【メメント】 -遊戯王カードWiki

【メメント】 †

デッキの概要 †

　メメントを主軸としたビートダウンデッキ。
　自壊と墓地肥やし効果を駆使して墓地にメメントモンスターを溜め、攻守5000の超大型アタッカー《冥骸合竜−メメントラル・テクトリカ》の特殊召喚に繋げる。

《メメント・エンウィッチ/Mementotlan Angwitch》
効果モンスター
星３/闇属性/魔法使い族/攻 800/守1000
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ１ターンに１度しか使用できない。
(1)：このカードが召喚・特殊召喚した場合に発動できる。
デッキから「メメント・エンウィッチ」以外の「メメント」モンスター１体を手札に加える。
(2)：自分の墓地のレベル２以下の「メメント」モンスター１体を対象として発動できる。
自分フィールドの「メメント」モンスター１体を破壊し、対象のモンスターを特殊召喚する。

《メメント・シーホース/Mementotlan Tatsunootoshigo》
効果モンスター
星５/地属性/獣族/攻1350/守1600
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ１ターンに１度しか使用できない。
(1)：自分フィールドに「メメント」モンスター以外の表側表示モンスターが存在しない場合 
に発動できる。
このカードを手札から特殊召喚する。
(2)：自分メインフェイズに発動できる。
自分フィールドの「メメント」モンスター１体を破壊し、
レベルの合計が破壊したモンスターの元々のレベル以下になるように、
デッキから「メメント」モンスターを墓地へ送る（同名カードは１枚まで）。

《メメント・ダークソード/Mementotlan Dark Blade》
効果モンスター
星４/闇属性/戦士族/攻1800/守1500
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ１ターンに１度しか使用できない。
(1)：このカードが召喚・特殊召喚した場合、
手札から「メメント」カード１枚を捨て、相手フィールドの魔法・罠カード１枚を対象として発動できる。
そのカードを破壊する。
(2)：自分メインフェイズに発動できる。
自分フィールドの「メメント」モンスター１体を破壊し、
デッキからレベル３以下の「メメント」モンスター１体を特殊召喚する。

《冥骸合竜−メメントラル・テクトリカ/Mementoal Tecuhtlica - Combined Creation》
特殊召喚・効果モンスター
星１１/地属性/幻竜族/攻5000/守5000
このカードは通常召喚できない。
このカード以外の自分の手札・墓地の「メメント」モンスター５種類を１体ずつ、
デッキ・ＥＸデッキに戻した場合のみ手札・墓地から特殊召喚できる。
(1)：自分フィールドに他のモンスターが存在しない場合、
このカードは相手モンスター全てに１回ずつ攻撃できる。
(2)：１ターンに１度、相手が魔法・罠・モンスターの効果を発動した場合に発動できる。
自分の手札・墓地から「メメント」モンスター１体を特殊召喚する。

《冥骸王−メメントラン・テクトリカ/Mementomictlan Tecuhtlica - Creation King》
融合・効果モンスター
星９/地属性/幻想魔族/攻3000/守2000
「メメント」モンスター×３
このカード名の、(1)(2)(3)の効果はそれぞれ１ターンに１度しか使用できず、
(1)(2)の効果は同一チェーン上では発動できない。
(1)：このカードが融合召喚した場合に発動できる。
デッキ・ＥＸデッキから「メメント」カード３枚を墓地へ送る。
(2)：自分・相手ターンに、自分フィールドの「メメント」モンスターと
相手フィールドのカードをそれぞれ同じ数だけ対象として発動できる。
そのカードを破壊する。
(3)：墓地のこのカードを除外して発動できる。
デッキから「冥骸府−メメントラン」１枚を手札に加える。 

デッキ構築に際して †

メインデッキのモンスターカードについて †

―メメント

• 《冥骸合竜−メメントラル・テクトリカ》（レベル11・特殊召喚モンスター）
  多数の専用サポートカードと攻守5000のステータスを備えるこのデッキのエースアタッカー。
  召喚条件は手札・墓地からメメントモンスター５種類をデッキに戻すというものであり、一見重いコストに見えるが、実際には複数のルートで手札１枚から出せる（こちら参照）。
  このカード自身も墓地から展開できるため、このカードを含めた多数のメメントを墓地へ送る事がこのデッキの第一目標となる。
  ただし《Ｄ.Ｄ.クロウ》には注意。
  非常に緩いトリガーでメメントを手札・墓地から展開する(2)により、維持できれば盤面は更に強化されるが、直接的な耐性は無いため他のカードとの併用は必須。
  また、他にモンスターがいなければ全体攻撃も可能だが、その状態で除去を受けるとフィールドががら空きになるリスクも同時に背負う事になる。
  相手の妨害の種類を見極めて展開を行う必要がある。
  

