【ジェネレイド】 †
デッキビルドパック ミスティック・ファイターズで登場したジェネレイドを中心とした【レベル9】に該当するコントロール寄りのビートダウンデッキ。
キーカードの《王の舞台》のリクルートにより相手ターンでの行動を得意とし、効果の発動に要求されるモンスターのリリースコストを大量生成されるジェネレイドトークンで補うのが特徴。
種類の少ないパワーカードで戦線をやりくりするためデッキの構築・プレイングともに難易度が低く、初心者でも扱いやすいデッキである。
《王の影 ロプトル/Loptr, Shadow of the Generaider Bosses》
効果モンスター
星4/炎属性/天使族/攻1500/守1500
このカード名の(3)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):「王の影 ロプトル」は自分フィールドに1体しか表側表示で存在できない。
(2):自分フィールドの「ジェネレイド」モンスターの攻撃力・守備力は相手ターンの間1000アップする。
(3):自分・相手のメインフェイズに、
自分フィールドの「ジェネレイド」モンスター1体をリリースして発動できる。
そのモンスターとはカード名が異なるレベル9の
「ジェネレイド」モンスター1体をデッキから特殊召喚する。
《影の王 レイヴァーテイン/Laevatein, Generaider Boss of Shadows》
エクシーズ・効果モンスター
ランク9/炎属性/天使族/攻2500/守2500
レベル9モンスター×2体以上
(1):「影の王 レイヴァーテイン」は自分フィールドに1体しか表側表示で存在できない。
(2):相手フィールドのモンスターの攻撃力・守備力は1000ダウンする。
(3):自分・相手ターンに、X召喚したこのカードをリリースして発動できる。
EXデッキから天使族モンスター以外の「ジェネレイド」Xモンスター1体を特殊召喚する。
その後、このカードが持っていたX素材の数まで、自分または相手の、
フィールド・墓地のカードを選んでこの効果で特殊召喚したモンスターの下に重ねてX素材にできる。
《王の舞台/Generaider Boss Stage》
フィールド魔法
このカード名の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):1ターンに1度、相手がデッキからカードを手札に加えた場合に発動できる。
デッキから「ジェネレイド」モンスター1体を守備表示で特殊召喚する。
(2):相手ターンに、自分が「ジェネレイド」モンスターの特殊召喚に成功した場合に発動できる。
自分フィールドに「ジェネレイドトークン」(天使族・光・星4・攻/守1500)を
可能な限り攻撃表示で特殊召喚する。
このトークンはエンドフェイズに破壊される。
【レベル9】に属するデッキであるため相性の良いカードはあちらのページも参照にすると良い。
―ジェネレイド
下級モンスターの《王の影 ロプトル》以外は全てレベル9でその種族・属性はほぼバラバラであり、いずれも同名カードは自分フィールドに1体しか存在できない。
《王の呪 ヴァラ》以外のレベル9は、ジェネレイドまたは自身と同種族のモンスターに関連した効果、またはそれらをコストに発動する効果を持つ。
《星遺物の胎導》を採用しているならリクルート効果のためなるべく多くの種類を採用した方が良いが、全体の採用枚数は熟慮が必須。
後述するが、手札に《王の呪 ヴァラ》以外のレベル9ジェネレイドモンスターが来ると非常に邪魔であり、最悪腐る。
極端な話、初手に1枚もレベル9ジェネレイドモンスターが来なくとも全く問題はなく、寧ろ場合によっては望ましいとすら言える。
ただし採用枚数が少なすぎると《王の影 ロプトル》・《王の舞台》・《星遺物の胎導》のリクルート先が無くなってしまうため、その辺りのバランスの見極めが重要となる。
―レベル9モンスター
基本的な特殊召喚しやすいレベル9モンスターやレベル9に関連した効果を持つモンスターについては【レベル9】を参照のこと。
ここでは、このデッキと特に相性の良いレベル9モンスターを挙げる。
―相性の良いモンスター
このデッキは召喚権に余裕が持ちやすいのでこれらのモンスターに召喚権を割り当てる事も容易い。
またジェネレイド自体が種族サポートの側面を持つため、各種族の有用なカードを利用できる。
下記以外にも汎用性の高い効果を持つ下級モンスターをタッチ気味に採用しても良いだろう。
