【列車】 †
レベル10の機械族モンスターやランク10のエクシーズモンスターをフィールドに揃え、その効果と高い攻撃力によって攻めていくビートダウンデッキ。
レベル10のモンスターは通常のデッキではフィールドに揃えづらいが、このデッキでは展開しやすいモンスターやサポートカードを多く採用することで容易にフィールドに揃えることが可能である。
- なお当wikiではデッキ名を【列車】としているが、正式なカテゴリではないためデッキ名の呼び方は各自で異なる場合もある。
ただ後述の通り公式からも【列車】と称されているためこの呼び方をするプレイヤーが多い。
ゲーム「遊戯王ZEXAL 激突!デュエルカーニバル!」では【恋する暴走特急】という名前で存在する。
《爆走軌道フライング・ペガサス/Flying Pegasus Railroad Stampede》
効果モンスター
星4/地属性/機械族/攻1800/守1000
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合、
「爆走軌道フライング・ペガサス」以外の自分の墓地の機械族・地属性モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを効果を無効にして守備表示で特殊召喚する。
(2):このカード以外の自分フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターとこのカードのレベルは、その内の1体のレベルと同じになる。
この効果を発動するターン、自分はXモンスターでしか攻撃宣言できない。
《弾丸特急バレット・ライナー/Super Express Bullet Train》
効果モンスター
星10/地属性/機械族/攻3000/守 0
このカード名の(1)(3)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分フィールドのモンスターが機械族・地属性モンスターのみの場合に発動できる。
このカードを手札から特殊召喚する。
(2):このカードの攻撃宣言の際に、自分はこのカード以外の自分フィールドのカード2枚を墓地へ送らなければならない。
(3):このカードが墓地へ送られたターンのエンドフェイズに、
「弾丸特急バレット・ライナー」以外の自分の墓地の機械族モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを手札に加える。
《無頼特急バトレイン/Ruffian Railcar》
効果モンスター
星4/地属性/機械族/攻1800/守1000
このカード名の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):1ターンに1度、自分メインフェイズに発動できる。
相手に500ダメージを与える。
この効果を発動するターン、自分はバトルフェイズを行えない。
(2):このカードが墓地へ送られたターンのエンドフェイズに発動できる。
デッキから機械族・地属性・レベル10モンスター1体を手札に加える。
《深夜急行騎士ナイト・エクスプレス・ナイト/Night Express Knight》
効果モンスター
星10/地属性/機械族/攻3000/守3000
このカードはデッキから特殊召喚できない。
(1):このカードはリリースなしで召喚できる。
(2):このカードの(1)の方法で召喚したこのカードの元々の攻撃力は0になる。
《重機貨列車デリックレーン/Heavy Freight Train Derricrane》
効果モンスター
星10/地属性/機械族/攻2800/守2000
このカード名の(1)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分フィールドに機械族・地属性モンスターが召喚・特殊召喚された場合に発動できる。
このカードを手札から特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したこのカードの元々の攻撃力・守備力は半分になる。
(2):X素材のこのカードがXモンスターの効果を発動するために取り除かれ墓地へ送られた場合、
相手フィールドのカード1枚を対象として発動できる。
そのカードを破壊する。
《No.81 超弩級砲塔列車スペリオル・ドーラ/Number 81: Superdreadnought Rail Cannon Super Dora》
エクシーズ・効果モンスター
ランク10/地属性/機械族/攻3200/守4000
レベル10モンスター×2
(1):1ターンに1度、このカードのX素材を1つ取り除き、
フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。
その表側表示モンスターはターン終了時まで、
そのモンスター以外のカードの効果を受けない。
この効果は相手ターンでも発動できる。
《転回操車/Revolving Switchyard》
フィールド魔法
このカード名の(1)(2)の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。
