【魔力カウンター】 †
魔力カウンターを置けるカードをフルに活用したデッキ。
関連モンスターは魔法使い族が大半を占めるため、種族サポートを取り入れやすいメリットがある。
第3期の黒魔導の覇者で関連カードが初めて登場し、時代の流れ、ルールの変更と共に形を変えて断続的にサポートが登場してきた。
この歴史の長さゆえに、一口に魔力カウンターと言ってもどのカードを軸にするかでその戦術は大きく異なる。
魔力カウンターを置く効果を持つカードは多数存在するが、それらの効果の中で一際類似テキストの多いものに以下のような効果が存在する。
(X):このカードが(特定の場所)に存在する限り、
自分または相手が魔法カードを発動する度に、このカードに魔力カウンターを(特定の数)置く。
(Y):(特定のカード)の魔力カウンターを(指定された数)取り除いて発動できる。
(固有効果)。
多数の魔法カードを使用してこれらのカードに高速で魔力カウンターを貯め込み、それを消費してデュエルを進行していくのが【魔力カウンター】の共通戦術となる。
結果的にデッキの比率は魔法カードが多くなり、特に扱いやすいドローソースが何よりも重視されるだろう。
《神聖魔導王 エンディミオン/Endymion, The Master Magician》
効果モンスター
星7/闇属性/魔法使い族/攻2700/守1700
(1):このカードは自分フィールドの「魔法都市エンディミオン」に置かれている魔力カウンターを6つ取り除き、
手札・墓地から特殊召喚できる。
(2):このカードの(1)の方法で特殊召喚に成功した場合、
自分の墓地の魔法カード1枚を対象として発動する。
そのカードを手札に加える。
(3):1ターンに1度、手札から魔法カード1枚を捨て、
フィールドのカード1枚を対象として発動できる。
そのカードを破壊する。
《魔法都市エンディミオン/Magical Citadel of Endymion》
フィールド魔法
(1):このカードがフィールドゾーンに存在する限り、
自分または相手が魔法カードを発動する度に、このカードに魔力カウンターを1つ置く。
(2):魔力カウンターが置かれているカードが破壊された場合に
そのカードに置かれていた魔力カウンターの数だけ、このカードに魔力カウンターを置く。
(3):1ターンに1度、自分がカードの効果を発動するために自分フィールドの魔力カウンターを取り除く場合、
代わりにこのカードから取り除く事ができる。
(4):このカードが破壊される場合、代わりにこのカードの魔力カウンターを1つ取り除く事ができる。
《神聖魔導王 エンディミオン》を主軸に据えたデッキ。
フィールドの永続カードに魔力カウンターを貯め込んで特殊召喚、墓地の強力な魔法カードを使い回してアドバンテージを獲得していく。
《アーカナイト・マジシャン/Arcanite Magician》
シンクロ・効果モンスター
星7/光属性/魔法使い族/攻 400/守1800
チューナー+チューナー以外の魔法使い族モンスター1体以上
(1):このカードがS召喚に成功した場合に発動する。
このカードに魔力カウンターを2つ置く。
(2):このカードの攻撃力は、
このカードの魔力カウンターの数×1000アップする。
(3):自分フィールドの魔力カウンターを1つ取り除き、
相手フィールドのカード1枚を対象として発動できる。
その相手のカードを破壊する。
《覇魔導士アーカナイト・マジシャン/Supreme Arcanite Magician》
融合・効果モンスター
星10/光属性/魔法使い族/攻1400/守2800
魔法使い族Sモンスター+魔法使い族モンスター
このカードは融合召喚でのみエクストラデッキから特殊召喚できる。
(1):このカードが融合召喚に成功した場合に発動する。
このカードに魔力カウンターを2つ置く。
(2):このカードの攻撃力は、このカードの魔力カウンターの数×1000アップする。
(3):1ターンに1度、自分フィールドの魔力カウンターを1つ取り除き、
以下の効果から1つを選択して発動できる。
●フィールドのカード1枚を対象として発動できる。
そのカードを破壊する。
●自分はデッキから1枚ドローする。
魔力カウンターに関連した効果を持つシンクロモンスターである《アーカナイト・マジシャン》及びそれらから派生したモンスターを軸に据えたデッキ。
展開力に優れる魔法使い族にシンクロ召喚のギミックを取り込み、主力となるモンスターをシンクロ召喚する。
魔法使い族が主軸となる【シンクロ召喚】である【フォーチュンレディ】などはデッキの土台として適する。
《マジカル・アブダクター/Magical Abductor》
ペンデュラム・効果モンスター
星4/地属性/魔法使い族/攻1700/守1400
【Pスケール:青3/赤3】
(1):このカードがPゾーンに存在する限り、
自分または相手が魔法カードを発動する度に、このカードに魔力カウンターを1つ置く。
