《オベリスクの巨神兵/Obelisk the Tormentor》 †
効果モンスター
星10/神属性/幻神獣族/攻4000/守4000
このカードを通常召喚する場合、3体をリリースして召喚しなければならない。
(1):このカードの召喚は無効化されない。
(2):このカードの召喚成功時にお互いはカードの効果を発動できない。
(3):お互いにフィールドのこのカードを効果の対象にできない。
(4):自分フィールドのモンスター2体をリリースして発動できる
(この効果を発動するターン、このカードは攻撃宣言できない)。
相手フィールドのモンスターを全て破壊する。
(5):このカードが特殊召喚されている場合、エンドフェイズに発動する。
このカードを墓地へ送る。
Vジャンプ(2009年2月号) 付属カードで登場した神属性・幻神獣族の最上級モンスター。
三幻神共通の召喚条件・分類されない効果・永続効果・誘発効果、効果の対象にならない永続効果、相手フィールドのモンスターを全て破壊する起動効果を持つ。
三幻神共通の特性として、召喚にはリリースが3体必要と重いものの、(1)(2)の効果によりリリースさえ確保できればほぼ確実に召喚できる。
このカードは安定した高ステータスを持つため、リリースの確保手順を拘らなくてもよい点が利点となる。
(5)の効果によりエンドフェイズに自壊するものの特殊召喚自体は可能なため、使い切りのアタッカーとして特殊召喚する手もある。
ただし、特殊召喚時には耐性がないため、《奈落の落とし穴》等に除去される恐れがある点には注意。
(3)の効果は効果の対象にならない耐性。
高ステータスと合わせて一定の場持ちが期待できるが、対象をとらない効果で除去されたり、攻撃力を上回ることで戦闘破壊される可能性もある。
(4)の起動効果は、自身の攻撃を放棄しモンスターを2体リリースすることで発動できる《サンダー・ボルト》と同様の効果。
ただし、モンスターのみの全体除去に自身の攻撃放棄とリリース2体は効率が悪く、全体除去を目的とするのであれば《神獣王バルバロス》等の方が扱いやすい。
また、《神の通告》等のモンスター効果の発動を無効化するカードは対象をとらない効果であり、この効果を無効にされることによって自身が破壊される恐れがある。
《神の進化》で無効化されなくすることは可能だが、カード1枚使うのであればそれこそ《サンダー・ボルト》で良い上に、あちらで付与される攻撃宣言時に相手モンスター1体を除去可能になる効果と併用ができないため、あまりこの効果に拘る必要はないだろう。
特殊召喚した場合はどの道自壊してしまうため、状況によっては自身をコストとして全体除去を行うのも手である。
《粉砕せし破壊神》の(2)のトリガーにできれば墓地除外とバーンによって攻撃する以上のリターンを得ることも可能。
- 文庫版あとがきによれば、デザインモチーフは「西洋の巨神」とのこと。
- 「オベリスク(Obelisk)」とは、古代エジプトで製作され神殿等に建てられた尖方柱状の記念碑のこと。
オベリスクが尖方柱状である理由は、太陽神ラーの光の矢の象徴とされたためである。
- ちなみにアニメGXでデュエルアカデミアの周囲に立っている柱も「オベリスク」と同形状のものである。
- 英語名の「Tormentor」は「苦しめる者」という意味。
「乱暴者」というニュアンスもあり、劇中のオベリスクのイメージに因んで付けられたのだろう。
- 原作・アニメにおいて―
「破壊の神」(記憶編では「大地の神」とも)の称号を持つ三幻神の1体。
「バトルシティ編」が始まるきっかけとして他の2神よりも先に登場した。
グールズに他の2枚が奪われる中、最後にエジプト考古局に残った神のカードであり、神奪還を図るイシズの手で海馬に託された。
高い攻撃力と強力な全体攻撃能力はまさに「破壊の神」の名に相応しく、バトルシティ編を通じて海馬の切り札として活躍している。
神を操る者同士の戦いとなったバトルシティ準決勝「闇遊戯vs海馬」では《オシリスの天空竜》との激闘の末相打ちとなる。
