【帝王】 †
最上級帝及び帝王魔法・罠カードを主軸に据えた【帝コントロール】の亜種。
デッキを高速で回転させながら素早くリリース要員を揃え、アドバンス召喚やエクストラデッキ封じによる制圧を狙う。
豊富なサポートカードの存在により、最上級モンスターのアドバンス召喚主体ながら極めて高い安定性を誇る。
なお、【帝王】は旧来の【帝コントロール】と区別するため本wikiで便宜上使用しているデッキ名であり、実際には単に【帝(みかど)】と呼ばれることの方が多い。
《天帝従騎イデア/Edea the Heavenly Squire》
効果モンスター
星1/光属性/戦士族/攻 800/守1000
「天帝従騎イデア」の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合に発動できる。
デッキから「天帝従騎イデア」以外の
攻撃力800/守備力1000のモンスター1体を守備表示で特殊召喚する。
このターン、自分はエクストラデッキからモンスターを特殊召喚できない。
(2):このカードが墓地へ送られた場合、
除外されている自分の「帝王」魔法・罠カード1枚を対象として発動できる。
そのカードを手札に加える。
《冥帝従騎エイドス/Eidos the Underworld Squire》
効果モンスター
星2/闇属性/魔法使い族/攻 800/守1000
「冥帝従騎エイドス」の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合に発動する。
このターン、自分は通常召喚に加えて1度だけ、
自分メインフェイズにアドバンス召喚できる。
(2):墓地のこのカードを除外し、「冥帝従騎エイドス」以外の
自分の墓地の攻撃力800/守備力1000のモンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを守備表示で特殊召喚する。
このターン、自分はエクストラデッキからモンスターを特殊召喚できない。
《天帝アイテール/Ehther the Heavenly Monarch》
効果モンスター
星8/光属性/天使族/攻2800/守1000
このカードはアドバンス召喚したモンスター1体をリリースしてアドバンス召喚できる。
(1):このカードがアドバンス召喚に成功した場合に発動できる。
手札・デッキから「帝王」魔法・罠カード2種類を墓地へ送り、
デッキから攻撃力2400以上で守備力1000のモンスター1体を特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したモンスターはエンドフェイズに持ち主の手札に戻る。
(2):このカードが手札にある場合、
相手メインフェイズに自分の墓地の「帝王」魔法・罠カード1枚を除外して発動できる。
このカードをアドバンス召喚する。
《冥帝エレボス/Erebus the Underworld Monarch》
効果モンスター
星8/闇属性/アンデット族/攻2800/守1000
このカードはアドバンス召喚したモンスター1体をリリースしてアドバンス召喚できる。
(1):このカードがアドバンス召喚に成功した場合に発動できる。
手札・デッキから「帝王」魔法・罠カード2種類を墓地へ送り、
相手の手札・フィールド・墓地の中からカード1枚を選んでデッキに戻す。
(2):このカードが墓地にある場合、1ターンに1度、
自分・相手のメインフェイズに手札から「帝王」魔法・罠カード1枚を捨て、
自分の墓地の攻撃力2400以上で守備力1000のモンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを手札に加える。
《汎神の帝王/Pantheism of the Monarchs》
通常魔法
「汎神の帝王」の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):手札の「帝王」魔法・罠カード1枚を墓地へ送って発動できる。
自分はデッキから2枚ドローする。
(2):墓地のこのカードを除外して発動できる。
デッキから「帝王」魔法・罠カード3枚を相手に見せ、相手はその中から1枚選ぶ。
そのカード1枚を自分の手札に加え、残りをデッキに戻す。
