《サクリファイス/Relinquished》 †
儀式・効果モンスター
星1/闇属性/魔法使い族/攻 0/守 0
「イリュージョンの儀式」により降臨。
(1):1ターンに1度、相手フィールドのモンスター1体を対象として発動できる。
その相手モンスターを装備カード扱いとしてこのカードに装備する(1体のみ装備可能)。
(2):このカードの攻撃力・守備力は、このカードの効果で装備したモンスターのそれぞれの数値になり、
このカードが戦闘で破壊される場合、代わりに装備したそのモンスターを破壊する。
(3):このカードの効果でモンスターを装備したこのカードの戦闘で自分が戦闘ダメージを受けた時、
相手も同じ数値分の効果ダメージを受ける。
Magic Ruler −魔法の支配者−で登場した闇属性・魔法使い族の儀式モンスター。
相手モンスターを装備する起動効果、自身の効果により装備カード化されたモンスターの攻撃力・守備力を得ると共に自身の戦闘破壊の身代わりとする永続効果、「自身の効果により装備カード化されたモンスター」を装備している際にコントローラーが受けた戦闘ダメージ分の効果ダメージを相手に与える永続効果を持つ。
(1)の効果で装備できる相手モンスターは表示形式を問わず、破壊耐性等を無視したモンスター除去となる。
装備カード化するモンスターは1体という制限があるが、魔法・罠除去やバウンス等で装備したモンスターがフィールドを離れれば、再び効果の利用が可能になる。
ただし基本的には(2)の戦闘破壊の身代わり効果を適用した後、フィールドに残ったこのカードの効果を再度発動する方がロスが少ない。
(3)の効果により、自身の受けた戦闘ダメージ分の効果ダメージを相手に与えることもできる。
状況によっては、効果ダメージを与えるために自身より高いステータスを持つ相手モンスターに自ら攻撃するのも良いだろう。
特にセットされたモンスターを装備した場合には、攻撃力・守備力が0になり《アマゾネスの剣士》以上のダメージを期待できる。
このとき(2)の身代わり効果によって装備カードが外れるが、《ミレニアム・アイズ・イリュージョニスト》や《サクリファイス・フュージョン》でフォローできる。
2体以上のモンスターに攻撃されると戦闘破壊されてしまうが、この弱点も《ミレニアム・アイズ・イリュージョニスト》があれば克服できる。
レベル1なので、儀式召喚がしやすいのも利点。
手札へのアクセス面では儀式モンスターのサーチカードである《マンジュ・ゴッド》等はもちろん、《ワンチャン!?》・《ジャック・イン・ザ・ハンド》にも対応している。
《ダーク・バースト》や《悪夢再び》のようなサルベージ手段も多い。
リリース面ではレベルを持たないモンスターやリリースできないモンスター等を除けばほぼすべてが使用できる。
儀式魔人も墓地の1体の除外で効果を付与しつつ儀式召喚できる。
《儀式魔人ディザーズ》を使用し儀式召喚、更に《魔法族の里》を展開して魔法・罠カードの両方に対し耐性を持たせてもいい。
対応する儀式魔法の《イリュージョンの儀式》は《儀式の下準備》で手札に加えることができるため、リリースさえ用意できればすぐに出せる。
他にも《高等儀式術》はレベル1モンスター1枚で済み、《千眼の邪教神》を墓地へ送ることで《サクリファイス・フュージョン》から《サウザンド・アイズ・サクリファイス》を出すことも可能。
《ポワソニエル・ド・ヌーベルズ》はこのカードのサーチャー兼リリース要員になれるため、重要性が高い。
《奈落との契約》ならば他の闇属性儀式モンスターとの使い分けも考えられる。
また、低ステータス・低レベルなので、蘇生制限を満たせば蘇生させやすいのも利点。
《リミット・リバース》・《マジカル・コンダクター》等に対応している。
フィールドに出すだけでアドバンテージを得られる効果を持っているので、何度も蘇生できれば相手の除去を繰り返し狙える。
特に《金華猫》で蘇生させ相手モンスターを即座に吸収することもでき、【金華猫】でも主要戦術として扱える。
属性面では《悪夢再び》・《ダーク・バースト》・《ダーク・クリエイター》などの闇属性サポートカードの恩恵を受けられる。
サルベージ手段が多いものの、再度儀式召喚が必要になるため、蘇生させた方がいい。
その他、相性が良いのは《強制終了》である。
装備カードを外しつつバトルフェイズを終了させ、このカードの弱点とする2体以上による攻撃から身を守ることができる。
自分ターンのバトルフェイズを終了させることで、自分ターンに自発的に装備カードを外すこともできる。
このモンスター自身をコストにすれば、《金華猫》での蘇生による除外デメリットも回避可能だが、その用途ならば《リンクリボー》の特殊召喚に使用した方が有効だろう。
