特殊裁定

 遊戯王OCGでは、「テキストに反した」もしくは「テキストに書かれていない」裁定が下されることが少なからずある。
 また、再録されていない事からテキストが古くなり、裁定に矛盾が生じる例も存在する。
 このような裁定を特殊裁定と呼ぶ。(非公式用語)

 このページでは、以下のいずれかの条件を満たすものを列挙する。

  1. テキストから読み取れない。
  2. 過去の同類カードの慣例に反する。
  3. 特定カードと同時存在した時等、特定の状況下でテキストからでは判断できない。
  • 後発の海外版のカード裁定が明記されている場合
    日本版で裁定が明記されておらず、後発の海外版のカード裁定が明記されている場合、海外版のカード裁定が優先されることも多い。
    日本版のカードテキストが間違えていて、海外での収録時に修正されたのか、あるいは海外での収録時にテキストが間違えられたのか、どちらが原因かは不明である。
    日本版のテキストから読み取れるものとは異なる裁定となる場合もあり、特殊裁定となっている。
    • ただし、日本版と海外版の裁定のどちらを優先するのか、再録時にどちらに合わせるのか、などに一定のルールはないようである。
      《闇の護封剣》のように混乱となる場合もあり、問題となっている。
      詳しくは該当ページ参照。
  • 特殊裁定かどうかについて
    上述のように、特殊裁定はあくまで非公式用語であり、正式な定義があるわけではない。
    また、当wikiでは「テキストから読み取れない」ことを基準にしているが、遊戯王ではテキスト記述ルールが公開されていない以上、「テキストから読み取れない」かどうかはあくまで推測にすぎない。
    テキストから読み取れない」かどうかは、その人のルールに関する知識に依存するため、当然、ルールに関する知識が浅いユーザーにとっては特殊裁定の範囲が広くなってしまう。
    以下のリストも、あくまで「現在、特殊裁定だと考えられているもの」にすぎないという点に注意。
  • 特に、完全に同じ効果処理を行うカードが他に存在しない場合は、その処理独自のテキスト記述ルールに則った裁定である可能性が残っており、特殊裁定と断定することはできない。
  • 遊戯王カードゲーム事務局は、基本的にカード裁定のみを回答する場所である。
    OCG事務局に特殊裁定の理由などを聞いても、「お客様個別にはご案内差し上げていない」という旨の回答しか得られない。

単独

《アトランティスの戦士》

 ※基本ルールと異なる裁定
 《伝説の都 アトランティス》いかなる場合でもカード名《海》として扱うが、《アトランティスの戦士》のみ例外的に《伝説の都 アトランティス》サーチできる。

《アマゾネスの聖戦士》

 ※テキスト不備型の裁定
 テキストには「モンスターカード1枚につき」と書かれているが、実際に数えるのはモンスターの数である。
 したがって、《コピー・ナイト》などで増やしたアマゾネスモンスターでも攻撃力が上昇するが、装備状態のアマゾネスモンスターでは攻撃力は上昇しない。

《アルカナフォースI−THE MAGICIAN》

 ※テキストに反する裁定
 「●表:」の効果テキストには「元々の攻撃力は倍になる」と書かれているが、元々の攻撃力が倍の数値になる効果ではない。
 攻撃力を「元々の攻撃力の倍」の数値にする効果であり、元々の攻撃力自体はこの効果で変化しない。

《異次元の生還者》

 ※追加テキスト型の裁定
 テキストには書かれていないが、1ターンに1度しか効果発動しない。
 (無限ループ防止のための追加ルール)

《棘の妖精》

 ※テキスト不備型の裁定
 これらのカードリリースバウンス除外といった破壊以外の方法でフィールド離れた場合でも、効果は失われる。

《E・HERO アブソルートZero》

 ※テキスト不備型の裁定
 「表側表示で」という指定が無いにもかかわらず、表側表示フィールド離れた場合にしか全体除去効果発動できない。

  • ゲーム「マスターデュエル」では表側表示という表記が追加されており、裁定が読み取れるようになっている。

《EMスカイ・マジシャン》

 ※同種テキストの慣例に反する裁定
 《EMスカイ・マジシャン》の(2)の効果魔術師永続魔法発動した場合、自身の(1)の効果発動する。

 通常「(プレイヤー)が○○カード発動した場合」に発動する(できる)効果カードの効果発動された場合には発動できない。
 このカードの場合も《EMスカイ・マジシャン》の(2)の効果以外のカードの効果魔法カード発動した場合には(1)の効果発動しない裁定となっている。

