【マジカルエクスプロージョン1キル】 †
大量に魔法カードを墓地へ送り《マジカル・エクスプロージョン》で後攻1ターンキルを狙うデッキ。
基本的にデッキに採用するモンスターを極力減らし、一回の《名推理》・《モンスターゲート》で一気に墓地肥やしを狙うのが基本戦術となる。
魔法カードを大量に墓地に置ければいいため、ドロー、手札交換、サーチを大量に使用して墓地に大量の魔法カードを置いても1ターンキルを狙える。
墓地に40枚もの魔法カードを1ターンで置くには運の要素も必要になったため、ライフを固定値にする方法も併用されることがある。
バーン系1ターンキルデッキとしては群を抜く長期に渡り、環境をたびたび脅かしたコンセプトで、主流デッキとの混成も見せるなど、多くの派生形を生みだした。
しかし、18/07/01のリミットレギュレーションにおいて《マジカル・エクスプロージョン》が禁止カードに指定され、構築不可能となった。
《名推理/Reasoning》
通常魔法
(1):相手は1〜12までの任意のレベルを宣言する。
通常召喚可能なモンスターが出るまで自分のデッキの上からカードをめくり、
そのモンスターのレベルが宣言されたレベルと同じ場合、
めくったカードを全て墓地へ送る。
違った場合、そのモンスターを特殊召喚し、
残りのめくったカードは全て墓地へ送る。
《モンスターゲート/Monster Gate》
通常魔法
(1):自分フィールドのモンスター1体をリリースして発動できる。
通常召喚可能なモンスターが出るまで自分のデッキの上からカードをめくり、
そのモンスターを特殊召喚する。
残りのめくったカードは全て墓地へ送る。
《マジカル・エクスプロージョン/Magical Explosion》
通常罠(禁止カード)
自分の手札が0枚の時に発動する事ができる。
自分の墓地に存在する魔法カードの枚数×200ポイントダメージを
相手ライフに与える。
《残骸爆破/Blasting the Ruins》
通常罠
自分の墓地のカードが30枚以上存在する場合に発動する事ができる。
相手ライフに3000ポイントダメージを与える。
初期の構想では《マジカル・エクスプロージョン》を最大限に活用するため、基本的にデッキの総数がかなり大きくなる。
デッキコンセプト上できる限り魔法カードでデッキを作りたいので、不要なモンスター・罠カードは入れない事。
《マジカル・エクスプロージョン》と防御用のロックカード以外はせいぜい《残骸爆破》と《マジカル・エクスプロージョン》を決めるためのカウンター罠が入るくらいとなる。
墓地の《マジカル・エクスプロージョン》等を糧とする《闇よりの罠》も使いやすい。
しかしその発動条件故、あくまでも長期戦を視野に入れた上でのサポートとなる。
手札を全て吹き飛ばせる《全弾発射》もぎりぎり採用圏内か。
墓地の魔法カードが十分溜まってない場合に備えて、《火炎地獄》・《デス・メテオ》などのバーンカードも起用する。
無論、墓地に魔法カードを送り飛ばせる《トゥーンのもくじ》等のカードも必須となる。
元々デッキ枚数が増える点を利用し《隣の芝刈り》で墓地を肥やすのも手だろう。
デッキにモンスターカードがなくなって《名推理》・《モンスターゲート》が不発になってしまう可能性も考慮して、《迷犬マロン》を入れてもいい。
墓地の《マジカル・エクスプロージョン》を利用できる《ジャンク・コレクター》も採用候補。
また、《カオスポッド》を駆使することで、より高速で魔法カードを墓地へ送るタイプもある。
この場合、《マジカル・エクスプロージョン》が巻き添えになるため《闇の仮面》等の投入も検討できる。
《浅すぎた墓穴》や《おろかな埋葬》も考慮できるようになる。
