《叛逆者エト/Liberator Eto》 †
特殊召喚・効果モンスター
星８/闇属性/爬虫類族/攻4000/守 0
このカードは通常召喚できない。
「叛逆者エト」は１ターンに１度、以下の効果を持つモンスターカードが相手のフィールドか墓地に存在し、
ＬＰを半分払った場合のみ手札・墓地から特殊召喚できる。
●効果が発動した時にチェーンして手札かモンスターゾーンで発動する効果
(1)：このカードの特殊召喚は無効化されない。
(2)：このカードはモンスターゾーンに存在する限り、
融合・Ｓ・Ｘ・Ｌ召喚の素材にできず、自分ターンの間、
相手フィールドで発動したモンスターの効果を受けない。
SUPREME DARKNESSで登場した闇属性・爬虫類族の特殊召喚モンスター。
「効果の発動にチェーンして手札かモンスターゾーンで発動する効果」を持つモンスターカードが相手フィールドか墓地に存在する場合にライフポイントを半分払い、手札・墓地から特殊召喚する召喚条件、特殊召喚が無効化されない分類されない効果、モンスターゾーンに存在する限り、融合・シンクロ・エクシーズ・リンク召喚の素材にならず、自分ターンの間、相手フィールドで発動したモンスター効果を受けない永続効果を持つ。
「チェーンして発動する効果を持つモンスターカード」の存在を召喚条件（トリガー）に求める。
この条件を満たす最も遭遇率の高いカードは汎用手札誘発の《灰流うらら》だろう。
モンスターゾーンでも良いので、《フルール・ド・バロネス》等のカウンター（パーミッション）効果を持つものでも召喚条件を満たす。
近年の環境では該当効果を持つモンスターが先攻でフィールドに出る確率は高く、そうでなくとも《灰流うらら》等が使われる可能性もあるため、２ターン目以降であれば特殊召喚は容易だろう。
自分の先攻でも、後攻相手に《灰流うらら》を使用される等で特殊召喚できる。
チェーンした結果として何が起こるかの指定はないので《犀子の王様》や《暗黒界の龍神王 グラファ》のような無効以外のアクションを起こすものでもよい。
ただし、「効果の発動に対するチェーンでしか発動できない効果である」ことが条件のため、チェーン以外のタイミングでも使用できる《えん魔竜 レッド・デーモン・アビス》や《増殖するＧ》、マルチャミー、《エフェクト・ヴェーラー》のようなフリーチェーンのカードでは召喚条件を満たせない。
ライフコスト半分の重さを許容できるなら、特殊召喚自体は容易い。
手札・墓地のいずれからでも特殊召喚できるが、墓地の場合は公開情報となるので相手に展開するタイミングを読まれやすい。
下記の通り、相手の行動を妨害する効果は持たないため、牽制としてはあまり役に立たず、その意味では非公開情報の手札から不意をつく形で展開した方が効果的ではある。
とは言え、墓地へ送られた自分ターンで展開できれば公開情報の点に関してはあまり気にしなくても良いか。
同名カードの展開に制限があるため複数枚採用すると手札事故のリスクがあり、ピン挿しした上で素引きや墓地を肥やす過程に引っかかれば儲けものと割り切って運用するのも良いだろう。
(1)は自身の特殊召喚が無効化されない効果。
(2)はフィールド上では各種素材にできず、自分ターンの間はモンスター効果に対する耐性を得る効果。
どちらの効果も自身の場持ちを良くするが、耐性の範囲はフィールドで発動するモンスター効果なおかつ自分ターン限定であり、特に魔法・罠カードによる効果破壊等への耐性を持たない点では心細い。
永続効果も受けてしまうため、例えば守備表示の《Ｎｏ.４１ 泥睡魔獣バグースカ》による守備表示化は防げない。
あまり過信せずに「特殊召喚されたターン中は一定の耐性を得るモンスター」と認識し、相手ターンでは除去されるものと割り切った方が良いだろう。
なお、破壊や墓地送りならば次の自分ターンに再度自己再生できる。
総じて、高い攻撃力を持ちながら特殊召喚は容易く、しかしながら素材にできないため展開には貢献せず、相手ターンでは4000の壁に留まるだけ、と極端なカードである。
良くも悪くも「自分ターンにライフを半減する事で4000のアタッカーを追加するカード」と割り切って運用するのが最も無難であろう。
その耐性から制圧系モンスターに強く、妨害効果を使わせる余裕がない時に特殊召喚から戦闘で処理することで、メインフェイズ２に妨害を減らした状態から展開することができる。
ただし、その用途では処理できるのは１体のみで複数のカードに影響を及ぼせる他の捲り札の方が有効なことが多い。
こちらは墓地から自己再生が可能かつライフコストが常に半分で固定値ではないため、毎ターン特殊召喚できデュエル終盤の詰めや逆転の一手として活躍できる可能性もある。
アタッカー以外の運用に乏しい上、召喚条件に（ある程度の確率で満たせるとはいえ）相手フィールド・墓地の状況を求める都合上、先攻１ターン目での活用法に乏しいのが難点と言える。
逆に後攻は初手でも機能させやすく、１ターンキルを狙うのならばライフ半減もほぼ気にならず、その意味ではサイドデッキ向きのカードと言えるか。
個別のカードで見ると、《巨大化》は召喚条件でライフが減る点と非常に高い元々の攻撃力の二重の意味で相性が良い。