《黒魔女ディアベルスター》

 ※同種テキストの慣例に反する裁定
 元々の持ち主から見て相手手札フィールドから(持ち主の)墓地へ送られた場合でも(3)の効果発動しない。

 他のモンスターカードで、「このカード手札フィールドから墓地へ送られた場合」をトリガーとするモンスター効果相手手札フィールドからでも発動できる。
 このカードの場合、「相手ターン」という指定が加えられているため裁定が異なっている可能性がある。
 もっとも、英語版テキストでは「持ち主手札フィールドから」と訂正されており、単に日本語版テキストの不備の可能性も高い。

《邪神アバター》

 ※追加テキスト型の裁定
 このカード《ヒーロー・マスク》等でカード名が変更されている場合でも、《邪神アバター》でなくなった自身の攻撃力は参照せず、自身と他の《邪神アバター》を除いたフィールドモンスター攻撃力を参照する。

《スフィンクス・アンドロジュネス》

 ※テキストから読み取れない裁定
 「500ライフポイントを払うことでのみ手札またはデッキから特殊召喚できる」とあるが、その召喚条件を満たしていれば蘇生帰還は可能である。

《D−HERO ディストピアガイ》

 ※同種テキストの慣例に反する裁定
 (2)の効果は処理の一環として攻撃力の変動を含む効果だが、ダメージステップには発動できない。
 なお、海外版のテキストにはダメージステップには発動できない旨が明記されている。

《D−HERO ディパーテッドガイ》

 ※特定の状況で起きる特殊裁定
 強制効果なのだが、特定条件下では自己再生効果が発生しなくなる。
 詳細は無限ループ参照。

《ビクトリー・バイパー XX03》

 ※テキストから読み取れない裁定
 オプショントークン破壊耐性を付与した場合、このカードフィールド離れるオプショントークン破壊されないが消滅する。

《ミラクル・フリッパー》

 ※追加テキスト型の裁定
 「特殊召喚バトルフェイズ終了時に行う(08/02/25)」
 テキストとしては、《キラー・トマト》等の慣例に反する。

《光と闇の竜》

 ※追加テキスト型の裁定
 《アルカナフォースEX−THE LIGHT RULER》等とは異なり、同一チェーン上では誘発即時効果発動タイミングが1度しか発生しない。

 ※特定の状況で起きる特殊裁定
 他のモンスターによる自壊誘発効果発動された場合、このカード攻撃力または守備力が下がらなくなるまで、その誘発効果が繰り返し発動する。

《竜魔人 キングドラグーン》

 ※同種テキストの慣例に反する裁定
 「ドラゴン族モンスター魔法モンスター効果の対象にする事はできない。」としか記されていないが、墓地または除外されているドラゴン族モンスター対象に選択することは可能
 このテキストの場合、墓地または除外されているモンスター対象に選択できなくなるのが慣例である。(例:《ライトロード・ドルイド オルクス》

《レアメタル・ドラゴン》

 ※追加テキスト型の裁定
 他の蘇生制限を持たない特殊召喚モンスターの様に「カードの効果でのみ特殊召喚できる」というテキストは無いが、それらと同様の裁定が下されている。

《ワイト夫人》

 ※特定の状況で起きる特殊裁定
 レベル4または5のアンデット族モンスター《降格処分》装備した場合、そのモンスターレベルは2つ下がった状態になる。
 (《ワイト夫人》効果では《降格処分》無効にならない)
 《DNA改造手術》《アンデットワールド》効果アンデット族となったレベル3以下のモンスターは、《DNA改造手術》《アンデットワールド》効果を受けてアンデット族の状態を継続する。

《幻煌の都 パシフィス》

 ※同種テキストの慣例に反する裁定
 自身をフィールドゾーンカードの発動を行った場合、それを効果の発動としては扱わない
 故にこのカードの効果発動するターンという制約に引っ掛からない。

《妨げられた壊獣の眠り》

 ※特定の状況で起きる特殊裁定
 壊獣モンスターは「自分フィールドに1体しか表側表示で存在できない。」という分類されない効果を持っている。
 しかし《妨げられた壊獣の眠り》のみ、自分または相手フィールド壊獣モンスターが既に存在する場合でも「壊獣モンスター特殊召喚する」効果発動できる。

