コントロール †
コントロール/Control(公式用語) †
カードを操作できる権利です。
1枚のカードに対して、現時点でこの権利を持っているプレイヤーをこのカードの「コントローラー」と言います。
基本的に自分のフィールドにあるカードは、自分のコントロール下にあります。
しかし、カードの効果によって、そのカードのコントロールが移る事があります。
例えば、相手のモンスターのコントロールが自分に移る場合、自分のメインモンスターゾーンへと置く事になります。
(相手のエクストラモンスターゾーンのモンスターのコントロールが自分に移る場合も同様です。)
コントロールが移っている状態のカードが墓地や手札、デッキ等に戻る場合は、全てデュエルスタート時のカードの持ち主のところへ戻ります。
コントロールを移すカードの効果が適用され、エクストラモンスターゾーンからメインモンスターゾーンに置かれていたモンスターが、その後にその効果の適用がなくなり、持ち主へコントロールが戻る際には、元のエクストラモンスターゾーンではなく、メインモンスターゾーンへと置く事になります。
(公式ルールブック マスタールール(2020年4月1日改訂版)対応 バージョン 1.0より引用)
- 複数のコントロールを変更する効果が1体に適用された場合、永続・発動時のみかに関係なく最後のコントロール移動が適用される。
上書きさせるイメージが分かりやすいだろう。
- コナミのゲーム作品において―
『デュエルリンクス』では、使用しているキャラクターに専用台詞が設けられているカードを相手からコントロールを得た場合、攻撃する際にのみ台詞が流れる仕様となっている。
特にスタンダードデュエリストでありながら一部カードに専用台詞が設けられているブレイヴ・マックスやハノイの騎士から台詞を聞く場合、上記の仕様を利用してこちらからコントロール転移を行うのがほぼ必須となる。
関連カード †
コントロールを変更できないモンスター †
コントロールを変更できない効果を付与するカード †
コントロールが移った場合・時に発動・適用するカード †
その他の関連カード †
関連リンク †
FAQ †
Q:相手のフィールドに、元々の持ち主が自分の《クリッター》がいます。
《洗脳解除》を発動したところ、チェーン《おジャマトリオ》によって自分のフィールドが埋まってしまいました。
この場合、《クリッター》は破壊されますが「フィールドから」という条件は満たせますか?
A:はい、満たせます。(13/10/14)
Q:相手のフィールドに、元々の持ち主が自分の《次元合成師》がいます。
《洗脳解除》を発動したところ、チェーン《おジャマトリオ》によって自分のフィールドが埋まってしまいました。
この場合、《次元合成師》は破壊されますが「自分フィールド」という条件は満たせますか?
A:いいえ、満たせません。(13/10/14)
Q:相手が自分の《エヴォルド・プレウロス》を対象に《洗脳−ブレインコントロール》を発動しました。
それにチェーンして《おジャマトリオ》を発動し、相手フィールドが全て埋まった場合、《エヴォルド・プレウロス》は「自分フィールド」で破壊された扱いになりますか?
A:はい、《エヴォルド・プレウロス》は「自分フィールド」で破壊された扱いになり効果を発動できます。(16/05/16)
Q:《所有者の刻印》を発動した場合、おジャマトークンのコントロールはどうなりますか?
A:おジャマトークンのコントロールは《おジャマトリオ》を発動したプレイヤーに移ります。
モンスターゾーンが少なく戻せなかったおジャマトークンは破壊されます。
この場合、自分にコントロールを戻す事ができずに破壊されていますので、相手がダメージを受けます。(15/09/03)
Q:相手フィールドに、元々の持ち主が自分の《レッド・ダストン》がいます。
自分のモンスターゾーンに空きがない状態で《所有者の刻印》を発動した場合、どちらのプレイヤーがダメージを受けますか?
A:相手が受けます。(15/09/11)
Q:《強制転移》にチェーンして自分は《リビングデッドの呼び声》を発動し《月華竜 ブラック・ローズ》を特殊召喚、《強制転移》で《月華竜 ブラック・ローズ》のコントロールを相手に移しました。
《月華竜 ブラック・ローズ》を特殊召喚したのは自分ですが、効果が発動する時点でのコントローラーは相手となります。
この場合、《月華竜 ブラック・ローズ》の効果はどうなりますか?
A:自分が発動したこととなり、自分が相手のモンスターを選んで手札に戻します。(16/04/14)
コントロール(デュエル用語) †
相手のカードの発動やモンスターの攻撃などの行動を妨害すること。
公式用語はカード操作の権利のことを指すが、こちらは相手プレイヤーの行動を操作するといった意味合いが強い。
完全に拘束する場合はロックという。
また、コントロールデッキは、デュエルの勝利条件を満たすよりも妨害を優先したデッキのこと。
相手の展開パターン等を潰しながらアドバンテージ差をつけ、相手を身動きの取れない制圧状態にするのが目的となる。
モンスターの攻撃力や展開力は低くとも、相手を完全にコントロール下に置いてしまえばその後勝利する事は難しくない。
近年は制圧という言葉が市民権を獲得した事に伴い、あまり使われなくなってきている。
ほとんどのデッキが大なり小なり相手プレイヤーの行動を妨害する要素を持つようになり、「相手を妨害する能力が高く、展開力・攻撃力も高い」というデッキが一般化したため、敢えて特筆する必要がなくなったとも言える。
- フィールドのコントロールをボードコントロール(盤面操作)ともいう。
直接除去を行う以外には、カードの機能を失わせる(無効化)するなどの方法がある。
「コントロール」の意味の変化について †
以前の「コントロール」の定義は、現在よりも広範なものであった。
「自分ターンに除去効果を使うこと」がコントロール行為に含まれていたり、攻撃に対する妨害が現在より重視されているなどの違いがある。
- 遊戯王OCGにおいてコントロールとビートダウンの違いが曖昧な背景として、他のカードゲームにおける「色」の概念が希薄なことが挙げられる。
他のTCGでは「赤はバーンと速攻型ビートダウンが得意だが、長期戦が苦手」「青はコントロール・パーミッションが得意だが、火力がない」など、「色」ごとにおおむね得意な事が決まっており、新たなカードが作られる場合もこれを意識して設計される事が多い。
これに対し遊戯王OCGは属性ごとの得意不得意が固まっておらず、そもそも魔法・罠カードには属性が設定されていない。
どんなデッキであれ《神の宣告》を入れるだけで容易にコントロール要素を搭載できるのは、TCGとしては異例の事である。
関連リンク †