《No.41 泥睡魔獣バグースカ/Number 41: Bagooska the Terribly Tired Tapir》 †
エクシーズ・効果モンスター
ランク4/地属性/悪魔族/攻2100/守2000
レベル4モンスター×2
このカードのコントローラーは、自分スタンバイフェイズ毎にこのカードのX素材を1つ取り除く。
取り除けない場合、このカードを破壊する。
(1):このカードがモンスターゾーンに攻撃表示で存在する限り、
このカードは相手の効果では破壊されず、相手はこのカードを効果の対象にできない。
(2):このカードがモンスターゾーンに守備表示で存在する限り、
フィールドの表側表示モンスターは守備表示になり、守備表示モンスターが発動した効果は無効化される。
COLLECTORS PACK 2017で登場した地属性・悪魔族のエクシーズモンスター。
自分スタンバイフェイズ毎に維持コストとしてエクシーズ素材を取り除く効果外テキスト、攻撃表示時に耐性を持つ永続効果、守備表示時に他のモンスターを守備表示にして発動した効果を無効化する永続効果を持つ。
自分のスタンバイフェイズごとにエクシーズ素材を取り除き、取り除けない場合には自壊するデメリットがある。
エクシーズ召喚後、3回目の自分スタンバイフェイズに自壊してしまう。
なお、効果はエクシーズ素材の有無と無関係に適用されるため、蘇生から1ターンの間の使い捨てと見ることもできる。
《エクシーズ・リボーン》ならばエクシーズ素材を持たせた状態で任意の表示形式で蘇生できるため、使い捨て以上の働きも期待できる。
(1)の効果は攻撃表示の際の効果耐性。
破壊以外の対象をとらない効果には無力で、攻撃力もそこまで高くないので戦闘破壊も弱点となる。
基本的には(2)の効果がメインであり、こちらの効果は(2)による時間稼ぎが不要になった後に適用する事が多い。
(2)は守備表示の際に表側表示のモンスター全てに対して守備表示化を強制し、更に守備表示モンスターの効果を妨害する効果。
リンクモンスター以外のフィールド上の全モンスターの攻撃と、発動するモンスター効果をすべて無効にするのと同義であり、その制圧力はランク4としては傑出して高い。
モンスター効果の無効化だけでも、モンスター効果が重視される今日のOCGでの制圧カードとして十分な性能を持つが、更に守備表示化強制により戦闘破壊されづらいので、制圧状態を崩されにくい。
この効果は自分モンスターにも及ぶが、不要になったらこのカードを攻撃表示にするだけで解除できるのもメリットである。
シンプルに制圧要員や、ピンチ時の時間稼ぎ役として使うだけでも十分に有用なカードだが、他のカードとのコンボでより高い効果を発揮する事もできる。
相手のバトルフェイズに《戦線復帰》などを使い守備表示で出して攻撃を封じたり、発動にチェーンする形で出して無効にするといった動きも可能。
ただし効果発動時に攻撃表示だったモンスターにチェーンして効果処理時に守備表示にしても無効にはできないので注意。
守備表示のまま攻撃できる超重武者や守備表示が存在しないリンクモンスター、効果を受けないモンスターを併用すれば相手モンスターの行動を封じた上で一方的に攻撃する事もできる。
ただし相手側も全く同じ対策がとれるので、相手に攻撃力2000を超えるリンクモンスターを出されると戦闘破壊される。
しかし、攻撃力2000を超えるものは基本的にリンク3以上に限られるので相手にカード消費を強いることができ、展開の過程に使われるモンスター効果は妨害できるので意外と場保ちも良い。
また、魔法・罠カードを使われると普通に除去されるので、万全を期すなら何らかのサポートが欲しいところ。
ランク4・素材2体・縛りなしという緩い素材から出せ、高い制圧力を発揮する事から、レベル4を使うデッキ全般で広く使われるモンスターである。
【ランク4】に特化したデッキでなくとも、ある程度レベル4を使うデッキなら投入の価値は十分にあると言えよう。
- イラストでは、胴体に自身のナンバーである「41」が書かれている。
このカードの攻撃力と守備力を合計すると4100になり、このナンバーズの数字を100倍にしたものになる。
- (夢を食べるという伝承を持つ)バクのようなモンスターが、一升瓶を抱えて瓶や空き缶が散らばる中眠っているイラストとなっている。
おそらく酒を飲んで酔いが回り寝ているのであり、名前は「泥酔」「睡魔」「魔獣」「バク」「グースカ(眠りを表現する際に使われる擬音)」を重ねているのだろう。
自身のナンバーである「41」も「酔い」と読むことができる。
