宝玉獣/Crystal Beast †
FORCE OF THE BREAKERでカテゴリ化した「宝玉獣」と名のついたモンスター群。
属する効果モンスターは以下の共通する分類されない効果を持つ。
(X):表側表示のこのカードがモンスターゾーンで破壊された場合、
墓地へ送らずに永続魔法カード扱いで自分の魔法&罠ゾーンに表側表示で置く事ができる。
下級モンスターのカード名は「宝玉獣(A宝玉獣)+『宝石名』+『動物名』」で構成されており、それぞれの宝石の色が虹の7色に見立てられている。
下級モンスターは「宝玉獣」と「A宝玉獣」の2種類が存在し、「宝玉獣」と「A宝玉獣」の違い以外はそれぞれ全く同じカード名・ステータスとなっている。
A宝玉獣は対応する宝玉獣の元の固有効果を強化しつつ、デメリットを付加した効果を持つ(詳細はA宝玉獣を参照)。
破壊されると永続魔法として魔法&罠ゾーンに移動するが、永続魔法の状態で使用可能な効果を持つ宝玉獣は少ない。
《A宝玉獣 ルビー・カーバンクル》と最上級モンスターの《究極宝玉獣 レインボー・ドラゴン》は永続魔法状態で発動できる効果を持つ。
また、永続魔法状態の宝玉獣は、《レア・ヴァリュー》や《宝玉の氾濫》のコストになる、《宝玉の導き》の発動条件に関わるなど、多くの宝玉関連カードと密接な関わりを持つ。
その他、《宝玉獣 ルビー・カーバンクル》や《宝玉の契約》の効果で、永続魔法状態の宝玉獣を特殊召喚する事も可能。
このため、永続魔法状態の宝玉獣は【宝玉獣】の重要なリソースであり、永続魔法状態の宝玉獣をいかに素早く確保できるかが【宝玉獣】では重視される。
こうした性質上、【宝玉獣】では宝玉獣が戦闘や効果で破壊される事はさほど問題視しない。
むしろある程度破壊してくれないと、リソースが不足して困る事さえあるという、変わったカード群である。
なお破壊以外の除去、除外やデッキへのバウンスは、永続魔法化できないため天敵である。
- アニメ出身のカテゴリは後のOCGオリジナルの新規カードで数が増える場合も多いが、宝玉獣は何度も強化されているにもかかわらず、最初に登場した7種から長らく増えていなかった。
モンスターのサポートカードはいくつか登場しているものの、《宝玉の先導者》のように「宝玉獣」というカテゴリには含まれていない。
虹の7色をモチーフにしたモンスター群であり、アニメでも全7体と明言されていることを尊重した結果だったのだろう。
- 宝玉獣を永続魔法化することは、アニメGXでは宝玉としてフィールドに残っていたため、それになぞらえて「宝玉化」と呼ばれることもある。
- 下級宝玉獣それぞれのイラストには、背景に元となった宝石が描かれている。
- 英語名には「crystal(クリスタル)」の語が使われている。
「水晶」を連想する人も多いだろうが、「結晶」を意味する語でもある。
- 原作・アニメにおいて―
アニメGXにおいて、ヨハン・アンデルセンが使用するモンスター群。
古代ローマの君主ユリウス・カエサルはその覇権を知らしめるために、世界中から7つの宝石を集めて石版を作ろうとしたことがあった。
その宝石はローマに運ばれる途中、嵐によって海の藻屑となったが、現代になってI2社会長のペガサスが探し出し、その成分を使用して「宝玉獣」を作り上げることになった。
それらは精霊が宿っており、選ばれし者にしか反応を示さないが、ヨハン・アンデルセンという真の主が現れたため、ペガサスは彼に託すことにした。
後に上記の石版も発見され、これを元にして《究極宝玉神 レインボー・ドラゴン》が作られることになる。
