三幻神/Egyptian God †
《オシリスの天空竜》・《オベリスクの巨神兵》・《ラーの翼神竜》、通称「神のカード」3体の総称。
基本的にはこの3体を意味するが、《ラーの翼神竜》には派生形態の《ラーの翼神竜−球体形》・《ラーの翼神竜−不死鳥》が存在する。
派生の2体も含め、いずれもレベル10・神属性・幻神獣族で統一されており、元々の攻撃力・守備力は4000か「?」のどちらかである。
- この三幻神をモチーフとして作られた三幻魔と三邪神も存在する。
OCG化が上述の通り長い時間を要したことに対して、こちらよりもOCG化が早かった上に、初めから公式のデュエルでも使用可能である。
- 原作・アニメにおいて―
ファラオの墓にある石版より再現された「神のカード」。
デュエルモンスターズの創造主であるペガサス・J・クロフォードの思惑を越えた超自然的な力を持ってしまったため、彼はこれらのカードを生み出した事を最大の過ちだったと言い残している。
ペガサスの依頼を受けたエジプト考古局によって長らく王家の谷に封印されていたが、レアカード窃盗組織「グールズ」により3枚のうち2枚が盗まれてしまう。
ここから「神のカード」に纏わる数多のエピソードが生まれる事となる。
強力な耐性(下記参照)や効果を有しており、その様相をマリクは「モンスターではない、神だ!」と評し、作中のバトルシティ編におけるデュエルの中心を担っていた。
その後の「ファラオの記憶編」では幻の召喚獣として登場する。
最終決戦ではファラオの名の下に三幻神を束ね《光の創造神 ホルアクティ》を誕生させ、大邪神ゾーク・ネクロファデスとの戦いに終止符を打った。
- 神に有効なカードについて。
作中で強力な耐性を持つことが描写されているが、具体的にどの様な耐性なのかはイマイチ不明瞭である。
台詞では「神に魔法効力は1ターンのみ通じる」「神に罠は効かない」と述べられてはいるのだが、実際のデュエル描写では通じない魔法カードもあれば通じる罠カードも存在しており、矛盾が生じていた。
この矛盾を解消するためか、遊戯王Rでは「(分類は不明だが)『上級呪文』であるカードの効果は1ターンのみ通じ、それ以外の魔法・罠の効果は全て通じない」と再設定された。
以下、原作・R・劇場版『遊戯王 THE DARK SIDE OF DIMENSIONS』における描写。
- 『上級呪文』の設定は原作及び遊戯王Rのみであり、アニメシリーズでは結局どの様な耐性を持っているのか詳細な点は不明なままであった。
基本的な設定は原作と同じであり、大半のカードの効果は受けず、一部のカードの効果は1ターンのみ適用されていた。
以下、アニメシリーズでのみ描写されたカード。
- 「三幻神」は英語版アニメでは「Egyptian God Cards」と呼ばれている。
「God」の言葉が使用できるのは、「エジプトの神」という言い回しを用いることでキリスト教の唯一神でない事を示しているためである。
TCGにおいても神の写し身である《Egyptian God Slime》としてこの名を冠している。
- アニメ及び漫画版GXでは、デュエル・アカデミアのランクとして三幻神の名前が使われている。
最上位はオベリスク・ブルー、中間がラー・イエロー、最下位がオシリス・レッドと呼ばれている。
女子生徒は成績関係なくオベリスク・ブルー所属となっているが、アニメでは例外として早乙女レイが「ジェネックス」準優勝特権で放送3年目の間はオシリス・レッドに所属した。
かつて《オベリスクの巨神兵》の使い手だったオーナーの意向が反映された順位付けだろうか。
- ペガサスが十代達に語っているように、オリジナルの神のカードは既にこの時には存在しない。
しかし多くの人の記憶には残っているためか、作中では幾度か話の話題に上がっただけでなく、《ラーの翼神竜》のコピーカードが登場している。
- アニメGXのラストデュエルである「十代vs遊戯」戦は、過去に飛ばされた十代が遊戯のデッキからその気配を感じ取っており、三幻神を全てデッキに投入していたと思われる。
