《ナンバーズ・エヴァイユ/Numbers Eveil》 †
通常魔法
(1):EXデッキから特殊召喚されたモンスターが相手フィールドにのみ存在する場合に発動できる。
EXデッキから「No.」Xモンスター4体を選ぶ(同じランクは1体まで)。
「No.」の数値がその4体の合計と同じとなる、
「No.」Xモンスター1体をX召喚扱いでEXデッキから特殊召喚し、
選んだモンスターを全てそのモンスターのX素材とする。
この効果で特殊召喚したモンスターが自分フィールドに表側表示で存在する限り、
自分は「No.」Xモンスターしか特殊召喚できない。
PREMIUM PACK 2022で登場した通常魔法。
エクストラデッキのランクが異なるNo.4体の数字の合計と同じ数字のNo.をエクシーズ召喚扱いで特殊召喚し、選んだ4体をそのエクシーズ素材とする効果を持つ。
発動できればフィールドや墓地の下準備も必要とせず、(一部を除き)任意のNo.をエクシーズ召喚扱いで呼び出せる。
更にエクシーズ素材を4つ持てるため、通常なら出しにくいエクシーズ素材の数や種類を参照するNo.でも容易に活用可能。
《希望皇アストラル・ホープ》でサーチでき、自分フィールドにエクストラデッキから展開したモンスターが存在してもあちらのコストとする事で発動条件を満たす事ができる。
主な特殊召喚先の候補は下記を参照。
他にはNo.を大量に墓地に置けるため、《FNo.0 未来皇ホープ−フューチャー・スラッシュ》による1ターンキルも狙える。
しかしながら、少なくない難点も抱えている。
第一に、エクストラデッキをほぼ専用構築にする必要がある点。
素材と特殊召喚先で計5枠を求められる上、エクシーズ素材にする4種類はランクが異なる必要があるので少なからずこのカード専用に枠を割く必要がある。
カード名の数字を参照する必要もあるため、【希望皇ホープ】のようにランクの使い分けやRUMにより異なるランクを採用できるデッキにおいても専用枠は避けられないだろう。
No.を呼び出す効果を持つ《No.78 ナンバーズ・アーカイブ》や《No.99 希望皇ホープドラグナー》を併用すれば、エクストラデッキ内で腐ることも減るか。
第二に、発動条件が限定的な点。
相手フィールドにのみエクストラデッキから特殊召喚されたモンスターが存在するという状況は珍しくはないが能動的に作るのは難しく、特に先攻1ターン目ではほぼ腐る。
相手がエクストラデッキを活用しないデッキの場合は発動条件を満たすこと自体が難しく、高確率でこのカードが腐る。
一応コントロール転移で無理やり条件を満たす手もあり、《No.26 次元孔路オクトバイパス》ならばエクシーズ素材側としても利用できる。
《デビル・フランケン》で《混沌幻魔アーミタイル−虚無幻影羅生悶》を特殊召喚すれば1枚から条件を満たせるが、それは《ナチュル・エクストリオ》等の強力な選択肢と引き換えになる上エクストラデッキがさらに圧迫される点がネック。
また、後述の制約も重なり、他のNo.と並べて制圧を狙うとしても「特殊召喚でそちらのエクシーズ素材にするモンスターを並べた段階」で使う必要がある。
第三に、No.以外の特殊召喚を封じられる点。
このカードを採用する時点でエクストラデッキからの展開はNo.中心となるためさほど問題ではないが、メインデッキのモンスターの展開にまで支障が出るのは痛い。
選択肢としては、初めから勝負を決められる性能を持つ強力なNo.を呼び出すか、RUMや重ねてエクシーズ召喚できるエクシーズモンスターで誓約を解除するかになる。
《No.87 雪月花美神クイーン・オブ・ナイツ》や《No.24 竜血鬼ドラギュラス》は自力で自身を裏側表示にし誓約を解除できるが、エクシーズ素材を多く持てる点と噛み合っているとは言い難い。
汎用エクシーズモンスターの枠はほぼ無くなるが、RUM等で他のNo.を経由するのが実用的か。
このカード用にエクストラデッキを割く必要があるため、逆にエクストラデッキを活用しないデッキに出張ギミックとして採用する使い方も考えられる。
発動条件も満たしやすくなる一方、No.以外出せなくなるデメリットの影響で展開も制限されてしまい、デメリットの影響が小さい特殊召喚をあまり行わない構築では特殊召喚メタと併用しにくくなる点には注意したい。
ランダムにエクストラデッキを消費する《強欲で金満な壺》とも相性が悪く、汎用リンクモンスターを採用する枠も少なくなってしまうため、上述したこのカードの利点とどちらを優先するかはデッキや周りの環境によって決めると良いだろう。
除外するカードを選べる《金満で謙虚な壺》とならば併用も検討でき、このカードを使えない場合はNo.を除外してしまうといい。
【ふわんだりぃず】のように通常召喚のみで展開を行えるデッキならば、発動条件や第三のデメリットに関しては気にならないだろう。
発動ターンにふわんだりぃず本来の動きはできないが、代わりに下記の様な強力なNo.を出せるので戦術の幅は広がる。
また、【ヌーベルズ】は《Concours de Cuisine〜菓冷なる料理対決〜》を用いる事で先攻1ターン目であっても能動的に発動条件を作り出せる。
- 「エヴェイユ(éveil)」とはフランス語で「覚醒」を意味する。
関連カード †
注1:0〜4及びランク9の88は素材側のみに選ぶことが可能)
注2:数字が大きすぎるヌメロニアスは素材側・特殊召喚側のどちらにも選べないのでリストから省いている
収録パック等 †
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