《現世と冥界の逆転/Exchange of the Spirit》 †
通常罠
このカード名のカードはデュエル中に1枚しか発動できない。
(1):お互いの墓地のカードがそれぞれ15枚以上の場合に1000LPを払って発動できる。
お互いのプレイヤーは、それぞれ自身のデッキと墓地のカードを全て入れ替え、
その後デッキをシャッフルする。
週刊少年ジャンプ(2002年4・5合併号) 付属カードで登場した通常罠。
お互いの墓地のカードがそれぞれ15枚以上の場合に、デッキと墓地のカードを全て入れ替える効果を持つ。
デッキと墓地を入れ替えるという他に類を見ない効果である。
高速化した現環境ではソリティアの様なコンボで墓地にカードを15枚も溜めるのは難しくはないが、相手の墓地にも15枚の条件を満たさないといけない。
発動条件を満たすにはお互いに手札交換を行うカードを複数枚併用するのが得策。
しかし、デッキと墓地にある程度枚数がある状態で入れ替えても墓地アドバンテージを奪うことはできない。
相手のサーチや墓地のカードを対象にとるカードにチェーンし不発にするといった使い方は狙えるが、それ目当てなら手札誘発の方が良いため、副次的な利点といえるか。
使い方としては大きく分けて3つある。
1つ目はデッキ切れを回避しカードを再利用する目的。
【終焉のカウントダウン】や、【トランス】のような特にデュエルが長引くデッキなら全て引き切ってしまう状況はあり得る。
2つ目はこのカードの発動にチェーンして相手の墓地枚数を減らすことで、大幅なデッキ破壊を行う目的。
《宿神像ケルドウ》はこのカードをサーチでき、《剣神官ムドラ》共々、フリーチェーンで相手の墓地の枚数を減らせる効果を持ち合わせており、このカードの発動にチェーンして複数枚の効果を使えばデッキ破壊が可能。
ただし、どちらも5枚(墓地に《現世と冥界の逆転》がない場合3枚)までしかデッキに戻せないため、このカードの発動条件の最低枚数15枚で使っても、さらに5枚デッキ破壊する必要がある。
一気に相手の墓地を0枚にするものとしては、《デビル・コメディアン》を発動してコイントスを当てる、《戒めの龍》でライトロード以外をデッキバウンスするという手法がある。
《デビル・コメディアン》はコイントスが絡むため不確定であり、《セカンド・チャンス》の併用は必須と言える。
このカードを発動する前に相手のドローフェイズを迎えてしまうためそのままでは直接決めることは困難だが、《処刑人−マキュラ》や《王家の神殿》の効果を使用したり、《ジャンク・コレクター》でコピーすることで自分のターン中に効果を適用できれば相手の行動を許さず1ターンキルが可能。
また、融合モンスターなど、最初からエクストラデッキに入っているモンスターはデッキではなくエクストラデッキに戻るため、残りデッキ枚数に加算されない。
墓地に融合モンスターなどしかない状況で発動すれば、相手のメインデッキは0枚となり、1ターンキルが成立する。
もちろん無理に1ターンキルにこだわる必要はなく、相手のデッキ枚数が大幅に減った所で《皆既日蝕の書》などでデッキ切れに追い込めば良い。
下準備には《轟雷帝ザボルグ》を使うと良く、こちらの墓地も増えるので発動条件を満たしやすくなる。
もっとも、《デビル・コメディアン》と《戒めの龍》、《轟雷帝ザボルグ》はいずれも本来デッキ破壊と無縁なカードである。
更に前者なら自分の墓地を肥やすカード、後者ならアドバンス召喚のサポートカードと、さらにデッキ破壊と無縁なカードを積まないといけない。
ただデッキ破壊をしたいだけならオーソドックスな【デッキ破壊】の方がまだやりやすいだろう。
《メタモルポット》や《手札断殺》などのお互いに手札交換するカードを繰り返し利用する場合は発動条件を満たし易くなる。
さらに使用後はデッキと墓地が入れ替わり、自分のデッキにそれまで使用したデッキ破壊カードが再び入るため、手札交換で再びドローして使用することでデッキ切れに持ち込むことも不可能ではない。
《戒めの龍》を使う場合も、《ファントム・オブ・カオス》でコピーしやすくできる他、ライトロードと《妖精伝姫−シラユキ》を墓地に置きつつ引き込める。
《ブーギートラップ》や《王家の神殿》を併用すれば先攻1ターン目に使うこともできる。
3つ目はこのカード名が記されているカードのサポート。
《墓守の罠》、《絶望と希望の逆転》、《運命の抱く爆弾》はいずれもこのカードが墓地に存在することでメリットが得られる。
これらを使う場合はこのカードの発動は狙わず《おろかな副葬》などで墓地へ送ることでサポートに徹するのもいい。
- 「もし発動条件に相手の墓地の枚数も含まれていたら、これほどの活躍はなかっただろう。」との意見は古くからあったカードである。
実際に相手の墓地の枚数も発動条件にした結果は、いささか弱すぎたと言わざるを得ない。
- マスターガイドでは「2000年のジャンプに付属」と誤植されている。
正しくは2002年である。
- 漫画ARC-Vの「零児vsアイザック」戦では、アイザックがこのカードをモチーフにしたと思われる罠カード《現世と鏡界の逆転》を使っている。
- コナミのゲーム作品において―
TAG FORCEでは、ブルー生徒の野畑義賢が切り札として使用している。
しかし、その後の制限改訂で禁止カードに指定されたため、2以降は使用デッキを全く異なる【ネクロフェイス】に切り替えている。
- デュエルリンクスでは、「決闘年代記 激突!!バトル・シティ」において敵CPU専用スキルとしてイシズが「現世と冥界の逆転」を使用する。
デュエル開始から数ターン後にお互いの墓地に関係なく使用してくるので、場合によってはデッキ切れにより敗北する可能性がある。
- その後カードも実装されユーザーも使用できるようになったが、メインデッキの枚数が20〜30枚であるため発動してもデッキ枚数が増える可能性が高くなる。
関連カード †
―テキストに《現世と冥界の逆転》のカード名が記されたカード
※は「《現世と冥界の逆転》のカード名が記されたカード」に関する効果を持つカード
―カード名関連
―《現世と冥界の逆転》の姿が見られるカード
このカードを使用する代表的なデッキ †
収録パック等 †
FAQ †
Q:このカードの効果で《ダンディライオン》等が墓地へ送られた場合、そのカードの効果は発動しますか?
A:いいえ、発動しません。(15/01/01)
Q:このカードによって《スキル・サクセサー》が墓地のカードとなった場合、そのターン中に墓地の《スキル・サクセサー》は効果を発動できますか?
A:このカードの効果で墓地へ置かれたカードは「墓地へ送られた」扱いではないので、そのターン中に墓地の《スキル・サクセサー》の効果を発動することはできます。(19/11/02)
Q:既にこのカードを発動したデュエル中にこのカードを《ジャンク・コレクター》や《闇よりの罠》でコピーできますか?
A:できます。(21/11/06)
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