最上級帝とリリース用の家臣モンスター、それらをサポートする帝王カードが中心となる。
主軸となるカードには帝王をコストとして要求するものがあり、コスト確保のため必然的に帝王魔法・罠カードの比率が高くなる。
カード間のシナジーが非常に強い一方でエクストラデッキに関する制約をもったカードも多く、その点を意識した構築が求められる。
―最上級帝
アドバンス召喚成功時に効果を発揮する、このデッキの主力。
通常召喚には2体のリリースが必要であり重いが、アドバンス召喚されたモンスター1体でリリースを賄える共通効果を持つ。
まずは帝王に関する効果を持つ以下の2体を複数枚採用し、それ以外は環境やデッキに合わせて計1〜2枚程採用する。
―上級帝
リリースが1体で済み軽い代わりに攻撃力と効果で最上級帝に劣るため、2体のリリースを用意しやすいこのデッキでは優先度は低い。
例外として《光帝クライス》は特殊召喚でも効果を発動でき、相手ターンでもアドバンス召喚できる《天帝アイテール》と組み合わせることで攻防一体のカードと化す。
不要なカードを破壊してドローに変換したり、相手ターンに特殊召喚して妨害に使用するなど、非常に応用が利くため必ず採用したい。
それ以外では汎用性に優れる《邪帝ガイウス》、上位種と効果があまり変わらない《炎帝テスタロス》あたりが候補になるだろう。
―リリース要員となる下級モンスター
その他、《こけコッコ》・《急き兎馬》・《超量士レッドレイヤー》・《カイザー・ブラッド・ヴォルス》など。
それぞれ特殊召喚の条件やステータス・属性が違うため、好みのものを選ぶとよい。
特殊召喚ではないが《幸魂》は効果により召喚でき、リリースされた際に自身をサルベージできる。
―その他相性の良いモンスター
【帝コントロール】も参照。
手札事故防止のため、サイドデッキ含め上級モンスターの採用は必要最低限のものに留めたい。
このデッキでは《連撃の帝王》により相手ターンでも容易にアドバンス召喚でき、メタ効果持ちモンスターを優秀な防御手段として使える。
一方で召喚権の殆どをアドバンス召喚に費やすため、リリース要員以外の下級モンスターは《幽鬼うさぎ》等の手札誘発効果モンスターに限られる。
下級モンスターや帝王には、エクストラデッキに関する厳しい制約をもったものが多数存在する。
エクストラデッキを使おうにも使えないことが多いため、メインデッキと比べカードの選定に気を使う必要性は薄い。
ただし同レベルモンスターを並べやすい事からエクシーズ召喚とは相性自体は悪くなく、制約さえ回避できればエクストラデッキからの特殊召喚も検討できる。
エクシーズモンスターに関しては《真源の帝王》2体から出せるランク5、《天帝アイテール》から最上級帝をリクルートすることで出せるランク8が主な採用候補となる。
チューナーを入れればシンクロ召喚も可能であり、その場合は《真源の帝王》か《始源の帝王》がシンクロ素材として使いやすい。
《轟雷帝ザボルグ》を主軸とする場合はこれと相性の良いカードも数枚投入しておくといいだろう。
―エクシーズモンスター
―融合モンスター・シンクロモンスター
下記の2体は《轟雷帝ザボルグ》の効果と相性がよい。
―リンクモンスター
―帝王
様々な切り口から帝とアドバンス召喚をサポートし、《天帝従騎イデア》・《天帝アイテール》・《冥帝エレボス》と密接な関係にあるカード群。
上記のカードの効果の発動に必要になる他、一部の帝王もコストとして要求するため、魔法・罠カードの大半は帝王で占めることになる。
―その他の魔法・罠カード
戦術 †
以下の流れが基本的な動きとなる。
条件:手札に《天帝従騎イデア》と《天帝アイテール》、除外ゾーンに帝王
結果:手札に帝王2枚、フィールドに《天帝アイテール》と任意の帝1体
- 《天帝従騎イデア》を召喚・特殊召喚する。
- 《天帝従騎イデア》の(1)の効果により、《冥帝従騎エイドス》をリクルートする。
- 《冥帝従騎エイドス》の(1)の効果が発動、アドバンス召喚回数が1回増える。
- 《天帝従騎イデア》・《冥帝従騎エイドス》をリリースして《天帝アイテール》をアドバンス召喚。
- 墓地へ送られた《天帝従騎イデア》の(2)の効果と《天帝アイテール》の効果発動、アドバンテージを獲得する。
- 《天帝従騎イデア》の(2)の効果で除外されていた帝王を回収。
