《サンダー・ボルト/Raigeki》 †
通常魔法 (1):相手フィールドのモンスターを全て破壊する。
STARTER BOXで登場した通常魔法。
相手フィールドのモンスターを全て破壊する効果を持つ。
相手フィールドのみ効果が及ぶ全体除去魔法カードの元祖であり、コストや発動条件無しに1枚で全ての相手モンスターを破壊できる。
《ブラック・ホール》と異なりこちらにモンスターがいても問題なく使えるため、劣勢時の切り返しだけでなく、優勢時に壁モンスターを破壊して直接攻撃を通す手段としても使える。
相手フィールドにモンスターが存在しない状況以外では、まず腐るリスクがないと言って良い。
全体除去系魔法カードの最高峰にして必須カードとして、2004年に禁止カード指定されるまではあらゆるデッキに投入されていた。
長い時を経た現代でも、1枚で戦局を変えられるパワーカードである事に変わりはない。
ただし、デュエルが高速化し2ターン程度で勝負がつく事が常套化した事で、このカードの評価は往年より低下している。
今日のデュエルでは先攻1ターン目にできるだけカードを使って制圧盤面を作ること、またできるだけ多くの手札誘発を初手に引く事が重要である。
よって、先述した「相手フィールドにモンスターが存在しない状況以外は腐らない」という長所が、「先攻1ターン目は相手モンスターが存在しないので腐る」欠点として捉えられるようになってしまった。
先攻を取ったほうが有利な多くのデッキでは、メインデッキからこのカードを入れる事はほとんどなくなっている。
目下の仕事は後攻からの捲りであり、自分が後攻である事が分かるマッチ2戦目以降にサイドデッキから投入する事が多い。
またマッチ1戦目から後攻を取り1ターンキルを狙うデッキでは、メインデッキから搭載されることもある。
近年のデュエルはモンスターの展開を主軸とするデッキが多数派であり、モンスター除去やモンスター効果の無効化、特殊召喚封じ等の能力を持つ制圧モンスターを並べるデッキが多いため、これらを1枚で一掃できるのは強力である。
相手としてはこのカードを甘んじて受ける事はできないため、パーミッション系効果で無効にされる事も多い。
逆に言うと1妨害を使わせる圧力が非常に強く、このカードを囮に相手の妨害を剥がして本命のカードを通す、という動きが取りやすいとも言える。
古いカードゆえにカード名を指定した1ターンに1度の制約もなく、複数枚引いた場合には連発して妨害を剥がし切れるのも評価できる。
- 類似カード(全体除去系通常魔法)との比較
- 《幻魔の扉》は、このカードと同様の全体除去に加えて追加で相手のモンスターを自分の場に蘇生できる。
戦力を増強できるだけでなく、破壊時に発動する効果を持つモンスターを蘇生する事で効果の発動を妨害できるため、除去性能でも負けている。
一方でライフコストがなく、デュエル中に1度の制約がない点では勝っている。 - 《ライトニング・ストーム》は、モンスターだけでなく魔法・罠カードの除去も選択できる。
ただし攻撃表示モンスターしか破壊できないため、制圧系カードを守備表示で出された場合に対処できない。
またカード名を指定した1ターンに1度制約があるため連発できず、自分フィールドに表側表示のカードが存在しないという発動条件があるので腐るリスクがある。 - 《ブラック・ホール》は、お互いのモンスターを全て破壊するカードで、このカードのほぼ下位互換となる。
《魔鍾洞》対策や送りつけ系戦術が流行した場合など、メタ次第でこちらより優先される事もある。
- 《幻魔の扉》は、このカードと同様の全体除去に加えて追加で相手のモンスターを自分の場に蘇生できる。
- 1999年に行われた最初の制限改訂で、初の制限カードに指定された3枚の中の1枚であり、その第1号となる。
当時はあらゆるデッキに投入すべき必須カードであり、《ハーピィの羽根帚》と立て続けに発動して相手フィールドをガラ空きにする光景がよく見られた。
また、初の禁止カードが指定された04/03/01では、その10枚の中の1枚に入った、禁止カード第1号でもある。
《地割れ》すら制限カードに指定されていた【除去ガジェット】全盛期には、このカードの制限復帰など到底考えられない事であった。
しかし、その後環境は変化してデュエルの高速化が進み、モンスター効果による強力な除去が増えた事などにより、《ブラック・ホール》の規制も緩められていった。
この様な流れもあり、TCG圏では14/10/01に制限復帰の処置となる。
日本ではTCGから4年半後となる19/04/01にて遂に制限復帰となった。