ただし、フィールド上に《カオスポッド》しかいない状態で《カオスポッド》がリバース→破壊された場合、デッキのカードを墓地へ送ることができなくなる。
他にモンスターがフィールド上に存在する時、もしくは《太陽の書》でリバースさせてやろう。
戦術 †
まず、《名推理》・《モンスターゲート》を使用して、徹底的に魔法カードを墓地へ送る。
その後に《マジカル・エクスプロージョン》を発動し、6000〜8000のダメージを叩き出す。
墓地に魔法カードを溜めるためのカードや、墓地へ送られてしまった《マジカル・エクスプロージョン》は、《鳳凰神の羽根》等でサルベージする。
《マジカル・エクスプロージョン》をコピーして先攻1ターンキルに特化させたタイプ。
発動条件の関係からライフを減らす《チキンレース》と《擬似空間》のようなカードと手札を0枚にする《無の煉獄》のようなカードが必要になる。
カードプールの増加により、デッキ40枚中30枚ほどを魔法カードにして《闇よりの罠》と《マジカル・エクスプロージョン》のみで仕留めるデッキが可能になっている。
相手のライフを増やすカード(《成金ゴブリン》等)と墓地を除外するカード(《擬似空間》等)を調整しデッキを全てドローしきった場合にライフを削りきれるようにする。
例えば、《成金ゴブリン》2枚と《擬似空間》3枚を採用するならデッキの魔法カードが34枚以上であれば、フィールド魔法が1枚フィールドに残り3枚が除外され墓地に30枚魔法カードが揃う。
《マジカル・エクスプロージョン》が制限カードになってからも組める形式ではあるが安定性は低く、下記のデッキの派生のものに《闇よりの罠》を混ぜる形が多い。
《D−HERO ドグマガイ》と《サイバー・ヴァリー》を採用したタイプ。
もともとネタ的要素の方が強く、決まるかどうかも不安定だった《マジカル・エクスプロージョン》を、安定性のあるフィニッシャーとして活用した。
このため【マジカルエクスプロージョン1キル】と言えば【ドグマブレード】と認識しているプレイヤーも多い。
08/09/01の制限改訂により消滅している。
《名推理》・《モンスターゲート》が制限カードになったのを受け、新たに開発されたデッキ。
大量のドロー・手札交換カードで手札・デッキを回転させ、墓地に多量の魔法カードを溜める戦術を行う。
このデッキも【ドグマブレード】と同様に先攻1ターンキルを目的として組む場合が多い。
採用するカードも多くは【ドグマブレード】と似ている。
主要カードは《デステニー・ドロー》・《トレード・イン》・《手札抹殺》・《手札断殺》・《闇の誘惑》・《魔法石の採掘》、そしてエンドカードとなる《マジカル・エクスプロージョン》。
もちろん《デステニー・ドロー》・《トレード・イン》の両方に対応し、相手ライフを大幅に削ることができる《D−HERO ドグマガイ》も重要な存在である。
《D−HERO ドグマガイ》のリリースとなるD−HEROは主に《D−HERO ディアボリックガイ》である。
これら以外に以下のコンボを組み合わせてドローを加速させたりデッキを圧縮させたりする。
- 《王立魔法図書館》・《魔法都市エンディミオン》でのドロー加速
単純なドロー回数の上増しだけでなく、《神聖魔導王 エンディミオン》の効果で魔法カードの回収も行う。
《魔法都市エンディミオン》が魔力カウンターを肩代わりできるのは1ターンに1度だが、張り替えを行えば最大3回の肩代わりが可能である。
また、シンクロ召喚が狙えるならば《マジックテンペスター》によるダメージの上乗せを図るのもいいだろう。
《マジックテンペスター》は手札を墓地へ送ることで効果を発動するので《マジカル・エクスプロージョン》の発動条件を満たすのにも一役買ってくれる。
- 《トゥーンのもくじ》でのデッキ圧縮
上記の《王立魔法図書館》と併用して魔力カウンター稼ぎとして使われる場合が主である。