• 《メメント・ダークソード》（レベル４）
  レベル３以下のメメントをリクルートできる(2)が優秀であり、このデッキの初動札の１枚として機能する。
  (1)の魔法・罠除去も優秀で《マクロコスモス》等メメントが苦手とする永続罠・魔法除去を破壊できる。
  手札コストが必要な点も墓地リソースを溜める事に逆利用でき、自身の効果で墓地から蘇生出来る《冥骸合竜−メメントラル・テクトリカ》や墓地に居てくれた方が都合がよい《メメント・カクタス》などはコストに使って良い。
  手札コストは「墓地へ捨てる」ではなく「捨てる」であるため、《マクロコスモス》や《次元の裂け目》等のメタカードを確実に破壊できるのもメリット。
  

• 《メメント・エンウィッチ》（レベル３）
  召喚・特殊召喚に成功した時にメメントモンスターをサーチできる(1)とフィールドのメメントモンスターを破壊して墓地のレベル２以下のメメントモンスターを蘇生する(2)の効果が噛み合っており、デッキの初動札の１つにも適する。
  (1)の効果で《メメント・シーホース》をサーチ＆特殊召喚からあちらの効果でのメメントモンスターを墓地へ送り、(2)の効果でそのモンスターを蘇生するのが【メメント】における基本ルートと言えるだろう。
  

• 《メメント・シーホース》（レベル５）
  自分フィールドにメメント以外の表側表示モンスターがいない場合に特殊召喚できるため、純構築ではかなり展開しやすい。
  (2)の効果でこのカード自身を破壊する事で合計レベル５までメメントを墓地へ送る事ができる。
  上２つと並ぶこのデッキの初動札であり、このカードからの展開が【メメント】の基本となるため展開ルートを良く覚えておきたい。
  

• 《メメント・ウラモン》（レベル２）
  メメントカードのサルベージ効果と、メメントモンスターの効果で墓地へ送られた場合における自己再生効果を持つ。
  (2)は他のメメントの効果による破壊だけでなく、《メメント・シーホース》・《メメント・ゴブリン》によるデッキからの墓地送りもトリガーになるため発動は容易。
  そのまま(1)で同時に墓地へ送られたメメントを回収する動きが理想的であり、《メメント・ゴブリン》を展開の初動札にする際にも必須となる。
  

• 《メメント・ゴブリン》（レベル１）
  メメント２枚をデッキから墓地へ送る(2)の効果により、【メメント】における初動札の一枚である（ただし他三種に比べると劣る）。
  (1)は《冥骸合竜−メメントラル・テクトリカ》の存在が必須であり、対象耐性だけであるのであまり使う機会はない。
  

• 《メメント・メイス》（レベル１）
  《メメント・エンウィッチ》と同様にメメントをサーチでき、こちらは魔法・罠カードも選べるのが利点。
  代わりに起動効果でメメントを破壊する処理が必要なので、あちらより妨害を受けやすいのが弱点と言える。
  (1)は《メメント・ゴブリン》と同じ発動条件であり、起動効果の使用を妨害できるため単なる防御のみならず展開の阻害にもなり得る。
  

• 《メメント・スリーピィ》（レベル３）
  メメントが効果破壊されたターンにフリーチェーンで特殊召喚でき、召喚・特殊召喚に成功したタイミングでメメントの融合召喚ができる。
  また、破壊された場合に効果を発動できるメメントであり、破壊対象に適する。
  

