《恋する乙女》 †
効果モンスター
星2/光属性/魔法使い族/攻 400/守 300
(1):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、
攻撃可能な相手モンスターはこのカードを攻撃しなければならない。
(2):このカードは戦闘では破壊されない。
(3):このカードが相手モンスターと戦闘を行ったダメージステップ終了時、
以下の効果から1つを選択して発動できる。
●相手フィールドの表側表示モンスター1体に乙女カウンターを1つ置く。
●乙女カウンターが置かれている相手モンスター1体のコントロールを得る。
LIMITED PACK GX −オシリスレッド−で登場する光属性・魔法使い族の下級モンスター。
自身への攻撃を強制する効果、戦闘破壊されない効果、戦闘を行ったダメージステップ終了時に「相手モンスター1体に乙女カウンターを置く」か「乙女カウンターが置かれたモンスターのコントロール奪取」から1つを選ぶ効果を持つ。
うまくすれば(1)によって戦闘を強制し(2)によって戦闘破壊を防ぎつつ(3)を発動できる。
(3)を2回以上発動できれば永続的なコントロール奪取が可能であるため、成功すればリターンは大きい。
とはいえ、戦闘破壊耐性以外の耐性を持たないこのカードを相手ターンに残して相手が戦闘を行ってくれるとは考えにくい。
自ら攻撃しても(3)の発動は可能で、自分ターンにコントロール奪取できればそのまま攻撃も行える。
モンスターとの戦闘を伴う・コントロール奪取を行うという時点で御巫のギミックとかなりの戦術が被っている上、《鏡の御巫ニニ》と種族が被っているのもネック。
あちらは戦闘ダメージも受けないためライフを気にする必要が無く、専用サポートも存在しない分、取り回しは大きく劣る。
こちらを使うならばコントロール奪取が対象をとらない効果である点、永続的なコントロール奪取が可能であり強力なモンスターを奪えばそのまま継続的な戦力にできる点、戦闘強要効果を備えており、対処札がなければコントロール奪取を成功させやすい点を活かすことになるか。
《スピリットバリア》ならば、戦闘ダメージを防ぎながら、能動的に効果を発動でき、同じ種族・属性で同じく戦闘破壊耐性を持ち、こちらとサポートカードを共有できる《薄幸の乙女》ともシナジーがある。
相手バトルフェイズ中に何らかの手段でこのカードを特殊召喚するのが最も扱い易く、(3)の効果に1ターンに1度の制限はないため、相手フィールドに2体以上の攻撃表示モンスターが存在する状態でこのカードを呼び出せば、相手に対処札がなければそのままコントロール奪取が可能となる。
《戦線復帰》等で守備表示で蘇生すれば、戦闘ダメージの問題は生じないが、蘇生カードに加えてこのカードを墓地に落とす必要があり、やや手間がかかる。
《リトル・オポジション》で直接デッキから呼び出せば、余計な手間をかけずにコントロール奪取を狙え、奇襲性も高く強力。
《リトル・オポジション》が攻撃表示と裏側守備表示にしか対応していないため戦闘ダメージは嵩むものの、ライフが危険な場合は発動しなければよい。
コントロール奪取を狙いたい状況でのみ呼び出すという運用ができるため扱い易く、あちらのデメリットである相手にモンスターを特殊召喚させる権利を与えてしまう点も、このカードの戦闘強要効果と噛み合っており、シナジーが強い。
相手がこのカードの効果を警戒し、《リトル・オポジション》による特殊召喚を裏側守備表示で行った場合、その相手モンスターには攻撃を強要させられず乙女カウンターを乗せることができない。
しかし裏側守備表示モンスターは素材としては非常に使い辛く、アドバンス召喚の為のリリースか融合召喚の素材ぐらいにしか使えない為、こちらのターンまで裏側守備表示のまま残る可能性が高い。
次の自分ターンでその裏側守備表示モンスターに対してこのカードで攻撃すれば、反射ダメージを抑えつつ(3)の効果の発動が狙える。
また、特殊召喚は考えず、【メタビート】や【神碑】などの低速デッキに地雷として仕込んでおくという運用も面白い。
昨今の環境ではリバースモンスターの効果など、裏側守備表示でセットされたモンスターの効果はほとんど警戒されない為、相手がメインフェイズ1でこのカードを除去せず、攻撃表示モンスターを2体以上並べた状態でバトルフェイズに入って裏側守備表示のこのカードを攻撃してきた場合、そのままコントロール奪取が狙える。
- 「十代vsレイ」戦でのエースモンスターだったが、アカデミア入学前の小学生だったレイとしての使用カードであり、以後のデュエルでは使われていない。
しかし、以後のデュエルでは内容が一部省略されていたり、タッグデュエルで個人としての活躍が少なかったりしたため、レイを代表するカードとしてはこのカードということになるだろう。
後述のゲームでの扱いなどでも裏付けられている。
2年目で再登場した時は【ミスティック】を使用しており、エースモンスターも《ミスティック・ドラゴン》になっている。
- 余談だが、アニメ5D'sの主人公・不動遊星役の声優を務めた宮下雄也氏の姉の結婚式にて、遊戯王スタッフが上記の《ハッピー・マリッジ》をオリジナルカードとして作成しプレゼントしている。
- コナミのゲーム作品において―
TAG FORCEシリーズは無印からアニメと同じ効果で実装されている。
デュエルリンクスではレイのエースとして設定されており、使用時には全身カットインが入る。
また、前述の《ハッピー・マリッジ》、《キューピッド・キス》、《ディフェンス・メイデン》もそれぞれ実装されている。
関連カード †
収録パック等 †
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