- アニメ5D'sでは直接の登場はなかったが、チーム太陽の切り札《眠れる巨人ズシン》が「三幻神に匹敵する力を持つ」と評されており、その際にモノクロだがアニメーション付きで描写されている。
時代設定ではアニメDMのバトルシティ編から数十年が経過しているのだが、未だにその名前と力は伝わっているようである。
- なお世界観や設定の違いからか、アニメZEXALシリーズ・アニメARC-V・アニメVRAINSでは、「三幻神」についての言及がない。
- 同様に漫画版の5D's・ZEXAL・ARC-Vにおいても数々の伝説級のモンスターが作中で語られる中、「三幻神」については言及されていない。
- 原作の後日譚となる劇場版『遊戯王 THE DARK SIDE OF DIMENSIONS』では、3枚とも神殿の地下深くへと失われている。
ただし劇中では1度だけ《オベリスクの巨神兵》が使用されたが、それについては当該ページを参照。
- コナミのゲーム作品において―
ゲーム作品で初めて使用可能となったのは、デュエル使用不可カードが付属していたDM4。
DM4では耐性を持たなかったが、DM7・8での三幻神は、「いかなるカードの効果によっても破壊されない」「コントロール奪取の対象にならない」という強力な耐性を備えていた。
- なおDM4は遊戯・海馬・城之内の3バージョンがあり、それぞれ使用できる神は原作で使用したものに限定されている(城之内はマリクに洗脳されたという設定で原作で使用していない《ラーの翼神竜》を使う)のだが、そのバージョンで使用可能な神が単独では入手できない仕様であり、通信交換が必須だった。
- TAG FORCE SPの海馬ルートでは、マリク、遊戯を倒した海馬が三幻神を手中に揃え、2度と外の者に渡らせるなと勧告をした上でイシズに返却することとなる。
エンディングでは彼の最も信頼するモンスター《青眼の白龍》をバックに「神のカードが保管される貴様らの王家ごと買い取ってくれる!!」と豪語している。
- デュエルリンクスのイベント「決闘年代記 激突!!バトル・シティ」内で闇遊戯が、決闘開始5ターン目以降に三幻神のいずれかを表側攻撃表示でフィールドに出すスキル「神降臨!!」を使用する。
- 「マスターデュエル」では、23/11/27のアップデートでOCG25周年を記念して三幻神に関するキャンペーンが開催されている。
また、召喚時・フィニッシャー時の演出がイラスト違いも含めて追加されている。
関連リンク †
―三幻神
―三幻神をモチーフとするモンスター
―その他のリンク
FAQ †
召喚条件について †
Q:《ラーの翼神竜》を守備表示で通常召喚をする時、表側守備表示または裏側守備表示のどちらで召喚しますか?
A:《ラーの翼神竜》のテキストにある『召喚』とは、表側攻撃表示での通常召喚を指します。
よって、表側守備表示や裏側守備表示で通常召喚する事はできません。(11/08/09)
Q:この召喚方法はアドバンス召喚として扱いますか?
(《アンデットワールド》等との兼ね合い)
A:はい、アドバンス召喚扱いになります。(08/12/20)
Q:《オベリスクの巨神兵》のアドバンス召喚に《クロス・ソウル》を使用できますか?
A:《クロス・ソウル》の対象に選択された相手モンスターと、自分フィールドのモンスターを合計3体リリースして、《オベリスクの巨神兵》をアドバンス召喚できます。(09/02/24)
(1)の効果について †
Q:《スキルドレイン》が存在する場合、《オベリスクの巨神兵》の召喚に対して《神の宣告》を発動できますか?
A:できません。(09/01/20)
Q:「このカードの召喚は無効化されない」とありますが、《生贄封じの仮面》の効果を無視して《ラーの翼神竜》を召喚できますか?
A:この場合の無効にされないとは、フィールドに召喚されたものの、《神の宣告》などにより、召喚自体を無効化されないことを指します。
リリースできない等、召喚するための手段が封じられている場合はそれを無効化できません。(11/08/09)
(2)の効果について †
Q:《クリッター》や《ゴブリンゾンビ》等をリリースして《オベリスクの巨神兵》を召喚した場合、リリースしたモンスターの効果は発動しますか?