• 《メメント・カクタス》（レベル５）
  (2)では破壊された場合にメメントカードを墓地・除外からサルベージを(3)では他のカードの破壊で自己再生でき、破壊をアドバンテージへ変えられる。
  純正メメントでは唯一除外状態のカードに触ることの出来る貴重なカード。
  自身の効果で除外された《冥骸王−メメントラン・テクトリカ》や《冥骸融合−メメント・フュージョン》を手札・デッキに戻すことができる。
  自己再生効果も優秀で、リンク素材に適している。
  レベル９以上のメメントに直接攻撃を付与する(1)も侮れず、この効果が適用された状態で《冥骸合竜−メメントラル・テクトリカ》と《冥骸王−メメントラン・テクトリカ》を並べればそのままゲームエンドへと持ち込める。
  

• 《メメント・ホーン・ドラゴン》（レベル８）
  《冥骸合竜−メメントラル・テクトリカ》と同様に墓地リソースが溜まっている状況で特殊召喚できる。
  あちらと異なりデッキに戻す必要が無いため墓地リソースを損わずに済むが、手札からしか展開できないため、サーチ・サルベージで手札に確保するのが望ましい。
  両方が特殊召喚できる状況で《冥骸合竜−メメントラル・テクトリカ》を先に特殊召喚してしまうと、こちらが特殊召喚できなくなることがあることには注意。
  特殊召喚自体は容易く、準アタッカーのみならず、破壊された場合の除去を行える(2)により、下記のメメントらの効果破壊とのコンボカードとしても役立つ。
  このカードとこのカードを破壊できる《冥骸王−メメントラン・テクトリカ》ないし《メメント・ボーン・パーティー》を構えて、相手ターンで破壊することでフリーチェーンの除去としても扱える。
  ただし、墓地が肥えていない状態では腐るために評価は分かれている。
  

―相性の良いモンスター

• 《原罪のディアベルゼ》
  【メメント】の弱点である魔法・罠カードによる除去をある程度カバーしてくれる。
  展開手順は複雑でエクストラデッキの枠を使うがそれだけの価値はある。
  

• 《ブラック・ホール・ドラゴン》・《雙極の破械神》
  メメントの自己破壊（自壊）をトリガーに手札（前者は墓地も可）から特殊召喚できる。
  共に攻撃力も3000と高く、《ブラック・ホール》や自身の除去効果で相手フィールドのモンスターを一掃すれば《冥骸合竜−メメントラル・テクトリカ》との直接攻撃で１ターンキルに到達する。
  

• 《機皇帝ワイゼル∞》
  同じくメメントの自己破壊をトリガーに特殊召喚でき、苦手とする魔法カードを(4)で無効化できるのが利点である。
  

エクストラデッキのモンスターについて †

　エクストラデッキの必須枠はメメント融合モンスターの２種だけ（《冥骸王−メメントラン・テクトリカ》は２枚採用）であり、それ以外は比較的自由。
　《冥骸融合−メメント・フュージョン》で融合召喚できる融合モンスターは採用しておきたい。
　《超融合》・《ドラグマ・パニッシュメント》等のカードに枠を割くのも良い。

―融合モンスター

• メメント
  
  • 《冥骸王−メメントラン・テクトリカ》
    《冥骸合竜−メメントラル・テクトリカ》に次ぐ【メメント】のエース。
    メメント３体と重いようにも見えるが、その効果により即座に墓地リソースを取り返すことができる。
    ３枚の墓地肥やし、フリーチェーンの破壊、《冥骸府−メメントラン》のサーチとすべての効果が優秀で、【メメント】ではこのモンスターの融合召喚が第一の目標となる。

• 《メメント・ツイン・ドラゴン》
  メメント２体と非常に緩い縛りで融合召喚でき、《冥骸融合−メメント・フュージョン》や《雷龍融合》ならば墓地・除外状態も融合素材にできる。
  メメント１体を破壊しての２体サーチは単純に使用しても有用だが、その破壊を他のカードとのコンボに利用できればより優秀な効果となる。
  自身を破壊する事もでき、そのまま(3)の蘇生効果に繋がるので単体運用しても機能する。
  (2)は相手のデッキ次第で有用性は左右されるが、墓地リソースを活用するデッキが多い昨今では割と刺さるケースも多い。
  

• それ以外
  
  • 《ガーディアン・キマイラ》
    縛りの緩さから《冥骸融合−メメント・フュージョン》で融合召喚する候補の１体となり、除去効果がフリーチェーンのあちらと噛み合う。
    相手ターンで融合召喚する場合《メメント・メイス》でコントロール奪取したモンスターを融合素材にすれば強力な除去となる。
    性質上、《冥骸融合−メメント・フュージョン》の墓地融合を使用できず、対象耐性も付与できない点は注意。
    

