恐竜族/Dinosaur †
主に恐竜をはじめとする化石爬虫類がモデルのモンスターが属する種族。
日本未発売1種を含まず、DUELIST NEXUSまでで130種類が登場している。
属性別では闇属性11体、光属性5体、地属性62体、水属性9体、炎属性36体、風属性7体。
地属性のものが大半を占めてきたが、第6期〜第7期ではジュラックとエヴォルダーの影響から炎属性が急増した。
属するモンスターの多くが戦闘向きであり、中でも《究極恐獣》・《究極伝導恐獣》・《ジュラック・タイタン》といったパワフルな最上級モンスターの存在が光る。
一方で、魔法・罠カードを除去する効果を持ったものはほとんど存在しない。
種族の総数が少ない中で、《ディノインフィニティ》や《幻創のミセラサウルス》等の除外に関する効果を持つ者の割合も多い。
第9期以降は自分のカードの効果破壊・通常モンスターに関するカードも増えている。
種族としての発展は遅めで、第4期の《ディノインフィニティ》登場以前は実戦的な【恐竜族】を組む意義はほぼ皆無だった。
第5期に入ってからは種類が増えはじめ、《究極恐獣》など強力なモンスターや魔法・罠カードのサポートカードが続々と登場。
ストラクチャーデッキ−恐竜の鼓動−というこの種族のストラクチャーデッキも登場し、過去最多の8枚の新規カードが追加された。
第6期には恐竜族のカテゴリであるジュラックやサーチカードの《化石調査》が登場し、種族としての強みが確立された。
第7期には自身はドラゴン族ながら優秀な効果を持ち、エクシーズ素材に恐竜族縛りを持つエヴォルカイザーが登場し、その素材役として注目された。
この時期には戦闘破壊時に同名カードをリクルートできる《ハイドロゲドン》や《ジュラック・グアイバ》、《レスキューラビット》に対応する《セイバーザウルス》などが注目された。
また、それ以外では扱い易く強力な除去とバーンをこなす《No.61 ヴォルカザウルス》も利用頻度が高いモンスターであった。
しかしこれ以外には目立った活躍もなく、更に第7期以降はテーマデッキの主流時代に入ったにもかかわらず、環境を脅かす水準のカテゴリには恵まれなかった。
《化石調査》という優秀なサポートを活かしきることもできず、種族全体としては伸び悩む時期が長かったと言える。
第9期に至っては恐竜族の新規モンスターが殆ど登場せず、通常パックに限定すれば《幻創のミセラサウルス》のみの登場となるなど他種族に比べて扱いが冷遇されている時期が続いた。
しかし第9期終盤にストラクチャーデッキR−恐獣の鼓動−が登場して以降は実践的な恐竜族とサポートカードが続々と登場するようになり、大きく強化された結果環境にも顔を出すようになった。
第10期にはダイナレスラーとともに、恐竜族としては非常に珍しいどんなデッキにも入り得るほどの高い汎用性を誇る《ダイナレスラー・パンクラトプス》が登場している。
- 「恐竜」とは、陸生の化石脊椎動物のことで、中生代の三畳紀に出現し、約6600万年前の白亜紀末までおよそ1億5千万年あまりの間世界中に生息し、事実上地上世界を支配していた。
ニワトリサイズから体長35メートルを越す巨大なものまであり、肉食・草食など多種多様のものが存在していた。
当初は爬虫類に属すると考えられていたが、その後、研究が進むにつれて鳥に近い動物という見解が根強くなっており、21世紀に入ってからは「鳥類を恐竜類と統合すべき」という意見まで出始めている。
現代の学術上の定義では全ての恐竜を過不足なく言い表す場合、「現生鳥類とトリケラトプスの直近の共通祖先と、そのすべての子孫」のことを指すようになり、鳥は恐竜と近い動物どころか、鳥は恐竜そのものと定義づけられている。
そのため前述した中生代に生息した化石脊椎動物のことを指す場合、「非鳥類型恐竜」等の言葉が用いられることが多い。
- 生物学上は恐竜ではない翼竜や首長竜をモデルにしたモンスターの多くも、この種族に分類されている。
しかし恐竜以外の同時代に生息していた爬虫類もまとめて恐竜・恐竜を取り巻く生物として同列に取り扱っていたことは比較的多く、恐竜に言及する際にはほぼ必ず語られる存在であるため必ずしも間違っているとは言い難い。
他、マンモスなど哺乳類である古生物も恐竜として扱われていたことも少なくなかった。
ドラゴンも恐竜に似ており、恐竜等がモチーフと言われているが別の種族として区別されている。
- 恐竜の研究においても「爬虫類」として扱われた事が、過去には現生のそれと生態を一緒くたにされるなどして、恐竜を「知能が低く、大きくなり過ぎてのろまな冷血動物」と蔑む見方が広まってしまった事もあった。
現在では知能・体温調節能力の高さが認められ、また一般的な爬虫類とは別物である事も判明し、こういった見方はほぼない。
- 1億5千万年以上の大繁栄を極めながら、「白亜紀末期の大絶滅」という衝撃的な最期を遂げた種族として、恐竜の研究が進んでいなかった過去には「驕り高ぶって大きくなり過ぎ、結果環境の変化についていけず絶滅した愚かな種族」「絶滅の象徴」などという不名誉なレッテルを貼られていた事もあった。
しかし、地球上で1億5千万年以上の、恐竜の様な大繁栄を続けた種族など他には皆無であり、その繁栄の最中でも大きな環境の変化は幾たびも発生しその度に進化してきた事、その上一部の子孫は鳥類として生き続けている事なども判明し、その様なレッテルを貼られる事はほぼ無くなっている。
- 原作・アニメの「決闘者の王国編」の「城之内vs竜崎」戦においては「恐竜族は炎属性に弱い」という設定の存在が語られている。
そのせいか、第6期になってジュラックが登場するまでは、炎属性の恐竜族モンスターは1体も存在しなかった。
- アニメZEXALでは、陸王が名前に「炎関連の単語」+「ザウルス」と名のついたレベルに関する効果を持つ炎属性の恐竜族を使用した。
また相棒の海王は、名前に「氷関連の単語」+「ドン」と名のついた表示形式に関する効果を持つ水属性の恐竜族を使用している。
どちらも「ボンタン」や「リーゼント」など、俗に言う「ヤンキー」の要素を取り入れた、一風変わった恐竜族である。
《パンチ・フレイムザウルス》はOCGには存在しない恐竜族のリバースモンスターだった。
この内、《No.61 ヴォルカザウルス》は遊馬にも使用されている。
- アニメARC-Vでは原田フトシが「らくがきじゅう」と名のついた地属性・恐竜族のモンスター群を使用している。
「らくがき」という名前の通り、幼児がクレヨンで描いたような平面モンスターという、今までにないデザインになっている。
- アニメVRAINSでは鬼塚 豪/Go鬼塚が「ダイナレスラー」を使用している。
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