デッキ単位では、種族・属性サポートを共有可能な【溟界】とシナジーがあり、《溟界の滓−ヌル》の墓地肥やしや《ラミア》のサーチで手札・墓地にも用意しやすく《黎溟界闢》で展開にも貢献できる。
能動的にライフを半減できる点では【ダイノルフィア】と噛み合い、あちらの弱点であるエクストラデッキメタを受けても問題ない点は利点と言えるか。
意外なところでは《海亀壊獣ガメシエル》や《壊星壊獣ジズキエル》と相性が良く、送りつけたそれらの固有効果がこのカードの召喚条件を満たすため、【壊獣】に投入するのも面白いかもしれない。
エクストラデッキのモンスターの素材には使えないが、アドバンス召喚やリリース等のコストに使用することに制約はない。
特殊召喚の条件さえ満たせばカードの消費なく毎ターン利用できるコストとしての運用もできる。
自己再生可能なレベル８爬虫類族という点からMitsurugiの儀式召喚の際のリリース要員としても相性は良い。
- カード名の漢字表記は「叛逆者」だが、読みは「解放者・救済者」を意味する「リベレイター(Liberator)」であり、意味にズレがある。
- イラストも赤いオーラを纏い無数の目のような意匠を備えた悍ましい異形、それも地表から宇宙へ届くほどの巨体のモンスターで、救済という言葉のイメージからは程遠い。
収録パック等 †
FAQ †
効果外テキストについて †
Ｑ：以下のモンスターが相手のモンスターゾーン・魔法＆罠ゾーンに表側表示で存在している場合や墓地に存在している場合、自分は《叛逆者エト》をテキストに記載されている手順で特殊召喚できますか？
（A）《ダーク・レクイエム・エクシーズ・ドラゴン》
（B）《斬機ダイア》
Ａ：カードテキスト中にそのカード自身が発動する効果として、『効果が発動した時にチェーンして手札かモンスターゾーンで発動する効果』が記載されているモンスターカードが存在する場合に、《叛逆者エト》は特殊召喚の条件を満たします。実際に効果を得ているかや、発動できる状況であるかは考慮しません。
（A）特殊召喚できます。（《ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン》をエクシーズ素材としているかは問いません。）
以下のモンスターの場合も同様に、該当の効果を得ているかに関わらず《叛逆者エト》を特殊召喚できます。
《大神官デ・ザード》
《フェニックス・ギア・フリード》
《アルカナフォースＥＸ−ＴＨＥ ＤＡＲＫ ＲＵＬＥＲ》
《光天のマハー・ヴァイロ》
《聖霊獣騎 ガイアペライオ》
《ＣＮｏ.１０４ 仮面魔踏士アンブラル》
《ＣＮｏ.１０６ 溶岩掌ジャイアント・ハンド・レッド》
《トライゲート・ウィザード》
（B）特殊召喚できません。《斬機ダイア》が持つ『●』のテキストは《斬機ダイア》自身が発動する効果ではないためです。
また、《斬機ダイア》を素材にしてシンクロ・エクシーズ召喚した「斬機」モンスターが相手フィールドに存在している場合でも、《叛逆者エト》を特殊召喚する条件は満たされません。(24/10/26)
以下のモンスターの場合も同様に、《叛逆者エト》を特殊召喚する条件は満たされません。
《十二獣ラム》
《十二獣ラビーナ》
《十二獣クックル》
《虹天気アルシエル》
Ｑ：《叛逆者エト》のテキストには『１ターンに１度、以下の効果を持つモンスターカードが相手のフィールドか墓地に存在し、LPを半分払った場合のみ手札・墓地から特殊召喚できる。●効果が発動した時にチェーンして手札かモンスターゾーンで発動する効果』と記載されていますが、例えばどのモンスターが存在すれば《叛逆者エト》を特殊召喚できますか？
Ａ：”手札かモンスターゾーンで発動し、魔法・罠・モンスター効果の発動にチェーンして発動する必要がある誘発即時効果”を持つモンスターカードが、相手のモンスターゾーンや魔法＆罠ゾーンに表側表示で存在している場合や墓地に存在している場合に、《叛逆者エト》を特殊召喚する条件が満たされます。
条件が満たされるモンスターの例として、《灰流うらら》・《海亀壊獣ガメシエル》・《ライゼオル・デッドネーダー》等が挙げられます。
《海亀壊獣ガメシエル》の場合、『(4)：相手が「海亀壊獣ガメシエル」以外の魔法・罠・モンスターの効果を発動した時、自分・相手フィールドの壊獣カウンターを２つ取り除いて発動できる。その発動を無効にし除外する』、《ライゼオル・デッドネーダー》の場合、『(2)：相手がカードの効果を発動した時、このカードのX素材を１つ取り除き、フィールドのカード１枚を対象として発動できる。そのカードを破壊する』が”効果が発動した時にチェーンしてモンスターゾーンで発動する効果”に該当しています。
条件が満たされないモンスターの例として、《エフェクト・ヴェーラー》・《十二獣ドランシア》・《朔夜しぐれ》等が挙げられます。
《エフェクト・ヴェーラー》・《十二獣ドランシア》の場合、チェーン１でも発動可能な誘発即時効果となりますので、”効果が発動した時にチェーンして手札・フィールドで発動する効果”に該当しません。
《朔夜しぐれ》の場合は誘発効果ですので該当しません。(24/10/26)
Tag: 《叛逆者エト》 モンスター 特殊召喚モンスター 効果モンスター 星8 闇属性 爬虫類族 攻4000 守0 正規の方法以外での特殊召喚不可