相手への依存となるが、《ダブル・サイクロン》で装備カードを外しつつ、相手の魔法・罠カードを破壊するのも良い。
アイズ・サクリファイスの融合素材に名指しで指定されているため、一部の融合素材サポートも受けられる。
《融合徴兵》や《融合準備》によるサーチにも対応しているので、儀式モンスターのサポートと合わせて極めて手札に加えやすい。
《サウザンド・アイズ・サクリファイス》は《簡易融合》で特殊召喚される事が多いが、もう片方の融合素材である《千眼の邪教神》とはステータスが完全に同一なのでサポートは共有しやすい。
《高等儀式術》を用いるならば通常モンスターを多めに投入するため、《融合準備》でサルベージした《融合》で《始祖竜ワイアーム》の融合召喚を狙う事も可能である。
- 英語名の「Relinquish」は「放棄する、譲渡する、退去する」という意味。
「Relinquished」はそこから転じて、「放棄されたもの」という意味になる。
あまりの忌まわしさに打ち捨てられた存在、という意味なのだろう。
日本名の「サクリファイス(Sacrifice)」は「(神などに捧げる)生け贄」と宗教的な意味があるため、変更されたと思われる。
ただし、英語版アニメでは「I sacrifice two monsters.」などといった表現が普通に使用されているので同じ言葉の重複を避けるためか、あるいはキャラクター名として使われるのに違和感があったための変更とも考えられる。
- 効果名は漢字にカタカナのルビが振られているものとカタカナに漢字のルビが振られているものが混在している。
ペガサスがカタコト口調で喋る外国人のキャラクターである事も影響していると思われる。
- アニメ5D's第5期OPの冒頭部分でこのカードが登場している。
- デュエルリンクスではペガサスが使用した場合の専用ボイスと召喚ムービーが用意されている。
こちらではペガサスから「幻想モンスター サクリファイス」と説明される一方、吸収効果は「ダークホール」のみとなっており、他の技名は収録されていない。
また、期間限定イベント「タッグデュエルトーナメント」ではターン開始時にこのカードをフィールドに出現させるCPU専用スキル「邪神降臨」をペガサスが使用してくる。
関連カード †
―サポートカード
―《サクリファイス》を融合素材にする融合モンスター
―効果関連
―《サクリファイス》の姿が見られるカード
このカードを使用する代表的なデッキ †
収録パック等 †
FAQ †
Q:効果分類は何ですか?
A:相手モンスターを装備カードとして装備する効果の種別は、起動効果です。
また、攻撃力・守備力が装備したモンスターと同じ数値になる効果や、装備カードを身代わりにする効果は永続効果です。(12/08/10)
超過した戦闘ダメージを相手も受ける効果は永続効果です。(13/08/18)
(1)の効果について †
Q:《サクリファイス》の効果で《ドラグニティ−ピルム》を装備している時、直接攻撃できますか?
A:《サクリファイス》の効果によって《ドラグニティ−ピルム》を表側表示で装備している場合、相手フィールドにモンスターが存在している場合でも直接攻撃する事ができます。(10/05/15)
Q:《サクリファイス》の効果で《スフィア・ボム 球体時限爆弾》や《精神寄生体》を装備している時、《スフィア・ボム 球体時限爆弾》や《精神寄生体》の効果は発動しますか?
A:《サクリファイス》の効果によって《スフィア・ボム 球体時限爆弾》や《精神寄生体》を装備している場合、装備モンスターを破壊する効果やライフポイントを回復する効果は発動しません。
Q:モンスターを装備する効果にチェーンして《月の書》を発動され《サクリファイス》がセット状態になった場合、どう処理しますか?
A:「《サクリファイス》は装備対象として不適切」となり、対象に指定されたモンスターは墓地に送られます。
その際はモンスターゾーンから直接墓地に行きます。
Q:この効果でモンスターを装備する場合、コントロールを得ますか?
A:はい、コントロールを得て、自分の魔法&罠ゾーンに置きます。
Q:相手フィールドのセット状態のモンスターを装備したとき、そのカードの内容を確認できますか?
A:自分フィールドのセットカードの内容確認は基本的にいつでも可能です。
装備カードとして奪ったモンスターは自分フィールドの魔法&罠ゾーンに置かれるため装備後確認することが可能です。
Q:既に相手モンスターを装備している状態で、その装備しているモンスターを墓地へ送って次のモンスターを装備する事はできますか?
