特殊裁定 †
遊戯王OCGでは、「テキストに反した」もしくは「テキストに書かれていない」裁定が下されることが少なからずある。
また、再録されていない事からテキストが古くなり、裁定に矛盾が生じる例も存在する。
このような裁定を特殊裁定と呼ぶ。(非公式用語)
このページでは、以下のいずれかの条件を満たすものを列挙する。
- テキストから読み取れない。
- 過去の同類カードの慣例に反する。
- 特定カードと同時存在した時等、特定の状況下でテキストからでは判断できない。
- 特殊裁定が発生する理由については、以下のようなものがある。
- 後発の海外版のカードで裁定が明記されている場合
日本版で裁定が明記されておらず、後発の海外版のカードで裁定が明記されている場合、海外版のカードで裁定が優先されることも多い。
日本版のカードのテキストが間違えていて、海外での収録時に修正されたのか、あるいは海外での収録時にテキストが間違えられたのか、どちらが原因かは不明である。
日本版のテキストから読み取れるものとは異なる裁定となる場合もあり、特殊裁定となっている。
- ただし、日本版と海外版の裁定のどちらを優先するのか、再録時にどちらに合わせるのか、などに一定のルールはないようである。
《闇の護封剣》のように混乱となる場合もあり、問題となっている。
詳しくは該当ページ参照。
- 特殊裁定かどうかについて
上述のように、特殊裁定はあくまで非公式用語であり、正式な定義があるわけではない。
また、当wikiでは「テキストから読み取れない」ことを基準にしているが、遊戯王ではテキスト記述ルールが公開されていない以上、「テキストから読み取れない」かどうかはあくまで推測にすぎない。
「テキストから読み取れない」かどうかは、その人のルールに関する知識に依存するため、当然、ルールに関する知識が浅いユーザーにとっては特殊裁定の範囲が広くなってしまう。
以下のリストも、あくまで「現在、特殊裁定だと考えられているもの」にすぎないという点に注意。
- 特に、完全に同じ効果処理を行うカードが他に存在しない場合は、その処理独自のテキスト記述ルールに則った裁定である可能性が残っており、特殊裁定と断定することはできない。
単独 †
※基本ルールと異なる裁定
《伝説の都 アトランティス》はいかなる場合でもカード名を《海》として扱うが、《アトランティスの戦士》のみ例外的に《伝説の都 アトランティス》をサーチできる。
※テキスト不備型の裁定
テキストには「モンスターカード1枚につき」と書かれているが、実際に数えるのはモンスターの数である。
したがって、《コピー・ナイト》などで増やしたアマゾネスモンスターでも攻撃力が上昇するが、装備状態のアマゾネスモンスターでは攻撃力は上昇しない。
※テキストに反する裁定
「●表:」の効果のテキストには「元々の攻撃力は倍になる」と書かれているが、元々の攻撃力が倍の数値になる効果ではない。
攻撃力を「元々の攻撃力の倍」の数値にする効果であり、元々の攻撃力自体はこの効果で変化しない。
※追加テキスト型の裁定
テキストには書かれていないが、1ターンに1度しか効果が発動しない。
(無限ループ防止のための追加ルール)
※テキスト不備型の裁定
これらのカードがリリース・バウンス・除外といった破壊以外の方法でフィールドを離れた場合でも、効果は失われる。
※テキスト不備型の裁定
「表側表示で」という指定が無いにもかかわらず、表側表示でフィールドを離れた場合にしか全体除去効果が発動できない。
- ゲーム「マスターデュエル」では表側表示という表記が追加されており、裁定が読み取れるようになっている。
※同種テキストの慣例に反する裁定
《EMスカイ・マジシャン》の(2)の効果で魔術師永続魔法を発動した場合、自身の(1)の効果が発動する。
通常「(プレイヤー)が○○カードを発動した場合」に発動する(できる)効果はカードの効果で発動された場合には発動できない。
このカードの場合も《EMスカイ・マジシャン》の(2)の効果以外のカードの効果で魔法カードを発動した場合には(1)の効果は発動しない裁定となっている。
※同種テキストの慣例に反する裁定
元々の持ち主から見て相手の手札・フィールドから(持ち主の)墓地へ送られた場合でも(3)の効果は発動しない。
