《クリアー・バイス・ドラゴン/Clear Vice Dragon》 †
効果モンスター
星8/闇属性/ドラゴン族/攻 ?/守 0
(1):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、
自分に「クリアー・ワールド」の効果は適用されない。
(2):このカードの攻撃力は相手モンスターに攻撃するダメージ計算時のみ、
その相手モンスターの攻撃力の倍になる。
(3):フィールドのこのカードが相手の効果で破壊される場合、
代わりに自分の手札を1枚捨てる事ができる。
LIMITED EDITION 15で登場した闇属性・ドラゴン族の最上級モンスター。
コントローラーに《クリアー・ワールド》の効果が適用されない永続効果、攻撃するダメージ計算時に攻撃対象モンスターの攻撃力の2倍になる永続効果、効果破壊される場合身代わりに手札を捨てる永続効果を持つ。
(1)はクリアーの共通効果であり、《クリアー・ワールド》の効果が自分に適用されない永続効果。
これによりデメリットを無視できるが、この目的であればより軽い他のクリアーモンスターが存在するため、(2)以降の固有効果で差別化したい。
壊獣に関しては送りつけて攻撃する場合にこのカードの自己強化効果と相性がよく、光属性を送りつけて手札を確認したり、双方のフィールドに壊獣を出しても相手にデメリットを押し付けられる。
(2)は攻撃時に、自身の攻撃力を相手モンスターの攻撃力の2倍とする効果。
《邪神アバター》などを除き、攻撃時に戦闘で負けることはほぼ無い。
攻撃表示モンスターに攻撃すれば戦闘破壊に加え、相手モンスターの攻撃力分の戦闘ダメージを与えることができる。
さらには効果の性質上、《オネスト》や《BF−月影のカルート》も怖れずに攻撃できるためコンバットトリックには滅法強い。
発動を伴わない永続効果なので、《SNo.39 希望皇ホープ・ザ・ライトニング》や《眠れる巨人ズシン》、《合神竜ティマイオス》ですらも戦闘破壊できる。
《クリスタルウィング・シンクロ・ドラゴン》に攻撃すれば強制効果でこのカードの攻撃力を写し取って攻撃力が9000になってしまうため、そのまま1ターンキルが行える。
また、一度の攻撃で相手に大きな戦闘ダメージを与えるモンスターであるため、《アームズ・エイド》を装備することで一気にライフを削れる。
積極的に相手フィールドに高攻撃力モンスターを呼び出せる《溶岩魔神ラヴァ・ゴーレム》や壊獣とも比較的相性が良い。
(3)は効果破壊される場合に手札を1枚捨てることで効果破壊を免れる耐性。
(2)の自己強化も合わさり、自分ターンの攻撃に関しては信頼できる強さを誇るモンスターと言える。
ただ、攻撃時にしか攻撃力が上がらないため、相手ターンには攻撃力0になってしまい、戦闘破壊される可能性の方が高い。
《クリアー・ウォール》と合わせれば戦闘破壊とダメージを防げるため強固になるが、破壊以外の除去も増えているので注意が必要。
《月鏡の盾》を装備すれば、相手ターンを凌ぎつつ自分ターンにはこちらの永続効果で問題なく倍の攻撃力を得られる。
《クリアー・ウォール》や《月鏡の盾》や《ゼロゼロック》等と併用しないなら、メインフェイズ2で何らかの素材にしてしまうのが手っ取り早いだろう。
闇属性なので、《No.22 不乱健》のエクシーズ素材にもできる。
ターンをまたいでフィールドに維持したい場合、攻撃力は相手モンスター依存であるため、《クリアー・ウォール》などの相手モンスターを除去しないカードで守りたい。
効果の性質上、効果の無効化や《ディメンション・ウォール》にも弱く、攻撃宣言時以降に発動されると馬鹿にならないダメージを受け、一瞬で逆転される危険性もある。
攻撃力が低く守備力が高い守備表示モンスターに弱く、攻撃力0のモンスターに対しても手出しできない。
また、攻撃力より守備力の方が高く、《超重武者ビッグベン−K》で守備表示のまま攻撃できる超重武者も相性が悪い。
《クリアー・ワールド》のカード名が記されたモンスターとして見ると、同じくアタッカーとなる《クリアー・ヴィシャス・ナイト》の存在がライバル。
あちらも自己強化を持っており、《クリアー・レイジ・ゴーレム》の直接攻撃効果や《クリアー・キューブ》の召喚権追加との相性がいい。
こちらは攻撃対象が攻撃力2300より大きければ戦闘ダメージは上回るので、それらが出てきた時のためにピン挿ししておくのが無難なところか。
召喚制限のないドラゴン族なので、《終末の騎士》などから墓地に送り《レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン》での特殊召喚に繋がる。
同様に、《ライトパルサー・ドラゴン》で高攻撃力のモンスターに自爆特攻することでこのカードを蘇生し、戦闘破壊と大ダメージを狙うこともできる。
また《ダーク・ホルス・ドラゴン》などと同じ闇属性・レベル8なので《トレード・イン》・《闇の誘惑》・《終末の騎士》等に対応しており、闇属性軸の【ドラゴン族】でも活躍できるだろう。
- (2)での攻撃力変更効果は、《邪神アバター》などと同じく最後に計算し直すものである。
このため、最後に計算し直す他の効果と重複した場合、特殊裁定となる場合が多いので注意が必要である。(FAQも参照)
- 「バイス(Vice)」とは「(人格上の)邪悪、悪」といった意味。
- 上述の通常魔法《クリアー・サクリファイス》のイラストには、エネルギーを吸い取られて灰色に変化している様子が描かれている。
関連カード †
収録パック等 †
FAQ †
Q:効果分類は何ですか?