A:できません。
装備しているモンスターを墓地に送って外す効果は持っていません。
Q:モンスターを装備する効果の発動を《光と闇の竜》に無効にされました。
同じターン中にもう1度モンスターを装備する効果を発動できますか?
A:いいえ、発動できません。(12/11/26)
Q:相手フィールドのモンスターゾーンに裏側表示でセットされた《白銀のスナイパー》を、《サクリファイス》の起動効果を発動し裏側表示のまま装備しました。
その後《サクリファイス》が戦闘破壊される状況で自身の永続効果でこれを代わりに破壊した場合、《白銀のスナイパー》の自身を特殊召喚する効果と破壊する効果は発動しますか?
A:いいえ、発動しません。(14/05/09)
Q:自分フィールドに裏側守備表示で存在する《爆風トカゲ》を対象として、相手が《サクリファイス》の効果を発動しました。
チェーン2で《カオス・インフィニティ》を発動し、《爆風トカゲ》を表側表示にした場合、チェーン処理後にリバース効果は発動しますか?
A:この場合でも、《サクリファイス》の効果処理後にあらためて、リバースした《爆風トカゲ》の効果は発動します。(15/03/18)
(2)の効果について †
Q:罠モンスターを吸収した場合、ステータスはアップしますか?
A:はい、罠モンスターの攻撃力・守備力を得ます。
Q:トークンを吸収した場合、どうなりますか?
A:そのトークンを装備カード化し、トークンの数値分攻撃力・守備力がアップします。
なお、装備魔法扱いになったトークンは《非常食》のコストにすることができません。
Q:自身の効果によって元々の攻撃力が2100となった《剣闘獣ラクエル》を《サクリファイス》に装備した時、《サクリファイス》の攻撃力はどうなりますか?
A:《剣闘獣ラクエル》を装備カード扱いにした場合、攻撃力が1800になります。(09/10/05)
Q:《収縮》によって元々の攻撃力が半分になったモンスターを《サクリファイス》に装備した時、《サクリファイス》の攻撃力はどうなりますか?
A:《収縮》の効果によって攻撃力が半分になったモンスターを《サクリファイス》の効果によって装備した場合、装備したモンスターのカードに記載されている攻撃力の数値になります。(09/10/05)
Q:《サクリファイス》が戦闘破壊された時、効果を使用して装備カード扱いのモンスターを破壊し、超過ダメージを相手に与えました。
その時、《サクリファイス》の攻撃力および守備力は0になりますか?
A:はい、《サクリファイス》が破壊される代わりに装備カード扱いのモンスターを破壊する場合、《サクリファイス》の攻撃力および守備力は0になります。(08/11/15)
Q:では、《サイクロン》などで装備カード扱いのモンスターが破壊された時、《サクリファイス》の攻撃力および守備力はどうなりますか?
A:元に戻り、0になります。(08/11/17)
Q:このカードが裏側表示のモンスターを装備しています。
この装備カードは、《撲滅の使徒》等の裏側表示の魔法・罠カードに影響を与えるカードの効果を受けますか?
A:はい、受けます。(10/11/21)
Q:このカードを対象に《禁じられた聖槍》を発動した場合、攻撃力はどうなりますか?
A:このカード自身の効果でモンスターを装備し攻撃力を変化させているため、装備したモンスターの元々の攻撃力になります。
その後攻撃力を再計算し攻撃力を800ポイントダウンします。(10/12/01)
Q:このカードを対象に《収縮》を発動した場合、攻撃力はどうなりますか?
A:元々の攻撃力が0のため、ターン終了時まで《サクリファイス》の攻撃力は0になります。
ターン終了時以降は装備したモンスターの攻撃力になります。(12/08/01)
Q:このカードを対象に《BF−疾風のゲイル》の効果を発動した場合、攻撃力はどうなりますか?
A:その時点での攻撃力の半分の数値になります。(12/08/01)
Q:(上記質問に関連して)では、攻撃力が半分になった後、再度《サクリファイス》の効果でモンスターを装備した際に、攻撃力は変化しますか?
A:《収縮》や《BF−疾風のゲイル》の効果を受けたとしても、《サクリファイス》の効果で装備したモンスターの元々の攻撃力と守備力になります。(12/08/01)
Q:《一族の結束》や《魔導書廊エトワール》の影響下では攻撃力はどうなりますか?
