《絶望神アンチホープ/Dystopia the Despondent》 †
特殊召喚・効果モンスター
星12/闇属性/悪魔族/攻5000/守5000
このカードは通常召喚できない。
自分フィールドの表側表示のレベル1モンスター4体を
墓地へ送った場合のみ手札・墓地から特殊召喚できる。
(1):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、
他の自分のモンスターは攻撃できない。
(2):このカードが戦闘を行うバトルステップ中に1度、
自分の墓地のレベル1モンスター1体を除外して発動できる。
このカードはそのダメージステップ終了時まで、
他のカードの効果を受けず、戦闘では破壊されない。
Vジャンプ(2015年8月号) 付属カードで登場した闇属性・悪魔族の特殊召喚モンスター。
4体のレベル1を墓地へ送る召喚条件、他の自分モンスターの攻撃を封じる永続効果、戦闘時に効果耐性と戦闘破壊耐性を得る誘発即時効果を持つ。
特殊召喚するにはフィールドにレベル1モンスターを4体揃える必要がある。
しかも墓地へ送る必要があるためトークンやペンデュラムモンスター、自身の効果で特殊召喚された《バトルフェーダー》・《虹クリボー》は使えず、専用構築にする必要がある。
《ネメシス・キーストーン》は相性が良く、特殊召喚しやすいため墓地へ送る要員にでき、(2)のコストで除外した場合も手札にサルベージできる。
高いステータスと(2)の効果により戦闘にこそ強いが、バトルフェイズ以外は何の耐性もなく簡単に除去されてしまう。
《神縛りの塚》を使えば効果耐性に関しては改善されるものの、このカードの召喚条件となる低レベルモンスターとのシナジーがない。
(1)の他のモンスターが攻撃できないデメリットにより、高い攻撃力を活かしての1ターンキルも難しいため、耐性がなく相手ターンを生存しづらい問題は余計に響いてしまう。
加えて1ターンに1回しか攻撃できない以上、相手に壁で凌がれると簡単に膠着状態に持ち込まれる。
そもそも、レベル1モンスターを4体並べられるのなら、ランク1のエクシーズモンスターかリンクモンスターを使用した方が柔軟な対応ができ、カード・アドバンテージの面でも優れている。
他にも同様の状態で特殊召喚できる、《D−HERO Bloo−D》などの方がまだ相手に影響力を与えられるだろう。
重さに比して効果が見合っておらず、使い勝手の悪いモンスターと言わざるを得ない。
悪魔族モンスターの中で最も攻撃力が高いため、《E−HERO ダーク・ガイア》の融合素材としてならば候補となる。
《終末の騎士》などで墓地へ送ること自体はたやすく、このカードと《磁石の戦士マグネット・バルキリオン》を融合素材にした《E−HERO ダーク・ガイア》は攻撃力8500となり1ターンキルも狙える。
ただし、このカードより攻撃力は1000低いものの、《融合準備》・《融合徴兵》・《E・HERO プリズマー》に対応している《幻魔皇ラビエル》の方が、取り回しは良い。
特に上述の《磁石の戦士マグネット・バルキリオン》は《融合準備》・《融合徴兵》・《E・HERO プリズマー》を《幻魔皇ラビエル》と共有できる点でも、こちらの優先順位が高いとは言い難い。
こちらを優先する場合は《おジャマトリオ》などと併用して1ターンキルを狙いたい。
《覇王城》を発動してから《烙印融合》でデッキのこのカードを融合素材に《神炎竜ルベリオン》を融合召喚し、《神炎竜ルベリオン》の効果で墓地のこのカードを融合素材に《E−HERO ダーク・ガイア》を出すのも手で、この方法であれば融合素材サポートの対応有無に関係なく使える。
さらに《覇王城》の効果で攻撃力をさらに上げることが可能。
- 『Vジャンプ』(2015年7月号)では「ハイレベルな決闘を約束する至高の1枚!」と謳っている。
確かにこのカードのレベルは高いが、デッキ自体は【ローレベル】寄りになりやすく、カードパワーや使い勝手といった観点から「至高」とは程遠い性能である。
もっとも、もしこのカードを使いこなすことができれば、それは間違いなく「ハイレベルな決闘者」による「ハイレベルな決闘」といえるだろう。
- 「アンチ」(Anti)とは、ラテン語で「反対、反発」などの意味を持つ言葉である。
漫画での活躍を考えると「希望の反対」、すなわち絶望を意味するカード名だろう。
- また、日本では古くから野球ファンの間で「アンチ◯◯」という言葉が「◯◯が嫌いな人」という意味で使われており、今日ではネットスラングとしても広がっている。
e・ラーの発言や原作効果からは、希望皇ホープを始めとする「エクシーズモンスターが嫌い」という意図も読み取れる。
- 特殊召喚時の口上は「現れよ!!全ての闇と混沌を統べる絶望の化身!!《絶望神アンチホープ》!!!」。
- 『Vジャンプ』(2015年7月号)では「漫画の超絶効果を再現だ!」と紹介されていたが、見ての通りほとんど再現されていない。
OCGの効果は召喚条件の一部と、4体の「アンチ」モンスターのうち《アンチ・ザ・アビス》の戦闘破壊耐性付与効果・《アンチ・ザ・アース》の《絶望神アンチホープ》を蘇生する効果を受け継いだ形となっている。
肝心のエクシーズ召喚メタ効果は跡形もなくなってしまい、一体何に対する「アンチ」なのかすらもわからなくなってしまった。
エクシーズモンスター以外でカードを下に重ねるというルール上難しい部分はやむを得ないとはいえ、絶望的に再現率が低く使い勝手が悪い効果となってしまった。
収録パック等 †
FAQ †
Q:相手フィールドに《強奪》が装備された《絶望神アンチホープ》が存在します。
その《絶望神アンチホープ》が自分モンスターと戦闘を行うバトルステップに、《絶望神アンチホープ》が効果を発動しました。
この場合、コントロールとダメージ計算はどのように処理しますか?
A:《強奪》の効果を受けなくなるためコントロールが戻り、戦闘は行われなくなります。(19/04/22)
Tag: 《絶望神アンチホープ》 モンスター 特殊召喚モンスター 効果モンスター 星12 闇属性 悪魔族 攻5000 守5000 正規の方法以外での特殊召喚不可