テキスト †
公式ルールブック解説 †
なお、その能力の内容についてはカードテキストに記載されています。
(『<モンスターカードに記載されている能力名について>』より)
なお、最新のテキストでは特殊召喚モンスターは【○○族/特殊召喚/効果】というように記載されています。
(『■モンスターの特殊召喚について』より)
カードの効果テキストで使用される「1ターンに1度」とは、基本的に「そのカードの効果を使用するプレイヤーは1ターンに1度のみ、そのカードの効果を使用できる」という事を意味しています。
(『●1ターンに1度』より)
(公式ルールブック マスタールール2020年4月1日改訂版対応 バージョン1.0より引用)
説明 †
一般的な意味は、注釈などを除いた本文や学習するための書籍のこと。
遊戯王OCGでは、カードの使用法、効果の発動条件やその処理などを記した文章を指す。
デュエルでその通りに動くように命令した文章であり、基本ルールよりも優先され、双方が矛盾する場合はテキストに従って処理する。
なお、通常モンスターカードに書かれているデュエルと関係の無いテキストは、俗にフレイバー・テキストと呼ばれる。
テキストから読み取れない処理については、遊戯王OCG事務局が示した処理方法(俗に裁定と呼ばれる)に従う。
かつてのOCGはテキストから読み取れない事項が多く、コストか効果か、対象をとるか否か、チェーンブロックが作られるか否か、効果であるかないか等はテキストだけでは判別不可能。
「遊戯王OCG事務局の裁定こそが真のテキスト」とまで言われる状態であった。
第9期からはテキストの仕様が大幅に変わり、上記した事項はテキストから把握できるようになっている。
なお、一時期公式サイトにてテキストの読み取り方が公開されていたが、2015年11月頃のサイト更新により消滅した。
- 再録によってテキストの書き方が変わっても、効果自体は基本的に変更されない。
これが変更になった場合エラッタと呼ばれる。
テキストの読み取り方について †
遊戯王では「テキストの読み取り方」という名目での解説はされていないが、ルールブックの記述や事務局の回答などの断片的な情報を集めれば、かなりの精度で読み取ることができる。
ただし、テキストが改良される第9期より前のカードではこの法則に当てはまらないものも数多く存在するため、それらのカードは公式サイトを確認するのが望ましい。
- △△に書かれている条件を満たしていない場合やコストを払えない場合、効果は発動できない。
また、効果の都合上、特定の状況でないと処理できない場合も発動できない。(→空撃ち)
(例:「〜して発動できる。墓地のこのカードを〜する。」は墓地にいないと発動できない)
- 複数の□□が書かれている効果の場合、それらが読点(、)で結ばれているなら同時であり、「その後」で結ばれているなら同時ではない扱いとなる。(→一連の効果)
これは上記の「タイミングを逃す」にかかわる。
- 「フィールドの〜を手札に戻す」などで選択する際、「このカード以外の〜」や「他の〜」と書かれていないものは、自身も選ぶことができる。
- 他のカードの枚数に応じて処理する効果は、表記によって柔軟性が変わる。
○○の数だけ〜する。
その数ぴったりで処理しなければならず、不足する場合は発動・適用できない。
○○の数まで〜する。
その数以下の好きな数を選んで処理でき、不足していても発動・適用できる。
テキストの仕様変更について †
時代が下るにつれて複雑な効果が増えていくため、テキストの可読性向上や文字数稼ぎのために表現が変更されることがある。
これも特に告知などはされず、しれっと変更されていたり、ある時期を境に一気に変更されたりする。
全てを書くと細かすぎて追いきれないため、ここでは一気に変更されたものを載せている。
なお、第9期に行われたテキストの改定では表現にとどまらない変更が行われたため、「マスタールール3」を参照されたい。
- (※1)変更されたのは「召喚する事ができる」「攻撃する事ができる」など、「○○する」の形になっているもののみであり、「墓地へ送る事ができる」「手札に戻す事ができる」などは機械的に省略できないため、そのままである。
- (※2)第9期からは「フィールド上に○○が〜」→「フィールドに○○が〜」といった変更がされている。
- (※1)第12期以前から「自分・相手ターンに〜して発動できる」の形はあったが、これを境に統一された。
なお、条件付きで誘発即時効果になるものは「○○の場合、この効果は相手ターンでも発動できる」のままである。
- (※2)「このカードが○○召喚した」というテキストに変わっているが、それを行うのはカードではなくプレイヤーのままである。