• 《捕食植物ドラゴスタペリア》
  メメントモンスターは闇属性モンスターが多く、自身の効果等で破壊された《メメント・ツイン・ドラゴン》を融合素材に利用出来る。
  フリーチェーンの無効化効果はシンプルに妨害性能が高く、制圧要員としての選択肢に入る。
  《メメント・ツイン・ドラゴン》は《冥骸合竜−メメントラル・テクトリカ》の特殊召喚時にエクストラデッキに戻す事も多いため、兼ね合いに注意。
  

• 《マグナム・ザ・リリーバー》
  適当な低リンクのリンクモンスターを出しておけば《冥骸融合−メメント・フュージョン》で容易に融合召喚でき、あちらがフュージョンに属する点も効果と噛み合う。
  (1)は《冥骸融合−メメント・フュージョン》の回収によりサーチからの再利用を狙え、(2)は再利用が難しくなる代わりに緩い妨害手段として機能する。
  

• 《幻獣魔王バフォメット》
  獣族と悪魔族で融合召喚でき、獣族・悪魔族・幻想魔族を墓地へ送ることができる。
  《クロシープ》と合わせることで墓地へ送ったモンスターをそのままフィールドに出せる。
  《破械神シュヤーマ》を落としてこのカードとランク６を狙ったり、《Ｅ−ＨＥＲＯ シニスター・ネクロム》を落とし《Ｅ−ＨＥＲＯ アダスター・ゴールド》からデモンスミスの動きをするなどデッキの幅が広がる。
  一方、コンボ性を高めると手札事故の危険性も高まる。
  

―シンクロモンスター

• 《カオス・アンヘル−混沌の双翼−》
  主に《メメント・ウラモン》＋《メメント・ホーン・ドラゴン》、《メメント・エンウィッチ》＋《メメント・ツイン・ドラゴン》でシンクロ召喚が可能。
  後者の組み合わせなら両方の耐性を付与できる。
  除去効果を持ち《冥骸合竜−メメントラル・テクトリカ》以外の高打点アタッカー。
  

―リンクモンスター
　《冥骸合竜−メメントラル・テクトリカ》を出す過程でモンスターを展開でき、リンク素材として墓地へ送る役割としても相性が良いので汎用のリンク２以下のリンクモンスターは揃えておきたい。

• 《虚光の宣告者》
  【メメント】において貴重な能動的に用意できる魔法・罠カードへの対策となり、《メメント・メイス》をコストに割り当てられる。
  《メメント・ゴブリン》＋《メメント・ウラモン》、《メメント・ゴブリン》または《メメント・メイス》を《サクリファイス・アニマ》に変換＋《メメント・エンウィッチ》でリンク召喚できる。
  《クロシープ》＋《メメント・スリーピィ》の組み合わせの他、デモンスミスを出張した構築では悪魔族２体でもリンク召喚しやすい。
  

• 《召命の神弓−アポロウーサ》
  モンスター効果を複数回無効にできる。
  《メメント・クレニアム・バースト》では対処できないフィールド外で発動するモンスター効果にも対処できる。
  

• 《Ｓ：Ｐリトルナイト》
  エンドフェイズまで除外する効果により、《冥骸合竜−メメントラル・テクトリカ》を除去から回避でき《メメント・クレニアム・バースト》で下がった攻撃力もリセットできる。
  単純な除去や妨害としても汎用性が高いので優先的に出しておきたい。
  

• 《神聖魔皇后セレーネ》
  《メメント・エンウィッチ》が魔法使い族であるため採用でき、リンク４に繋ぐための中継点となる。
  《聖魔の乙女アルテミス》も採用しておくと《照耀の光霊使いライナ》をリンク召喚でき、あちらで相手の光属性を利用してこのカードに繋げられる。
  光属性は手札誘発に多く、比較的利用しやすいのでエクストラデッキに余裕があれば採用してみても良いだろう。
  

• トロイメア
  カード名のバラバラなモンスターが揃えやすいのでリンク素材の縛りは無いも同然である。
  メメントに不足している妨害を補いつつ、下記の《アクセスコード・トーカー》にも繋げられる。
  