A:発動した順番に関係なく、《サクリファイス》の効果で装備したモンスターの元々の攻撃力の数値に、それらのカードの効果で攻撃力を加算した数値になります。(13/10/10)
Q:《サクリファイス》に《進化する人類》を装備して元々の攻撃力が変化しました。
その後《サクリファイス》自身の効果で攻撃力が1000のモンスターを装備しました。
この時、《サクリファイス》の攻撃力はどうなりますか?
A:先に相手モンスターを装備してから《進化する人類》を装備した場合は、装備した相手モンスターの数値に《進化する人類》の数値を加算します。
よって攻撃力は2000もしくは3400になります。
《進化する人類》を先に装備してから相手モンスターを装備した場合は、《サクリファイス》の攻撃力を更新する効果により装備した相手モンスターの数値になります。
よって攻撃力は1000になります。
その後、装備された相手モンスターがフィールドを離れた時は《進化する人類》の効果を再適用します。
よって攻撃力は1000もしくは2400になります。(14/02/10)
Q:《サクリファイス》自身の効果で攻撃力が1000のモンスターを装備しました。
その後、《あまのじゃくの呪い》の効果が適用された場合、攻撃力はどうなりますか?
A:《サクリファイス》の効果は「攻撃力が〜アップ(ダウン)する」効果ではないため、《あまのじゃくの呪い》の効果を受けず、攻撃力は1000になります。(14/02/10)
Q:《アレキサンドライドラゴン》を装備したこのカード(攻撃力2000)と《アマゾネスの剣士》(攻撃力1500)が戦闘を行いました。
このカードの効果によって相手にダメージを与えられますか?
A:このカードの効果で相手もダメージを受けます。(13/08/19)
(3)の効果について †
Q:自身の効果によってモンスターを装備した《サクリファイス》が相手の守備表示モンスターに攻撃しました。
守備表示モンスターの守備力が《サクリファイス》の攻撃力を上回っていた場合、ダメージはお互いに受けますか?
A:はい、お互いにダメージを受けます。(11/05/16)
Q:装備したモンスターが破壊され、超過ダメージが相手にも与えられたとき、そのダメージは戦闘ダメージですか?
A:効果ダメージです。(10/07/10)
Q:《儀式の檻》存在時に超過ダメージを相手にも与える効果は適用しますか?
A:自分が戦闘ダメージを受けないため、適用されません。(10/07/10)
Q:自身の効果によってモンスターを装備して攻撃力が1000になった攻撃表示の《サクリファイス》に、攻撃力3000のモンスターが攻撃を行いました。
お互いのライフが残り1000ポイントで他のカードの効果が特に適用されない場合、デュエルの勝敗はどうなりますか?
A:両者のライフポイントが同時に0になり、引き分けになります。(11/07/21)
Q:モンスターを装備した《サクリファイス》が、攻撃力の高い相手モンスターに攻撃された時の攻撃宣言時に《ディメンション・ウォール》を発動した場合、相手プレイヤーが受けるダメージはどのようになりますか?
A:この場合、《ディメンション・ウォール》の効果により、《サクリファイス》をコントロールしている自分はダメージを受けず、代わりに相手がダメージを受ける事になります。
したがって、《サクリファイス》の「自分が受けた戦闘ダメージと同じダメージを相手ライフに与える」効果は適用されません。
また、自身の効果によってモンスターを装備している《サクリファイス》が自身よりも攻撃力の高いモンスターに攻撃され戦闘破壊されることになるので、「代わりにこのカードの効果で装備したモンスターを破壊する」効果が適用されます。(12/10/18)
Q:自分の《ドッペル・ゲイナー》適用中、モンスターを装備カードにしている相手の《サクリファイス》を攻撃し、相手に戦闘ダメージを与えました。
このとき、自分は《サクリファイス》の効果でダメージを受けますが、相手は《ドッペル・ゲイナー》の効果でダメージを受けますか?
A:《サクリファイス》の「自分が受けた戦闘ダメージと同じダメージを相手ライフに与える」永続効果によるダメージは、カードの効果によるダメージとして扱います。
したがって、《ドッペル・ゲイナー》の効果が発動し、相手にダメージを与えます。(13/08/18)
Q:モンスターを装備した《サクリファイス》で直接攻撃を行ったところ、相手に《ディメンション・ウォール》を発動されました。
この場合、「《サクリファイス》の戦闘によってコントローラーが戦闘ダメージを受ける」ことになりますが、相手にもダメージを与える効果の処理は発生しますか?
A:相手にもダメージを与える効果が適用され、同じダメージを相手も受けます。(14/04/05)
Tag: 《サクリファイス》 儀式モンスター 効果モンスター モンスター 星1 闇属性 魔法使い族 攻0 守0 サクリファイス