《冥界の魔王 ハ・デス/Dark Ruler Ha Des》 †
効果モンスター
星6/闇属性/悪魔族/攻2450/守1600
このカードは墓地からの特殊召喚はできない。
(1):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、
自分の悪魔族モンスターが戦闘でモンスターを破壊した場合、
その破壊されたモンスターはフィールド・墓地に存在する限り効果が無効化される。
Struggle of Chaos −闇を制する者−で登場した闇属性・悪魔族の上級モンスター。
墓地から特殊召喚できない召喚制限、悪魔族が戦闘破壊したモンスターの効果をフィールド・墓地に存在する限り無効にする永続効果を持つ。
自分フィールドの悪魔族モンスター全てに、戦闘破壊によってモンスター効果を無効にする効果を付与できる。
リバースした場合の効果や戦闘破壊された場合の効果だけでなく、墓地で発動する効果も封じる。
環境の高速化により、墓地へ送られるだけで発動する効果や、墓地にいる状態から任意で発動できる効果も増えているため、それらを封じられるのは大きい。
ただし無効にも穴があり、蘇生やサルベージで墓地を離れると解除されてしまうほか、《マクロコスモス》等の除外やペンデュラムモンスターも苦手とする。
詳しくは下記を参照のこと。
それ以外の弱点としては、戦闘破壊によって無効化するという動き自体が対処としてやや遅い点が挙げられる。
既に墓地にいるモンスターに手出しできず、特に自己再生等の墓地効果が活用されやすいのは展開の途中であるため、それを妨害できないのはメタとして不十分と言わざるを得ない。
それらにも対応可能な墓地効果を封じるカードには、《エンド・オブ・アヌビス》や《ソウルドレイン》、《深淵に潜む者》が存在する。
自分には影響がない点、ターンを跨いで無効にできる点などで差別化したい。
このカード自身も悪魔族であり攻撃力も上級モンスターの基準を満たすので、単体でも使用できる。
ただ、やはりエクストラデッキから大型モンスターが特殊召喚されやすい現環境では心許ない。
他の悪魔族にも効果を与えられる以上、高攻撃力の悪魔族モンスターと併用して使いたい。
《暗黒界の門》や《伏魔殿−悪魔の迷宮−》等の全体強化も有効である。
蘇生ができないため、どのようにフィールドに出すかが問題となる。
一応、《死者蘇生》などで相手に利用される事が無いという点ではメリットになる。
帰還はできるので、《暗黒界の門》のコストにするなどすれば《闇次元の解放》等で帰還できる。
魔界劇団やDDを利用しペンデュラム召喚するのも良いだろう。
- 「ハデス(Hades)」とは、ギリシャ神話における冥府の神。
大神ゼウス・海神ポセイドンの兄(または弟)にあたる。
冥府での仕事が忙しいため、オリュンポス十二神になることを辞退したとされる。
余談であるが、ギリシア神話におけるハデスは邪悪な存在ではなく、人に騙されたり純情だったりと結構人間らしい神である。
ファンタジー系の創作作品ではゼウスと不仲だとされるが、神話や文献ではそのような表記はほとんど無く、むしろ恋愛相談をしたりする程の間柄である。
- 原作・アニメにおいて―
アニメ版における「バトルシティ編」の「闇バクラvs闇マリク」戦で闇バクラが使用。
攻撃力0の《ラーの翼神竜》を生け贄に召喚されるが、《怨霊の湿地帯》によりそのターンの間に攻撃できなかった。
そして返しのターンに《ダーク・ネクロフィア》、《死霊伯爵》共々、《ラーの翼神竜》によって纏めて粉砕されてしまっている。
また、アニメオリジナルの「ドーマ編」で、インセクター羽蛾・ダイナソー竜崎の回想シーンでカードのみ登場。
全国大会決勝戦後、当時人気の絶頂にあった羽蛾と竜崎にサインをお願いした少年から、二人は「サインの返礼」としてこのカードを巻き上げた。