• 《クロシープ》
  融合モンスターをリンク先に出せば下級モンスターを蘇生して展開に絡められる。
  《冥骸王−メメントラン・テクトリカ》と組み合わせれば墓地に落としたメメントをそのまま蘇生でき好相性。
  相手ターンに効果を発動することも可能であり、フィールドに残しておくのも有効。
  

• 《影法師トップハットヘア》
  罠モンスターを利用した妨害が可能。
  《メメント・クレニアム・バースト》の存在から《澱神アポピス》も採用でき、メメントでは足りない魔法・罠カードにも対応できる。
  効果を使ったターンはリンク素材に使えないが《精霊コロゾ》や《ガーディアン・キマイラ》などの素材には利用できる。
  

• 《アクセスコード・トーカー》
  《冥骸合竜−メメントラル・テクトリカ》以外のアタッカーに欠けがちであり、あちらが除外された場合なども見据えて別のアタッカーを用意しておくに越したことはない。
  また、メメントは全体的に魔法・罠カードへの対抗策が少なく、永続カードやペンデュラムゾーンのカードを後出しで解決できる点でも貴重。
  《メメント・エンウィッチ》が魔法使い族である事を活かし、《神聖魔皇后セレーネ》から繋げるのが最も効率的だろう。
  

• 《光なき影 ア＝バオ・ア・クゥー》
  《メメント・ゴブリン》か《メメント・ウラモン》を素材に含めればリンク召喚可能。
  展開に使用したリンクモンスターを蘇生して展開を伸ばし、相手ターンには除去を狙う運用が考えられる。
  メメントは種族が大きくバラけているためスタンバイフェイズ時の手札交換が非常に強力になる。
  一方で手札コストが重い点、悪魔族がいないと出せない点など懸念点は残る。
  

魔法・罠カードについて †

―メメント

• 《メメント・ボーン・パーティー》
  破壊したメメントとは異なるメメントをサーチ・リクルートする速攻魔法。
  破壊してメリットのあるメメントは限られるが、《メメント・ダークソード》・《メメント・エンウィッチ》を出す事で間接的な初動札となる。
  相手の効果の無効化に対してチェーン発動すればサクリファイス・エスケープの要領で無効化を回避して効果を適用できるのも利点。
  (2)の貫通付与はオマケに近いが、《冥骸合竜−メメントラル・テクトリカ》で壁を戦闘破壊する際には役立ち、《おジャマトリオ》等とコンボすれば１ターンキルも可能。
  

• 《冥骸融合−メメント・フュージョン》
  メメントを融合素材に含みさえすれば良いので、かなり幅広い融合モンスターをフリーチェーンで出せる速攻魔法。
  《メメント・ボーン・パーティー》と同様にサクリファイス・エスケープ・貫通札としても機能する。
  (2)のサーチ効果も有用性は高く、効果破壊をトリガーとするコンボにもなるため、単なる１：１交換以上の利を齎してくれる。
  

• 《冥骸府−メメントラン》
  (2)によるメメントモンスターの特殊召喚と、(3)によるメメント魔法・罠カードのセットで継続的にアドバンテージを得られるフィールド魔法。
  特殊召喚先は破壊されたものより低レベルでなければならないので発動するタイミングには注意。
  【メメント】では場合によっては最上位の《冥骸合竜−メメントラル・テクトリカ》を自ら破壊することもあるため墓地が肥えていれば適用先には困らない。
  (1)はオマケに近いが相手の攻撃宣言でも適用され、コンバットトリック等も若干受けにくくなる。
  

• 《メメント・フラクチャー・ダンス》
  メメントモンスターの存在を条件にフィールドのカードを単体除去できる通常罠。
  上手く展開を伸ばせない場合でも最低限の妨害として機能するのは利点。
  普通に使用してもフリーチェーンの１：１交換なので悪くないが、《冥骸合竜−メメントラル・テクトリカ》が存在すれば追加除去も可能であり、更にこちらは対象耐性も突破できる。
  1000の全体弱体化を行う(2)も戦闘補助としては中々に強力であり、特に《冥骸合竜−メメントラル・テクトリカ》で短期決戦を狙うのならば、デッキから直接墓地へ送る事を検討しても良いだろう。
  