他のモンスターカードで、「このカードが手札・フィールドから墓地へ送られた場合」をトリガーとするモンスター効果は相手の手札・フィールドからでも発動できる。
このカードの場合、「相手ターン」という指定が加えられているため裁定が異なっている可能性がある。
もっとも、英語版テキストでは「持ち主の手札・フィールドから」と訂正されており、単に日本語版テキストの不備の可能性も高い。
※追加テキスト型の裁定
このカードが《ヒーロー・マスク》等でカード名が変更されている場合でも、《邪神アバター》でなくなった自身の攻撃力は参照せず、自身と他の《邪神アバター》を除いたフィールドのモンスターの攻撃力を参照する。
※テキストから読み取れない裁定
「500ライフポイントを払うことでのみ、手札またはデッキから特殊召喚できる」とあるが、その召喚条件を満たしていれば蘇生・帰還は可能である。
※同種テキストの慣例に反する裁定
(2)の効果は処理の一環として攻撃力の変動を含む効果だが、ダメージステップには発動できない。
なお、海外版のテキストにはダメージステップには発動できない旨が明記されている。
※特定の状況で起きる特殊裁定
強制効果なのだが、特定条件下では自己再生効果が発生しなくなる。
詳細は無限ループ参照。
※テキストから読み取れない裁定
オプショントークンに破壊耐性を付与した場合、このカードがフィールドを離れるとオプショントークンは破壊されないが消滅する。
※追加テキスト型の裁定
「特殊召喚はバトルフェイズ終了時に行う(08/02/25)」
テキストとしては、《キラー・トマト》等の慣例に反する。
※追加テキスト型の裁定
《アルカナフォースEX−THE LIGHT RULER》等とは異なり、同一チェーン上では誘発即時効果の発動タイミングが1度しか発生しない。
※特定の状況で起きる特殊裁定
他のモンスターによる自壊の誘発効果が発動された場合、このカードの攻撃力または守備力が下がらなくなるまで、その誘発効果が繰り返し発動する。
※同種テキストの慣例に反する裁定
「ドラゴン族モンスターを魔法・罠・モンスターの効果の対象にする事はできない。」としか記されていないが、墓地または除外されているドラゴン族モンスターを対象に選択することは可能。
このテキストの場合、墓地または除外されているモンスターも対象に選択できなくなるのが慣例である。(例:《ライトロード・ドルイド オルクス》)
※追加テキスト型の裁定
他の蘇生制限を持たない特殊召喚モンスターの様に「カードの効果でのみ特殊召喚できる」というテキストは無いが、それらと同様の裁定が下されている。
※特定の状況で起きる特殊裁定
レベル4または5のアンデット族モンスターに《降格処分》を装備した場合、そのモンスターのレベルは2つ下がった状態になる。
(《ワイト夫人》の効果では《降格処分》が無効にならない)
《DNA改造手術》《アンデットワールド》の効果でアンデット族となったレベル3以下のモンスターは、《DNA改造手術》・《アンデットワールド》の効果を受けてアンデット族の状態を継続する。
※同種テキストの慣例に反する裁定
自身をフィールドゾーンにカードの発動を行った場合、それを効果の発動としては扱わない。
故にこのカードの効果を発動するターンという制約に引っ掛からない。
※特定の状況で起きる特殊裁定
壊獣モンスターは「自分フィールドに1体しか表側表示で存在できない。」という分類されない効果を持っている。
しかし《妨げられた壊獣の眠り》のみ、自分または相手フィールドに壊獣モンスターが既に存在する場合でも「壊獣モンスターを特殊召喚する」効果を発動できる。
「1体しか表側表示で存在できない。」効果が既に適用されている場合、たとえ召喚・特殊召喚の処理の途中でそのカードをどかす処理があったとしても、その同名カードを召喚・特殊召喚することはできない、というのが基本ルールである。
(例:自分の壊獣モンスターをリリースしても、壊獣モンスターを表側表示でアドバンス召喚することはできない。
「特殊召喚の前に壊獣モンスターを破壊することになるので、このカードの発動は許される」と解釈することもできなくはない。