【レベル9】と相性の良いモンスターについては下記で簡単に説明するが、詳細については個別ページや【レベル9】を参照のこと。
エクシーズモンスターでは汎用性の高い除去効果を持つ《幻子力空母エンタープラズニル》・《無限起動アースシェイカー》あたりが候補。
リンクモンスターでは《星神器デミウルギア》が、《星遺物の胎導》で条件を満たしつつのリンク召喚を狙える。
以下はこのデッキならではの利点を持つモンスターである。
―ジェネレイドエクシーズモンスター
いずれも「2体以上のレベル9」を素材に指定するランク9。
―それ以外のエクシーズモンスター
―シンクロモンスター
―リンクモンスター
―ジェネレイド
《王の舞台》以外のジェネレイド魔法・罠カードは癖が強く、採用しなくとも特に支障はない。
採用するのならば枚数を少なめにして《王の試練》で必要な時にサーチするのが良い。
―相手にドローさせるカード
《王の舞台》のリクルート効果を自分ターンで発動するトリガーとして利用できる。
―ジェネレイドトークンを利用するカード
ジェネレイドトークンは1回のデュエルで大量に生成されるが、通常ではそのターンで自壊してしまう。
下記のカードで各種コストや素材に利用すれば無駄なく活用でき、相対的には大きなアドバンテージを得られる。
―それ以外のカード
【レベル9】と相性の良いカードについてはあちらのページを参照のこと。
戦術とデッキバランス †
《王の舞台》によるリクルートとジェネレイドトークンの生成が生命線であり、これが無ければ戦線維持は不可能と言っても過言ではない。
常にフィールド・手札に《王の舞台》及びそのサーチカードが用意できる様にデッキバランスを組み、その様にプレイしていきたい。
確率のページも参照してもらいたいが、40枚デッキで初手に9割以上の確率で《王の舞台》またはサーチカードを握るには合計で1/3程度は投入する必要がある。
相手の妨害や除去も考慮すると、できる事なら2枚程度は握れるように余裕をもって構築しておきたい。
デュエル序盤では《轟の王 ハール》を出しておき、その効果で相手の展開を牽制するのが良いだろう。
相手ターンが多く回ればその分だけ通常のドロー、即ち《王の舞台》によるリクルートや、《轟の王 ハール》の除去の誘発回数が増えて有利になるため、腰を据えてじっくり戦うつもりでも良い。
ただし、初手にジェネレイドモンスターが固まってしまった場合は悠長な事を言ってられないため、《鉄の王 ドヴェルグス》の効果で一気に展開して短期決戦を仕掛けたい。
その場合は手札消費が激しくなるため、反撃で突破された時はほぼ負けが確定する諸刃の剣である事は肝に銘じておくべきである。
このデッキは極端な話《王の舞台》と適当なジェネレイドモンスターさえ投入すれば基本は成立するため拡張性や自由度が高い。
下記以外にも自分の気に入ったデッキと混合させてみるのも面白いだろう。
《死の王 ヘル》の効果が活きる構築。
中でも魔妖シンクロモンスターは上述した通り《死の王 ヘル》の蘇生と相性が良く、《翼の魔妖−波旬》1枚からレベル9の《麗の魔妖−妖狐》が出せるため《星遺物の胎導》の起点にもしやすい。
それ以外では《ユニゾンビ》や《ゾンビキャリア》も汎用性が高いチューナーなので投入しやすい。
特に後者は手札に来てしまったジェネレイドモンスターをデッキに戻して《王の舞台》のリクルートに繋げられる点でもシナジーする。
相手にドローさせるカードを多く投入する場合は、主要アンデット族に闇属性が多い事を活かしてウイルスを投入してみるのも一興か。
《鉄の王 ドヴェルグス》の効果が活きる構築。
元々レベル9の機械族は特殊召喚が容易なモンスターが多く、特に地属性は《緊急ダイヤ》等の使いやすい特殊召喚サポートも存在するため軸に据えやすい(【レベル9】のページも参照)。
《鉄の王 ドヴェルグス》自身も地属性なので、それらに寄せた構築にすれば手札事故の危険性をかなり減らす事ができる。
《クリフォート・ゲニウス》のサーチ効果もこのデッキならば発動は容易であり、《鉄の王 ドヴェルグス》による手札からの展開ともシナジーする。
変わった所ではジェネレイドトークンの戦闘破壊をトリガーとして特殊召喚できる《オレイカルコス・シュノロス》を採用してみるのも面白い。
ステータスが相手フィールドに左右される不安定さはあるが、ジェネレイドトークンが自壊しなくなる利点がある。
《氷の王 ニードヘッグ》は種族サポートを共有でき、《天威の龍仙女》による蘇生で使い回せれば高い制圧力を持てる。