• 《メメント・クレニアム・バースト》
  ２つの効果を備える永続罠だが、メインとなるのは１ターンにおける回数制限の無い無効効果の(2)である。
  《冥骸合竜−メメントラル・テクトリカ》と並べる事でフィールドで発動されたモンスター効果を何度も無効化できるため、相手のデッキ次第では強力な制圧札となる。
  ただし、同一チェーン上やダメージステップでは使用できない点、魔法・罠カードやフィールド以外のモンスター効果は範囲外である点、壊獣などで《冥骸合竜−メメントラル・テクトリカ》がいなくなれば無意味になる点など、穴も大きいため過信は禁物。
  また、使用する度に弱体化する都合上戦闘破壊でも突破されやすくなるが、この点は横に別のメメントを並べる事で攻撃先を誘導する(1)である程度はカバーできる。
  非常に強力である一方、《冥骸合竜−メメントラル・テクトリカ》まで展開している前提であること、他のメメントでも十分妨害を用意できることから採用が見送られることもある。
  

• 《メメント・ボーン・バック》
  (1)で《冥骸合竜−メメントラル・テクトリカ》の（召喚条件無視）リクルートを、(2)で可能な限りメメントを特殊召喚する速攻魔法。
  どちらも得られるリターンは大きいのだがトリガーが受動的であり、狙ったタイミングでの使用を狙うのは現実的ではない。
  枚数を抑えた上で余裕がある場合にサーチまたは墓地へ送っておき、相手の行動を牽制（抑制）する運用と割り切るのも手。
  

―相性の良いカード

• （魔法・罠カードをカウンターできる）カウンター罠
  【メメント】はモンスター効果には強いが、魔法・罠カードには弱いのでそれらを無効化できるカードは採用余地がある。

• 《金満で謙虚な壺》
  エクストラデッキの重要度が低いデッキなので無理なく採用できる。
  ただし発動後のダメージ半減のデメリットが足を引っ張ることも多いので注意。
  なお近似種の《強欲で金満な壺》は《冥骸王−メメントラン・テクトリカ》が除外されてしまうリスクが無視できないため採用はためらわれる。
  

• 《増援》・《ワン・フォー・ワン》
  下級メメントで該当するものを用意するのに役立つ。
  

• 《百鬼羅刹大収監》
  モンスター１体をリリースして《メメント・ゴブリン》をリクルートできる。
  速攻魔法であるため《メメント・ボーン・パーティー》などと同様に各種妨害に対する貫通札として機能する。
  メメント以外の手札誘発モンスターなどからもメメントに繋げられる。
  

• 《センサー万別》
  種族に重複が無いメメントには影響度は小さく、相手が種族統一デッキならば効果的なメタカードとなる。
  

戦術 †

　先攻であれば、まずは《冥骸王−メメントラン・テクトリカ》の特殊召喚が第一目標。
　そこから各種妨害札を用意した上で《冥骸合竜−メメントラル・テクトリカ》を特殊召喚して相手にターンを渡す。
　相手ターンの防御については《メメント・クレニアム・バースト》・《召命の神弓−アポロウーサ》によるモンスター効果の無効化、《冥骸王−メメントラン・テクトリカ》・《メメント・ホーン・ドラゴン》 による破壊、《メメント・メイス》によるコントロール奪取など相手の出方によって使い分ける。
　後攻の場合は《メメント・ボーン・パーティー》などの貫通札を駆使して相手の妨害を切り抜けて展開を狙う。

初動における《冥骸合竜−メメントラル・テクトリカ》の展開ルート †

　全てのルートに言える事だが、それら初動札を用意できるカードも同時に初動札となる。
　特に《メメント・ダークソード》の場合は展開の過程であちら自身が墓地へ送られるので、１枚分墓地コストを稼ぐ事ができる。