(2):1ターンに1度、このカードの魔力カウンターを3つ取り除いて発動できる。
デッキからPモンスター1体を手札に加える。
【モンスター効果】
(1):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、
自分または相手が魔法カードを発動する度に、このカードに魔力カウンターを1つ置く。
(2):このカードの攻撃力は、このカードの魔力カウンターの数×100アップする。
(3):1ターンに1度、このカードの魔力カウンターを3つ取り除いて発動できる。
デッキから魔法使い族・レベル1モンスター1体を手札に加える。
ペンデュラムゾーンにペンデュラムモンスターを発動しても魔法カードを発動したことになることを生かしたデッキ。
モンスターを展開する布陣を整えながら魔力カウンターを貯める必要がある【魔力カウンター】とペンデュラムモンスターの相性は抜群に良く、より攻め気のあるデッキに仕上がるだろう。
一部ペンデュラムモンスターは魔力カウンターに関する効果を持つほか、ペンデュラムゾーンに存在する状態で魔力カウンターを貯められるペンデュラム効果を持つものも存在する。
現在の【魔力カウンター】の主流と言えるため、このタイプのデッキを構築する場合は是非押さえておきたい。
派生デッキにあたる【魔導獣】及び【エンディミオン】には関連カードが多い。
ここでは特にカテゴリに属さない、もしくは属しているが汎用的な効果を持つカードについて述べる。
モンスターは基本的に魔力カウンターに関する効果を持つもの及び魔法使い族モンスターのサポートカードから汎用性が高いものを優先的に採用する。
モンスター以外は基本的に魔法カードで埋め、特別な理由がある場合に少数の罠カードを採用する形になるだろう。
両者共に「魔力カウンターに関する効果を持つペンデュラムモンスター」を軸とするデッキ。
ペンデュラムモンスターの魔法カードとしての発動をトリガーに魔力カウンターを貯める独特の動きが特徴。
詳細は該当項目参照。
手札を増やしやすく、展開から攻め、守りまでの多くの要素を魔法カードに頼るデッキのため、【魔力カウンター】の要素を多く取り入れやすい。
特に《魔導書廊エトワール》は、通常の魔力カウンター関連カードとは異なるアプローチで魔力カウンターを貯められるカードとなる。
詳細は該当項目参照。
カオス・ソルジャー儀式モンスターを主軸とするデッキだが、一部サポートカードに魔力カウンターが関連するものが見られる。
《混沌の場》は通常の魔力カウンター関連カードと異なる条件下で非常に簡単に魔力カウンターを貯めていけるため、儀式魔法の発動と合わせて共通の戦術を取りやすい。
《封印されしエクゾディア》の特殊勝利にのみ勝ち筋を絞ったデッキタイプ。
《王立魔法図書館》と発動する魔法カードを手札交換等のドローソースに絞り、エクゾディアパーツを素早く揃えていく。
詳しくは該当ページを参照。
魔力カウンターそのものがカードの効果によって生み出されて維持されるもののため、魔力カウンターが置かれたカードに対する除去、及び効果の無効化を行ってくるカードは天敵。
魔力カウンターが置かれていたカードを除去されたり、その効果を無効化されたりしてしまった場合、置かれていた魔力カウンターはすべて失われてしまい、致命的なアドバンテージの喪失に直結する。
モンスターの展開も魔力カウンターに基づくものの場合、特殊召喚が基本となるため特殊召喚封じも苦手とする。
その他、デッキの比率が魔法カードに偏るため魔法カードへのメタも危険。
《ナチュル・ビースト》や《ナチュル・エクストリオ》等との相性は最悪であり、構築次第では魔法カード以外での対処手段が捻出できず、なすすべも無く負けてしまう可能性もある。
第3期〜 †
魔力カウンターを置く効果を持つカードが初めて登場した。
この時点では【魔力カウンター】としてのまとまりは希薄であり、《魔導戦士 ブレイカー》や《魔導獣 ケルベロス》などの一部カードが汎用的に使用される程度であった。
第5期〜 †
この時期から魔力カウンターに関係するサポートカードが多く登場している。
第6期〜 †
ストラクチャーデッキ−ロード・オブ・マジシャン−の発売に伴い、魔力カウンターを複数種類のカードにまたがって運用するカードが登場。
「魔法カードを使用して魔力カウンターを貯め込み、それを使ってアドバンテージを獲得する」という現行の【魔力カウンター】の原型が誕生する。
第9期〜 †
ペンデュラムモンスターが登場。
魔法カードとして発動できる性質は【魔力カウンター】と抜群の相性を誇り、それを意識したカードも複数登場した。
第10期〜 †
魔導獣・エンディミオンと、カテゴリ単位で魔力カウンターを運用するカード群が登場。
時折環境にも顔を見せるレベルにまで成長を遂げている。
第11期 †
先攻1ターンキルに悪用されていた《マジックテンペスター》が禁止カードとなったこと、で攻め手の1つを失った。
関連リンク †