ほぼ相手ターン専用になるが、ジェネレイドトークンの存在により《天威無双の拳》も制圧に貢献できる。
《天威龍−ナハタ》はジェネレイドトークンのステータスを実質3000にするので相手の思惑を崩す形で返り討ちが狙える。
《天威龍−アーダラ》は1ターン目ならばほぼ確実に特殊召喚できるチューナーであり、シンクロ素材として有用。
手札消費が激しいため積極的に狙いたいわけではないが、《天威の拳僧》を経由すれば召喚権を使わず天威2体を並べられるため、手札で腐ったジェネレイドをアドバンス召喚する事も可能。
《王の舞台》によるジェネレイドトークンの大量生成と《生存境界》との相性の良さに着目した構築。
リクルートした恐竜族もエンドフェイズに自壊してしまうが、効果破壊時や特殊召喚時の効果を持つモンスターならばアドバンテージになる。
《生存境界》は通常罠なので上述した《悪魔嬢リリス》や《トラップトリック》でサーチも可能である。
また、《魂喰いオヴィラプター》から《幻創のミセラサウルス》を経由して《ジュラック・アウロ》をリクルートすればレベル5のシンクロチューナーをシンクロ召喚できるのも利点。
《連撃の帝王》を使い、ジェネレイドトークンをリリースしてアドバンス召喚を行う構築。
《連撃の帝王》自体は《おろかな副葬》で《汎神の帝王》を墓地へ送ることでサーチ可能。
アドバンス召喚は相手ターンに行うため、何らかの耐性や妨害能力に秀でたものを採用したい。
例として除去能力に秀でた《神獣王バルバロス》、相手限定の特殊召喚封じになる《虚無の統括者》、魔法・罠カードを封じる《邪神アバター》、星遺物をサーチとバウンス能力を持つ《星遺物−『星鎧』》 などが挙げられる。
その他、《天帝アイテール》で《光帝クライス》を特殊召喚してトークンを破壊してドローしたり、相手のカードを破壊し《便乗》に繋げることができる。
《轟雷帝ザボルグ》は自身かトークンを破壊すればエクストラデッキ破壊ができ、《旧神ヌトス》で除去、《PSYフレームロード・Ω》を落としデッキのジェネレイド不足を補うなどの効果を使い分けられる。
《オシリスの天空竜》は攻撃力2000以下のモンスターを破壊するため、相手の展開を阻害できる。
耐性のあるモンスターでは《Kozmo−ダークシミター》・《真竜機兵ダースメタトロン》なども候補。
《王の舞台》への依存度が強すぎるため、マストカウンターが非常に見極めやすいのが最大の弱点。
極端な話、相手の後攻1ターン目に発動したリクルート効果に《サイクロン》・《幽鬼うさぎ》・《灰流うらら》等をチェーンされるだけであっさり機能不全に陥る。
《醒めない悪夢》は永続カードで1ターンで何度も除去が可能な上に、《虚の王 ウートガルザ》以外のジェネレイドカードでは除去できない点も含めて天敵である。
上記のデッキバランスの項目でも述べたが、初手で《王の舞台》にアクセスできなかった場合は初動が大きく遅れてしまう。
また、手札にジェネレイドモンスターが集まってしまう手札事故も危険。
《鉄の王 ドヴェルグス》の効果で一気に展開できれば脱却できるが、前提条件として《鉄の王 ドヴェルグス》をフィールドに出す必要があり、出せたとしても《無限泡影》などで妨害されればそれまでである。
これらの弱点は《王の呪 ヴァラ》の登場で幾分かは改善されたが、あちらが初手に来ずに他のレベル9ジェネレイドが来ると手札事故になる点は未だ変わりない。
逆に、相手の視点からは手札事故を起こさせるために、レベル9ジェネレイドを入れ替える《王の影 ロプトル》もピンポイントで狙われやすい。
また、通れば強力な《星遺物の胎導》や《トリアス・ヒエラルキア》だが、あくまでジェネレイドのギミックが機能していれば強いカード達であることは念頭に置くべきである。
ジェネレイドが回っていれば単独で機能する妨害カードを構えているだけでも十分なことも多く、それらと初動カード等とのバランスを鑑みた枚数を投入したい。
総じて、序盤に《王の舞台》の効果が通らなければ著しく不利な状況に陥るという事を念頭に置いてデュエルに挑みたい。
それ以外の弱点となると、ジェネレイドトークンが攻撃表示で出るため戦闘ダメージを受けやすい点だろうか。
《超弩級砲塔列車ジャガーノート・リーベ》等の高打点と2回攻撃を備えるモンスターを相手取ると1ターンキルされかねない。
相手がそれらのモンスターを使用するのがわかった上で対処できるジェネレイドを呼び出せない様ならば、トークンの生成自体を控える事も考慮したい。
代表的なカード †
関連リンク †