　ルート１：《メメント・エンウィッチ》初動ルート

1. 《メメント・エンウィッチ》の(1)で《メメント・シーホース》をサーチし、(1)で特殊召喚。
2. 《メメント・シーホース》の(2)で自身を破壊し、デッキから《メメント・メイス》・《メメント・ゴブリン》を墓地へ送る。
   （後の墓地リソース確保の為に《メメント・エンウィッチ》２枚目も同時に墓地へ送るのが望ましい。）
3. 《メメント・エンウィッチ》の(2)で自身を破壊し、《メメント・ゴブリン》を蘇生。
4. 《メメント・ゴブリン》の(2)で自身を破壊し、《冥骸合竜−メメントラル・テクトリカ》と《メメント・ホーン・ドラゴン》を墓地へ送る。
5. 墓地の５種類のメメントをデッキに戻し《冥骸合竜−メメントラル・テクトリカ》を墓地から特殊召喚。

　ルート２：《メメント・シーホース》初動ルート

1. 《メメント・シーホース》を(1)で特殊召喚し、(2)で《メメント・ウラモン》・《メメント・メイス》・《メメント・ゴブリン》を墓地へ送る。
2. 《メメント・ウラモン》を(2)で自己再生し、(1)で《メメント・メイス》をサルベージ。
3. 《メメント・メイス》を召喚し、(2)でメメント１体を破壊し、《冥骸融合−メメント・フュージョン》をサーチ。
4. 《冥骸融合−メメント・フュージョン》で《メメント・シーホース》と墓地の《メメント・ゴブリン》以外のメメント１体を融合素材に《メメント・ツイン・ドラゴン》を融合召喚。
5. 《メメント・ツイン・ドラゴン》の(1)で自身を破壊し《メメント・スリーピィ》と、《メメント・カクタス》か《冥骸合竜−メメントラル・テクトリカ》をサーチ。
6. 《メメント・ツイン・ドラゴン》の(3)で《メメント・ゴブリン》を蘇生。
7. 《メメント・ゴブリン》の(2)で自身を破壊し、《メメント・カクタス》か《冥骸合竜−メメントラル・テクトリカ》の手札にいない方を含むメメント２枚墓地へ送る。
8. 《メメント・スリーピィ》を(1)で特殊召喚し、(2)で《メメント・スリーピィ》・手札とフィールドのメメントの合計３体で《冥骸王−メメントラン・テクトリカ》を融合召喚。
9. 《冥骸王−メメントラン・テクトリカ》の(1)で２枚目の《冥骸王−メメントラン・テクトリカ》・《メメント・ダークソード》を含むメメント３枚を墓地へ送る。
10. 《冥骸王−メメントラン・テクトリカ》の(3)で《冥骸府−メメントラン》をサーチして発動。
11. 《冥骸融合−メメント・フュージョン》の(2)で《冥骸王−メメントラン・テクトリカ》を破壊し、メメント魔法・罠カードをサーチ。
12. 《メメント・カクタス》の(3)で自己再生、《冥骸府−メメントラン》で《メメント・ダークソード》を蘇生。
13. 《メメント・ダークソード》の(2)で《メメント・カクタス》を破壊して《メメント・エンウィッチ》をリクルート。
14. 《メメント・カクタス》の(2)でメメントをサルベージ、《メメント・エンウィッチ》の(1)で《メメント・ホーン・ドラゴン》をサーチ。
15. 《メメント・ホーン・ドラゴン》を(1)で特殊召喚。
16. 《冥骸合竜−メメントラル・テクトリカ》を自己再生。

• 墓地には最低でも《冥骸合竜−メメントラル・テクトリカ》+メメント７種類が貯まるため、《冥骸合竜−メメントラル・テクトリカ》の(2)の蘇生先として任意のメメントを残しつつ特殊召喚が可能。
  展開の過程で任意のメメント魔法・罠カードとメメントカード１枚ずつが手札に加わるため、《メメント・メイス》・《メメント・クレニアム・バースト》で制圧も狙える。
  エンドフェイズには《冥骸府−メメントラン》の(3)で魔法・罠カードをセットもでき、《メメント・ゴブリン》・《冥骸王−メメントラン・テクトリカ》で欲しいカードを墓地へ送る事ができる。
  