なお、そのカード以外が「○○召喚に成功した」は「○○召喚された」に、「自分/相手が〜の○○召喚に成功した」は「自分/相手が〜を○○召喚した」に、それぞれ第9期からすでに変更されている。
- (※3)「表側(裏側)表示のモンスター」は第9期から変わっていたが、「表側(裏側)表示のカード」はそこから9年越しの変更となった。
なお、「表側(裏側)表示のモンスターカード」は変更されていない。
- (※4)変更されたのは「以外の」の後に複数の条件を指定しているもののみであり、『「○○」以外の「○○」モンスター』などはそのままである。
- (※5)以前から装備カードのルールとして装備魔法扱いになっていたので、処理上の違いはない。
その他 †
- 「〜こと」「〜もの」などの意味を伴わない名詞、日本語文法でいう「形式名詞」はひらがなで表記されるのが通例である。
一方、OCGのテキストでは「〜こと」は常に「事」と漢字で表記されており、テキストフォーマットが整備された現在でもこれは変わっていない。
もっとも漢字表記することが間違いとまでは言えず、このWikiでの文章を含め一般にも特に気にせず使っている例は散見されるため、字数の節約のために許容されているのだろう。
- また、「事」が使われるようなテキストは簡略化できることが多い(「〜事ができない」→「〜できない」など)ため、近年は「事」のつくテキスト自体があまり登場していない。
- また、一般的に使われる単語を専門用語にしている関係上、初心者でも読みやすいという反面、用語としての意味を知らないと混乱するという問題もある。
例えば「時」と「場合」は一般的にほぼ同じ意味で使われるが、テキストでは明確に処理が分かれている。
また、「対象」は一般的には「指定したもの・条件に当てはまるもの」全般を指す言葉であるが、テキストでは「対象として」と書かれているものしか指していない。
- テキストの最長・最短記録は以下の通り。
なお、エラッタにより短縮された場合でもその前の文字数でカウントしている。
- 原作・アニメにおいて―
原作では基本的に記述が曖昧であり、《クリボー》を筆頭にテキストに記述されていない効果を用いていることも多い。
相手が読めない言語でテキストが書かれている場合でも、相手に効果を説明する必要はないらしい。
- アニメDM〜アニメ5D'sまではOCG化したカードは再登場する際にOCGと同じテキスト及び効果に変更される事があった(変更されないカードも存在する)。
アニメZEXAL・ARC-Vは、一貫してテキストを変更していない。(他の事情があった《RUM−バリアンズ・フォース》や、設定と関連があると思われるDD等を除く)
アニメVRAINSは再びOCGと同じテキスト及び効果に変更するカードが存在するようになった。
- アニメで登場した各種カードは、カテゴリを指定する場合を除き、ルビが振られていない。(OCG化が決定していたと思われる《無抵抗の真相》や、アニメで使用される前に発売されたカード等を除く)
また、テキストが途中で改行されていることがある。
- ARC-Vで登場した、永続罠《剣闘獣の強襲城》は、他のカード名・種類・効果を上書きして永続魔法《剣闘獣の砦》にするという前例のない効果を持っている。
そのため、《剣闘獣の強襲城》としての効果の後にテキスト欄が線引きされて、続けて《剣闘獣の砦》の効果も記載されているという、前代未聞のテキスト記載の形式が取られている。
- 「バトルシティ編」の放送中、OCGではテキストが第3期の世界統一フォーマットに変更されたが、アニメに登場するカードの多くは第2期のフォーマットのままであった。
「ドーマ編」以降は逆に全てのカードが世界統一フォーマットに統一され、メインキャラクターが序盤から使い続けているカードも全て世界統一フォーマットのものに変更されている。
アニメGX以降は第1期・2期のものは世界統一フォーマットに修正されずそのまま登場する場合が多くなったが、まれに例外もある(例:《現世と冥界の逆転》)。
「チーム・5D's vs チーム・ユニコーン」戦付近から第7期仕様のカードがOCGに登場したが、それ以降もアニメ内では第6期までの旧仕様を5D's終了時まで使用していた。
また「チーム・5D's vs チーム太陽」戦においてチーム太陽が使用していたカードには、「強いカードを持っていない」という設定を意識してか、旧フォーマットのテキスト欄が狭いカードが多かった。
アニメZEXALシリーズでは全てのカードのフォーマットが第7期仕様に変更されているが、ルビが基本的に振られていない。
アニメARC-V・VRAINSではカードのフォーマット・カード効果の記述が第9期仕様でありながら、カード効果の記述の文字の大きさは第7期を踏襲している。