最後の《トゥーンのもくじ》のサーチ先は《トレード・イン》と組み合わせられる《ブルーアイズ・トゥーン・ドラゴン》や《闇の誘惑》と組み合わせられる《トゥーン・デーモン》・《トゥーン・キャノン・ソルジャー》・《トゥーン・仮面魔道士》が選ばれる。
- 《折れ竹光》・《黄金色の竹光》でのドロー加速
どちらも単独で機能しないものの、《折れ竹光》は《アームズ・ホール》でのサーチ・サルベージが可能なので、不要な場合は《手札断殺》や《魔法石の採掘》で捨ててしまっても構わない。
《アームズ・ホール》使用の際には通常召喚を封じられる点に注意すること。
デッキの内容次第では《神剣−フェニックスブレード》の併用も検討できるだろう。
- 《チューニング・サポーター》・《機械複製術》・《シンクロキャンセル》のコンボ
上記の3つのコンボに比べるとコンボパーツが多いので安定感は劣ってしまうが、シンクロ召喚によって《ダーク・ダイブ・ボンバー》を呼び出せばダメージの上乗せが狙える。
チューナーは手札交換役としても使える《ゾンビキャリア》や《緊急テレポート》&サイキック族チューナーなどが候補。
《チューニング・サポーター》と相性がいい《ジャンク・シンクロン》もいいだろう。
《チューニング・サポーター》の召喚サポートとしてRAGING BATTLEで登場した《ワン・フォー・ワン》を使用する場合は《伝説の白石》を是非とも採用したい。
《青眼の白龍》と合わせて、このデッキにおいて重要な手札コストを比較的容易に調達できる。
- 《アドバンスドロー》でのドロー加速
リリースするレベル8以上のモンスターを用意すればこちらも2枚のドローが可能となる。
オススメは特殊召喚が容易な通常モンスター。
《思い出のブランコ》・《黙する死者》で蘇生させてリリースに繋げばほぼ擬似的な手札交換となる。
上級通常モンスターは《召喚師のスキル》によるサーチも可能なので、《召喚師のスキル》でレベル8の通常モンスターサーチ→《トレード・イン》→《思い出のブランコ》または《黙する死者》→《アドバンスドロー》という流れができると手札の枚数はそのままに5枚分のデッキ圧縮になる。
上記の《王立魔法図書館》に魔力カウンターを乗せる際にも役に立つだろう。
とはいえ、デッキ圧縮カードとしては手札事故要因になりやすいカードなので有用性の面では少々見劣りしてしまうかもしれない。
【ジャンクブレード】 †
【コレクターブレード】とも呼ばれる。
墓地から《マジカル・エクスプロージョン》を除外できる《ジャンク・コレクター》を採用したタイプ。
- デッキ圧縮・手札交換・墓地肥やし
《光の援軍》・《増援》によって手札に戦士族ライトロードを手札に呼び込み、《ソーラー・エクスチェンジ》のコストとする。
戦士族ライトロードを選択する理由は当然、《神剣−フェニックスブレード》のコストとするためである。
手札コストにはならないが、《フォトン・スラッシャー》を採用しておく事で《モンスターゲート》や《トランスターン》を利用できる。
《フォトン・スラッシャー》は《名推理》・《モンスターゲート》を止める事なく墓地へ送られるので、運が絡むとはいえ《神剣−フェニックスブレード》のコストを余分に捻出できるようになる。
《光の援軍》と《ソーラー・エクスチェンジ》は、共に墓地を肥やしつつ手札交換ができるので強力。
《手札抹殺》・《手札断殺》は基本的にディスアドバンテージになるので多用はできないものの、任意のカードを墓地へ送れるのは便利。
《神剣−フェニックスブレード》や、手札に来てしまった上級モンスターを墓地へ送ると良い。
- 魔法カード再利用
《光の援軍》や《ソーラー・エクスチェンジ》で墓地へ送られた有効な魔法カードを再利用する。
