《ラーの翼神竜−不死鳥/The Winged Dragon of Ra - Immortal Phoenix》 †
特殊召喚・効果モンスター
星10/神属性/幻神獣族/攻4000/守4000
このカードは通常召喚できず、このカードの効果でのみ特殊召喚できる。
(1):このカードが墓地に存在する状態で、
「ラーの翼神竜」がフィールドから自分の墓地へ送られた場合に発動する(この発動に対して効果を発動できない)。
このカードを特殊召喚する。
(2):このカードは他のカードの効果を受けない。
(3):1000LPを払って発動できる。
フィールドのモンスター1体を墓地へ送る。
(4):エンドフェイズに発動する。
このカードを墓地へ送り、自分の手札・デッキ・墓地から「ラーの翼神竜−球体形」1体を召喚条件を無視して特殊召喚する。
MILLENNIUM PACKで登場した神属性・幻神獣族の特殊召喚モンスター。
《ラーの翼神竜》がフィールドから墓地へ送られた場合に自己再生する誘発効果、効果を受けない永続効果、モンスターを墓地へ送る起動効果、エンドフェイズに自壊して《ラーの翼神竜−球体形》を特殊召喚する誘発効果を持つ。
通常召喚できず、《ラーの翼神竜》がフィールドから墓地へ送られた場合にのみ墓地から特殊召喚できるという重い召喚条件を持っている。
召喚条件を満たすには、このカードを予め墓地に置いた上で《ラーの翼神竜》をフィールドに出して墓地へ送る必要がある。
このカードはステータスの都合上サポートが非常に少ないが、専用サポートの《真なる太陽神》なら墓地へ送ることができ、《ラーの翼神竜》を墓地へ送るトリガーにもなる。
その他の手段では、《おろかな埋葬》・《のどかな埋葬》などの汎用カードでデッキから墓地へ送る、《千年の啓示》など手札から処理する手段がある。
エクストラデッキのカードでは《ライトロード・ドミニオン キュリオス》でデッキから墓地へ送る事が可能。
《未来融合−フューチャー・フュージョン》で融合素材とするといったものがあるが、いずれもデッキ構築段階で工夫が必要となる。
幸い自身を特殊召喚する効果は他のカードによるチェーンを許さないので、召喚条件さえ満たせればほぼ確実にフィールドに出せる。
召喚条件に含まれる《ラーの翼神竜》は豊富なサポートカードを擁するため、特化構築であればフィールドに出すことは比較的容易である。
フィールドに出した後は、《ラーの翼神竜》の破壊効果を自身に対して使用すれば即座にこのカードを特殊召喚できる。
強制効果でありタイミングを逃さないため、《ラーの翼神竜》を何らかの召喚素材やコストにしても問題なく特殊召喚が可能。
《ラーの翼神竜》のサポートカードである《太陽神合一》とは相性が良く、《ラーの翼神竜》への除去に対してサクリファイス・エスケープとライフゲインを行いつつこちらに変化させることができる。
バトルフェイズ中に《ラーの翼神竜》を墓地へ送ればこのカードでそのまま追撃もでき、状況次第では1ターンキルも狙える。
(3)の除去効果は《ラーの翼神竜》とは違って対象を取らず直接墓地へ送るため、耐性を持つモンスターは殆どいない。
ライフがある限り1ターンに何度でも使用でき、ほぼ確実に相手フィールドのモンスターを一掃しての直接攻撃が可能。
攻撃力も4000と申し分なく、効果を受けない耐性を持つモンスターも戦闘破壊によって問題なく処理できる水準にある。
(2)の耐性によって除去や妨害の類も一切受け付けず、自分のターンにおける突破力と攻撃能力は極めて高い。
相手ターンで特殊召喚された場合は壁にしかならないが、エンドフェイズには《ラーの翼神竜−球体形》に繋げられるため、返しのターンに《ラーの翼神竜》を呼び出すことが可能になる。
- フェニックスは、古代エジプトの神話に登場する、霊鳥ベンヌが起源と考えられている。
太陽神ラーから飛び出した魂の象徴であり、ヘリオポリスのラーの神殿で燃やされている炎へ毎夜飛び込んで死に、毎朝その炎から生まれると信じられた。
すなわち、毎夕に沈み毎朝昇る太陽の象徴であった。
《ラーの翼神竜》とフェニックスの関連は薄いように見えるが、元から考えれば強い繋がりがある。
- 原作・アニメにおいて―
作中では《ラーの翼神竜》の最終形態にして真の姿という形で登場しており、このカード自体は登場していない。
古代神官文字で記されていた第3の能力である「時ひとつとして神は不死鳥となる 選ばれし魔物は大地に眠る」に該当する。
最終形態としての名称および効果名が「不死鳥」であり、このカード名の由来となっている。
デュエルでの初登場は「闇マリクvs城之内」戦。
《ギルフォード・ザ・ライトニング》を焼き払い、千年ロッドの力で城之内に同じ苦痛を与えた結果、彼の精神力が尽きマリクは辛くも勝利した(後述参照)。
「闇遊戯vs闇マリク」戦でも使用され、《オシリスの天空竜》を焼き尽くして闇遊戯を大いに苦しめた。
「王の記憶編」ではディアバウンドを焼き払い盗賊王バクラを一度は倒したが、「時の巻き戻し」によって無かった事にされてしまった。
- アニメ版の呪文の冒頭を音写すると「ネロ デメジュ ネチェル イルケペル…」となっている。
- 闇マリクは「vs闇遊戯」戦において、この形態について「このターン神は不死の能力が備わった!!」と発言している。
実際に、攻撃力6000となった《オシリスの天空竜》の攻撃でも戦闘破壊されず、発動した「召雷弾」に対しても「火の鎧を雷が貫けるものか!」という言葉通りに弾き飛ばしている。
原作では神のランクの設定があるためおかしなことではないが、その設定がないアニメDMでも同様の理由で防いでいるため、どうやら通常時よりも強固な耐性を持つようである。
(後のアニメDMの「戦いの儀」では、通常形態の《ラーの翼神竜》に対して「召雷弾」が普通に通じている。)
(2)の完全耐性はこの点を意識したのだろうか。
- 《ギルフォード・ザ・ライトニング》を焼き払うシーンはアニメではかなり長い尺を与えられ、実に1分以上にわたり城之内が炎の中で苦しみ続ける形となっている。
この影響か、原作のこのシーンは文庫版に収録される際に2ページ分が追加されている。
文庫版収録の際に細かい点を修正することはよく見られるが、ページを丸々追加するというのは異例のことである。
- 「vs城之内」戦において闇マリクは「モンスターとプレイヤーが痛みを共有する」という闇のゲームを仕掛けている。
これを利用し、「不死鳥」で相手モンスターを跡形もなく焼き尽くすことで城之内自身も葬るという盤外戦術による勝利を狙っていた。
結果的には狙い通りの形で勝利となったが、城之内は返しのターンで《鉄の騎士 ギア・フリード》を召喚し攻撃する直前まで意思を保っており、危うく敗北するところであった。
なお、「vs闇遊戯」戦では別の闇のゲームを仕掛けたためか、精神にダメージは与えたものの意識を奪うまでには至っていない。
関連カード †
―サポートカード
―効果関連
このカードを使用する代表的なデッキ †
収録パック等 †
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