A:3つとも永続効果です。(09/08/03)
Q:(3)の自身の破壊を防ぐ効果はダメージステップに適用できますか?
A:適用できます。(09/08/03)
Q:(3)の自身の破壊を防ぐ効果は同一チェーン上で複数回効果を適用できますか?
A:はい、適用できます。(13/01/06)
Q:(3)で手札を捨てるのはコストですか?
A:いいえ、効果で捨てる扱いです。(09/08/03)
(2)の効果について †
Q:《一族の結束》など攻撃力を変化させる永続魔法の効果や《ダークゾーン》など攻撃力を変化させるフィールド魔法の効果が適用されている時にこのカードがモンスターに攻撃を行った場合、このカードの攻撃力はどうなりますか?
A:《クリアー・バイス・ドラゴン》の攻撃力は「ダメージ計算時のみこのカードの攻撃力は攻撃対象モンスターの攻撃力の倍」になります。(17/03/25)
Q:《アルティメット・インセクト LV7》など攻撃力を変化させるモンスターの永続効果が適用されている時にこのカードがモンスターに攻撃を行った場合、このカードの攻撃力はどうなりますか?
A:そのモンスターの攻撃力の倍の数値になり、そこから《アルティメット・インセクト LV7》などの効果では攻撃力はダウンせず倍の数値のままになります。(12/12/14)
Q:フィールドの魔法カードの効果によりこのカードの攻撃力が変動しています。
《ポールポジション》の効果の適用時にこのカードがモンスターに攻撃を行い、フィールドで一番高い攻撃力になりました。
この場合無限ループが発生しますがこのカードの攻撃力はどうなりますか?
A:このカードの攻撃力はその時点の攻撃対象モンスターの攻撃力の倍の数値になるため、《ポールポジション》が適用されていたとしても繰り返しの処理になることはありません。(16/02/01)
Q:《城壁壊しの大槍》を装備している時にこのカードがモンスターに攻撃を行った場合、このカードの攻撃力はどうなりますか?
A:その場合、適用させる順番をプレイヤーが選ぶことができます。
仮に攻撃力・守備力ともに1000のモンスターに攻撃した際に、先に《城壁壊しの大槍》の効果を適用した場合、攻撃力が1500アップした後、自身の効果を適用し、攻撃力は2000となります。
自身の効果を先に適用した場合、攻撃力が2000になった後、《城壁壊しの大槍》の効果で攻撃力が1500アップし、攻撃力は3500となります。(14/10/30)
Q:《サイバー・シャドー・ガードナー》と戦闘を行う場合、両者の攻撃力はいくつになりますか?
A:その場合、攻撃宣言時に《サイバー・シャドー・ガードナー》の効果は適用されますが、このカードの攻撃力は0なので《サイバー・シャドー・ガードナー》の攻撃力は0のままです。
よって、ダメージ計算時のこのカードの攻撃力と《サイバー・シャドー・ガードナー》の攻撃力は共に0です。(12/12/14)
Q:このカードが《魔鏡導士リフレクト・バウンダー》に攻撃を行った場合、自分が受けるダメージはいくつになりますか?