 「1体しか表側表示で存在できない。」効果が既に適用されている場合、たとえ召喚特殊召喚の処理の途中でそのカードをどかす処理があったとしても、その同名カード召喚特殊召喚することはできない、というのが基本ルールである。
 (例:自分壊獣モンスターリリースしても、壊獣モンスター表側表示アドバンス召喚することはできない。

 「特殊召喚の前に壊獣モンスター破壊することになるので、このカード発動は許される」と解釈することもできなくはない。
 しかし、《虚無魔人》が既に存在している場合「(特殊召喚の前に《虚無魔人》破壊することになるが)このカードの発動は不可能である。」という裁定が出されており、このカード内で裁定の矛盾を抱えた状態になっている。

《手札抹殺》

 ※同種テキストの慣例に反する裁定
 相手手札相手デッキ枚数より多い場合でも、空撃ち扱いにはならずこのカード発動できる。
 この場合、相手デッキ切れで敗北する。

《竜魂の力》

 ※同種テキストの慣例に反する裁定
 戦士族のみ装備可能な装備魔法は、装備モンスター種族が変化した場合対象不適切で破壊されるが、このカードドラゴン族になっている場合のみ装備されたままとなる。

《NEX》

 ※テキストから読み取れない裁定
 このカードは、(ネオスペーシアン)と名のついたカードとして扱わない。
 《コンバート・コンタクト》効果墓地へ送るモンスター扱いになっている際に《E・HERO ゴッド・ネオス》融合素材とするなどはできない。

《バスターランチャー》

 ※テキスト不備型の裁定
 自身の効果により装備モンスター攻撃力が1000を超えた場合でも自身は破壊されない。
 攻撃力装備条件になっている装備魔法は、攻撃力が変化して条件を満たさなくなると破壊されるのがルールである。
 なお、《バスターランチャー》を2枚装備した場合、2枚の《バスターランチャー》効果が相互に適用され2枚とも破壊される裁定である。

《レベルアップ!》

 ※テキスト不備型の裁定
 このカード手札デッキから特殊召喚できるのはLVモンスターのみである。
 そのため、《ハネクリボー LV6》コストとした場合に《ハネクリボー》特殊召喚できない。

《あまのじゃくの呪い》

 ※特定の状況で起きる特殊裁定
 このカードの効果適用されている場合、《光と闇の竜》《アルカナフォースEX−THE LIGHT RULER》1ターンに1度しか無効効果発動できなくなる。

《一か八か》

 ※特定の状況で起きる特殊裁定
 《シモッチによる副作用》《堕天使ナース−レフィキュル》効果適用されている場合は「相手LPを8000になるまで回復する」効果の選択自体ができないという裁定が出ている。

《王宮の号令》

 ※テキストから読み取れない裁定
 テキストには「全てのリバース効果モンスター発動及び効果無効化される。」とあるが、「発動できず、効果無効になる」という裁定が出ている。

《孤高の格闘家》

 ※テキスト不備型の裁定
 テキストに書かれている「自分フィールド上」とは、「モンスターカードゾーン」のことを指す。
 このカードを含め、魔法・罠カードが存在している場合でも発動可能。

《召喚制限−猛突するモンスター》

 ※特定の状況で起きる特殊裁定
 特定条件下では《カオスポッド》特殊召喚が行われなくなる(詳細は無限ループ参照)。

《ダイスインパクト》

 ※テキストに反する裁定
 テキストに「サイコロを振る効果の発動を〜」と書かれているが、サイコロを振る魔法・罠カード効果の発動無効化することはできない。

  • 英語版ではテキストから読み取れるように変更されており、ゲーム「デュエルリンクス」では裁定が読み取れるようにエラッタされている。

《ファラオの審判》

 前半の効果テキスト

●自分の墓地に「友情 YU−JYO」が存在する場合、相手プレイヤーはターン終了時まで
モンスターのセット・召喚・反転召喚・特殊召喚・効果モンスターの効果発動ができなくなる。

 となっているが、上記に加え「フィールドに存在するモンスター効果無効化される」効果が付随している。

  • 海外版も含め、一時は上記の効果についての裁定が揺れていたが、(22/04/09)付けの裁定では「無効化される」となっている。
  • ゲーム「マスターデュエル」ではエラッタされ裁定が読み取れるようになっている。