その後海馬の敗北に伴いアンティルールによって遊戯の手に渡り、「闇遊戯vs闇マリク」戦では闇遊戯のしもべとして使用された。
- 「王の記憶編」においては王(ファラオ)の名の元に召喚されて盗賊王バクラと激戦を繰り広げ、最終局面においては他の三幻神と共に《光の創造神 ホルアクティ》となった。
また、同じく「王の記憶編」においてはかつて大邪神ゾークを倒しに行く際にアテムが率いた戦力として闇の大神官の回想に登場した。
闘いの儀「遊戯vsアテム」戦でもアテムによって召喚されるも、遊戯は《サイレント・ソードマン》・魔法カード《時の飛躍》・《罅割れゆく斧》の3枚のコンボにより撃破している。
攻撃名は「ゴッド・ハンド・クラッシャー」、効果名は「ゴッド・ハンド・インパクト」。
劇場版にて登場した、《オシリスの天空竜》と《ラーの翼神竜》2体を生け贄に捧げた時の効果名は「インフィニティ・ゴッド・インパクト」。
- デュエル外ではアニメDM第85話のペガサスが見たイメージの中で、他の二神と同時に口から青いブレスを発射する攻撃を披露している。
また、「ドーマ編」終盤でオレイカルコスの神に対して他の二神と共に攻撃を行った際には、片拳から青い光線を発射する「ゴッド・ハンド・クラッシャー」を披露している。
- バトルシティ編準決勝ではこのカードの召喚時に海馬が「我絶対の神となりて、我領域に降臨せよ!天地を揺るがす全能たる力によってオレに勝利をもたらすのだ!《オベリスクの巨神兵》召喚!!」という口上を叫んでいる。
- 原作漫画の初登場時は指が4本だが、再登場時には5本になっている。
「王の記憶編」では現代の姿とは違い、顔や胸に模様が入っていたが、これは永き時が過ぎた事により現代の姿に変容したためとのこと。
この姿は「遊戯王R」では「真祖・オベリスク」と呼ばれている。
- 遊戯王Rでも闇遊戯が使用している。
「遊戯vs天馬夜行」戦にて《死者蘇生》で蘇生され、「衛兵トークン」を生け贄に捧げることで攻撃力を無限大に上昇させた。
さらに《神の進化》によって最上位の格を与える事で同じく無限大の攻撃力を持つ《邪神アバター》と相打ちになった。
単行本3巻の読みきり特別編では他の神と共にゲームショップ「亀」に陳列されているが、この時テキストが一部異なっている(「shall」が「shell」になっている)。
- 最上級のランクが与えられた際は、記憶編の姿へと変化していた。
- 本来は海馬のデッキに入っていないモンスターだったが、海馬はデュエルの舞台に存在する「闘いの儀」の記憶を利用して地面からドローした。
「闘いの儀」で使用されたのはM&Wのカードとしての《オベリスクの巨神兵》だったが、こちらはアテムの記憶を読み取ったためか上記の「王の記憶編」での姿となっている。
なお、この時の海馬のデッキはカードの存在しない、データとパワービジョンでの構成であり、本来のこのカードは神殿の地中深くに失われたと説明されている。
また、クリスタル・サーバでのカード名は(原作での《THE GOD OF OBELISK》ではなく)TCGと同じ《Obelisk the Tormentor》となっている。
- アニメGXにおいては、他の2体の神がそれぞれデュエルで使用されたものの、このカードは一度も登場することはなかった。
ただ、第15話で2体のオベリスクが翼の代わりに妖精の羽を生やして花の周りを飛び交うというシュールなシーンはあった。
また、《クイズ・パネル・オベリスクの30》のイラストに描かれている。
- GXの舞台「デュエルアカデミア」には実力ごとに分けられた3つの寮があるが、このカードの名を冠された「オベリスク・ブルー」がその最高の地位に位置づけられている。
かつてこのカードの使い手だったオーナーの趣向だと思われる。
ちなみに、原作では《ラーの翼神竜》が三幻神の最高階級に位置するのだが、アニメの設定では3体は全て同格の位置づけである。
- アニメARC-Vにおけるデュエルアカデミアにも、「オベリスク・フォース」という名の組織が存在する。