しかし、《虚無魔人》が既に存在している場合「(特殊召喚の前に《虚無魔人》を破壊することになるが)このカードの発動は不可能である。」という裁定が出されており、このカード内で裁定の矛盾を抱えた状態になっている。
※同種テキストの慣例に反する裁定
相手の手札が相手のデッキ枚数より多い場合でも、空撃ち扱いにはならずこのカードを発動できる。
この場合、相手はデッキ切れで敗北する。
※同種テキストの慣例に反する裁定
戦士族のみ装備可能な装備魔法は、装備モンスターの種族が変化した場合対象不適切で破壊されるが、このカードでドラゴン族になっている場合のみ装備されたままとなる。
※テキストから読み取れない裁定
このカードは、Nと名のついたカードとして扱わない。
《コンバート・コンタクト》の効果で墓地へ送る、モンスター扱いになっている際に《E・HERO ゴッド・ネオス》の融合素材とするなどはできない。
※テキスト不備型の裁定
自身の効果により装備モンスターの攻撃力が1000を超えた場合でも自身は破壊されない。
攻撃力が装備条件になっている装備魔法は、攻撃力が変化して条件を満たさなくなると破壊されるのがルールである。
なお、《バスターランチャー》を2枚装備した場合、2枚の《バスターランチャー》の効果が相互に適用され2枚とも破壊される裁定である。
※テキスト不備型の裁定
このカードで手札・デッキから特殊召喚できるのはLVモンスターのみである。
そのため、《ハネクリボー LV6》をコストとした場合に《ハネクリボー》は特殊召喚できない。
※特定の状況で起きる特殊裁定
このカードの効果が適用されている場合、《光と闇の竜》や《アルカナフォースEX−THE LIGHT RULER》は1ターンに1度しか無効効果が発動できなくなる。
※特定の状況で起きる特殊裁定
《シモッチによる副作用》や《堕天使ナース−レフィキュル》の効果が適用されている場合は「相手のLPを8000になるまで回復する」効果の選択自体ができないという裁定が出ている。
※テキストから読み取れない裁定
テキストには「全てのリバース効果モンスターの発動及び効果は無効化される。」とあるが、「発動できず、効果は無効になる」という裁定が出ている。
※テキスト不備型の裁定
テキストに書かれている「自分フィールド上」とは、「モンスターカードゾーン」のことを指す。
このカードを含め、魔法・罠カードが存在している場合でも発動可能。
※特定の状況で起きる特殊裁定
特定条件下では《カオスポッド》の特殊召喚が行われなくなる(詳細は無限ループ参照)。
※テキストに反する裁定
テキストに「サイコロを振る効果の発動を〜」と書かれているが、サイコロを振る魔法・罠カードの効果の発動を無効化することはできない。
- 英語版ではテキストから読み取れるように変更されており、ゲーム「デュエルリンクス」では裁定が読み取れるようにエラッタされている。
前半の効果テキストは
●自分の墓地に「友情 YU−JYO」が存在する場合、相手プレイヤーはターン終了時まで
モンスターのセット・召喚・反転召喚・特殊召喚・効果モンスターの効果発動ができなくなる。
となっているが、上記に加え「フィールドに存在するモンスターの効果が無効化される」効果が付随している。
- 海外版も含め、一時は上記の効果についての裁定が揺れていたが、(22/04/09)付けの裁定では「無効化される」となっている。
- ゲーム「マスターデュエル」ではエラッタされ裁定が読み取れるようになっている。
※テキストから読み取れない裁定
戦闘破壊でも発動条件を満たす。
そのため、ダメージステップでも発動できる。
- ゲーム「デュエルリンクス」では戦闘破壊にも対応する事がわかるようにエラッタされている。
複数 †
※同種テキストの慣例に反する裁定
ペンデュラムモンスターに共通するペンデュラム効果が類例に反する処理となっている。
※テキスト不備型の裁定
テキストに「通常召喚できない」とは書いていないが、通常召喚が不可能な特殊召喚モンスターである。
特殊召喚モンスターなので、蘇生制限等特殊召喚モンスターのルールが全て適用される。
※テキストから読み取れない裁定