- 《天帝アイテール》の効果でデッキから《汎神の帝王》と《真源の帝王》を墓地へ送ることで、任意の帝をリクルート。
- 《汎神の帝王》を墓地から除外し、帝王をサーチ。
最終的にハンド・アドバンテージ±0・ボード・アドバンテージ+2となる。
この後墓地へ送った《冥帝従騎エイドス》の(2)の効果に繋げれば、1度のアドバンス召喚につき3枚以上のアドバンテージが見込める事になる。
一度この流れを行えば、次のターン以降は墓地の《冥帝従騎エイドス》の(2)の効果や《真源の帝王》を利用することで、毎ターン2体のリリース要員の供給が可能となる。
またアドバンス召喚する帝も《天帝アイテール》・《冥帝エレボス》・《帝王の開岩》等サーチ・サルベージ手段が豊富。
これにより、極めて安定して最上級モンスターをアドバンス召喚し、アドバンテージを積み重ねられる。
エクストラデッキの使用が大きく制限される仕様上、他のデッキと比べて柔軟性や対応力はどうしても劣りがちになりやすい。
そのためこのデッキが主流デッキと渡り合うには、いかに相手のエクストラデッキの使用を妨害するかが戦略の要となり、それによってデッキの構築も変わってくる。
主軸とするカードにより、主に以下の2つに分けられる。
《真帝王領域/Domain of the True Monarchs》
フィールド魔法
(1):自分のエクストラデッキにカードが存在せず、
自分フィールドにのみアドバンス召喚したモンスターが存在する場合、
相手はエクストラデッキからモンスターを特殊召喚できない。
(2):自分のアドバンス召喚したモンスターの攻撃力は、
相手モンスターに攻撃するダメージ計算時のみ800アップする。
(3):1ターンに1度、自分メインフェイズにこの効果を発動できる。
自分の手札の攻撃力2800/守備力1000のモンスター1体を選び、
そのモンスターのレベルをターン終了時まで2つ下げる。
《真帝王領域》の(1)の効果の適用条件を満たすためにエクストラデッキにカードを一切入れないタイプで、【0帝】とも通称される。
《汎神の帝王》等で簡単にサーチでき、アドバンス召喚後に発動するだけでロックを形成できる手軽さが利点。
アドバンス召喚された帝に《進撃の帝王》で耐性を与えてやれば、更に布陣を盤石にできる。
《轟雷帝ザボルグ/Zaborg the Mega Monarch》
効果モンスター
星8/光属性/雷族/攻2800/守1000
このカードはアドバンス召喚したモンスター1体をリリースしてアドバンス召喚できる。
(1):このカードがアドバンス召喚に成功した場合、
フィールドのモンスター1体を対象として発動する。
そのモンスターを破壊する。
破壊したモンスターが光属性だった場合、
その元々のレベルまたはランクの数だけ、
お互いはそれぞれ自分のEXデッキからカードを選んで墓地へ送る。
このカードが光属性モンスターをリリースしてアドバンス召喚に成功した場合、
その時の効果に以下の効果を加える。
●墓地へ送る相手のカードは自分が選ぶ。
《轟雷帝ザボルグ》の効果を自身を対象に発動し、直接相手のエクストラデッキを破壊するタイプ。
《真帝王領域》軸と比べ、特定の帝を引き込んだ上でアドバンス召喚する必要があるためやや手間がかかる。
《進撃の帝王》とも併用しにくく、採用率の高い《幽鬼うさぎ》や《エフェクト・ヴェーラー》に止められてしまうのも難点。
安定性で劣る分決まった時のリターンは大きく、相手が《貪欲な壺》等の回収手段を持たない限りほぼ確実に逆転の芽や制圧手段を摘み取れる。
また《壊星壊獣ジズキエル》・《雷撃壊獣サンダー・ザ・キング》といった送りつけ用の壊獣と組み合わせることで相手側のモンスターを事前に除去しつつ《轟雷帝ザボルグ》の効果による相手のエクストラデッキ破壊枚数を水増しできる。
この時、破壊効果を持つ《旧神ヌトス》・回収効果を持つ《PSYフレームロード・Ω》を墓地へ送る事でより多くのアドバンテージが見込める。
一般的にはエクストラデッキについては、《旧神ヌトス》3枚+《PSYフレームロード・Ω》1枚+他4枚の計8枚か、最大15枚まで入れるかで分かれる。
前者は《真帝王領域》の(1)の効果と共存しやすく、後者は高い対応力に加えデッキの型も読まれにくい。
エクストラデッキの大きな余白を利用し、《浮幽さくら》で脅威となり得るカードを除外するのもいいだろう。