(1):自分フィールドに機械族・地属性・レベル10モンスターが召喚・特殊召喚された場合に発動できる。
デッキから攻撃力1800以上の機械族・地属性・レベル4モンスター1体を特殊召喚する。
この効果で特殊召喚されたモンスターのレベルは10になる。
この効果の発動後、ターン終了時まで相手が受ける戦闘ダメージは0になる。
(2):自分の手札を1枚墓地へ送って発動できる。
デッキから機械族・地属性・レベル10モンスター1体を手札に加える。
レベル10のモンスターをフィールドに揃えることを目的としたカードが多く採用される。
ただし採用するモンスターはレベル10のみという訳ではなく、キーカードである《転回操車》の効果でリクルートできる攻撃力1800以上の機械族・地属性・レベル4モンスターも重要なカードになる。
採用する魔法・罠カードによっては1ターンキルを目的とした構築や、相手の展開や除去を妨害する【スキルドレイン】に近い構築にすることも可能である。
デッキの中心となりうるレベル10の機械族・地属性モンスターと攻撃力1800以上の機械族・地属性・レベル4モンスターが優先される。
それ以外では、機械族・地属性サポートとなりうるモンスターや、エクシーズ素材に使用できるレベル10モンスターが採用候補となる。
―機械族・地属性・レベル10のモンスター
《転回操車》の(1)のトリガーになる他、メインデッキに入る場合は(2)の効果と《無頼特急バトレイン》でサーチできるため、最重要の役割を担う。
―攻撃力1800以上の機械族・地属性・レベル4モンスター
《転回操車》の(1)の効果でリクルートできるため、やはり重要なモンスターとなる。
―上記以外のレベル10モンスター
《転回操車》や《無頼特急バトレイン》の効果には対応していないがランク10のエクシーズ素材やアタッカー・壁として使用できる。
―その他のモンスター
基本的にはエクシーズモンスターと最低限のリンクモンスターで占有されるが、【列車ドール】ではシャドール融合モンスターも採用される。
また、《Sin サイバー・エンド・ドラゴン》を採用する場合は、その枚数分だけ《サイバー・エンド・ドラゴン》で圧迫される点は注意したい。
―エクシーズモンスター
―融合モンスター
―リンクモンスター
レベルを合わせる必要がないため《弾丸特急バレット・ライナー》や《無頼特急バトレイン》を墓地へ送る手段としても使いやすい。
《スクラップ・リサイクラー》や《マシンナーズ・フォートレス》等のレベルの都合上エクシーズ素材に使いにくいモンスターの処理としても有用。
―フィールド魔法
キーカードたる《転回操車》のために《テラ・フォーミング》や《盆回し》、《メタバース》等の採用が求められるデッキだが、採用するフィールド魔法が1種類のみの場合それらのカードが腐ることも起こり得る。
その場合でも《転回操車》の(2)の効果の手札コストとして処理はできるが、他のフィールド魔法との併用も考えられる。
―モンスターを展開するカード
展開が容易なモンスターが多いとはいえ上級・最上級モンスターが多いため重くなりやすいのも事実なので、これらのカードで補いたい。
―ダメージを稼げるカード
このデッキは爆発力が高いものの、キーカードに永続カードが多い関係上長期戦になるとそれらを除去されやすくなるため、短期決着を望めるこれらのカードも相性が良い。
ただし《転回操車》の(1)の効果を使用したターンでは意味を成しにくいことはしっかりと意識しておく必要がある。
装備魔法の場合は《アームズ・ホール》でサーチ・サルベージが、エクシーズカードの場合は《ジェネレーション・フォース》でサーチ可能となる。
―その他の魔法・罠カード
戦術 †
まずは《テラ・フォーミング》や《惑星探査車》を使い、キーカードである《転回操車》のサーチを優先する。
《転回操車》を発動したら機械族・地属性・レベル10モンスターをフィールドに出し、《無頼特急バトレイン》をリクルートしてランク10のエクシーズモンスターをエクシーズ召喚する。
その後《無頼特急バトレイン》を墓地へ送ることでエンドフェイズ時に《深夜急行騎士ナイト・エクスプレス・ナイト》をサーチでき、次のターンに再び同じ動きができる。
既に手札に《重機貨列車デリックレーン》などが存在して、リクルートせずともランク10のエクシーズモンスターが出せるようならば、(2)のサーチ効果で手札の質を高めておきたい。
序盤に手札が悪いようならば、無理して展開せずに《カードカー・D》や《転回操車》で手札を整えつつ《メタル・リフレクト・スライム》などで守備に徹するのも良い。
ただしデュエルのスピードが高速化している現在では悠長なことを言ってる間に逆転不可能な盤面を築かれたり1ターンキルされかねないのも事実である。
状況次第では多少無理してでも《No.81 超弩級砲塔列車スペリオル・ドーラ》辺りを立てておいた方が良い場合もあり柔軟に対応したい。
ライフが少なくなる中盤以降では、《超弩級砲塔列車グスタフ・マックス》や《CX 超巨大空中要塞バビロン》、《No.84 ペイン・ゲイナー》&《No.77 ザ・セブン・シンズ》等で一気にカタをつけられれば理想的である。
デッキ破壊や特殊勝利などの非ビートダウン以外のデッキが相手の場合は、無理に攻撃せずに《超弩級砲塔列車グスタフ・マックス》のバーンを中心に攻めると良い。
