《冥府の使者ゴーズ/Gorz the Emissary of Darkness》 †
効果モンスター
星7/闇属性/悪魔族/攻2700/守2500
自分フィールド上にカードが存在しない場合、
相手がコントロールするカードによってダメージを受けた時、
このカードを手札から特殊召喚する事ができる。
この方法で特殊召喚に成功した時、受けたダメージの種類により以下の効果を発動する。
●戦闘ダメージの場合、自分フィールド上に「冥府の使者カイエントークン」
(天使族・光・星7・攻/守?)を1体特殊召喚する。
このトークンの攻撃力・守備力は、この時受けた戦闘ダメージと同じ数値になる。
●カードの効果によるダメージの場合、
受けたダメージと同じダメージを相手ライフに与える。
遊戯王R 第3巻 付属カードで登場した闇属性・悪魔族の最上級モンスター。
自分フィールドが空の状態で相手のカードによってダメージを受けた時に自身を手札から特殊召喚する誘発効果、この方法で特殊召喚に成功した時にダメージの種類によって発動する誘発効果を持つ。
自分のフィールドががら空きの状態から、追撃を防ぎつつ攻めに転じられる、反撃の一手として優れた効果を持つ。
ライフポイントに余裕がなければ効果は発動しにくいため、終盤戦になると厳しいが、手札事故の要因にはなりにくい。
戦闘ダメージをトリガーに特殊召喚した場合、受けた戦闘ダメージと同等の攻守を持つ冥府の使者カイエントークンが生成される。
ボード・アドバンテージが+1される上、冥府の使者カイエントークンは相手モンスターの攻撃力次第で高いステータスを得る事ができ、アタッカーとしても期待できる。
また冥府の使者カイエントークンの攻撃力は基本的に攻撃モンスターと同値であるため、どれほど攻撃力の高い相手にも次のターンの攻撃で相打ちに持ち込む事ができ、一種の除去カードとしても機能する。
もちろん攻撃モンスターが攻撃力2700未満なら、次のターンにこのカードでそのモンスターを戦闘破壊した後冥府の使者カイエントークンで追撃すればよい。
効果ダメージをトリガーに特殊召喚した場合、受けたダメージと同値のバーンが発生する。
戦闘ダメージと比べるとこちらの効果を使用する機会は少ないが、ビートダウン系のデッキでも《No.61 ヴォルカザウルス》などバーンを伴う効果を使う事は決して少なくない。
特に《破壊輪》や《暗黒方界神クリムゾン・ノヴァ》のようなお互いにダメージを与える効果に対しては効果覿面で、相手にだけ2倍のダメージを与えられる。
問題点として、自分フィールドが空の状態でダメージを受ける必要があるため、永続魔法・フィールド魔法・罠カード全般、そしてペンデュラム召喚との相性が悪く、採用できるデッキはある程度限られる。
また、ダメージを受けてから特殊召喚される都合上致命傷を防ぐことができないため、《神の宣告》などで積極的にライフコストを消費してしまうと発動機会が無くなってしまう。
1ターンキル対策としても、攻撃そのものを防げる《バトルフェーダー》・《速攻のかかし》・《SRメンコート》等の方が良い。
かつては【スタンダード】をはじめ幅広いデッキで使用されたが、今日では類似カードも増加したことから、特にこのカードを採用すべきシナジーのあるデッキで使われている。
レベル7のシンクロ素材・エクシーズ素材が必要なデッキ、高攻撃力の悪魔族が欲しい【ダーク・ガイア】、発動条件を満たしやすい【フルモンスター】・【スピリット】などが挙げられる。
レベルが共通し、召喚条件の似たクシャトリラとは状況次第で使い分けられる。
- 海外版のこのカードは封入されているパッケージの形状に問題があるためか、裏面にはっきりと目視できる初期傷が多いことで有名である。
- 第2回カリスマデュエリスト最強決定戦「ジャンボ牛尾vsデュエ・ルア」においてカリスマデュエリストの間では「ズーゴー」という俗称で呼ばれていた。
このカードを警戒しないデュエ・ルアは外野に突っ込まれていたが、デュエ・ルアは梶木デッキにこのカードが投入されていない事を知っていたため、攻撃力の高いほうから攻撃した。
また、第3回カリスマ最強決闘者決定戦の「アイカワvsデュエ・ルカ」において、アイカワが使用。
デュエ・ルカが《BF−孤高のシルバー・ウィンド》でこのカードを攻撃するのを忘れていたことがたたり、最後はこのカードがフィニッシャーとなった。
- カード名の「冥府(めいふ)」とは、あの世・地獄・黄泉の国のことを意味する。
- 「闇遊戯vs夜行」戦時、誤植により「冥府の使者」が「冥府の死者」となっていた。
- 遊戯王Rの5巻では、ヘッドギアを外した「ゴーズ」と「カイエン」のデザインが描き下ろされている。
- アニメARC-Vのストロング石島のCMで、このカードが確認できる。
関連カード †
このカードを使用する代表的なデッキ †
収録パック等 †
FAQ †
Q:「自分フィールドにカードが存在しない場合」とはフィールドゾーンやペンデュラムゾーンも含みますか?