《ヘル・ブラスト》

 ※テキストから読み取れない裁定
 戦闘破壊でも発動条件を満たす。
 そのため、ダメージステップでも発動できる。

  • ゲーム「デュエルリンクス」では戦闘破壊にも対応する事がわかるようにエラッタされている。

複数

イグナイトペンデュラムモンスター

 ※同種テキストの慣例に反する裁定
 ペンデュラムモンスターに共通するペンデュラム効果が類例に反する処理となっている。

《ウォール・シャドウ》《幻影の騎士−ミラージュ・ナイト−》《バーサーク・デッド・ドラゴン》

 ※テキスト不備型の裁定
 テキストに「通常召喚できない」とは書いていないが、通常召喚が不可能な特殊召喚モンスターである。
 特殊召喚モンスターなので、蘇生制限特殊召喚モンスターのルールが全て適用される。

《ガーディアン・デスサイス》《スターダスト・ドラゴン/バスター》《毒蛇神ヴェノミナーガ》

 ※テキストから読み取れない裁定
 テキストには「(○○及び)このカードの効果でのみ特殊召喚できる。」とあるが、「このカードの効果」(《ガーディアン・デスサイス》の場合は(4)の効果)による自己再生は正規の手順の特殊召喚ではない。
 その為、それぞれの正規の手順である《蛇神降臨》《バスター・モード》・「自身の(1)の効果」によって特殊召喚を行わずに《青天の霹靂》等で召喚条件を無視して特殊召喚された場合は自己再生効果を使用できない。

《コイツ》《メタル化寄生生物−ルナタイト》

 ※テキストからは読み取れない裁定
 この2枚のユニオンには「この効果装備カード扱いとなっている場合のみ」といった文が記されていないが、これら2枚の効果適用させるには自身の効果装備させなければならない。

《サイコ・ウォールド》《ダークファミリア》

 ※追加テキスト型の裁定
 自身を効果の対象にできない。

《サイコ・ウォールド》《ワンダー・クローバー》

 ※テキストから読み取れない裁定
 2回攻撃ができるようになるのは発動ターンのみである。

《邪神アバター》《邪神ドレッド・ルート》など

 ※追加テキスト型の裁定
 上記のカードによるモンスター攻撃力守備力の変動は常に最後に処理する。
 いかなるカードの効果でも、上記のカードより処理順番が上回ることはない。

  • 上記のカードが同時に存在する場合の処理は、永続効果およびそれぞれのページを参照。

ネオスモンスター

 ※日本語のテキストからは読み取れない裁定
 「ネオスペーシアン)」は、「ネオス」と名のついたモンスターとしては扱わない。
 理由は、英語のテキストでは「ネオス」が「Neos」、「ネオスペーシアン」は「Neo-specian」であり、こちらでは区別されているからである。
 日本ではなく海外が基準となっている唯一の特例である。

《ハーピィズペット仔竜》《死の合唱》《継承の印》

 ※テキスト不備型の裁定
 モンスター数を参照する発動条件適用条件について、「2体:」「3体が〜」などと記載されているが、それぞれの効果は数がより多い場合でも適用される。

  • 「2体以上」などと「以上」が付いていない限り、その数ぴったりでないと条件を満たさないのが慣例である(《サイバー・ブレイダー》など)。
  • デュエルリンクスでは、枚数の指定に「以上」が付けられるエラッタが行われている。

《墓守の伏兵》《墓守の石版》

 ※テキスト不備型の裁定
 《王家の眠る谷−ネクロバレー》発動下にあっても、効果適用が制限されず通常通り処理を行うことができる。
 「効果無効化されない」カードであっても、「墓地カードへ及ぶ効果」は適用されないというのが現在の《王家の眠る谷−ネクロバレー》の裁定である。
 これをその通りに解釈するとこれらのカード効果が意味のないテキストとなってしまうため、例外的にこの2枚のみ適用可能となっている。

《ミレニアム・アイズ・サクリファイス》《墓穴の指名者》

 ※テキストから読み取れない裁定
 「フィールド表側表示で存在する時以外の、発動しない効果」は無効にならない。
 (以下、《ミレニアム・アイズ・サクリファイス》を例に挙げる)
 例1:《Sin トゥルース・ドラゴン》装備されている時、2枚目の《Sin トゥルース・ドラゴン》の自己特殊召喚効果無効になる。
 例2:デュアルモンスター装備されている時、2枚目の同名デュアルモンスター墓地にある時通常モンスターとして扱う。
 例3:《暗黒界の龍神 グラファ》装備されている時、2枚目の《暗黒界の龍神 グラファ》墓地からの自己特殊召喚は可能。
 例4:《マシンナーズ・フォートレス》装備されている時、2枚目の《マシンナーズ・フォートレス》手札または墓地からの自己特殊召喚は可能。
 例5:《E・HERO ネクロダークマン》装備されている時、2枚目の《E・HERO ネクロダークマン》墓地にいるならばE・HEROリリースなしで召喚可能。
 例6:《沼地の魔神王》装備されている時、2枚目の《沼地の魔神王》融合素材代用効果フィールド表側表示でいる時無効となるが、手札にある時・フィールド裏側守備表示でいる時は有効。