墓地へ送るモンスターに《捕食植物キメラフレシア》を交ぜると最大で3枚の融合・フュージョンがサーチ可能となる。
《ミラクル・フュージョン》ならばE・HERO融合モンスター、《ミラクルシンクロフュージョン》ならばコピー効果を持つ《波動竜騎士 ドラゴエクィテス》・《WW−クリスタル・ベル》のコピー対象を墓地へ送りつつ融合召喚できる。
また《覇王龍ズァーク》の場合は融合素材モンスター4枚を墓地へ送りつつ《アストログラフ・マジシャン》又は《クロノグラフ・マジシャン》での特殊召喚を狙ったり、次の自分のターンでの《ミラクルシンクロフュージョン》で融合召喚できる。
メインデッキには融合・フュージョンを入れるだけなのでデッキバランスを崩すことは少ない。
《覇王龍ズァーク》を採用する場合、より詳細な情報については【覇王龍ズァーク】を参照して貰いたい。
シンクロ召喚とエクシーズ召喚を積極的に狙っていくタイプ。
エクストラデッキを使わないタイプが【0帝】と呼ばれていたのに倣い、【15帝】と呼称される。
上記の通りエクストラデッキの使用には少なからず制約が掛かるため、カードの発動の順番には細心の注意が求められる。
上記の軸を混ぜたような構築や、派生を軸にしたような構築も見られ、軸となるカードや採用する展開要員の名前が冠される事が多い。
以前からこのタイプは少なからず存在したが、大抵は《轟雷帝ザボルグ》軸として見られる事が多かった。
本格的に注目されだしたのは、《真帝王領域》の制限カード指定によりこれに頼る事が困難になった後である。
【EM竜剣士】の大量規制や【青眼の白龍】の台頭により、エクストラデッキメタの必要性が相対的に薄くなっていた事も影響している。
【芝刈り帝】 †
墓地で効果を発動するカードが多いことに目を付け《隣の芝刈り》を採用した60枚もしくはそれに近い枚数の構築。
墓地に落としたカードが《冥帝エレボス》なら帝をサルベージでき、《真源の帝王》・《冥帝従騎エイドス》ならリリース要員を確保できる。
【超量帝】 †
「従騎」の代わりに超量士を主要リリース要員とし、《帝王の開岩》によるサーチを軸としたタイプ。
超量の名こそ持つものの、採用される超量モンスターは《超量士ブルーレイヤー》・ 《超量士レッドレイヤー》の2種類のみ。
戦術自体はアドバンス召喚中心のままであり、必ずしもエクストラデッキを使う必要は無い。
基本的な動きは以下の通り。
条件:手札に《緊急テレポート》・《帝王の開岩》・《連撃の帝王》または墓地へ送ることができる帝王(《天帝アイテール》の(2)の効果の墓地コスト)
結果:フィールドに《天帝アイテール》・任意の帝1体・《帝王の開岩》、手札に任意の帝1枚、墓地に任意の帝王2枚
- 《緊急テレポート》を発動し、《超量士ブルーレイヤー》を特殊召喚。
- 《超量士ブルーレイヤー》の効果で《超量士レッドレイヤー》をサーチ。
- 《帝王の開岩》発動後、《超量士ブルーレイヤー》 をリリースして《超量士レッドレイヤー》をアドバンス召喚。
- 《帝王の開岩》の効果で《天帝アイテール》をサーチし、墓地へ送られた《超量士ブルーレイヤー》を自身の効果でデッキに戻す。
- 次の相手ターン、《天帝アイテール》の(2)の効果か《連撃の帝王》で《超量士レッドレイヤー》をリリースしてアドバンス召喚。
- 《天帝アイテール》の(1)の効果で任意の帝王2枚を墓地へ送りつつ帝をリクルートし、再び《帝王の開岩》でサーチ。
これにより初動から安定して帝とリリース要員が確保でき、2枚目以降の《緊急テレポート》があれば再び上記の動きを繰り返せる。
通常の構築と違い、 スタンバイフェイズに《緊急テレポート》を発動することで、《エフェクト・ヴェーラー》に妨害されること無くアドバンス召喚に繋げられるのが最大の利点。
上記のパターンに確実に持っていく為、「従騎」の枚数を抑える代わりに初手に握っておきたい《緊急テレポート》と《帝王の開岩》をフル投入することになる。
余った《帝王の開岩》は、《汎神の帝王》や《光帝クライス》を使うことでドローに変換できる。
なお《超量士ブルーレイヤー》は自身の効果でデッキに戻れるので、ピン挿しで構わない。
同じくサイキック族である《幽鬼うさぎ》達も共に採用しやすく、《緊急テレポート》でリクルートすることで相手のペンデュラム効果等への牽制になる。
この時フィールドに《超量士レッドレイヤー》がいれば、レベル8のシンクロ召喚も可能。