- アニメではOCG化されていないサポートカードとして通常魔法《GEMバースト》、速攻魔法《E・フォース》・《M・フォース》・《宝玉の閃光》、永続魔法《宝玉の泉》、通常罠《G・フォース》・《宝玉の砦》・《宝玉の陣−琥珀》・《サファイア・リバイブ》・《宝玉割断》、カウンター罠《トラップ・ストラップ》が登場している。
- それぞれの宝玉獣が永続魔法となった場合は、モチーフとなった宝玉の姿で魔法&罠ゾーンに置かれる。
ただ、宝玉獣が宝玉の姿に変わった訳ではなく中に封じ込められている形のようで、宝玉の姿の宝玉獣が特殊召喚される場合は、宝玉が割れて中から宝玉獣が飛び出してくる。
- ヨハンがユベルに取り付かれていた時はA宝玉獣というカード群を使用している。
これの詳細についてはあちらのページを参照。
- 「十代vsミスターT(ヨハン)」戦では、ミスターTが宝玉獣デッキを使用している。
十代はヨハンがダークネスの手に落ちて宝玉獣を奪われたと認識し困惑しつつも怒り狂うが、実際はダークネスの手によって十代の意識が混濁し、ヨハンがミスターTの姿に見えていただけだった。
関連リンク †
―「宝玉獣」と名のついたモンスター
※は「宝玉獣」に関する効果を持つモンスター
―「宝玉獣」に関する効果を持つカード
―「宝玉獣」に関するカウンター
―「宝玉獣」を素材に指定するモンスター
―その他のリンク
FAQ †
Q:《次元の裂け目》発動時に宝玉獣がモンスターゾーンで破壊された時、何処へ置かれますか?
A:効果を使用した場合は墓地へ送られないため、永続魔法扱いとして自分の魔法&罠ゾーンに表側表示で置けます。
効果を使用しない場合は、除外されます。
Q:《冥界の魔王 ハ・デス》に宝玉獣が破壊された時、魔法&罠ゾーンに表側表示で置けますか?
A:いいえ、できません。
Q:《禁じられた聖杯》の効果を受けた場合、永続魔法になる効果は無効になりますか?
A:無効化されます。(12/05/24)
Q:《デモンズ・チェーン》の対象となっている宝玉獣が破壊された場合、永続魔法になる事ができますか?
A:いいえ、できません。(13/10/20)
Q:宝玉獣がモンスターゾーンに4体、魔法&罠ゾーンに3枚存在する時、《裁きの龍》等の効果で同時に破壊された場合、モンスターゾーンの4体を何枚まで魔法&罠ゾーンに置くことができますか?
A:魔法&罠ゾーンに空きがない時に、《裁きの龍》の効果によってフィールドのカードが全て破壊される場合でも、モンスターカードとして存在している《宝玉獣 サファイア・ペガサス》等の、永続魔法カード扱いとして魔法&罠ゾーンに置く効果を適用する事ができます。
よって、《宝玉獣 サファイア・ペガサス》等が4枚破壊された場合、全て魔法&罠ゾーンに置く効果を適用する事ができます。(09/04/03)
Q:《イビリチュア・メロウガイスト》に戦闘破壊され、お互いにモンスター効果の発動を選択した場合、デッキに戻りますか?
それとも永続魔法としてフィールドに残りますか?
A:ご質問の状況の場合、《イビリチュア・メロウガイスト》の効果が発動し、そのダメージステップ終了時に戦闘で破壊された《宝玉獣 ルビー・カーバンクル》等は墓地へ送らず持ち主のデッキに戻るため、《宝玉獣 ルビー・カーバンクル》等の『墓地へ送らずに永続魔法カード扱いとして自分の魔法&罠ゾーンに表側表示で置く事ができる』効果を適用する事はできません。(12/06/13)
Q:永続魔法になる効果を適用した場合、《デモンバルサム・シード》の「戦闘によって破壊された時に発動する事ができる。」効果を発動できますか?
A:タイミングを逃すことなく、できます。(17/10/04)