王家(おうけ)神殿(しんでん)/Temple of the Kings》

永続魔法
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分は罠カード1枚をセットしたターンに発動できる。
(2):自分フィールドの表側表示の「聖獣セルケト」1体とこのカードを墓地へ送って発動できる。
手札・デッキのモンスター1体またはEXデッキの融合モンスター1体を特殊召喚する。

 「遊戯王デュエルモンスターズ6 エキスパート2」攻略本上巻 付属カードで登場した永続魔法
 罠カード1枚をセットターン発動できるようにする効果、自身と《聖獣セルケト》墓地へ送ることで手札デッキモンスターエクストラデッキ融合モンスター特殊召喚する効果を持つ。

 (1)は罠カードセットターン発動できるようにする効果
 1ターンに1枚の指定はあるので使い処は見極める必要はあるが、罠カードの欠点であるタイムラグを解消できるのは優秀。
 ただし、罠カードの多くは相手ターンで使用してこそ意味のあるカードが多く、それらを自分ターンセットしてもこの効果の意味は無い。
 従って、自分ターンで即座に使用したいカードを伏せるか、あるいは何らかの手段で相手ターンセットする行為とコンボしたい。

 《神殿を守る者》手札破壊を行うデッキでは、最も効力の高い先攻ターン目からのコンボがしやすくなる。
 【セルフ・バウンス】では、バウンス用の永続罠をすぐに用意できるという利点もある。
 バウンス枚数によってAカウンターの数が増える《宇宙砦ゴルガー》にとっては、このカード自体もバウンス可能な点は大きい。
 ただし、このカード自体はバウンスしても効果を再度利用できず、相手ターン除去を回避できる程度である。

 《チェーン・マテリアル》ならば発動ターンの爆発力が高いため、即座に使えるようこのカードと組ませてみても面白いだろう。
 【マテリアル1キル】ではこのカード《フュージョン・ゲート》《チェーン・マテリアル》の3枚が初手に揃えば先攻1ターンキルが行える。
 【ビークロイド】でも《ビークロイド・コネクション・ゾーン》によりビークロイド融合モンスターを即座に呼べるため、従来より動き出しが早くなる。
 ただし、それらのカードカテゴリフィールド魔法通常罠などのサーチに対応するのに対し、このカードサーチが難しい。
 あくまでもギミックの一環程度と捉えておき、それらのデッキコンボも基本的にはタイムラグが生じるものと割り切っておくのが良い。

 (2)は手札デッキエクストラデッキと幅広い個所からモンスター特殊召喚する効果
 エクストラデッキからは融合モンスターに限定されており、当然召喚条件を持つモンスター等も出せないが、それでも出せるモンスターは非常に多く、活用法には困らない。
 問題は、このカードに加えて自壊デメリットも内包する上級モンスター《聖獣セルケト》を揃えるという手間である。
 《聖獣セルケト》カード名コピーした《ファントム・オブ・カオス》等で代用するといった工夫も考えられる。

 変わった所では、《トランスターン》《ブリリアント・フュージョン》を採用しやすい【マドルチェ】《聖獣セルケト》とともに採用してみるのも面白い。
 《マドルチェ・ホーットケーキ》からの《マドルチェ・プディンセス》または、《ジェムナイト・セラフィ》《トランスターン》を使用すれば、《聖獣セルケト》を容易に呼び出すことができる。
 その上で(2)の効果によって《聖獣セルケト》とこのカードコストにすれば、大型融合モンスターを呼び出すことは比較的容易である。
 事故を考えると決まれば強い程度に考え、腐る場合は手札コストとするなどして対処するとよいだろう。

 後述の通り、現在はこのカードの存在を条件とする専用サポートカードも複数存在し、それらの為にフィールドに維持する価値もある。
 これを中心としたデッキが【王家の神殿】であり、罠カード主体のデッキなだけに(1)も有効活用しやすい。
 特に1ターン目にApophis罠モンスター2体を展開して《Divine Serpent Apophis》特殊召喚を狙う場合、タイムラグを消せる(1)の重要性は増す。
 なお、(2)に必要な《聖獣セルケト》の展開も難しくはないが、あちらそのものはデッキの動きに必須ではなく、事故が怖いのならばあちらの採用を見送ることも検討してよい。

  • アニメVRAINSの「財前葵/ブルーエンジェルvsバイラ」戦では、エラッタされた現行OCG仕様のものをバイラが使用。
    その効果通常罠《−(カレント)−ハックウィルス》と《−(ルート)−ハックウィルス》をセットしたそのターン中に発動した。
    彼女の【ダークマミー】もまた、別軸の【王家の神殿】と言えるだろうか。
  • コナミのゲーム作品において―
    OCGシンクロモンスターエクシーズモンスター特殊召喚できるとの裁定が出る前から、一部ゲーム作品ではこれが可能になっていた。
    • スマホアプリ「デュエルリンクス」内のイベント「決闘年代記 バトル・シティ開幕!!」のボーナスステージ「グールズの宝物庫」の背景がこのカードの絵柄となっている。

関連カード

カード名を《王家の神殿》として扱うカード

―(1)の類似効果

―(2)の類似効果

―《王家の神殿》が見られるカード

《王家の神殿》のカード名が記されたカード

 ※は「《王家の神殿》のカード名が記されたカード」に関係するテキストを持つカード
効果モンスター

特殊召喚モンスター

融合モンスター

魔法カード

罠カード

罠カードセットしたターン発動可能にするカード

―自身の効果セットした罠カード発動可能にする

―自身以外の効果セットした罠カード発動可能にする

セットの方法を問わず発動可能にする

―類似項目

収録パック等

FAQ

(1)の効果について

Q:罠カードセットし、その後このカード発動した場合、同じターンにそのセットした罠カード発動する事ができますか?
A:はい、できます。(14/12/19)

Q:(1)の効果適用させてセットした罠カード発動し、その罠カード発動無効になった場合、同じターンに(1)の効果適用する事ができますか?
A:いいえ、できません。(14/12/19)

Q:このカード発動されており、墓地罠カードはありません。
  その状態で《幻影騎士団シェード・ブリガンダイン》セットし、《幻影騎士団シェード・ブリガンダイン》テキストを使いそのターン内に発動しました。
  同一ターン中に別の罠カードを伏せた場合、その罠カードはこのカードの(1)の効果で伏せたターン発動できますか?
A:はい、《幻影騎士団シェード・ブリガンダイン》テキストを利用して《幻影騎士団シェード・ブリガンダイン》発動したのならばそのターン内にこのカードの(1)の効果はまだ使われていない扱いであるので、別の伏せた罠カードをそのターン内に発動できます。(21/01/28)

(2)の効果について

Q:装備カード扱いの《聖獣セルケト》墓地へ送って(2)の効果発動できますか?
A:装備魔法扱いとなっている《聖獣セルケト》コストにする事はできません。(19/11/18)

Q:一度融合召喚され、エクストラデッキ表側表示で置かれているペンデュラムモンスター融合モンスター特殊召喚できますか?
A:可能です。ただし、エクストラモンスターゾーンか、リンクモンスターリンク先にしか特殊召喚できません。(24/03/23)


Tag: 《王家の神殿》 魔法 永続魔法

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