《超弩級砲塔列車グスタフ・マックス》がエクストラデッキに無い場合でも、《エクシーズ・リボーン》で蘇生したり《究極封印神エクゾディオス》で回収すれば再利用できる。
魔法・罠カードを多用する【エクゾディア】の様なデッキ相手には永続的にバーンを行える《No.84 ペイン・ゲイナー》を立てておくのも効果的。
また、相手のデッキ構築やプレイングに予想がつきやすい2戦目以降では《スキルドレイン》や《群雄割拠》の有無をよく考えてサイドチェンジを行いたい。
《スキルドレイン》を主軸にしたタイプであり、通常の構築に比べメタ要素の強いデッキタイプと言える。
《スキルドレイン》を手札に加えるための《カードカー・D》や《強欲で謙虚な壺》などのドローソースは多く採用したい。
また、発動した《スキルドレイン》を除去されないための防御カードも幾つか用意しておきたい。
《群雄割拠》や《御前試合》などのメタカードと組み合わせる場合には、それらを全体除去から守れる《宮廷のしきたり》の採用も考えられる。
《スキルドレイン》と相性抜群の《神獣王バルバロス》を採用すれば、より攻撃力の高い《獣神機王バルバロスUr》も同時に採用しやすくなる。
このデッキ本来の動きとそこまで相性が良いわけではないが、メタ要素をより強めるならばフィールド魔法《王家の眠る谷−ネクロバレー》を採用するのも考えられる。
【ヴォルカニック列車】 †
手札を稼ぐ能力と相手モンスターの除去及びバーンに長けた【ヴォルカニック】との混合デッキ。
《ヴォルカニック・バレット》の効果で稼いだ手札や、墓地で効果を発動できる《ブレイズ・キャノン・マガジン》を《転回操車》のコストに当て、《ブレイズ・キャノン・マガジン》の手札交換でデッキを回転させる。
《ヴォルカニック・バックショット》と《超弩級砲塔列車グスタフ・マックス》のバーン効果で高速でライフを削っていけるなどシナジーがある。
《究極封印神エクゾディオス》の特殊召喚時に墓地の《ヴォルカニック・バックショット》や《ヴォルカニック・バレット》をデッキに戻すことで、再び効果を使用することも可能となる。
《ヴォルカニック・バレット》や《ヴォルカニック・バックショット》の効果は墓地で発動するため、《スキルドレイン》を併用しても問題ないあたりも好相性である。
ただし《ヴォルカニック・ロケット》のサーチ・サルベージ効果とは相性が悪い点には注意。
【列車ドール】 †
アドバンテージを稼ぐ能力が非常に高い【シャドール】との混合デッキ。
《影依融合》で地属性とシャドールを墓地へ送りつつ、レベル10の地属性・機械族である《エルシャドール・シェキナーガ》の融合召喚を狙う。
《影依融合》で墓地へ送る融合素材として《弾丸特急バレット・ライナー》や《無頼特急バトレイン》を用いればエンドフェイズにサーチ・サルベージも可能。
シャドールの効果で手札を稼ぎやすいため、《転回操車》の(2)の手札コストも用立てしやすい。
また、《星なる影 ゲニウス》は《転回操車》や《緊急ダイヤ》のリクルートに対応するシャドールなので、他属性のシャドールを採用せずとも融合召喚は狙える。
《エルシャドール・シェキナーガ》は単体でも扱いやすく、《転回操車》のリクルート効果や《重機貨列車デリックレーン》の特殊召喚効果のトリガーとしても機能する。
レベル10であるためエクシーズ素材にしやすい点も好相性であり、エクシーズ素材から墓地へ送られた場合でも(2)の効果によりシャドールフュージョンカードをサルベージできるため再び融合召喚が狙える。
特殊召喚やサーチ、モンスター効果の使用や墓地送りを多用するデッキなのでそれらへのメタには適切な対応が求められる。
《重機貨列車デリックレーン》や《超巨大空中宮殿ガンガリディア》の効果による除去、《スキルドレイン》や《禁じられた聖杯》による無効化などで臨機応変に対処したい。
逆に言えば、サイドデッキに頼らずともその手のメタに対処できるということなので、周りの環境をよく考えてデッキ構築とプレイングを行えば絶対的に不利なデッキはそこまで多くない。
とはいえ、流石にメタカードが多量に積まれていては勝ち目が薄くなるので、《サイクロン》などの汎用カードは必ずメインデッキかサイドデッキには用意しておきたい。
一方で、こちらのキーカードになり得る《転回操車》や《スキルドレイン》等に永続カードが多いため、純粋に魔法・罠カードの除去が多いデッキにはジリ貧になりやすい。
展開を容易にするカードが多いとはいえ、高レベルモンスターが多いのは事実なので手札事故が生じる可能性も常に抱えている。
機械族が中心になるため、《キメラテック・フォートレス・ドラゴン》や《システム・ダウン》などのメタカードも天敵である。
これらの要素が噛み合ってしまった場合は地力で劣るデッキ相手でも為す術なく負けかねないので、その意味では安定性に欠けるデッキとも言える。
あまり見かけるカードでは無いが、一回当たりのバーンの数値が高いため《地獄の扉越し銃》や《痛魂の呪術》などの反射系には弱い。
同様に《魔法の筒》などの戦闘ダメージ反射系もこちらへのエンドカードになり得るので伏せカードには警戒を怠らないようにしたい。
備考 †
代表的なカード †
関連リンク †