A:《魔鏡導士リフレクト・バウンダー》の効果が発動するのはダメージ計算の前ですので、その時点でこのカードの攻撃力は0でダメージを受けません。(13/01/06)
Q:《収縮》の効果を受けた場合に、相手モンスターと戦闘を行う場合、攻撃力はいくつになりますか?
A:その場合でも、攻撃対象モンスターの攻撃力の倍の数値になります。(13/01/06)
Q:このカードの攻撃宣言時に《ハーフ・カウンター》を発動された場合、攻撃力はいくつになりますか?
A:このカードの元々の攻撃力は0のため《ハーフ・カウンター》は発動できません。(14/10/09)
Q:このカードが《水魔神−スーガ》に攻撃を行い、効果を使用された場合、このカードの攻撃力はどうなりますか?
A:その場合でもカードの攻撃力は攻撃対象モンスターの攻撃力の倍になります。(14/08/10)
Q:《BF−疾風のゲイル》の効果を受けた場合に、相手モンスターと戦闘を行う場合、攻撃力はいくつになりますか?
A:《クリアー・バイス・ドラゴン》の攻撃力は「ダメージ計算時のみこのカードの攻撃力は攻撃対象モンスターの攻撃力の倍」になります。(17/03/25)
Q:このカードが《No.96 ブラック・ミスト》に攻撃を行った場合、このカードの攻撃力はどうなりますか?
A:《No.96 ブラック・ミスト》の効果が発動した場合、攻撃力0と扱われている《クリアー・バイス・ドラゴン》の攻撃力は0の半分の0となり、《No.96 ブラック・ミスト》の攻撃力は0アップとなって攻撃力の変化がありません。
したがって、《No.96 ブラック・ミスト》の攻撃力は100、《クリアー・バイス・ドラゴン》の攻撃力は自身の永続効果によって、ダメージ計算時のみ《No.96 ブラック・ミスト》の倍となる攻撃力200で戦闘を行います。(13/06/17)
Q:このカードが《スチームロイド》に攻撃を行った場合、このカードの攻撃力はどうなりますか?
A:その場合、《スチームロイド》の攻撃力はダメージステップ中に1300になりますのでその倍の2600になります。(12/12/14)
Q:このカードが《お注射天使リリー》に攻撃を行い、効果を使用された場合、このカードの攻撃力はどうなりますか?
A:その場合、《お注射天使リリー》の攻撃力はダメージ計算時に3400になりますのでその倍の6800になります。(12/12/01)
Q:自分のライフが上回っていて《進化する人類》を装備している時にこのカードがモンスターに攻撃を行った場合、このカードの攻撃力はどうなりますか?
A:このカードの効果が適用され、攻撃対象モンスターの攻撃力の倍になります。(14/07/17)
Q:《ブラック・アロー》の効果を受けたこのカードが攻撃力2000のモンスターに攻撃を行った場合、このカードの攻撃力はどうなりますか?
A:その場合でもカードの攻撃力は攻撃対象モンスターの攻撃力の倍になります。(14/08/10)
攻撃力・守備力を最後に計算し直す他の効果と重複した場合 †
Q:このカードで《邪神アバター》に攻撃を行いました。
戦闘破壊されるのはどちらですか?
A:このカードの効果により倍になった攻撃力の数値より《邪神アバター》がさらに100上回った状態でダメージ計算を行い、このカードの方が戦闘破壊されます。(12/05/07)
Q:このカードで《邪神ドレッド・ルート》に攻撃をした時、このカードの攻撃力はどうなりますか?
A:カードの効果が適用され8000となった後、《邪神ドレッド・ルート》の効果が適用されて4000となります。(12/12/14)
Q:相手が《銀幕の鏡壁》を発動している時にこのカードがモンスターに攻撃を行った場合、このカードの攻撃力はどうなりますか?
A:そのモンスターの攻撃力の倍の数値になり、そこから《銀幕の鏡壁》の効果で攻撃力が半分になります。(12/12/14)
Q:相手が《銀幕の鏡壁》を発動している時にこのカードがモンスターに攻撃を行いました。
そのダメージステップ中にその《銀幕の鏡壁》がフィールドを離れた場合、このカードの攻撃力はどうなりますか?
A:ダメージ計算前までに破壊された場合であれば、このカードの効果のみを適用してダメージ計算を行います。(14/07/17)
Q:《地球巨人 ガイア・プレート》と戦闘を行う場合、攻撃力はいくつになりますか?
A:その場合、《地球巨人 ガイア・プレート》の攻撃力の倍の5600になった後に《地球巨人 ガイア・プレート》の効果が適用されて、その半分の2800になります。(12/12/14)
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