【ワーム】 †
爬虫類族で統一されているワームを中心としたデッキ。
数あるカテゴリの中でも擁するモンスターの豊富さは随一で、リバースした場合の効果によるトリッキーな動きで相手を翻弄する。
《ワーム・ゼクス/Worm Xex》
効果モンスター
星4/光属性/爬虫類族/攻1800/守1000
このカードが召喚に成功した時、
デッキから「ワーム」と名のついた爬虫類族モンスター1体を墓地へ送る事ができる。
自分フィールド上に「ワーム・ヤガン」が存在する場合、
このカードは戦闘では破壊されない。
《ワーム・ヤガン/Worm Yagan》
効果モンスター
星4/光属性/爬虫類族/攻1000/守1800
自分フィールド上のモンスターが「ワーム・ゼクス」1体のみの場合、
このカードを墓地から裏側守備表示で特殊召喚できる。
この効果で特殊召喚したこのカードは、
フィールド上から離れた場合ゲームから除外される。
このカードがリバースした時、相手フィールド上に表側表示で存在する
モンスター1体を選択して持ち主の手札に戻す。
《W星雲隕石/W Nebula Meteorite》
通常罠
フィールド上に裏側表示で存在するモンスターを全て表側守備表示にする。
このターンのエンドフェイズ時に自分フィールド上に表側表示で存在する
爬虫類族・光属性モンスターを全て裏側守備表示にし、
その枚数分だけ自分のデッキからカードをドローする。
その後、自分のデッキからレベル7以上の
爬虫類族・光属性モンスター1体を特殊召喚する事ができる。
ワームモンスターは種類が非常に多く、効果モンスターはメインデッキに入る物だけで25種類も存在する。
そのためデッキを組むにあたり、どのようなワームが存在しているのかを把握し、どのワームを軸とするかを意識しておく必要がある。
―ワーム
ワームの下級モンスターにはステータスの低いものが多く、一部を除いて戦闘にはあまり向いていない。
自身の効果で上級モンスターのリリースを確保したり、デッキの回転などを補助する役割が主となるだろう。
特に《ワーム・ゼクス》と《ワーム・カルタロス》は、どの上級ワームを軸に置いても、デッキの回転の手助けとなる。
《ワーム・ゼロ》の融合召喚を狙う場合は様々な種類のワームが必要となるため、ピン挿しでもよいので投入するワームの選択肢を広げておきたい。
―その他相性の良いモンスター
必須と言えるカードは少なく、爬虫類族以外を採用すると《ワーム・ヤガン》の効果の阻害や《ヴァイパー・リボーン》の採用ができなくなる。
手札誘発等、最低限のモンスターの採用に留めておくのも手だろう。
あまりエクストラデッキに依存するデッキではないため、どのような構築であっても重要となるのは《キングレムリン》くらいのもの。
縛りのないエクシーズモンスターやリンクモンスターの自由度は高い。
《デブリ・ドラゴン》と共にシンクロモンスターを採用する余裕もあり、エクストラデッキに関しては個々人の構築の色が出るといえるだろう。
―融合モンスター
―エクシーズモンスター
―シンクロモンスター
このデッキと相性の良いチューナーとして《デブリ・ドラゴン》に対応するワームが一定数存在するため、主にそこから繋がるドラゴン族のシンクロモンスターが選択肢となる。
特に、《ワーム・ヴィクトリー》を蘇生すればレベル11のシンクロ召喚が可能であり、1枚のカード消費から《星態龍》がシンクロ召喚できる点は注目に値する。
それ以外では《ワーム・リンクス》と合わせてレベル6のシンクロ召喚が可能であり、汎用性の高い《瑚之龍》や《レッド・ワイバーン》を採用できる。
《A・ジェネクス・バードマン》を採用する場合は、毎ターン墓地のワームを裏側守備表示で蘇生できる《A・ジェネクス・トライフォース》のシンクロ召喚が狙え、独自の動きが可能となるだろう。
