記2枚の永続罠のほか、《灰滅せし都の英雄》の効果で破壊する事もでき、さらにあちらのサーチでアドバンテージも稼げる。
このカードも《ヘルフレイムバンシー》でサーチでき、灰滅にはレベル4が多いので無理なく併用できる。
(1)の前半部のみに注目し、相手の先攻1ターン目のフィールド魔法の発動を妨害できる手札誘発としても捉えられる。
【トゥーン】・【墓守】・【Sin】・【ヌメロン】等はただこのモンスターを出すだけで戦線を崩壊させられ、タイミング次第では【炎王】にもその様な打撃を与えられるだろう。
上記ほどではないにせよ、【マリンセス】・【オルフェゴール】・【ヴァリアンツ】・【神碑】等、フィールド魔法の恩恵が大きいデッキにも強力なメタとなる他、フィールド魔法を使いリンク召喚を主とするデッキに対してはリンク先を潰す位置に特殊召喚する事で二重の妨害ともなる。
勿論、《壱世壊=ペルレイノ》の様なフィールド魔法にアドバンテージを稼がせずに除去する事も可能。
【天盃龍】・【ギミック・パペット】・【ユベル】の様に、フィールド魔法で初動の確保兼耐性付与orリクルートを目論むデッキにも威力が高いと言える。
また、特殊召喚されるタイプの手札誘発であるため止める手段が少ないのも強力。
サーチを含む効果なので一応《灰流うらら》で無効にはされるのだが、それ自体がディスアドバンテージを負うプレイでありある程度の痛手を負わせる事ができる。
総じて、環境主流デッキがフィールド魔法をキーカードとする場合、有力なメタカードとして機能すると見なして良いだろう。
単体での採用も良いが、(1)の後半部も活かすのならば《終わりなき灰滅》と共に出張採用も考えられるだろう。
ただし、このケースの場合はこのカードが引けず《終わりなき灰滅》のみが初手に来て手札事故要因となるリスクは背負う。
こちらをフル投入すれば《終わりなき灰滅》のみを引いてしまう確率はある程度は抑えられるが、それでも併用するならある程度の割り切りは必要である。
また、放置すると2800の攻撃力を利用される恐れもあるため、できれば両方を採用し確実にコントロール奪取を行いたい。
- 上記の通り、《灰滅の都 オブシディム》との相性が良く【灰滅】における基本展開の一つとなっているが、このカード自身は灰滅に属さないことを踏まえると、モチーフは西暦79年における「ヴェスヴィオ火山の噴火」そのものだと思われる。
関連カード †
―サポートカード
―《滅亡龍 ヴェイドス》の姿が見られるカード
このカードを使用する代表的なデッキ †
収録パック等 †
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