だが、「決闘者の王国編」での不甲斐ない成績から人気が急落していき、このカードも強引に奪い返されることになる。
また、「遊戯vsアテム」戦で遊戯が「君の背中はあまりにも遠い…」というシーンにて、何故か《インセクト女王》と共に奥から出てくる。
英語版アニメでは、バクラの挑戦を受けた海馬が出したアタッシュケースに入っていたカードの内の1枚として確認できる。
- 「乃亜編」の「城之内vsビッグ3(大岡)」戦で大岡が使用した永続魔法《ハ・デスの誘導尋問》のイラストに描かれている。
- アニメGXのカウンター罠《ヴィクテム・バリアー》のイラストに《スカブ・スカーナイト》に返り討ちに遭う姿で描かれている。
また、「異世界編」では覇王十代の部下として登場した。
「冥界の魔王」の肩書を持つ彼が「覇王、覇王」と拝む姿は幾分か違和感があるが、覇王十代の力に彼も屈してしまったのだろうか。
関連カード †
―ハ・デス関連のモンスター
―《冥界の魔王 ハ・デス》の姿が見られるカード
収録パック等 †
FAQ †
Q:戦闘破壊した《異次元の生還者》・《異次元の偵察機》・《見習い魔術師》が《次元の裂け目》の効果で除外された場合、それらの効果は無効になりますか?
A:いいえ、無効になりません。(15/01/10)
Q:では、《次元の裂け目》適用中ならば戦闘破壊されたリバースモンスターの効果も無効にされませんか?
A:いいえ、これらは無効になります。
上記と矛盾しているようにも思えますが、これは発動するタイミングが異なるためです。
リバース効果の場合は「ダメージ計算(戦闘破壊確定・このカードによって効果無効化)→リバース効果発動、効果無効→除外」という流れです。
つまり、除外されるのはリバース効果の処理後であるため関係ありません。
Q:セット状態の《マジック・ランプ》に攻撃した場合、《マジック・ランプ》の効果は無効にできますか?
A:《マジック・ランプ》は「戦闘破壊される前(戦闘破壊されていないタイミング)」に発動する効果であるため、《冥界の魔王 ハ・デス》によって無効化できません。
Q:《グレイヴ・キーパー》が存在しているときにこのカードが《ナーガ》を戦闘破壊した場合、《ナーガ》の効果は発動しますか?
A:発動します。(14/06/04)
Q:《ウィード》に攻撃した場合、《ウィード》の別の植物族を代わりに破壊する効果を使えますか?
A:はい、使えます。(12/04/13)
Q:自身の効果で特殊召喚された《ゾンビキャリア》を戦闘破壊した場合、《ゾンビキャリア》は除外されますか?
A:はい、除外されます。(09/10/25)
Q:《死霊ゾーマ》を戦闘破壊した場合、その効果を無効にできますか?
A:いいえ、戦闘で破壊したモンスターの効果を無効にする効果ですので、罠カードの効果として発動する《死霊ゾーマ》の効果を無効にする事はできません。(15/07/30)
Q:《マジカルシルクハット》で特殊召喚した《風魔手裏剣》を戦闘破壊した場合、その効果を無効にできますか?
A:いいえ、無効にできません。(13/07/01)
Q:戦闘破壊が確定したモンスターが墓地へ送られる前に効果破壊された場合、どのように処理しますか?
A:戦闘破壊が確定した時点で効果を無効にしますが、無効にしたモンスターが効果破壊された時点で効果は無効ではなくなります。(14/04/12)
Q:《覇王黒竜オッドアイズ・リベリオン・ドラゴン》が戦闘破壊されて表側表示でエクストラデッキに加わり、《覇王黒竜オッドアイズ・リベリオン・ドラゴン》の(2)のモンスター効果を発動した場合、その効果は無効になりますか?
A:いいえ、無効にされず効果は適用されます。(15/05/28)
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