【ブリリアント帝】 †
【超量帝】の弱体化を受け、あちらのサーチギミックを《ブリリアント・フュージョン》によるデッキ融合で擬似的に再現した【15帝】の一種。
《ジェムナイト・ラズリー》の効果で上級通常モンスターをサルベージし、ジェムナイト融合モンスターをリリース要員とする。
《帝王の開岩》によるサーチだけでなく、採用する通常モンスターに応じて様々な戦術を組み込める応用性の高さが利点。
融合モンスターは融合素材が光属性と緩く、召喚権追加効果を持つ《ジェムナイト・セラフィ》が適任だろう。
主に採用される通常モンスターは以下の通り。(《ジェムナイト・セラフィ》の融合召喚を前提とした場合)
弱点は《ジェムナイト・ラズリー》が全て手札に来てしまった場合、《ブリリアント・フュージョン》が腐ってしまう事。
採用したバニラと違い戦力にもならないため、《ワン・フォー・ワン》や《ツインツイスター》等の手札コストに充ててディスアドバンテージの軽減に利用したい。
また、《ブリリアント・フュージョン》が永続魔法であるため、《帝王の開岩》共々フリーチェーンの魔法・罠除去で妨害されやすいのも難点。
一方でジェムナイト融合モンスターをリリースする等して《ブリリアント・フュージョン》が無意味にフィールドに残る事も多く、その場合は《光帝クライス》でドローに変換できる。
【アーティファクト帝】 †
【アーティファクト】との混合デッキ。
《アーティファクトの神智》によりリリース要員を確保しつつ、伏せカードの除去をある程度相手に躊躇わせることができる。
エクストラデッキからの特殊召喚を封じる《アーティファクト−デスサイズ》がこのデッキと特に噛み合っている。
伏せたアーティファクトを相手ターンに《光帝クライス》の効果で破壊し、ドローに変換しつつ特殊召喚効果に繋げるのもいい。
また、レベル5の《真源の帝王》と共にランク5をエクシーズ召喚しやすいのも利点。
【十二獣帝】 †
【十二獣】の出張要素を併用するデッキ。
《十二獣の会局》や《M.X−セイバー インヴォーカー》から《十二獣モルモラット》をリクルートし帝のリリースを確保や展開を行う。
《十二獣ブルホーン》で上級獣戦士族モンスターをサーチ、アドバンス召喚することで《帝王の開岩》により《天帝アイテール》など帝のサーチを行う。
上級獣戦士族モンスターは無限ループにより《増殖するG》対策となる《暗黒のマンティコア》や、手札から特殊召喚が可能で《真源の帝王》とともにランク5エクシーズモンスターをエクシーズ召喚できる《カイザー・ブラッド・ヴォルス》あたりが候補となる。
また、《十二獣モルモラット》1枚から十二獣エクシーズモンスターと任意のランク4エクシーズモンスターをエクシーズ召喚できることを活かし《キングレムリン》を出し《バイトロン》をサーチすることで《帝王の深怨》の発動条件を満たすことができる。
- 現在は【十二獣】側に非常に厳しい規制がかかっているため、この構築はほぼ不可能になっている。
【SR彼岸帝】 †
《SRベイゴマックス》・《SRタケトンボーグ》のセットと彼岸を採用したタイプ。
特殊召喚したこれらのモンスターをリリースやエクシーズ素材にする。
《彼岸の旅人 ダンテ》と墓地肥やしでリリースを確保し、相手ターンに《天帝アイテール》で妨害する。
《真源の帝王》を落としやすいためランク5を出しやすく《アーティファクト−デュランダル》の制圧や《シャーク・フォートレス》を用いた総攻撃につなげることができる。
《超量機獣グランパルス》・《幻影騎士団ブレイクソード》によりアドバンス召喚メタに強くなるのも特徴。
彼岸は自壊しやすいが、《彼岸の悪鬼 ガトルホッグ》で《彼岸の旅人 ダンテ》を蘇生することで自分フィールドのモンスターの数が減らないように工夫できる。
《光帝クライス》や《幻影騎士団ブレイクソード》で破壊できるとはいえ、彼岸と永続カードとの噛み合わせの悪さには注意したい。
【マジエク帝】 †
帝王用のドロー・サーチカードによってデッキを回転させ、《ライフチェンジャー》と《マジカル・エクスプロージョン》等によって先攻1ターンキルを狙うデッキ。
現在は《マジカル・エクスプロージョン》が禁止カードのため構築不可能。
詳細は【マジエク帝】を参照。
【サーモン帝】 †
