《No.67 パラダイスマッシャー/Number 67: Pair-a-Dice Smasher》 †
エクシーズ・効果モンスター(禁止カード)
ランク5/光属性/天使族/攻2100/守2100
レベル5モンスター×2体以上
(1):1ターンに1度、自分メインフェイズ1にこのカードのX素材を2つ取り除いて発動できる。
お互いにサイコロを2回ずつ振る。
出た目の合計が大きいプレイヤーは、次のターンの終了時までモンスターの効果を発動できず、攻撃宣言できない。
(2):X素材を持っているこのカードがモンスターゾーンに存在し、
自分または相手がサイコロを振った場合、1ターンに1度だけその内1つの目を7として適用できる。
COLLECTORS PACK 2018で登場した光属性・天使族のエクシーズモンスター。
お互いにサイコロを2回振って合計値が大きいプレイヤーのモンスター効果の発動と攻撃を封じる起動効果、サイコロの出目の1つを7にする永続効果を持つ。
(1)はサイコロの出た目の高かったプレイヤーのモンスター効果の発動と攻撃宣言を制限する効果。
モンスター効果の発動と攻撃宣言の抑止は禁止カードの《魔鍾洞》と同じであり、絶大な効力を発揮する。
しかし、運任せでの発動はあまりにもリスクが大きいので、基本的に(2)の効果の併用を前提にすべきである。
なお勝敗の確率は「勝ち32.4%、負け32.4%、引き分け35.2%」で、意外にも引き分けの可能性が一番高い。
(2)はサイコロの出目を7に変更する効果。
上記(1)の効果と併用して、相手の合計値を大きくするために使うことになる。
この効果を併用すれば「勝ち92%、負け3.8%、引き分け4.2%」という圧倒的に有利なギャンブルが可能となり、十分な信頼性を持つ戦術として利用可能。
ただしこれを成立させるには、このカードを3体以上のエクシーズ素材を使ってエクシーズ召喚する事が必要なため、ランク5としては非常に重いモンスターとなる。
また、負ける確率をゼロにはできないため、信頼性も完全とは言えない。
基本的には、ランク5を扱うデッキで(1)と(2)を併用して制圧札として使うのがメインとなる。
レベル5×3体の重いエクシーズ素材を必要とするが、高い抑止能力を持つため狙う価値はある。
状況によっては、2体のみで運に任せて(1)を発動するのも選択の一つ。
《グローリアス・ナンバーズ》などを駆使して、2体でエクシーズ召喚した後にエクシーズ素材を増やすというのも検討できる。
また、《機装天使エンジネル》に《RUM−アストラル・フォース》を用いてランクアップさせるのも手で、《RUM−アストラル・フォース》は《ゼアル・コンストラクション》でサーチ可能なので安定性もある。
No.なので《CX 冀望皇バリアン》でコピー可能。
《CNo.101 S・H・Dark Knight》で相手モンスターをエクシーズ素材にしたり、重ねた十二獣に《RUM−リミテッド・バリアンズ・フォース》を使えばエクシーズ素材を大量に確保できるため、(2)の効果を適用させつつ(1)の効果を複数回使える。
あらかじめ《ゼアル・フィールド》でエクストラデッキのこのカードをエクシーズ素材にしておけば墓地にも置きやすい。
《出たら目》を採用する【ギャンブル】に採用し、(1)の成功率を高めるのも手。
自分の目を1に、または相手の目を6に変更することで勝率をかなり高められる。
ただ、サイコロを振る効果を持つレベル5モンスターが《アストラグールズ》しか存在しないため、このカードをどうやってエクシーズ召喚するかが問題となる。
このカードをエクシーズ召喚するためにレベル5モンスターやサポートカードを増やすと、今度は肝心のギャンブルカードをドローする確率が下がる本末転倒な結果になりかねないため、デッキの構築難易度は高い。
前述した《機装天使エンジネル》から《RUM−アストラル・フォース》は比較的利用しやすいが、やはり事故の可能性は免れない。
1ターン限りの使い捨てとなるが、エクストラデッキを余り使わない構築ならば《No.78 ナンバーズ・アーカイブ》で特殊召喚するのも手か。
- イラストでは、赤銅色の筋骨隆々とした仁王のようなモンスターが、頭部の部分が2つに割れたサイコロのようになっているハンマーを振りかぶっている。
足首や耳部分の装飾がなければ、まず先に戦士族が想起されるようなデザインである。
また、左足の裏側に自身のナンバーである「67」が描かれている。
足の裏はアニメでは見えないことが普通なので、この位置に数字が書かれているのはOCG出身のNo.だからこそできたと言えるかもしれない。
(アングルを工夫するなどすれば不可能というわけではない。)
- カード名は「パラダイス(楽園・天国)」「パラ-(平行の、を意味するパラレルの略であり、転じて分かれている物を指すこともある)」「ダイス(サイコロ)」と「マッシャー(Masher:潰す人)」もしくは「スマッシャー(Smasher:粉砕する人)」を掛け合わせたものか。
戦士族のような姿でありながら天使族となっているのは、「パラダイス」が由来だろう。
- 英語名ではParadise(パラダイス)とPair-a-Dice(サイコロのペア、おそらくハンマーの2つに割れたサイコロ状の部分)を掛けているようである。
- 攻守ともに2100なのは、六面体ダイスの出目の合計が21になることに由来すると思われる。
- ちなみに、上記のエピソードで行われた罰ゲームは対象の視覚をモザイク状態にしてしまう「モザイク幻想」であった。
(1)の出目比べによりプレイヤーに課せられるモンスター効果と攻撃宣言の制限は、この罰ゲームを再現したものなのかもしれない。
関連カード †
収録パック等 †
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