《NEX》《NEXT》

 ※テキストから読み取れない裁定
 このカードは、ネオスと名のついたカードとして扱わない。
 《マジカルシルクハット》モンスターとなっても《E・HERO ゴッド・ネオス》融合素材とする事はできない。

《ウィジャ盤》死のメッセージカード

 ※他言語カードを使用する場合の特殊裁定
 《ウィジャ盤》死のメッセージカードを使用する際は、統一した言語のカードでなければならない。

戦闘破壊した相手モンスター効果無効化される」効果

 ※追加テキスト型の裁定
 効果無効化するのは、戦闘破壊墓地へ送った場合のみ。
 戦闘破壊したが、何らかの効果によって除外された場合、その効果無効化されない。
 例:《異次元の生還者》効果無効化されない。

テキストが古い「フィールド上のカード」のテキストの解釈

 ※テキスト不備型の裁定
 カードテキストに「自分」「相手」「お互い」と明記されていない場合―
 基本的には明記されてない場合、効果の場合はお互いに」コストの場合は自分のみ」という解釈となる。
 《レベルアップ!》や古いテキスト儀式魔法等、一部の古いカードは「自分フィールド上のカードしか選択できない」場合がある。

手札誘発で自身を特殊召喚する効果

 ※一般的なルールに反する裁定
 スペルスピード1の誘発効果だが、指定されたタイミングであれば、優先権に従って発動されたスペルスピード2の効果チェーンする形で発動できる。
 ※追加テキスト型の裁定
 このタイプのモンスター手札に2枚あって誘発効果の条件を満たしていても、同一チェーン上で1枚しか効果発動できない。
 詳細は手札誘発参照。

特定のフェイズに入ることで発動する誘発効果

 ※テキスト・ルールブックから読み取れない裁定
 「スタンバイフェイズ発動する」など、特定のフェイズに入ることで発動する誘発効果は、1ターンに1度しか発動できない
 この裁定が導入されて以来、第9期第10期第11期以降の現在もこの件はルールブックに記されていないが、事務局の裁定はこの内容で統一されている。

破壊と別の処理を1枚で行う効果

 「破壊し、その他の処理を行う」効果を持つカードの、「破壊」と「別の処理」が同時であるか否かはカードによってバラバラである。
 かつてはテキストが不明瞭なカードが多かった為、文章が二文に分かれていても同時扱いであったり、一続きであっても同時ではなかったりするため、結局は各カード毎に下った個別裁定が全てであった。
 こうした状況は第9期以降から改善・解消傾向にあるが、(第8期以前のカードでは)調整中項目を含むものもあり、裁定が揺れているカードも少なからず存在する。
 詳しくは一連の効果を参照。

 「〜〜破壊する。その後、〜〜する。」というテキストの場合のみ同時ではないと判断できる。
 しかし、その後と入っていないのに処理が同時ではないカードも少なからず存在するので注意したい。

二つ以上の処理を行う効果の「片方が」不発になる場合

 上の類例でもあるが、二つ以上の処理を1回で行う効果(同時であるかないかは原則問わず)が発動したが、チェーンによって片方が不発になる場合、もう片方の処理を行うか否かはカードによって異なる。
 詳しくは一連の効果を参照。

「このカードが〜した場合」に(エクストラデッキからの)○○召喚を行える任意効果

 ※同種テキストの慣例に反する裁定
 「このカードが〜した場合」を発動条件とする誘発効果ダメージステップでも発動可能なのが慣例なのだが、この類の効果のみダメージステップでは発動できない。
 2024年4月現在では以下のカードが該当する。

未界域モンスターの共通効果

 ※同種テキストの慣例に反する裁定
 既に自分フィールドモンスターが5体存在する場合や、《虚無空間》などによって特殊召喚が行えない状況でも共通効果の発動が可能。
 通常、特殊召喚が行えない状況であれば、特殊召喚が不確定であっても特殊召喚を行う効果発動自体できないのが慣例である。

