通常(つうじょう)のドロー/Normal Draw

 ドローフェイズの最初に必ず行うドローのこと。
 ただし、先攻プレイヤーの最初のターンは行わない。
 なお、デュエルの開始時に引く5枚の手札(初手)はこれに含まない(そもそも初手を引くのはドローフェイズより前である)。

 かつては、毎ターン手札を1枚補充する基本的な手札の補充手段だった。
 だが、カードパワーの上昇により効果による手札補充が頻繁に行われるようになったことや、デュエルの高速化によりドローフェイズが殆ど訪れることなく決着することにより、手札補充を通常のドローに頼るデッキは相対的に弱体化している。

  • 通常のドローの枚数を変更する効果を持つカードが存在する。
    それらによって複数枚のカードドローした場合でも、それら全てが「通常のドローをしたカード」となる。
  • コナミのゲーム作品において―
    封印されし記憶等、一部のゲームでは手札が5枚になるようにドローするというルールだった。

通常のドローの代わりに別の処理を行う効果について

 通常のドローの権利を「コストとして消費して発動する効果」と「効果処理時に消費する効果」に大別される。

 前者の場合は以下のテキストとなる。

(X):自分ドローフェイズに通常のドローを行う代わりに、○○して発動できる。
××する。

 後者の場合は以下のテキストとなる。

(X):自分ドローフェイズのドローの前に、○○して発動できる。
このターン通常のドローを行う代わりに、××する。

 いずれも通常のドローを行う直前に発動し、通常のドローの代わりに指定された効果処理を行う。
 ただし、発動効果無効にされた場合などに裁定が分かれている。
 以下、前者を「コストタイプ」、後者を「効果タイプ」と呼称し、個別に解説を行う。

  • コストタイプについて。
    • 発動効果無効にされた場合、通常のドローは行わない。
      • 発動効果無効にされても払ったコストは戻ってこない」というルールに基づく。
        なお、この後に別の通常のドロー代替効果発動する事はできない。
    • 効果不発になった場合、通常のドローは行わない。
      • 効果処理が行えなくとも、発動の時点で通常のドローの権利は消費されている為である。
    • 通常のドロー代替効果が同じタイミングで複数発動する場合、全て同一チェーン上に積むが、その中でコストタイプは1つしか発動できない。
      • 1つ目を発動した時点で通常のドローの権利を消費しているので、2つ目以降の効果コストを払えない為である。
      • チェーンを積み切った後は逆順で処理していくが、その性質上コストタイプは必ず最後に積まれるので最初に処理する効果となる。
        そして、発動の時点で通常のドローの権利は消費されているため、「発動効果無効」「効果不発」「効果が正常に処理」のいずれの場合も、それより前に発動した効果は全て不発となる。

関連カード

通常のドローの代わりに別の処理を行うカード

―通常のドローの権利をコストとして消費して発動するカード

―通常のドローの権利を効果処理時に消費する効果を持つカード

上記以外で通常のドローより前にチェーンブロックを作ることができるカード

通常のドローで手札に加えることがトリガーとなるカード

―自身

―それ以外

通常のドローの枚数を変更するカード

 ※無表記は2枚

関連リンク

FAQ

Q:《灰流うらら》《スカル・マイスター》等の効果で、以下のカードの効果無効になった場合、通常のドローはできますか?
A:

Q:自分ドローフェイズドロー前に自分《飛竜艇−ファンドラ》の(1)を発動し、それにチェーンして相手《インフェルノイド・ネヘモス》の(2)を《クリッター》リリースして発動し、《飛竜艇−ファンドラ》発動無効になり除外されました。
  《クリッター》効果はどのタイミングで発動しますか?
A:通常のドローが行われた後です。(22/08/05)

Q:《Sin World》効果《RUM−アストラル・フォース》の(2)の効果は同一チェーン上で発動できますか?
A:できません。 (22/09/12)

Q:《時を裂く魔瞳》効果《トロイメア・ユニコーン》の(2)の効果(3体)が重なる場合、何枚ドローできますか?
A:《トロイメア・ユニコーン》フィールドにいる状態で《時を裂く魔瞳》発動したなら2枚、《時を裂く魔瞳》発動した後で《トロイメア・ユニコーン》特殊召喚したなら3枚ドローします。(23/03/05)

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