テキストには「(○○及び)このカードの効果でのみ特殊召喚できる。」とあるが、「このカードの効果」(《ガーディアン・デスサイス》の場合は(4)の効果)による自己再生は正規の手順の特殊召喚ではない。
その為、それぞれの正規の手順である《蛇神降臨》・《バスター・モード》・「自身の(1)の効果」によって特殊召喚を行わずに《青天の霹靂》等で召喚条件を無視して特殊召喚された場合は自己再生効果を使用できない。
※テキストからは読み取れない裁定
この2枚のユニオンには「この効果で装備カード扱いとなっている場合のみ」といった文が記されていないが、これら2枚の効果を適用させるには自身の効果で装備させなければならない。
※追加テキスト型の裁定
自身を効果の対象にできない。
※テキストから読み取れない裁定
2回攻撃ができるようになるのは発動ターンのみである。
※追加テキスト型の裁定
上記のカードによるモンスターの攻撃力・守備力の変動は常に最後に処理する。
いかなるカードの効果でも、上記のカードより処理順番が上回ることはない。
- 上記のカードが同時に存在する場合の処理は、永続効果およびそれぞれのページを参照。
※日本語のテキストからは読み取れない裁定
「N(ネオスペーシアン)」は、「ネオス」と名のついたモンスターとしては扱わない。
理由は、英語のテキストでは「ネオス」が「Neos」、「ネオスペーシアン」は「Neo-specian」であり、こちらでは区別されているからである。
日本ではなく海外が基準となっている唯一の特例である。
※テキスト不備型の裁定
モンスター数を参照する発動条件や適用条件について、「2体:」「3体が〜」などと記載されているが、それぞれの効果は数がより多い場合でも適用される。
- 「2体以上」などと「以上」が付いていない限り、その数ぴったりでないと条件を満たさないのが慣例である(《サイバー・ブレイダー》など)。
- デュエルリンクスでは、枚数の指定に「以上」が付けられるエラッタが行われている。
※テキスト不備型の裁定
《王家の眠る谷−ネクロバレー》の発動下にあっても、効果の適用が制限されず通常通り処理を行うことができる。
「効果を無効化されない」カードであっても、「墓地のカードへ及ぶ効果」は適用されないというのが現在の《王家の眠る谷−ネクロバレー》の裁定である。
これをその通りに解釈するとこれらのカードの効果が意味のないテキストとなってしまうため、例外的にこの2枚のみ適用可能となっている。
※テキストから読み取れない裁定
「フィールドに表側表示で存在する時以外の、発動しない効果」は無効にならない。
(以下、《ミレニアム・アイズ・サクリファイス》を例に挙げる)
例1:《Sin トゥルース・ドラゴン》が装備されている時、2枚目の《Sin トゥルース・ドラゴン》の自己特殊召喚効果は無効になる。
例2:デュアルモンスターが装備されている時、2枚目の同名デュアルモンスターは墓地にある時通常モンスターとして扱う。
例3:《暗黒界の龍神 グラファ》が装備されている時、2枚目の《暗黒界の龍神 グラファ》の墓地からの自己特殊召喚は可能。
例4:《マシンナーズ・フォートレス》が装備されている時、2枚目の《マシンナーズ・フォートレス》の手札または墓地からの自己特殊召喚は可能。
例5:《E・HERO ネクロダークマン》が装備されている時、2枚目の《E・HERO ネクロダークマン》が墓地にいるならばE・HEROをリリースなしで召喚可能。
例6:《沼地の魔神王》が装備されている時、2枚目の《沼地の魔神王》の融合素材代用効果はフィールドに表側表示でいる時無効となるが、手札にある時・フィールドに裏側守備表示でいる時は有効。
※テキストから読み取れない裁定
このカードは、ネオスと名のついたカードとして扱わない。
《マジカルシルクハット》でモンスターとなっても《E・HERO ゴッド・ネオス》の融合素材とする事はできない。
※他言語カードを使用する場合の特殊裁定
《ウィジャ盤》と死のメッセージカードを使用する際は、統一した言語のカードでなければならない。
- 2013年9月20日までのルールでは日本語版と海外版のカードを自由に混ぜて使用してもよいことになっていたために作られた特殊裁定である。
