《ワイト/Skull Servant》 †
通常モンスター
星1/闇属性/アンデット族/攻 300/守 200
どこにでも出てくるガイコツのおばけ。
攻撃は弱いが集まると大変。
STARTER BOXで登場した闇属性・アンデット族の下級モンスター。
「ワイト」の始まりのカードにして、《アンデット・ウォーリアー》と《フレイム・ゴースト》の融合素材でもある。
単体では貧弱極まりない低ステータス・低レベルの通常モンスターだが、後述の通り多くのサポートカードによって真価は発揮される。
《ワイトキング》以外の「ワイト」シリーズは墓地で《ワイト》扱いとなる共通効果を持つ。
そして、墓地に《ワイト》が溜まる事で《ワイトキング》が爆発的に攻撃力を上げていき、フレイバー・テキストで言及されている通り「集まると大変」な様相を呈する。
【ワイト】はこの強みを打ち出したデッキである。
ただし、墓地で《ワイト》扱いとなる効果モンスターが多数存在する現状の【ワイト】においては、必ずしも必須カードというわけでもない。
故にこのカードを採用する場合は通常モンスターサポートに対応する点、墓地以外の場所でも《ワイト》である点を活かす事が重要である。
例えば、《ワイトプリンス》はデッキ・手札の《ワイト》と《ワイト夫人》を1枚ずつ墓地へ送る効果を持ち、あちらの効果を使いたい場合はこのカードの存在が必須となる。
通常モンスターサポートという点では、《ドラコネット》や《レスキューヘッジホッグ》のリクルート、《苦渋の決断》のサーチ&墓地肥やし、《高等儀式術》の複数の墓地肥やしに対応している。
サポートカードが豊富な分だけ墓地へ送りやすいのは他の「ワイト」に比べて明確な利点と言えよう。
ただし、裏を返せばデッキ内に《ワイト》が枯渇しやすいという事でもあり、そうなると《ワイトプリンス》の効果が使用できず、《ワイト夫人》が墓地へ送りにくくなるリスクがある。
基本的に単体性能が低いため手札にあまり来てほしくないカードではある。
一応、召喚して《リンクリボー》等のリンク素材にすれば墓地へ送ること自体は可能だが、できれば【ワイト】でこのカードに召喚権は使いたくない。
手札に来てしまった場合は極力《ゾンビ・マスター》等の手札コストにして墓地へ送りたい。
その他、《フレイム・ゴースト》と《アンデット・ウォーリアー》の融合素材に指定されているため、融合素材サポートにも対応する。
これを利用し、《竜魔導の守護者》を使って《ワイトプリンス》の墓地肥やし効果を発動させつつ《スターヴ・ヴェノム・フュージョン・ドラゴン》に繋ぐことができる(詳細は《竜魔導の守護者》を参照)。
《E・HERO プリズマー》や《融合準備》等にも対応するが、デッキから引っ張り出す方法は《ワイトプリンス》に一任した方が効率的なのは先述の通りである。
- 「ワイト(Wight)」は元々は古英語で「人間」を意味する言葉。
J.R.R.トールキンの名作ファンタジー小説『指輪物語』に登場する動く死体「塚人(Barrow-wight)」の影響で、TRPG『ダンジョンズ&ドラゴンズ』などを中心にアンデッドの名前として用いられるようになった。
劇中では古墳に埋葬された王・王妃の死体に悪霊が憑いたものであり、古墳に近づく人間を殺そうとする。
- 公式動画「カリスマ研究生がゆく!」のコーナーでは白咲が視聴者から寄せられたお薦めモンスターの1体として登場。
白咲は視聴者から寄せられた200枚以上のカードの中から"アンデット族"をヒントに見つけ出した。
このモンスターのフレイバー・テキストを読んだ白咲はスタッフの嘘のアドバイスやテキスト内容から”どこでも使える便利なモンスター”と誤解していた。
その為か白咲の発言にナレーターは呆れた様子であった。
- 2019年7月25日に行われた「遊戯王OCG 10000種突破記念大投票」第1期投票では第7位にランクインした。
- 原作・アニメにおいて―
原作最初のデュエル「闇遊戯vs海馬」戦において闇遊戯が使用。
守備表示で召喚されるが、《巨大化》を装備した《ミノタウルス》に斧すら使用されず素手で握りつぶされた。
この見事な瞬殺について、キャラクターズガイドブック『真理の福音』では「クビのもげ方が、いさぎよい。」と評されている。
劇中で闇遊戯からは「どうにもならない」、海馬からは「役立たず」と使用者及び対戦者の双方から酷評されており、何故このようなカードをデッキに投入していたかは不明である。
また、原作では遊戯が海馬の家に招待された際に、コレクションルームに展示されているのが確認できる。
- 東映版アニメ「遊☆戯☆王」において双六が使用しているのが確認できる。
- アニメZEXALIIの「遊馬vs片桐大介」戦において遊馬が使用した通常罠《埋葬混乱−バリー・パニック》、「凌牙vs璃緒」戦で凌牙が使用した通常罠《ゴースト・フリート・サルベージ》のイラストに描かれている。
- アニメARC-V第1話において、「ワイトスクール」なるデュエルスクールの看板に描かれていた。
キャッチコピーは「最恐で最強を目指す!」とのこと。
- アニメVRAINS第92話において、このモンスターと思しきアバターが確認できる。
- コナミのゲーム作品において―
遊戯王の最初のゲーム化作品である『モンスターカプセルブリード&バトル』から登場している。
モンスターZOOの説明によると、最近、頭がはずれやすくなってきたのが悩みで、《バンブーマン》というモンスターに相談している模様。
「デス・レイ」という敵のコマを低い確率で一撃死させる特技を持つ。
ちなみに今作でのワイトは原作でモクバが使用していた《ドクラー》というモンスターに似ており、あちらもこのゲームにも登場している。
- 中国版の『デュエルリンクス』では、名称は《白骨》でありテキストにも「骸骨」の単語があるが、絵としての骸骨がまずいのかフードを被った姿になっており、腕も細身ではあるが肉のある腕になっている。
- 《ワイト》でトドメを刺すと「ワイトボーナス」が入るゲーム作品がある。
装備魔法などで攻撃力を上げれば難しくないので、「火の粉ボーナス」に比べればかなり達成しやすい。
- OCGでは服の色は紫を基調としたカラーリングだが、バンダイ版及び東映版アニメのカラーリングは緑色である。
バンダイ版では「生者の魂を吸い取る闇の亡者。」というフレイバー・テキストで、原作と同じ星2だったが、悪魔族・攻撃力500・守備力300と他は異なっていた(バンダイ版にはアンデット族は存在しない)。
- 2024年2月1日に遊戯王OCG・LINEスタンプの発売に際して、公式X上の事前告知にて《ワイト》のイラストに「そう思う」と書かれた吹き出しの付いたLINEスタンプが公開されている。
ネットミームとして用いられる言い回しの「ワイトもそう思います」をネタにしたものだろう。
同意する意味合いで用いられる「ワイもそう思います」の一人称の「ワイ」が「ワイト」に変化して定着したと思われる。
関連カード †
―墓地でカード名を《ワイト》として扱うカード
(全て「分類されない効果」で変化する)
―サポートカード
(上記のテキスト以外で《ワイト》に関連する効果を持つカード)
※は上記の「ワイト」モンスターでは代用できず、このカードのみが対応する効果を持つ
―《ワイト》を融合素材に指定する融合モンスター
―《ワイト》の姿が見られるカード
―色違いモンスター
このカードを使用する代表的なデッキ †
収録パック等 †
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