A:いいえ、発動しません。(08/12/20)
Q:《血の代償》を使い「チェーン2以降で」《クリッター》や《ゴブリンゾンビ》等をリリースして《オベリスクの巨神兵》を召喚した場合、リリースしたモンスターの効果は発動しますか?
A:はい、この場合は召喚に成功したタイミングを通り過ぎているため《血の代償》を含むチェーンの処理後に発動します。(09/12/10)
Q:《オベリスクの巨神兵》を召喚した時、既に表側表示で存在する永続魔法等の効果は発動しますか?
A:いいえ、その場合も発動しません。(08/12/24)
Q:自分の手札には《ナイト・ショット》が、相手の場に1ターン前にセットした《威嚇する咆哮》が存在します。
自分が《オベリスクの巨神兵》の召喚に成功した直後、相手が《威嚇する咆哮》を発動する前に《ナイト・ショット》を発動できますか?
A:ご質問の場合、《オベリスクの巨神兵》の(2)の効果が適用されたことで相手は《威嚇する咆哮》を発動できませんので、自分が先に《ナイト・ショット》を発動できます。(23/11/15)
Q:《オベリスクの巨神兵》が召喚に成功した時、《No.81 超弩級砲塔列車スペリオル・ドーラ》の効果を受けた《セイクリッド・プレアデス》は効果を発動できますか?
A:ご質問の場合、《セイクリッド・プレアデス》の効果を《オベリスクの巨神兵》の召喚成功時に発動することはできません。
《オベリスクの巨神兵》の(2)の効果はプレイヤーに適用されますので、他の効果を受けないモンスターでも、効果を発動できない、となります。(24/05/17)
(5)の効果について †
Q:この効果にチェーンして《皆既日蝕の書》を発動し、効果処理時に《オベリスクの巨神兵》が裏側守備表示になった場合どうなりますか?
A:その場合でも《オベリスクの巨神兵》は墓地へ送られます。(09/02/10)
Q:裏側表示で特殊召喚された《オベリスクの巨神兵》はエンドフェイズに墓地へ送られますか?
A:裏側表示で存在する場合、(5)の効果は発動しません。
その後表側表示になった場合はそのターンのエンドフェイズに墓地へ送られます。(09/01/02)
Q:特殊召喚された《オシリスの天空竜》を《月の書》で裏側守備表示にした場合、エンドフェイズに墓地へ送られますか?
A:裏側表示で存在する場合、(5)の効果は発動しません。
その後表側表示になった場合はそのターンのエンドフェイズに墓地へ送られます。(12/01/20)
Q:《スキルドレイン》が適用されている場合、《オベリスクの巨神兵》はエンドフェイズに墓地へ送られますか?
A:《スキルドレイン》が適用されている間に(5)の効果を発動した場合は(5)の効果が無効になります。
その後《スキルドレイン》が適用されなくなった場合でもそのターンに再び(5)の効果が発動する事はありません。
《スキルドレイン》が適用されている間に(5)の効果を発動せず、その後《スキルドレイン》が適用されなくなった場合はそのターンのエンドフェイズに(5)の効果が発動し、墓地へ送られます。(21/11/03)
Q:特殊召喚された《オベリスクの巨神兵》を《異次元の精霊》で除外しました。(効果の手順で一定期間だけ除外)
次のターンにフィールドに戻ったこのカードはエンドフェイズに墓地へ送られますか?
A:はい、墓地へ送られます。(11/12/09)
Q:特殊召喚された《オシリスの天空竜》を《亜空間物質転送装置》で除外しました。(効果で一定期間だけ除外)
エンドフェイズにフィールドに戻ったこのカードは墓地へ送られますか?
A:はい、墓地へ送られます。(12/01/20)
その他 †
Q:OCGで使用できる三幻神のカードの登場によって、以前に登場したDM4付属カード版の三幻神のカードを大会等で使用できますか?
A:いいえ、できません。(08/12/30)