- 遊戯王シリーズ以外において―
鈴木信也氏の漫画『Mr.FULLSWING』では、海馬のコスプレをした主人公・猿野が攻撃力5000の《オベリスクの巨神兵》を召喚している。
- 高橋和希が寄稿した『超こち亀』では、主人公の両津勘吉がデュエリストに扮し、眉毛の立派なオベリスクを召喚している。
その縁もあってか、映画『こちら葛飾区亀有公園前派出所 THE MOVIE 〜勝どき橋を封鎖せよ!』において、落としたこのカードを探している子供が登場した。
- フォルスバウンドキングダムでは「神のマスター」のアビリティを持つプレイヤーが「オベリスク・ソウル」を使用する事で使用できる特殊なモンスター。
このゲームのモンスターの中で、《ラーの翼神竜》を抜き最高のステータスを誇る。
このゲームでの通常攻撃名は「デストラクション・フラッシュ」であり、全体攻撃及び、三幻神への通常攻撃が「ゴッド・ハンド・クラッシャー」、三幻神を含む全体攻撃が「ゴッド・ハンド・インパクト」になる。
- デュエルリンクスでは、2018年5月のイベント「決闘年代記 激突!!バトル・シティ 特別戦 神への挑戦」において、「神降臨!」のスキルを持つ遊戯がランダムで使用するCPU専用カードとして登場。
19/01/11のグローバル2周年イベントにてプレイヤーも使用可能なカードとして実装された。
海馬が召喚すると専用ムービーが流れる。
召喚時の口上は「破壊神オベリスク!我が絶対のしもべとなりて我が領域に降臨せよ!出でよ!《オベリスクの巨神兵》!」。
関連カード †
―サポートカード
―このカードをモチーフとするモンスター
―その他類似した効果を持つカード
―《オベリスクの巨神兵》の姿が見られるカード
収録パック等 †
FAQ †
※召喚条件及び(1)(2)(5)の効果については三幻神を参照のこと。
(4)の効果について †
Q:このカード自身ともう1体のモンスターをリリースしてこの効果を発動できますか?
A:はい、できます。(08/12/24)
《オベリスクの巨神兵/Obelisk the Tormentor》 †
通常モンスター(使用不可カード)
星10/神属性/幻神獣族/攻4000/守4000
その者、降臨せしむれば、灼熱の疾風大地に吹き荒れ、
生きとし生ける者すべて屍とならん。
遊戯王デュエルモンスターズ4 最強決闘者戦記 予約特典カードで登場した神属性・幻神獣族の最上級モンスター。
- 公式のデュエルで使用できない特別なカードであり、厳密には遊戯王OCGではない。
表面はシンボルカラーである青色になっており、裏面には一切のロゴや文字が入っていない。
- DM4の発売前ポスターにおいて、予約特典として掲載されていたこのカードはイラスト・テキストとも実物とは異なり、以下のフレイバー・テキストになっていた。
オシリスの天空竜、ラーの翼神竜、神の手札を3枚揃えた者は
王の称号と闇の力を手に入れる。
収録パック等 †
《The God of Obelisk》 †
モンスター(使用不可カード)
星10/神属性/攻4000/守4000
The Player shall sacrifice
two bodies to God of Obelisk.
The opponent shall be damaged.
And the monsters on the field
shall be destroyed.
「三幻神」スペシャルカードセット(ステンレス製)で登場した神属性の最上級モンスター。
原作に登場した《オベリスクの巨神兵》のカードを模した使用不可カードである。
カード名およびイラストは、いずれも原作を再現している。
テキストがやや不自然な位置で改行されているのは、原作での改行位置を再現したためである。
なおカードの枠はアニメにもとづき青色となっているが、原作のカラーイラストでは神のカード含めすべてのカードの枠は白である。
収録パック等 †
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