【除外ビートダウン】 †
自分のカードを大量に除外し、除外アドバンテージを活かして戦うデッキ。
なお、このデッキで言う「除外アドバンテージ」とは除外されたカードの枚数を意味しており、除外されたカードの質は重視されない。
例えば特定のモンスターを除外した上で複数体を帰還させてボード・アドバンテージを稼ぐ、といった戦術に関しては【次元召喚】・【霊獣】に詳細を譲る。
必須カードは「除外アドバンテージを活かせるカード」と「除外アドバンテージを稼ぐカード」である。
どちらかのカードが偏って初手に来ると手札事故となるので枚数配分はよく考えて構築したい。
特に前者に相当するカードばかりが初手に来ると1枚も除外できていないため単なる紙にしかならず、敗北に直結するので気を付けたい。
軸となるカードについて †
その性質上、複数を併用するのは難しく、いずれを軸にするかでデッキ構築も変わってくる。
下記以外に《ディノインフィニティ》や《ロストガーディアン》等も主軸になりうるが、それらはいずれも種族統一デッキにした方が機能させやすい。
それらのカードの説明は以下のデッキの種類やそれぞれのリンク先に譲る。
除外する手段について †
―裏側で除外するカード
除外されたカードの種類を問わない《紅蓮魔獣 ダ・イーザ》や《黄金のホムンクルス》とシナジーする。
緩い条件で1度に多くの除外アドバンテージを稼ぎやすく、汎用性に優れたカードも多いため扱いやすい。
―表側表示で除外するカード
カードの種類を問う「ヘリオスシリーズ」等を軸にする場合はこちらが中心となる。
相手に作用するカードも多いのでデュエルへの影響力も強いが、癖が強かったり単体では機能しなかったりと扱いやすさでは上記にやや劣る。
その他のカードについて †
構築にも依るが、基本的には活用機会が多くないので《百万喰らいのグラットン》や《強欲で金満な壺》のコストにあてたい。
メタカードとして採用した《超融合》の枠にあててしまっても良いだろう。
なお、以下の様な相性の良いカードを採用する場合は、《強欲で金満な壺》で全て除外されるリスクを減らすため複数枚を投入するのが望ましい。
表裏を問う必要が無いため基本的には扱いやすい裏側で除外するカードを中心に自分のカードを除外していく。
《強欲で貪欲な壺》や《機巧蛇−叢雲遠呂智》があれば1ターンで20枚近くの除外も簡単に行えるので爆発的な攻撃力も得やすい。
ただし、大量のカードを短期間で除外する関係上、長期戦になるとデッキ切れに陥る危険性が高い。
短期決戦を心掛けるか、デッキ枚数を増やして補うかは構築の段階から決めておきたい。
下級モンスター故に手札に握ってしまえば特殊召喚を経由せずにフィールドに出せるため、特殊召喚メタとも併用可能。
特に《虚無空間》は《マクロコスモス》と併用すれば自壊しなくなるので高い制圧力を持つ。
その場合、《強欲で金満な壺》とも併用可能な《強欲で謙虚な壺》も採用して【メタビート】気味の構築にしてみるのも面白い。
元々《マクロコスモス》自体が【メタビート】と相性が良いカードであり、あちらの弱点である低打点を《紅蓮魔獣 ダ・イーザ》で補える点でもシナジーする。
- 第10期以降の環境では上記の【メタビート】軸の構築(通称【叢雲ダイーザ】)が一部トーナメントやイベントで結果を残していた。
《黄金のホムンクルス》と「ヘリオスシリーズ」は共に光属性なのでサポートを共有可能。
ただし両者はカウントするカードが異なるため、どちらを主軸にするかで中心とする除外手段も微妙に異なる。
前者が軸になる場合は速度に優れる裏側で除外するカードを、後者が軸になる場合は影響力が強い全体除外を中心としたい。
墓地のモンスターを《神聖なる魂》や《放浪の勇者 フリード》等で除外するという戦術も取れる。
また、《妖精伝姫−シラユキ》も光属性なので《御前試合》適用下でも自己再生が可能。