2013年9月21日以降のルールでは原則として日本語版のカードのみを使用する規則となっているため、この裁定は事実上ノーリミットデュエルでのみ適用されていた。
2017年3月25日以降は新マスタールール導入及びショップデュエルのイベント内容の大幅な変更に伴いノーリミットデュエルは廃止された為、現在では(非公認大会を除いて)事実上の死に要素となっている。
※追加テキスト型の裁定
効果を無効化するのは、戦闘破壊し墓地へ送った場合のみ。
戦闘破壊したが、何らかの効果によって除外された場合、その効果は無効化されない。
例:《異次元の生還者》の効果は無効化されない。
※テキスト不備型の裁定
カードのテキストに「自分」「相手」「お互い」と明記されていない場合―
基本的には明記されてない場合、「効果の場合はお互いに」「コストの場合は自分のみ」という解釈となる。
《レベルアップ!》や古いテキストの儀式魔法等、一部の古いカードは「自分のフィールド上のカードしか選択できない」場合がある。
※一般的なルールに反する裁定
スペルスピード1の誘発効果だが、指定されたタイミングであれば、優先権に従って発動されたスペルスピード2の効果にチェーンする形で発動できる。
※追加テキスト型の裁定
このタイプのモンスターが手札に2枚あって誘発効果の条件を満たしていても、同一チェーン上で1枚しか効果を発動できない。
詳細は手札誘発参照。
特定のフェイズに入ることで発動する誘発効果 †
※テキスト・ルールブックから読み取れない裁定
「スタンバイフェイズに発動する」など、特定のフェイズに入ることで発動する誘発効果は、1ターンに1度しか発動できない。
この裁定が導入されて以来、第9期・第10期・第11期以降の現在もこの件はルールブックに記されていないが、事務局の裁定はこの内容で統一されている。
破壊と別の処理を1枚で行う効果 †
「破壊し、その他の処理を行う」効果を持つカードの、「破壊」と「別の処理」が同時であるか否かはカードによってバラバラである。
かつてはテキストが不明瞭なカードが多かった為、文章が二文に分かれていても同時扱いであったり、一続きであっても同時ではなかったりするため、結局は各カード毎に下った個別裁定が全てであった。
こうした状況は第9期以降から改善・解消傾向にあるが、(第8期以前のカードでは)調整中項目を含むものもあり、裁定が揺れているカードも少なからず存在する。
詳しくは一連の効果を参照。
「〜〜破壊する。その後、〜〜する。」というテキストの場合のみ同時ではないと判断できる。
しかし、その後と入っていないのに処理が同時ではないカードも少なからず存在するので注意したい。
- このように裁定なくして判別できない要素であるため、第9期以降に販売されたカードはいずれも公式データベースに同時か同時でないかの裁定があらかじめ明記されている。
二つ以上の処理を行う効果の「片方が」不発になる場合 †
上の類例でもあるが、二つ以上の処理を1回で行う効果(同時であるかないかは原則問わず)が発動したが、チェーンによって片方が不発になる場合、もう片方の処理を行うか否かはカードによって異なる。
詳しくは一連の効果を参照。
※同種テキストの慣例に反する裁定
「このカードが〜した場合」を発動条件とする誘発効果はダメージステップでも発動可能なのが慣例なのだが、この類の効果のみダメージステップでは発動できない。
2024年4月現在では以下のカードが該当する。
※同種テキストの慣例に反する裁定
既に自分フィールドにモンスターが5体存在する場合や、《虚無空間》などによって特殊召喚が行えない状況でも共通効果の発動が可能。
通常、特殊召喚が行えない状況であれば、特殊召喚が不確定であっても特殊召喚を行う効果は発動自体できないのが慣例である。
対比 †
融合モンスター・シンクロモンスターをエクストラデッキに戻した場合、前者は戻した数にカウントしないが後者はカウントする。
前者のユニオン装備は正規の装備扱いではなく効果は適用されず、後者は正規の装備扱いで効果が有効。
(後者は「装備可能なモンスター」と指定されている)
一時期、「《ユニオン・ライダー》の場合も有効」と言われたこともあったが、現在は統一された回答となっている。
テキストは非常に似ているが、前者はチェーンブロックを作り、後者は作らない。
