《死者蘇生/Monster Reborn》 †
通常魔法(制限カード)
(1):自分か相手の墓地のモンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを自分フィールドに特殊召喚する。
Vol.2で登場した通常魔法。
自分か相手の墓地のモンスター1体を対象に発動し、そのモンスターを特殊召喚する効果を持つ。
遊戯王OCGを象徴する、強力な蘇生カードである。
ノーコストかつ一切のデメリットがない完全蘇生、通常魔法故の速攻性、対象をお互いの墓地から選択可能、特殊召喚の表示形式は自由と汎用的な蘇生カードとしては飛び抜けて性能が高い。
相手の墓地からリリース要員・融合素材・シンクロ素材・エクシーズ素材・リンク素材を確保する事もできる。
もっとも、相手がどのようなカードを使うのか不確定なので、相手のカードをあてにして、通常自分のデッキでは特殊召喚できないモンスターをエクストラデッキに用意しておくのはやめた方がよい。
弱点といえば、ほとんどの蘇生カードに共通する《D.D.クロウ》や《リビングデッドの呼び声》などのチェーンくらいである。
このカードを投入しなくとも大量に展開を行える環境レベルのデッキや、極端に相性が悪いデッキを除けば、ほとんどのデッキに投入し得る汎用性の高いカードである。
- ルール上、相手の墓地を確認する事には問題はないが、ルール以前のマナーとして触れる前には相手の了承を得るようにしたい。
- カード名にサ行の発音が連続するため、急いで言うと噛み気味のシャ行の発音になりがちである。
アニメでもこのカードの使用時にキャラクターがよく噛み気味の発音になるなどネタにされやすいが、現実的な問題としてもカード名の宣言で《取捨蘇生》や《死者所生》とこのカードを取り違える場合が考えられるため、しっかりと発音することを心掛けたい。
- 「♀」のような記号が大きく描かれているだけという、特徴的なイラストを持つ。
これはエジプトの幸運のお守り等に使われる「アンク」と呼ばれる輪つき型十字架である。
「アンク」とは、古代エジプト語で「生命」を意味する神聖文字の1つである。
ちなみに、千年アイテムの一つ「千年錠」もこれをモチーフにしている。
- ルビが「ぼち」ではなく、「はかば」となっている物がある。→エラーカード
- 2019年7月25日に行われた「遊戯王OCG 10000種突破記念大投票」第1期投票では第5位にランクインした。
- 原作・アニメにおいて―
『遊☆戯☆王』という作品を象徴すると言っても過言ではない魔法カード。
記念すべき原作最初のデュエル「遊戯vs海馬」戦で、遊戯が祖父の《青眼の白龍》を奪還するために用いたのが初登場。
以来、その強さゆえに多くのキャラクターがデッキに投入し、物語を盛り上げるのに大きく貢献した。
原作最後のデュエルである「戦いの儀」の「遊戯vsアテム」戦でも、遊戯からアテムへのメッセージを込めて使用され、勝敗を分けるカードとなった。
初回のデュエルと最後のデュエルのクライマックスを彩っているカードであり、「『遊☆戯☆王』のデュエルは《死者蘇生》に始まり、《死者蘇生》で幕を閉じた」と言える。
- 原作とアニメ・OCGでデザインが全く変わっていない珍しいカード。
ただし、カラー版の原作と東映版では色は黄色だった。
- 原作では、遊戯・海馬・舞・マリク・イシズ・パンドラが使用した。
アニメでは、更に、城之内・バクラ・ラフェール・ヴァロン・レオン・グリモも使用した。
尚、城之内は遊戯・海馬と同等の決闘数を誇るが、原作ではRまで見てもこのカードを使用していない。
「不死」をテーマとした闇マリクのデッキはこのカードがキーカードであり、「闇遊戯vs闇マリク」戦ではルールの関係でお互いのデッキに1枚ずつしか入っていないにもかかわらず、サーチとサルベージを駆使して合計5回も発動されている。
- あちらの世界でもこのカードは強力かつ有名とされており、相手のモンスターを奪う性能も評価されている。
「バトルシティ編」では制限カードとして明示されているのは、原作ではこのカードのみである。
- 劇場版『遊戯王 THE DARK SIDE OF DIMENSIONS』においても遊戯が使用し、象徴的なカードとして登場している。