A:含みます。
自分がフィールド魔法やペンデュラムモンスターをコントロールしている時は条件を満たせません。(14/03/21)
Q:「相手がコントロールするカードによって」とありますが、相手の手札・墓地で発動した効果でダメージを受けた場合でも発動できますか?
A:その場合でも発動できます。(14/06/27)
Q:《魂を削る死霊》の直接攻撃を受けた時、手札はこのカード1枚でした。
このカードを特殊召喚できますか?
A:はい、できます。
《冥府の使者ゴーズ》と《魂を削る死霊》を同じチェーンブロックに乗せて処理します。
ターンプレイヤーの《魂を削る死霊》はチェーン1、非ターンプレイヤーの《冥府の使者ゴーズ》はチェーン2になります。
逆順処理で《冥府の使者ゴーズ》を特殊召喚し、《魂を削る死霊》の効果は不発となります(手札がありません)。
その後、冥府の使者カイエントークンを特殊召喚します。
Q:相手フィールドに《門前払い》が存在する状況で戦闘ダメージを受けた場合、特殊召喚できますか?
A:はい、できます。
《門前払い》の効果と同時に発生するため、それにチェーンする形で特殊召喚効果が発生します。
戦闘ダメージで発生する効果はこのカードの効果と同時にタイミングが訪れるためチェーンする形になります。
Q:《破壊輪》で自分のフィールドの唯一のカードが破壊されダメージを受けたとき、特殊召喚できますか?
A:はい、可能です。
ただしチェーンブロック1で《破壊輪》が発動されている場合に限ります。
《魔導戦士 ブレイカー》や《氷帝メビウス》の効果にチェーンした場合など、チェーン2以後であれば発動タイミングを逃しているため特殊召喚できません。
Q:《破壊輪》で自分のフィールドの唯一のカード、《クリッター》が破壊されダメージを受けました。
《クリッター》の効果を発動しつつこのカードを特殊召喚できますか?
A:《クリッター》の効果を発動しつつ、このカードを特殊召喚する事ができます。(08/06/23)
Q:自分フィールドにモンスター1体が攻撃表示で存在するとき、そのモンスターが戦闘破壊されました。
戦闘ダメージを受けたとき、このカードを特殊召喚できますか?
A:いいえ、戦闘ダメージを受けるときには、まだそのモンスターがフィールドに存在するのでこのカードを特殊召喚できません。
Q:相手ターンに3000の戦闘ダメージを受けた時にこのカードの特殊召喚と《ヘル・テンペスト》の効果を同時に発動できますか?
A:いいえ、ダメージを受けたときには《ヘル・テンペスト》がフィールドに存在するので特殊召喚できません。
(相手ターンに発動するということは、あらかじめ伏せてあったということです)
《ヘル・テンペスト》がフィールドを離れたあとは、発動タイミングを逃しているため特殊召喚できません。
Q:戦闘ダメージを受けた時に発動した《冥府の使者ゴーズ》や冥府の使者カイエントークンの特殊召喚に対して、《奈落の落とし穴》を発動できますか?
A:いいえ、ダメージステップ中なので発動できません。(08/08/19)
Q:自分フィールドで《群雄割拠》が発動している状態で、相手は《冥府の使者ゴーズ》を特殊召喚できますか?
可能な場合、冥府の使者カイエントークンは特殊召喚できますか?
A:《冥府の使者ゴーズ》の特殊召喚は行えます。
しかし《群雄割拠》の効果が適用されているため、冥府の使者カイエントークンを特殊召喚する効果は発動しません。(11/10/17)
Q:カードの効果によるダメージの場合、ダメージステップ以外なら《奈落の落とし穴》を発動できますか?
A:はい、ダメージステップでなければ可能です。
Q:手札にこのカードが2枚ありカードの効果によるダメージを受けた時、その2枚を同時に特殊召喚することができますか?
A:いいえ、1枚のみです。
Q:カードの効果によるダメージを受けた時にこのカードを特殊召喚する効果は、ダメージステップでも発動できますか?
A:ダメージステップ中にて、カードの効果によってダメージを受けた場合でも、このカードを自身の効果によって特殊召喚する事ができます。(10/12/20)
Q:《団結の力》とそれを装備したモンスターのみが自分フィールドに存在する時に、そのモンスターが《破壊輪》で破壊され自分がダメージを受けた場合、《冥府の使者ゴーズ》を手札から特殊召喚できますか?
A:手札から《冥府の使者ゴーズ》を特殊召喚できます。(12/03/12)
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