- OCGにおける禁止指定を受けてから制限復帰に至る15年1か月という記録は、《処刑人-マキュラ》と並ぶ歴代1位タイ記録であった(後に《八汰烏》が更新)。
- 復帰まで長い時間を要したカードだが、復帰後の環境における採用率は高いとは言い難い。
例えば2019年の環境では、【オルフェゴール】・【サラマングレイト】・【サンダー・ドラゴン】等の効果破壊耐性持ちのモンスターを用いたデッキや戦術が主流となり活躍の機会は限られた。
同年では【魔鍾洞】が地雷として活躍した事もあり、全体除去が欲しい場合でも《魔鍾洞》を自壊に持ち込める《ブラック・ホール》が優先されがちでもあった。
ただ、刺さるデッキには有効なので、サイドデッキに《ライトニング・ストーム》等と一緒に採用されるケースは見られる。
第11期では、主に【スプライト】への対策として《ブラック・ホール》と共に3枚積みされるケースも見られるようになった。
- 公式サイト内「キミはどっち派?」のコーナーでは、同じく制限カードである《死者蘇生》とで「どちらをデッキに入れるか」の投票が行われた(期間:19/03/29~19/04/04)。
結果はあちらに約7割の票を持っていかれている。
- TCG圏ではOCGより4年半も早い復帰であったが、これは《大嵐》と《ハーピィの羽根帚》がいずれも禁止カードになっていた事が影響している。
効率的な伏せ除去が難しく、このカードを無効にされる可能性や、このカードで相手モンスターを一掃した後の攻撃が通らない可能性がOCGよりも高かったのである。
TCGとOCGが異なる方向性で環境のバランスを取っていた一例である。
- 海外では2014年時点で制限復帰しており、日本でも制限改訂の度にそれを期待するプレイヤーが多かったため、長期間の禁止カードでありながら中古価格は高めであった。
しかし、制限復帰とほぼ同時にSTARTER DECK(2019)において再録され、更に環境での採用率が伸び悩んだため、流通価格は落ち着いている。
- この様に、環境の変化によって最早かつての様なパワーカードとは言えなくなったためか、TCGでは22/02/07にてなんと制限解除された。
OCGでも追従するかの如く22/04/01にて準制限カードに制限緩和され、22/07/01には制限解除されている。
OCG初の制限カード並びに禁止カードであったこのカードの規制が緩められた事はかつての遊戯王では考えられない事であり、それだけ通常魔法のモンスター除去自体が軽んじられている事を証明している。
- しかし、制限解除されてからはサイドデッキにフル投入されるケースが一部に見られ、相手のデッキによっては後攻側の強力な捲り札として機能するようになる。
《スプライト・エルフ》による対象耐性が厄介な【スプライト】対策にも使われたが、無効型の制圧カードに乏しい【クシャトリラ】にはとりわけ強く刺さるなど、有用性を高評価されデッキによってはメインデッキから3枚採用されるケースも見られた。
こうして採用率が上昇した結果、23/01/01に再び準制限カードに戻されており、未だ侮れないカードパワーを持つことを示して見せた。
その後もサイドデッキへの採用率はまずまずであったが、後攻側の捲り札を増やす意図なのか24/10/01に制限解除された。
同改訂では他にも後攻側が採用しやすいカードが複数緩和されており、公式の意図が窺える。
- 英語名は「雷撃」のローマ字表記である。
このカードに限らず、《サンダー・ブレイク》等一部のカードの英語名にも使われている。
- 2019年7月25日に行われた「遊戯王OCG 10000種突破記念大投票」第1期投票では第4位にランクインした。
- QUARTER CENTURY CHRONICLE side:UNITY収録の新イラストでは《オシリスの天空竜》が上空から雷撃を放つ構図となっている。
- このイラストは原作の「記憶編」において、バクラの上空から奇襲をかけた際の構図が元と思われる。
この際は直後にアテムがディアバウンドによって人質とされてしまったため、雷を放つ前に動きを封じられてしまった。 - なお、原作で《オシリスの天空竜》が登場したのはこちらのOCG化より後であり、原作中では《オシリスの天空竜》の所持者がこちらを使ったこともないため直接的な繋がりは無い。
あちらが雷をモチーフとした攻撃・効果を持ち、前述の「記憶編」においては「天の雷を操る」と称されている点、同パックの目玉カードの一つが《オシリスの天空竜》である点を意識してのチョイスと考えられる。
- このイラストは原作の「記憶編」において、バクラの上空から奇襲をかけた際の構図が元と思われる。
