コイントス/Coin Toss †
一部のカードに見られる、効果を判定する際に行う行為。
文字通りコインを投げ、その結果によって効果が決まる。
基本的に成功率は1/2となるが、一連の判定動作を全て自分で行うため、あくまで理論上だが練習によって精度を上げる事が可能である。
コイントスを行う効果には、「コインの裏表を当てる」タイプと「コインの表が出るか裏が出るかで効果が分かれている」タイプの2通りが存在する。
前者の場合、予想が当たった場合にアドバンテージが得られ、外れた場合にディスアドバンテージを負う事が多い。
後者の場合、表にメリット効果が、裏にデメリット効果が設定されていることが多い。
なお、成功するかは不確定な上、失敗した場合のデメリットが大きいためか、カードや効果の発動自体にはコストが無い場合が多い。
- トラブル防止のため、コイントスを行う前にコインのどちらが表面でどちらが裏面なのかを互いに確認しておく事が望ましい。
例えば日本の硬貨の場合、「昭和/平成/令和◯◯年」と鋳造年が刻まれている方が裏であるという、造幣局での取り決めが採用される事が多い。
これに従うと、ほとんどの硬貨は「100」「10」などの額面がアラビア数字で記されている方が裏にあたるが、5円玉だけは「五円」と刻まれている面が表である。
なお、造幣局によると硬貨に刻む数字を選んだ理由が不明であるため、なぜ5円玉のみアラビア数字ではないのかも不明とのこと。
- OCG公式アプリ「遊戯王ニューロン」には電子的にコイントスを行う機能がついており、これらは公式な大会でコイントスを行う際使用する事が公認大会規定で認められている。
ニンテンドーDSのゲーム「WORLD CHAMPIONSHIP」シリーズの「デュエル計算機」にも同様の機能はあったが、こちらは公式大会での使用は認められていない。
また、その他のコイントスを行うアプリ等の使用も認められていない。
- アニメGXの「明日香vsボーイ」戦にて、ボーイが《サンド・ギャンブラー》等を使用し、コイントスでの判定を行っている。
斎王琢磨の使用したアルカナフォースはテキスト上はコイントスを行う事になっていたが、特にコイントスは行われずにソリッドビジョンのカードがひとりでに回転して「正位置」「逆位置」を決定していた。
- アニメ5D'sの「クロウvsレオ」戦において、レオがコイントスによって攻撃力を上げる効果を持つモンスター「クロック・ナイト」シリーズを使用している。
こちらはアニメGXのボーイとは違い、コイントスをプレイヤーのレオではなく、効果を使うモンスター自身が行っていた。
- アニメZEXALのWDC決勝大会デュエルコースターにおいて、《運命の分かれ道》がレーン上に設置されていた。
遊馬とゴーシュがこのレーン上を通過し、見事二人ともコイントスで表を当てライフを回復した。
ちなみに、このとき現れたコインはやけに大きかった。
- コナミのゲーム作品において―
一部のゲームソフトには、電子的にコイントスを行える機能がついている。
なお、前述のデュエリストデバイスと異なり、こちらは公式の大会では使用できない。
- WORLD CHAMPIONSHIP 2007のテーマデュエルには、「コイントスを5回以上連続で成功させる(表裏を当てる)」というものがあり、最高ランクのSを取るには10回連続で成功させなければならない。
TAG FORCEシリーズにも同様のチャレンジ(コイントス10連続成功)が存在する。
1度目で成功する確率は1/2の10乗で0.09765625%と、相当厳しいものとなっている。
《セカンド・チャンス》を併用したとしても、1度目で成功する確率は3/4の10乗で5.63135147%と、かなりの難易度を誇る。
- デュエルリンクスではジャンケンではなくコイントスで先攻・後攻を決める方式を取っている。
尚、表が出たら自分が先攻と決められており、デッキタイプによって有利な方を選択する方式ではないので注意。
また、コイントスと繋がりが強いカテゴリであるアルカナフォースを使用する斎王の専用スキルにはコイントスに関連するものがいくつかある。
そのほとんどはアルカナフォース専用のサポートスキルであるが、「絶対運命力!」はコイントスを行うカード全般をサポートできる。
しかしその汎用性の高さが仇となり、コイントス関連のカードが規制を受けたり「絶対運命力!」が21/03/09から性能の下方修正を受けたりとしている。
- TAG FORCEシリーズ及びデュエルリンクスでは、コイントスに関する効果を持つオリジナルカードとしてアニメGXで斎王が使用した通常魔法《スート・オブ・ソード X》が登場している。
- 「マスターデュエル」でもコイントスで先攻・後攻を決める方式が取られているが、上記のデュエルリンクスと異なり、表側の出たプレイヤーが選択できる方式となっている。
- 「マスターデュエル」の実装当初は切断時のぺナルティがなかったため、どうしても先攻を取りたいプレイヤーがコイントスで裏が出た瞬間に切断する行為が相次いで起こっており問題視されていた。
後に切断時にぺナルティが発生するようになったため、この行為を見かけることは減っている。
関連カード †
―コイントスを行う効果を含むカード
※印は「コイントスを行うカード」に関係した効果を持つ。
―自身以外のコイントスに関連するカード
関連リンク †
FAQ †
Q:コイントス時、不正防止のために相手がジャッジによるコイントスを要求しました。
この場合、ジャッジにコイントスをさせなければいけませんか?
A:明確な規定はありません。
よって、当日の審判の方にご相談頂き、その判断に従ってください。(11/04/15)