遊戯王カードWiki - 《零鳥獣シルフィーネ》

《零鳥獣(れいちょうじゅう)シルフィーネ/Ice Beast Zerofyne》 †

エクシーズ・効果モンスター
ランク４/水属性/鳥獣族/攻2000/守2200
鳥獣族レベル４モンスター×２
１ターンに１度、このカードのエクシーズ素材を１つ取り除いて発動できる。
相手フィールド上に表側表示で存在する全てのカードの効果を無効にし、
このカードの攻撃力はこのカード以外の
フィールド上に表側表示で存在するカードの数×３００ポイントアップする。
このカードの効果は次の自分のスタンバイフェイズ時まで適用される。

　LORD OF THE TACHYON GALAXYで登場した水属性・鳥獣族のエクシーズモンスター。
　エクシーズ素材１つを取り除くことで相手フィールドの全てのカードの効果を無効にし、自身を除く表側表示カードの数に比例した自己強化を行う起動効果を持つ。

　エクシーズ素材は鳥獣族に限定されているが、鳥獣族中心のデッキである【ハーピィ】・【ＢＦ】・【ＲＲ】ならばエクシーズ召喚は比較的容易。
　紋章獣にも鳥獣族が存在するため、墓地を肥やせば《高等紋章術》１枚から出せる。
　【霞の谷】では《ＢＦ－精鋭のゼピュロス》や《ミスト・コンドル》等を経由して《霞の谷の神風》で鳥獣族をリクルートするのも有効。
　また【ドラグニティ】においても《風の精霊ガルーダ》や《ＢＦ－精鋭のゼピュロス》を用いる事で使用できる。

　自己強化及び無効化はどちらも自分のスタンバイフェイズで切れるが、ロックカードを無視して攻撃したり、攻撃力が効果に依存するモンスターを相手にした場合では大きなダメージを見込める。
　また、自己強化はフィールドに表側表示で存在するカードの枚数を参照するので、フィールドに永続魔法・永続罠やフィールド魔法が存在すればその分強化される。
　このため、【ハーピィ】や【ドラグニティ】等の永続魔法やフィールド魔法を使用するデッキでは高打点を期待できる。
　【炎星】に対しては炎舞による強化を無効にしつつこちらの攻撃力を大幅に上げることができるので特に相性がいい。
　ランク４ながら素早く3000以上の攻撃力を出せるため、純粋なアタッカーとしても活用できる。

　ただし、対応範囲は表側表示のみで伏せカードには対応しておらず、《スキルドレイン》にも無力。
　元々の攻撃力は決して高くはないので、《エフェクト・ヴェーラー》なども天敵である。

無効化の範囲は相手フィールドのみだが、自己強化は自分フィールドを含む全ての表側表示カードを数える。
無効化した数は自己強化には関係ない。
また、無効にできる相手のカードが存在しないと効果を発動できない。

初の水属性・鳥獣族のモンスターの１体であり、初の鳥獣族のエクシーズモンスターでもある。

鳥獣族という事から、名前の大元は「シルフ(Sylph)」だろうか。
英語名では「Zerofyne」と「零」と「シルフィーネ」を足したような名前となっている。
また前半分は「Ice Beast」となっており、日本語名の「零鳥獣」から後半へ移った零の要素と一緒に鳥の要素が消え、代わりに氷の要素が足されている。

原作・アニメにおいて―
アニメZEXALII(セカンド)の「璃緒vs愛華」戦にて璃緒が使用。
《ブリザード・ファルコン》と《オーロラ・ウィング》をエクシーズ素材としてエクシーズ召喚される。
効果を発動して《ＣＸ激烈華戦艦タオヤメ》を弱体化させた。
攻撃時に速攻魔法《花裁き》を発動され返り討ちにされそうになるものの、速攻魔法《絶対零度》により攻撃力が０になった《ＣＸ激烈華戦艦タオヤメ》を戦闘破壊してフィニッシャーとなった。
「凌牙vs璃緒」戦では、《ブリザード・ファルコン》と《ガード・ペンギン》をエクシーズ素材としてエクシーズ召喚される。
凌牙のフィールド魔法《水中関門(アクア・ゲート)》を無効にし、更に装備魔法《沈黙の翼》で魔法・罠効果耐性をつけて《潜航母艦エアロ・シャーク》を戦闘破壊した。
だが、全ては凌牙の読み通りであり、《フル・アーマード・エクシーズ》で強化された《ブラック・レイ・ランサー》によってあっさりと戦闘破壊されてしまう。
その直後、通常罠《氷炎の卵(オーバル・アイス・ファイヤー)》でレベル５として蘇生され、更にフィールド魔法《氷炎の世界(アイス・ファイヤー・ワールド)》で２体分のエクシーズ素材とした上で、《零鳥姫リオート・ハルピュイア》のエクシーズ素材となった。
異次元世界でも璃緒に呼び出され、ベクターが放ったモンスターの大軍を相手に活躍した。
攻撃名は「アイス・レイ」、効果名は「パーフェクトフリーズ」。

アニメではレアリティはウルトラレアであり、エクシーズ素材に縛りがなかった。
また、無効化効果の範囲がこのカード以外の自分のフィールドも含まれ、相手モンスター１体の攻撃力を無効化したカードの枚数×300ポイント下げる効果になっていた。
OCGでは縛りが付いた代わりに、無効化の範囲が相手のみ、弱体化が自己強化に変更されており、総じて使い勝手はよくなっている。