- 原作・アニメにおいて―
アニメ版「バトルシティ編」の「遊戯vs城之内(洗脳)」戦において城之内が使用。
後攻1ターン目に発動して遊戯の壁モンスターを破壊し、《ワイバーンの戦士》での先制攻撃に繋げた。
原作の同シーンで発動されたのは《ライトニング・ボルテックス》だったが、原作での効果はこのカードの効果と同じだったため、アニメではOCGに準拠させる形でこちらに差し替えられた。
なお、原作の《ライトニング・ボルテックス》は海馬によってバトルシティにおける禁止カードであると言及されていたが、アニメではこのカードの使用に関しては何も言われていない。
- アニメVRAINS第32話で島直樹が見ていたネットのハンドルネームの1つに「サンダー・ボトル」という名前が確認できる。
他のハンドルネームが放送時の禁止カードの捩りであることを踏まえると、このカード名を捩ったものだろう。
- アニメVRAINSのリボルバーは、《聖なるバリア -ミラーフォース-》や《魔法の筒》といったかつてのパワーカードを多用しており、そうしたイメージからの採用と思われる。
また、通常のドローの際には「良き力だ」と発言している。
- コナミのゲーム作品において―
真DMの初期デッキにはこちらか《ブラック・ホール》のどちらか1枚が含まれている。
なお、基本的に手札は1ターンに1枚しか使えないルールなので、攻略本ではこちらが出るまでリセットして粘る事を推奨している。
- TAG FORCE 2および3では、「深淵からの訪問者」で100階に到達すると手に入る入手困難なカードの1枚である。
6では、ブレオが使用するデッキ名がこのカードと同じだが、このカードは投入されていない。
- マスターデュエルでは発動時にフィールドに特殊なエフェクトが発生する。
こちらには制限カードとして実装され、22/9/30に準制限カードへと緩和された。
そして25/10/08では制限解除となった。
捲り札としては《禁じられた一滴》や《ライトニング・ストーム》が優先される環境となり、採用率が下がったためか。
関連カード †
- 《暗黒界の魔神 レイン》
- 《ヴォルカニック・デビル》
- 《オベリスクの巨神兵》
- 《ギルフォード・ザ・ライトニング》
- 《禁忌の壺》
- 《光霊神フォスオラージュ》
- 《大天使ゼラート》
- 《堕天使ゼラート》
- 《ディープアイズ・ホワイト・ドラゴン》
- 《怒炎壊獣ドゴラン》
- 《幻魔の扉》
- 《サンダー・ボルト》
- 《ドラゴンレーザー》
- 《封魔一閃》
- 《滅びの爆裂疾風弾》
―専用メタカード
ーカード名関連
―イラスト関連
- 2種類目のイラスト
―《サンダー・ボルト》が見られるカード
- 《エクスチェンジ》 (再録版)
収録パック等 †
- STARTER BOX Super
- 青眼の白龍伝説-LEGEND OF BLUE EYES WHITE DRAGON- LB-52 Super
- STRUCTURE DECK-ペガサス・J・クロフォード編- PE-25
- DUELIST LEGACY Volume.2 DL2-034 Super
- BEGINNER'S EDITION 1 BE1-JP114 Ultra
- BEGINNER'S EDITION 1(第7期) BE01-JP099 Ultra
- STARTER DECK(2019) ST19-JP025 N-Parallel
- デュエリストパック-レジェンドデュエリスト編5- DP22-JP000 Holographic
- RARITY COLLECTION-PREMIUM GOLD EDITION- RC03-JP031 Super,Secret,Collectors
- ストラクチャーデッキR-ロスト・サンクチュアリ- SR12-JP031
- ストラクチャーデッキ-蟲惑魔の森- SD45-JP025
- ストラクチャーデッキ-蟲惑魔の森- 決闘者伝説 QUARTER CENTURY EDITION TDS2-JP025 Ultra
- QUARTER CENTURY CHRONICLE side:UNITY QCCU-JP194 Ultra,Ultimate,Secret,Quarter Century Secret
- TACTICAL-TRY DECK 終撃竜サイバー・ドラゴン TT01-JPA20
- LIMITED PACK -STAMP EDITION- LPST-JP028 Ultra,Secret,Prismatic Secret
Tag: 《サンダー・ボルト》 魔法 通常魔法