- アニメGXの「十代vs神田」戦ではテキストの文字数を参照するカード《クイズ・パネル・ラーの20》が登場している。
- アニメ・漫画において、相手のカードのテキストを確認できるか否かはかなり曖昧な描写となっている。
これについては公開情報を参照のこと。
- 漫画版5D'sでは原作の流れを汲み、《閃こう竜 スターダスト》がテキストに記載されていない能力を持っていた。
作中のキャラクターが必ずしも把握しているわけではないようで、所有者の遊星は当初その能力に気づいていなかった。
- テキストに誤字が見られる場合は、DVDや再放送の際に若干修正を加える場合があり、テキストが同話でも少し書き換えられる事がある。
また、テキストの内容と作中でのカードの効果に明らかに矛盾が見られることが時折生じている。(例:アニメ5D'sの永続罠《分岐−ディヴァジェンス》等)
その様なカードの一部は後のDVD収録時や再放送時にテキストが書き直されている場合がある。(例:アニメ5D'sの通常罠《メタル・コート》)
また、5D's以降のアニメ公式ホームページでは劇中で使用された一部のカードのテキストが確認できるが、やはり作中効果と矛盾する内容を持つテキストのカードが一部に存在する。
その様な場合は後にテキストが変更されるケースも存在する。(例:《デストーイ・シザー・ベアー》)
- 類例として、放送最序盤で主要キャラクターが使うカードなど、前もってOCG化しているカードの場合、テキストと効果が一致しないものが多い。
当初のアニメ効果の設定後に、作画の際にOCGのカードを流用してしまったためと思われる。
この現象は5D'sでよく見られた。
- アニメARC-V123話では、慣れない支給品のデッキを使っていたユーリが、使用するカードのテキストをその都度確認しながらプレイを進めていた。
ただ、実際には事前にデッキレシピを把握していたことや《超融合》をオリジナルで挿入していたことを踏まえると、全て把握していた上での演技の可能性が高い。
- アニメVRAINSの「「遊作/Playmaker vsボーマン」(3戦目)において使用された《アローザル・ハイドライブ・モナーク》は、効果の説明時にテキストの一部のみが大きく表示されるという変わった演出が取られたことがある。
なお《アローザル・ハイドライブ・モナーク》のテキストは「vs Soulburner」戦で画面内に表示されているため、テキストの一部のみが公開されていた状態が続いていたというわけではない。
- 現在のところ、テキストが確認できるカードで最多のテキスト量は、アニメARC-Vに登場した永続罠《剣闘獣の強襲城》の677文字である。
モンスターカードでは同じくアニメARC-Vに登場した《覇王龍ズァーク》の533文字が最長となる。
- 原作・アニメ・OCGとも例外なく効果テキストは文章体であるが、唯一アニメDMでペガサスが使用した通常罠《人魚の涙》のみ、「人魚の涙があらゆる敵を封じ込めます」とですます調になっていた(原作における同カードは文章体である)。
- マスターデュエルでは2022年8月5日のアップデート以降、カード詳細画面では効果に付加されている番号ごとに改行されて表示されるようになり、見やすくなっていた。
また、第8期以前のテキストでも効果ごとに改行されて表示されるようになっていた。
- デュエルリンクスでは2024年3月のアップデートにより、《プラズマ戦士エイトム》や《恋する乙女》などのゲームオリジナルカードを含めた全カードのテキスト形式改訂が行われ、全てが第12期仕様の形式となっている。
その後24年12月のアップデートで第9以降に収録・再録された既存のカード全てが第12期仕様に変わった。
ちなみに本ゲームでは「S素材」や「Xモンスター」といったOCGで省略される一部テキストはOCGで再録されたカードを含め省略無しのテキストとなっている。
- マスターデュエルでも2か月遅れの2024年5月に大規模なテキスト修正が実施され、近年OCGで再録されていないカードのテキストが第12期仕様にエラッタされ、読み取りやすくなっている。
デュエルリンクスと同じく24年12月に全てのカードが第12期仕様に変更された。
これによりマスターデュエルに実装されていない、22年1月18日より前に禁止カードになったカード、マッチキルカード、諸事情でゲームに実装できないカードを除いた全てのカードが12期仕様になった。
関連リンク †
FAQ †
Q:《古代の機械掌》と《ライトイレイザー》のように、テキストが酷似していても処理が違うカードがありますが、テキストが全く同じ場合であっても、カードが異なる場合は処理が違う事もあるという事でしょうか?
A:カードごとにその都度お問い合わせ下さい。(13/01/06)