光属性には《マクロコスモス》を内蔵した《閃光の追放者》・《光の追放者》が存在するため全体除外は狙いやすい。
特に「ヘリオスシリーズ」を軸にする場合はなるべく全体除外と併用したいため有用性は高まる。
帰還カードの《奇跡の光臨》も投入しておけば除外後のフォローも利き易い。
一方、《黄金のホムンクルス》を軸にする場合は必ずしも全体除外は必要ないため、枚数を減らす選択肢もある。
その場合は《シャインエンジェル》や《カオスエンドマスター》等のリクルーターが利用しやすくなる利点もある。
また、光属性を強化する《オネスト》も投入しやすくなる。
その他、汎用性が高く種族サポートを共有できる《異次元の女戦士》も使いやすい。
《紅蓮魔獣 ダ・イーザ》が悪魔族である点に着目し、種族サポートを意識した構築。
墓地の悪魔族3体を除外して特殊召喚可能な《ダーク・ネクロフィア》は特にシナジーが強い。
上記で述べたカードでは《百万喰らいのグラットン》も悪魔族であり、汎用性の高さからも使いやすい。
《E−HERO ヘル・ゲイナー》もシナジーが高く、一時的に除外枚数を増やせる上に2回攻撃を付与できるため、戦闘ダメージの期待値も大きく高まる。
これらのモンスターを利用すれば総攻撃力が上がるため、除外枚数をそこそこで留められる点も利点と言える。
また、悪魔族モンスターの多くは闇属性であるため《闇の誘惑》が採用しやすい。
この点は《ネクロフェイス》をタッチ気味に投入できる利点でもある。
除外された恐竜族の枚数×1000と爆発的な攻撃力を得られる《ディノインフィニティ》を中心とした構築。
詳細は【ディノインフィニティ】を参照。
墓地の岩石族を除外して爆発的なステータスを得る《メガロック・ドラゴン》を中心とした構築。
除外された岩石族に比例した守備力を得る事で地雷的に機能する《ロストガーディアン》も採用できる。
詳細は【岩石族】並びに【メガロック・ドラゴン】の箇所を参照。
カテゴリ単位でエクストラデッキをコストに除外アドバンテージを得るデッキ。
除外された枚数が多い程見返りが大きいという点で【除外ビートダウン】と共通し、実際相性の良いカードにも通じるところが多い。
詳細はあちらを参照。
《王宮の鉄壁》や《アーティファクト−ロンギヌス》で除外行為そのものを封じられるのが致命的。
墓地のみとは言え、《王家の眠る谷−ネクロバレー》や《霊滅術師 カイクウ》も構築によっては影響がでかい。
モンスター効果で高い打点を確保するのが基本の為、効果無効系のカードに弱い。
特に《スキルドレイン》は最悪であり、エクストラデッキのカードでも除去が難しいため《サイクロン》等を用意しておかなければ詰みかねない。
一方、発動を伴うものではないため「発動を無効にする」カウンター系のカードには比較的強い。
爆発的に攻撃力を高めて一撃で相手を葬る場合、ダメージ反射系のカードに注意。
特に《魔法の筒》や《ディメンション・ウォール》等の不意打ち気味に発動されるカードは対処する暇もなく敗れ得る。
また、《紅蓮魔獣 ダ・イーザ》や《黄金のホムンクルス》を軸にする場合は自分のカードを積極的に除外する関係上デッキ切れのリスクがある。
ロックデッキ等の攻撃を封殺する手段に優れているデッキが相手の場合、長期戦に持ち込まれて自滅する事も起こり得る。
比較的古くから存在したデッキだが、かつては大量のカードを除外できるカードが限られていた。
実用性に耐えうる性能と言えば《マクロコスモス》や《次元の裂け目》等の、お互いの墓地へ送られるカードを除外する永続カードくらいであった。
しかし、第8期終盤以降は裏側で除外するカードが飛躍的に増加し、除外アドバンテージを稼ぐ事が容易となる。
かつてに比べて遥かに高速で大量のカードを除外でき、短期決戦とも相性が良いデッキへと変化していった。
代表的なカード †
関連リンク †