手札コストは《神剣−フェニックスブレード》や手札で腐ったカードで確保する。
状況によりサルベージするカードは全く違ってくるので経験と高度なプレイングが要求される。
- 《光帝クライス》の帰還で複数回のドローを狙う
《ソーラー・エクスチェンジ》や《光の援軍》等で墓地へ送られた《光帝クライス》を《神剣−フェニックスブレード》によって除外し、《D・D・R》によって帰還させる。
帰還した《光帝クライス》の効果によって、《D・D・R》と《光帝クライス》を破壊する事でカードを2枚ドローできる。
コストとするカードは回収した《神剣−フェニックスブレード》でもいいが、他の手札との兼ね合いによって選択する。
《アームズ・ホール》により、《D・D・R》が最大で6回も使用できるため帰還の機会は多い。
プレイングは複雑化するが、《継承の印》を併用しても良い。
- 《ジャンク・コレクター》+《異次元からの帰還》のコンボ
このデッキで特に大きな役割を果たすのが《ジャンク・コレクター》と《異次元からの帰還》である。
《ジャンク・コレクター》の効果によって墓地の《異次元からの帰還》の効果を使用し、《神剣−フェニックスブレード》や自身の効果によって除外された《ジャンク・コレクター》を複数体帰還させる。
帰還した《ジャンク・コレクター》によって、墓地へ送られた通常罠の効果を発動する。
この時発動させる通常罠は基本的に《マジカル・エクスプロージョン》一択だが、状況次第では《無謀な欲張り》等で手札を水増しする必要も出てくる。
- これらは新たな先攻1ターンキルの可能性と囁かれてもいたが、やはり安定性が【ドグマブレード】に及ばず、また高度なプレイングを必要とするため特に浸透することもないまま消滅した。
【マジエク帝】 †
《汎神の帝王》・《帝王の深怨》など帝のサポートカードの手札増強力に着目した構築。
デッキの大半を手札交換効果を持つ魔法カードに充てることで、1ターンで大量の魔法カードの墓地肥やしを行う。
型としてはドローブースト型に近く、《トレード・イン》・《手札抹殺》・《手札断殺》・《闇の誘惑》・《魔法石の採掘》などを採用する点も変わらない。
主な特徴は以下の通り。
【マジエクトリックスター】 †
《トリックスター・マンジュシカ》の効果を利用してドローブーストしながらライフを調整することを着目した構築。
《トリックスター・マンジュシカ》は相手の手札にカードが加わる度にダメージを与えるので、自分だけではなく相手にもドローさせるのがポイントになる。
トリックスターカードのサーチが豊富のため、安定性を補えるのも利点。
主な特徴は以下の通り。
【連弾ブースト】 †
ドローブーストしながら《連弾の魔術師》でライフを調整しつつ《マジカル・エクスプロージョン》で1ターンキルをする。
【マジエク帝】での帝のサポートカードやドローブースト型で取り入れられた手札交換カードを利用する点は変わらない。
主な特徴は以下の通り。
《マジカル・エクスプロージョン》以外での勝利手段がなく、当然ながら《王宮のお触れ》や《人造人間−サイコ・ショッカー》を使われるとほぼ確実に負ける。
これを回避するために、モンスター除去・魔法・罠除去はそれぞれある程度用意しておきたい。
また、前述した通り、構造上このデッキはデッキ枚数がとても多くなる。
その枚数ゆえ相手に戦術がばれる可能性もある。
このデッキの宿命ともいえるので、《マジカル・エクスプロージョン》を引けないなどの問題は覚悟しておこう。
手札事故を回避するため《封印の黄金櫃》等のサーチカードや、《リロード》・《打ち出の小槌》・《手札抹殺》・《手札断殺》等の手札交換カードの投入も考慮に値する。
特に後の二枚は墓地肥やしにもなるので、効率がいい。
代表的なカード †
関連リンク †