(一応後者の「魔法が発動する度に」は魔力カウンターなどでもチェーンブロックは作らない裁定である)
前者は効果外テキストである特殊勝利する効果を《覇王眷竜スターヴ・ヴェノム》等でコピーできるが、後者はできない。
通常、特殊勝利に関する効果外テキストは《覇王眷竜スターヴ・ヴェノム》等でコピーできないのが慣例である。
前者は効果発動時にフィールドに存在するモンスターにのみ影響を与えるが、後者は効果適用後にフィールドに召喚されたモンスターにも適用される。
(前者は攻守変動効果(=適用時点で変動対象の数値がある)、後者は「ダメージ0化」効果(=戦闘するまで適用対象の数値がない)である)
特殊裁定ではないもの †
前者は自身の戦闘破壊が確定しても、墓地へ送られる前なら無効化効果を発動する。(強制効果)
後者は自身の戦闘破壊が確定した場合、無効化効果を発動できない。(任意効果)
強制効果なら、戦闘破壊が確定してもリリースできるが、任意効果の場合はリリースできないというルールが存在する。
1つ目の自壊はチェーンブロックを作る誘発効果。
2つ目の自壊はチェーンブロックを作らない永続効果。
3つ目の自壊はチェーンブロックを作らない効果外テキスト。
チェーンブロックを作るか作らないか、カード毎の区別は自壊を参照。
いずれも同じような効果に見えるが、テキストの違いから判断できる。
前者は処理時に対象の数が減っている場合でも残りを破壊するが、後者は不発となる。
(前者は破壊数は書かれておらず、後者は破壊数が明記されている)
効果処理時に効果が適用される数が明記されているものは、数が減っていると残りにも効果を適用できないが、明記されていないものは残りだけ効果を適用する。
前者は帰還できるモンスターが片方のプレイヤーのみに存在すれば発動できるのに対し、後者は帰還できるモンスターがお互いのプレイヤーに1体以上存在しないと発動できない。
これは、前者は対象をとらない効果で後者は対象をとる効果であるためである。
(ルール上「0体を対象に選択する」ことはできない。)
《ウィキッド・リボーン》や《EMピンチヘルパー》等に見られるテキストであるが、前者は特殊召喚したモンスターを対象に取り続ける効果、後者は対象に取り続けない効果である。
対象に取り続ける効果の場合、そのカードと特殊召喚したモンスターの両方がフィールドに存在する限り効果の無効化は適用され続ける。
例えば《ウィキッド・リボーン》で蘇生した《スターダスト・ドラゴン》が自身をリリースして効果を発動した場合、その効果は無効化されない。
これは《スターダスト・ドラゴン》がリリースされフィールドを離れた時点で《ウィキッド・リボーン》との関係が切れるためである。
また、《ウィキッド・リボーン》で《スターダスト・ドラゴン》を蘇生した後、《王宮のお触れ》の効果によって《ウィキッド・リボーン》の効果が無効化された場合、《スターダスト・ドラゴン》の効果の無効化は解除される。
一方で《EMピンチヘルパー》で特殊召喚した《EMオッドアイズ・ライトフェニックス》が自身をリリースして効果を発動した場合、その効果は無効化され、特殊召喚後に《王宮のお触れ》によって《EMピンチヘルパー》の効果が無効になっても《EMオッドアイズ・ライトフェニックス》の効果は無効化されたままとなる。
どのカードが対象に取り続ける効果かは個別に判断するしかないが、対象に取り続ける効果を持つカードは基本的に永続罠などのフィールドに残り続ける魔法・罠カードであり、《ジャンク・シンクロン》等のモンスターや《ロスト・スター・ディセント》等のフィールドに残らない魔法・罠カードは対象に取り続けない効果である場合が多い。
似たテキストに《光の導き》等の「効果を無効にして特殊召喚する」があるが、これは対象に取り続けない効果に該当する。
そのため《光の導き》で特殊召喚した《白き霊龍》が自身をリリースして発動した効果は無効化される。
自分または相手のライフポイントを選択し、回復する効果である。
元々は「自分しか回復できない」裁定だったが、再録されないうちに「プレイヤーを指定しない場合は使用者が選べる」という慣例ができたため、効果の方が変更となった。
関連リンク †