　ルート３：《メメント・ゴブリン》初動ルート

1. 《メメント・ゴブリン》を召喚し、(2)で自身を破壊し、《冥骸融合−メメント・フュージョン》・《メメント・ウラモン》を墓地へ送る。
2. 《メメント・ウラモン》を(2)の効果で自己再生し、(1)で《冥骸融合−メメント・フュージョン》をサルベージ。
3. 《冥骸融合−メメント・フュージョン》で《メメント・ウラモン》と《メメント・ゴブリン》を融合素材とし、《メメント・ツイン・ドラゴン》を融合召喚する。
4. 《メメント・ツイン・ドラゴン》の(1)で自身を破壊し、《メメント・シーホース》と、《冥骸合竜−メメントラル・テクトリカ》をサーチ。(3)で《メメント・ウラモン》を蘇生。
5. 《冥骸融合−メメント・フュージョン》の(2)で《メメント・ウラモン》を破壊し、《冥骸府−メメントラン》をサーチ。
6. 《冥骸府−メメントラン》を発動し、《メメント・シーホース》を(1)の効果で特殊召喚、(2)で《メメント・ダークソード》、《メメント・メイス》を墓地へ送る。
7. 《冥骸府−メメントラン》の(2)で《メメント・ダークソード》を蘇生、その(2)で自身を破壊し、《メメント・エンウィッチ》をリクルート。 《メメント・エンウィッチ》の(1)の効果でメメントモンスターをサーチ。
8. 《メメント・エンウィッチ》の(2)の効果で自身を破壊し、《メメント・メイス》を蘇生。
9. 《メメント・メイス》の(2)の効果で自身を破壊し、メメント魔法・罠カードをサーチ。
10. 墓地にメメントが《冥骸合竜−メメントラル・テクトリカ》を除き６種類存在するため、その内の５種類をデッキに戻して墓地から特殊召喚。

• 《メメント・エンウィッチ》の(1)の効果で《メメント・メイス》をサーチ、《メメント・メイス》の(2)の効果でメメント罠カードをサーチしておけば２妨害が可能となる。
  

このデッキの弱点 †

　【メメント】は《冥骸合竜−メメントラル・テクトリカ》の攻撃力と《メメント・クレニアム・バースト》などによりモンスターへの対応はある程度可能な反面、純正メメントでは魔法・罠カードに対する対策が無い。
　永続カードに対しては上記の《メメント・ダークソード》や《メメント・フラクチャー・ダンス》で対応可能だが、最も頻繁に見られる使い捨ての通常魔法・速攻魔法による除去や妨害には無力である。
　これに関しては上記したようなカテゴリ外のカードに頼るほかはない。

　また墓地利用と特殊召喚を多用するデッキであり、墓地メタと特殊召喚メタが強く刺さる。
　永続カードであれば上記のカードで対応可能だが、手札誘発モンスターには《抹殺の指名者》・《墓穴の指名者》などを手札に持っていない限りはどうにもできない。 　

このデッキの歴史 †

　2023年8月に登場し、10月には《メメント・ウラモン》も追加されたが、当初は展開力・安定性などデッキとしては課題があった。

• 2024年1月
  LEGACY OF DESTRUCTIONで《冥骸融合−メメント・フュージョン》と《メメント・ツイン・ドラゴン》が登場、融合召喚の要素を汲むデッキとなった。
  

• 2024.4月
  INFINITE FORBIDDENにて追加された《冥骸王−メメントラン・テクトリカ》、《メメント・スリーピィ》により安定性が向上、以降は大会でも見かけるようになった。
  

• 2024.7月
  RAGE OF THE ABYSSにて《メメント・カクタス》が登場。
  改訂でそれまでの上位デッキの殆どが弱体化したこと、トップメタの【ライゼオル】が破壊を中心とした除去を行うことから若干相性が良く、環境でも度々結果を残した。
  

代表的なカード †

• 《冥骸合竜−メメントラル・テクトリカ》

• 《メメント・クレニアム・バースト》

サンプルレシピ †

【メメント】HYGP Final Day ダクロCS１位 2024/5/6
https://x.com/Dacro_Champship/status/1787875619692482877

メメント　竜星の嵐 小倉駅前店１位 2024/6/16
https://x.com/tuitekoreruka/status/1810278879057355031

【デモンスミスメメント】第22回オグイベントCS 4周年イベント3人チーム戦 in 関東2位B 2024.8.25
https://x.com/oguibento/status/1827674722131419342

メメント 第26回こまちCS３位・４位 2024/11/24
https://x.com/komachics/status/1860628287573418001

関連リンク †

• メメント

• デッキ集

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