―ワームのサポートカード
―爬虫類族のサポートカード
―リバースモンスターと相性の良いカード
多くのワームがリバースした場合に発動する誘発効果を持っており、それらを補助するカードとして採用できる。
―融合召喚カード
《ワーム・ゼロ》の融合召喚を狙う場合に必要となる。
ワームや爬虫類族には専用の融合召喚サポートカードは存在しないため、ある程度汎用性のある融合召喚カードを使用することになる。
―その他の魔法・罠カード
戦術 †
展開力に長けてないため、【メタビート】を基準とした伏せカードを多用する堅実なプレイでアドバンテージ差を付けていく。
基軸となるワームは《ワーム・ゼクス》と《ワーム・ヤガン》、それらをサーチできる《ワーム・カルタロス》の3種類。
それ以外は除去効果を持ち《W星雲隕石》でリクルートできる《ワーム・キング》、連続攻撃ができる《ワーム・テンタクルス》が採用候補に挙がる。
通常召喚した《ワーム・ゼクス》で《ワーム・ヤガン》を墓地へ送り、セットした《W星雲隕石》を相手ターンで発動する。
《ワーム・ヤガン》の効果で相手モンスターをバウンス、エンドフェイズの効果処理でドローと最上級ワームのリクルートを行う。
その過程で2枚目の《W星雲隕石》を引き込めれば理想的である。
《ワーム・ヤガン》以外にも、他の罠カード等でできうる限りの展開と攻撃を阻止し、ドロー効果に繋げアドバンテージの回復に努める。
爬虫類族に統一することで、《ワーム・ゼクス》で墓地へ送った《ワーム・クィーン》を《ヴァイパー・リボーン》で即座に蘇生できる。
相手モンスターの展開は《群雄割拠》・《御前試合》で妨害し、《オネスト》が使えない点は《一族の結束》や各種魔法・罠カードでカバーしていく。
ただし、ワームに限らず爬虫類族自体の展開力が充実していないので、効果の発動がしにくい。
さらに、手札誘発による相手ターンでの妨害も難しく、除去された後の切り返しも困難。
これには《邪龍アナンタ》等を投入しておくことで対策していきたい。
これらはレベル8なので、《ワーム・キング》・《ワーム・クィーン》共々《トレード・イン》にも対応している。
自分のカードがセットされる度に発生するワームカウンターで除去効果を発揮する《ワーム・イリダン》を軸に置く構築。
サイクル・リバースとの相性は良いが、このカードの展開および防御と並行する必要があり、相性の良いものは限られる。
維持すればするほど、防御カードを呼び込みやすくなる《デス・ラクーダ》、ステータスが高くアドバンテージを稼ぎやすい《ギアギアーマー》の2種が使いやすい。
《岩投げエリア》を防御手段としつつ、《番兵ゴーレム》を採用するのも手か。
後者はデッキスペースを圧迫するが、エクシーズ召喚に繋ぎやすく、このデッキと相性の良い《発条機甲ゼンマイスター》・《フォトン・バタフライ・アサシン》・《No.39 希望皇ホープ》等を使い分けられる。
《ギアギアーマー》の効果と同時利用できないが、エクシーズ召喚に特化するならば《墓守の偵察者》や《カオス・インフィニティ》と機皇兵の組み合わせも一考に値する。
この場合《A・ジェネクス・バードマン》を交えやすく、一度表側表示になったモンスターの再度セットを狙いつつ、シンクロ召喚が可能になる。
機械族では《カラクリ将軍 無零》、光属性では《A・ジェネクス・トライフォース》が利用でき、後者はカウンターを稼ぐ助けにもなる。
《ギアギガント X》からサーチできる点もありがたいが、全体的にエクストラデッキを圧迫しやすいので注意が必要である。
自身のカウンターこそリセットされるが、ほかのワーム同様、《W星雲隕石》との相性は良い。