帝王サポートの恩恵を受けられる《インフェルノクインサーモン》と《ジェノサイドキングサーモン》を採用するタイプ。
《インフェルノクインサーモン》は通常モンスターの特殊召喚と、除去された時のトークン生成によりリリース要員を供給しやすい。
原石や《切り裂かれし闇》などの通常モンスターのサポートカードや《白の救済》も採用候補になる。
【絵札帝】 †
【絵札の三銃士】を取り入れた構築。
《ジョーカーズ・ストレート》がリリース要員を呼び出しながら上級モンスターのサーチを行い、そのまま効果による召喚を行える。
《帝王の開岩》のトリガーとしても優れ、アドバンス召喚したモンスターでリリース軽減できるレベル8の帝とは相性が良い。
《ジョーカーズ・ナイト》・《ジョーカーズ・ワイルド》のサルベージ効果で《天帝従騎イデア》や《光帝クライス》をデッキに戻すこともできる。
《真源の帝王》と《ジョーカーズ・ナイト》で《セイクリッド・プレアデス》を出せることや《聖騎士の追想 イゾルデ》のリンク素材を揃えやすいといった特徴もある。
【帝コントロール】の派生デッキであるため、主な弱点もあちらに準ずる。
ただし動きがより複雑である関係上、刺さるメタの種類はこちらの方が多い。
【アドバンス召喚】の常として、《生贄封じの仮面》と《霧の王》は天敵中の天敵。
同様の理由で、《アモルファージ・オルガ》を擁する【アモルファージ】にも注意したい。
また《アンデットワールド》も刺さるのだが、こちらは《冥帝エレボス》から切り返せるのでプレイングレベルでの対処が可能。
デッキの大半を魔法カードが占めているため、《ナチュル・ビースト》等にも弱い。
この手のメタ効果持ちモンスターはフィールドに表側表示で存在する必要がある場合が多く、《地帝家臣ランドローブ》・《幽鬼うさぎ》が対抗手段として有効。
16/01/01以前の環境では、《No.16 色の支配者ショック・ルーラー》の効果で魔法カードを宣言されて動けなくなる場面が多かった。
リリース要員は特殊召喚で用意することが多く、特殊召喚を封じられることで間接的にアドバンス召喚を妨げられてしまう。
モンスター効果によるものであれば、《帝王の烈旋》である程度対処できる。
墓地へ送られた場合に使える効果、墓地から除外して発動する効果が多く、《マクロコスモス》や《M・HERO ダーク・ロウ》を出されるだけでアドバンテージを稼ぎ辛くなってしまう。
後者は多くの【闇属性】で採用されているため、《真帝王領域》で封じ込めるか《帝王の烈旋》で除去したい。
《スキルドレイン》を貼られると帝がただのバニラになってしまい、このデッキの強みが大きく損なわれてしまう。
特に《天帝従騎イデア》の通常召喚時を狙われると危険であり、ほぼ確実に1ターン弱小モンスターの棒立ちを許すことになる。
その他 †
主力モンスターの種族・属性が見事なまでにバラバラであり、《御前試合》か《群雄割拠》を発動されると身動きが取れなくなってしまう。
両者共に他の主流デッキ対策としてメインデッキから搭載されている事も多いため、上記のメタカード群への対策も含めて魔法・罠除去手段は必ず積んでおきたい。
また墓地送りやサーチ、ドローを多用するためにデッキの減りが非常に速く、膠着状態に陥ると稀にデッキが切れてしまうことがある。
デュエルが長引くと感じた場合、デッキ切れ対策に《真源の帝王》を1枚とっておくと良い。
《進撃の帝王》が登場したのが8期序盤のCOSMO BLAZERと、帝王自体は割と早い段階から存在していた。
その後も関連カードを順当に増やし続け、家臣の登場に伴いこのデッキのベースである【家臣帝】として一旦の完成を見る。
しかし本格的に【帝王】として構築可能になったのは、帝王に関する効果を持ったカードが多数登場したストラクチャーデッキR−真帝王降臨−発売後である。
第9期(2014年〜2017年) †
第10期(2017年〜2020年) †
第11期(2020年〜) †
BURST OF DESTINYでふわんだりぃずが発売。
【帝王】をはじめとする【アドバンス召喚】全般で利用できる魔法・罠カードが収録。
備考 †
《ジャックス・ナイト》や《ライフチェンジャー》等、このデッキに組み込まれることで再評価されるカードも多い。
幅広いシナジーを研究できるポテンシャルを秘めたコンセプトと言える。
代表的なカード †
サンプルレシピ †
関連リンク †