詳細は《魔導契約の扉》と《ファイナル・ギアス》を参照のこと。
また、海馬がこのカードの効果を発動した際の「冥界の扉を突き破り、今こそ蘇れ」という口上では対象が宣言されず、アテムへのメッセージともとれる演出であった。
また、ここで使われたのはOCGには存在しないレア仕様のカードだった。
- アニメGXでは、十代が「vs明日香」(1戦目)、カイザー亮が「vs十代」(1戦目)、迷宮兄弟・迷が「vs十代&翔」戦で1度だけ使用したが、放映開始時に既に禁止カードだったからか、1年目の中盤以降は出番がなくなっていった。
その後は、2年目の「十代vsフランツ」戦でフランツのデッキに投入されている事が確認できる。
十代に関しては上記を含め3回だけデュエルに登場したものの、初登場の「vsクロノス」(1戦目)では《押収》で手札から捨てられ、2回目に登場した「vs万丈目」(1戦目)ではデュエルが中断され発動する機会がなかった。
また、デュエルでこそ使用してはいないが、翔が神棚に1枚、頭に3枚括り付けて神頼みをしていた。
漫画GXでは、「吹雪vsクロコダイル」戦で吹雪が使用した。
- アニメ5D'sの本編では1度も登場していないが、アニメ公式サイトの特殊召喚をテーマにしたデュエルワンポイントレッスンでは、遊星が龍亞に勧めている姿を見る事ができる。
また、「コントロールを得る」の回(09/03/04)では、龍可が制限カードと断言している。
漫画5D'sでは「ジャックvsレクス・ゴドウィン」戦でジャックが使用した。
- アニメ・漫画ZEXALでは、放送開始前に制限復帰したからか、度々活躍している。
アニメでは、遊馬・凌牙・カイト・V・ミザエル・影の巨人・璃緒・鉄男が使用した。
- アニメ第7話で確認できる遊馬のデッキには最低でも2枚入っている事が確認できる。
現実では上記の通り、10年以上準制限カードに戻った事はない。
- 漫画OCGストラクチャーズでは、「尚磨vsダーク黒田」戦において尚磨が使用。
《天威の龍仙女》を蘇生させた。
- 舞台をラッシュデュエルに移したアニメSEVENS、ゴーラッシュ!!でも登場している。
あちらの世界観では一般流通していない節が窺え、劇中では特殊な設定を持つキーカードである(詳細はこちら)。
特にアニメゴーラッシュ!!では、作中でこのカードが使われた101話が、このカード名のサブタイトルとなっている。
- アニメ5D's・アニメVRAINS以外の全てのアニメ作品で登場しており、加えてアニメSEVENS・ゴーラッシュ!!以外に登場した作品では主人公が使用している。
主人公の内3人が使用した例としては《融合》(漫画版を含めれば《光の護封剣》も)が存在するが、4人という数字は全カードの中でも唯一である。
- TAG FORCE 2および3では、「深淵からの訪問者」という厳しいミニゲームで地下100階まで到達しなければ手に入らない。
2では禁止カードであり復帰の可能性すら考えられもしなかった時期なのでともかく、3では制限カードに復帰しているので、プレイヤー泣かせとなっている。
一応、ドローパンの「具無しパン」を食べると一定の確率で入手できるのだが、それでも手に入れにくい事に変わりはない。
- プレイヤーは長らく特殊な条件下でしか使用できなかったか、22/01/12にLIMIT1の規制下で実装された。
また、闇遊戯、十代、遊星、遊馬、遊矢に特定条件で通常のドローの代わりにこのカードをドローする「ディスティニードロー:死者蘇生」というスキルが追加された。
さらに、配布された《死者蘇生》を発動した場合、フィールドに特殊なエフェクトが発生する演出が加わる。
- グローバル配信5周年お祝いメッセージでは遊馬役の畠中祐氏以外の声優陣から作中人物の《死者蘇生》の使用についての言及がある(遊星は直接使用していないため、宮下雄也氏からは上述のワンポイントレッスンのセリフについて言及された)。
関連カード †
―サポートカード
―メタカード
―《死者蘇生》のマークが見られるカード
―《死者蘇生》が見られるカード
―名前関連
収録パック等 †
Tag: 《死者蘇生》 魔法 通常魔法