《ワーム・クィーン》をリクルートする事で間接的にこのカードをディスアドバンテージなしで展開可能。
《ワーム・ゼクス》から《リビングデッドの呼び声》などで蘇生する事も可能なので、関連するこれらのワームにはある程度デッキスペースを割いておきたい。
発動後にセット状態になる《くず鉄のかかし》との相性は良く、全体的にステータスの低いこのデッキのモンスターを戦闘から守りつつカウンターを稼ぐことができる。
同様に《迷い風》の再セット効果とも相性が良く、《王宮の鉄壁》との併用で何度でも再利用できる。
《オネスト》による牽制も効いてくるので、自身の上級モンスターとしての低ステータスもあまり気にする必要がないのが大きい。
《ワーム・ゼロ》の融合召喚に特化したデッキタイプ。
融合素材のワームは数ではなく種類を参照するため、必然的に6種類以上のワームで構築する必要がある。
基本的には《未来融合−フューチャー・フュージョン》によるデッキ融合や《死魂融合》による墓地融合を狙っていくことになる。
《未来融合−フューチャー・フュージョン》はタイムラグこそあれど大量のワームを墓地へ送ることができるため、後々の《死魂融合》の発動にも繋がる。
ただし、《未来融合−フューチャー・フュージョン》の発動がことごとく阻止された場合も考え、《死魂融合》のみでも融合召喚できる構築も考えておきたい。
また、2種類のみの効果を使う場合は《融合》を使った手札・フィールド融合を狙うのも手だろう。
ステータスも低く、除去されやすいが、《死魂融合》での融合召喚時に融合素材の種類を増やせる。
メインデッキのワームは墓地を肥やす事に秀でた《ワーム・ゼクス》や《ワーム・クィーン》等を採用したい。
また、通常モンスターの《ワームドレイク》も融合素材として他のワームにできない働きが見込める。
《レスキューラビット》や《予想GUY》でのリクルートや、《苦渋の決断》によるサーチと墓地肥やしにも対応する。
加えて《ワームドレイク》2体で《始祖竜ワイアーム》の融合素材にもなる。
融合召喚後は得られた効果をフルに活用してアドバンテージを稼いでいく。
6種類の時点で攻撃力は3000なのでアタッカーも兼任でき、レベル10なので《神縛りの塚》で耐性を与えるのも良い。
ただし《死魂融合》で墓地のワームを根こそぎ除外した場合、蘇生効果と除去効果が使えなくなる点は気をつけたい。
《チェーン・マテリアル》を利用した無限ドローによる1ターンキルについては【マテリアル1キル】を参照。
リバースモンスターやワームリバースモンスターが苦手とするカードが天敵となる。
モンスター・魔法・罠カードともにセットを多用するデッキなので、それらを阻害する《ダーク・シムルグ》・《聖なる輝き》は厄介と言える。
これらに対しては《毒蛇の供物》で処理していきたい。
ただ、【ダーク・シムルグ】は出された時点で罠カードを新たにセットできなくなるので壊獣・《サンダー・ボルト》など汎用性の高い除去もあると良いだろう。
一方で《抹殺の使徒》でリバースモンスターを根こそぎ除外されることもあり、こちらの対策はカウンター罠くらいしかない。
またモンスター効果には、ワームでかつ「爬虫類族」であることを必要とするものが多い故に、《アンデットワールド》との相性は最悪。
《ワーム・キング》や《毒蛇の供物》が使用不能になるため、素早く《ハーピィの羽根帚》や《ツインツイスター》等で処理しないとかなり危険である。
他にもこのデッキの性質上、大量展開や劣勢時の切り返しをあまり得意としていない為、相手モンスターの大量展開と一斉攻撃の前に押し切られてしまうケースも考えられる。
その為、どのような軸で構築するにせよ対抗手段となるカードの投入は必須となる。
関連リンク †