- 攻撃表示時の効果は酔った勢いで暴れ回って手が付けられない状態というのを耐性で表現したものだろう。
逆に守備表示時の効果は酔い潰れて眠るこのカードの睡魔が、他のモンスターにも伝染して一緒に眠らせている、ということを表現していると思われる。
- 海外版のイラストでは、瓶や空き缶が枕に差し替えられている。
その関係か、肩書き部分が「Terribly(とても)」「Tired(疲れた)」「Tapir(バク)」となり、酔っ払い要素が抜けている。
- 「泥睡」はことわざの「泥のように眠る」とも掛かっていると思われる。
この「泥」とは中国の空想上の生物『泥(デイ)』を指し、常に身体から酒を分泌しているため、海から陸へあがると自らの酒に溺れて酔い潰れてしまうという性質を持つ。
- コナミのゲーム作品において―
「マスターデュエル」では自身のNo.の数字とエイプリルフールを掛けてか、23/04/01から突如タイトル画面に登場するイラストの1枚となった。
また、同日〜4/10まで限定でカードプロテクター・アイコン・壁紙も販売された。
なお、飲酒を連想させるためか使用されているイラストはいずれも海外版のものとなっている。
24/04/01には、4/10まで限定でデュエルフィールドの端に配置される「メイト」の1体として登場している。
タッチすると寝たままお腹を掻いたり、寝ぼけて身体を起こすことはあるが目を覚ますことはない。
こちらでの説明文によると、眠りを誘う臭気を周囲に放出しているが、その影響で自分の方が眠りに落ちてしまう、とのこと。
関連カード †
―バクのモンスターについては《砂バク》を参照。
このカードを使用する代表的なデッキ †
収録パック等 †
FAQ †
(2)の効果について †
Q:相手フィールドに《No.41 泥睡魔獣バグースカ》が守備表示で存在する状況で《ユニコールの影霊衣》を攻撃表示で儀式召喚した場合、《ユニコールの影霊衣》の表示形式はどうなりますか?
また、逆に《ユニコールの影霊衣》が既に表側攻撃表示で存在する状況で《No.41 泥睡魔獣バグースカ》を守備表示で特殊召喚した場合の処理はどうなりますか?
A:いずれの状況でも《ユニコールの影霊衣》の(2)が適用され、《No.41 泥睡魔獣バグースカ》の効果が無効化されるため、《ユニコールの影霊衣》は攻撃表示のままです。(24/04/17)
Q:相手フィールドに守備表示の《No.41 泥睡魔獣バグースカ》が存在し、(2)の『フィールドの表側表示モンスターは守備表示になり、守備表示モンスターが発動した効果は無効化される』永続効果が適用されています。
この状況で、自分が《DDD双暁王カリ・ユガ》を攻撃表示でエクシーズ召喚した場合、どのような処理になりますか?
A:先に《DDD双暁王カリ・ユガ》の『(1):このカードがX召喚に成功したターン、このカード以外のフィールドのカードの効果は発動できず、無効化される』効果が適用され、《No.41 泥睡魔獣バグースカ》の効果が無効化されます。
《DDD双暁王カリ・ユガ》の表示形式は攻撃表示のまま変わりません。
また、《No.41 泥睡魔獣バグースカ》の(2)の効果が適用されている状況で《超騎甲虫アブソリュート・ヘラクレス》を攻撃表示で融合召喚した場合も同様に、《超騎甲虫アブソリュート・ヘラクレス》の『(1):このカードが融合召喚に成功した場合、このカードは次の自分ターンの終了時まで他のカードの効果を受けない』効果が適用され、《超騎甲虫アブソリュート・ヘラクレス》の表示形式は攻撃表示のまま変わりません。(24/04/17)
Q:《No.41 泥睡魔獣バグースカ》の(2)の効果が適用されている状態で、《DDD双暁王カリ・ユガ》を攻撃表示でエクシーズ召喚した場合、どのような処理になりますか?
A:先に《DDD双暁王カリ・ユガ》の(1)の効果が適用され、《No.41 泥睡魔獣バグースカ》の効果が無効化されます。
従って《DDD双暁王カリ・ユガ》の表示形式は攻撃表示のまま変わりません。(23/09/16)
Q:通常モンスターが、裏側守備表示の《No.41 泥睡魔獣バグースカ》に攻撃しました。
ダメージ計算前に《No.41 泥睡魔獣バグースカ》がリバースしますが、この戦闘はどうなりますか?
A:攻撃モンスターが守備表示になり、戦闘は終了します。
その際、ダメージ計算も行われません。(24/09/19)
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