対比

《カオスポッド》《火車》《地縛神 Wiraqocha Rasca》

 融合モンスターシンクロモンスターエクストラデッキ戻した場合、前者は戻した数にカウントしないが後者はカウントする。

《ユニオン・ライダー》《ゲットライド!》

 前者のユニオン装備は正規の装備扱いではなく効果は適用されず、後者は正規の装備扱いで効果が有効。
 (後者は「装備可能なモンスター」と指定されている)
 一時期、「《ユニオン・ライダー》の場合も有効」と言われたこともあったが、現在は統一された回答となっている。

《魂吸収》《魔法吸収》

 テキストは非常に似ているが、前者はチェーンブロックを作り、後者は作らない。
 (一応後者の「魔法が発動する度に」は魔力カウンターなどでもチェーンブロックは作らない裁定である)

《毒蛇神ヴェノミナーガ》《CNo.88 ギミック・パペット−ディザスター・レオ》《究極封印神エクゾディオス》

 前者は効果外テキストである特殊勝利する効果《覇王眷竜スターヴ・ヴェノム》等でコピーできるが、後者はできない。
 通常、特殊勝利に関する効果外テキスト《覇王眷竜スターヴ・ヴェノム》等でコピーできないのが慣例である。

《アルケミー・サイクル》《ハーフorストップ》等と《和睦の使者》《シャブティのお守り》

 前者は効果発動時フィールドに存在するモンスターにのみ影響を与えるが、後者は効果適用後にフィールド召喚されたモンスターにも適用される。
 (前者は攻守変動効果(=適用時点で変動対象の数値がある)、後者は「ダメージ0化」効果(=戦闘するまで適用対象の数値がない)である)

特殊裁定ではないもの

《死霊騎士デスカリバー・ナイト》《スターダスト・ドラゴン》《スターダスト・ドラゴン/バスター》など

 前者は自身の戦闘破壊が確定しても、墓地へ送られる前なら無効効果発動する。(強制効果
 後者は自身の戦闘破壊が確定した場合、無効効果発動できない。(任意効果
 強制効果なら、戦闘破壊が確定してもリリースできるが、任意効果の場合はリリースできないというルールが存在する。

光神機等とトゥーン等とコアキメイル

 1つ目の自壊チェーンブロックを作る誘発効果
 2つ目の自壊チェーンブロックを作らない永続効果
 3つ目の自壊チェーンブロックを作らない効果外テキスト
 チェーンブロックを作るか作らないか、カード毎の区別は自壊を参照。
 いずれも同じような効果に見えるが、テキストの違いから判断できる。

《ゴッドバードアタック》《毒蛇の供物》

 前者は処理時に対象の数が減っている場合でも残りを破壊するが、後者は不発となる。
 (前者は破壊数は書かれておらず、後者は破壊数が明記されている)
 効果処理時効果適用される数が明記されているものは、数が減っていると残りにも効果適用できないが、明記されていないものは残りだけ効果適用する。

《次元融合》《次元誘爆》

 前者は帰還できるモンスターが片方のプレイヤーのみに存在すれば発動できるのに対し、後者は帰還できるモンスターお互いプレイヤーに1体以上存在しないと発動できない。
 これは、前者は対象をとらない効果で後者は対象をとる効果であるためである。
 (ルール上「0体を対象に選択する」ことはできない。)

特殊召喚したモンスター効果無効化される」効果に関して

 《ウィキッド・リボーン》《EMピンチヘルパー》等に見られるテキストであるが、前者は特殊召喚したモンスター対象に取り続ける効果、後者は対象に取り続けない効果である。
 対象に取り続ける効果の場合、そのカード特殊召喚したモンスターの両方がフィールドに存在する限り効果無効化は適用され続ける。
 例えば《ウィキッド・リボーン》蘇生した《スターダスト・ドラゴン》が自身をリリースして効果発動した場合、その効果無効化されない。
 これは《スターダスト・ドラゴン》リリースされフィールド離れた時点で《ウィキッド・リボーン》との関係が切れるためである。
 また、《ウィキッド・リボーン》《スターダスト・ドラゴン》蘇生した後、《王宮のお触れ》効果によって《ウィキッド・リボーン》効果無効化された場合、《スターダスト・ドラゴン》効果無効化は解除される。

 一方で《EMピンチヘルパー》特殊召喚した《EMオッドアイズ・ライトフェニックス》が自身をリリースして効果発動した場合、その効果無効化され、特殊召喚後に《王宮のお触れ》によって《EMピンチヘルパー》効果無効になっても《EMオッドアイズ・ライトフェニックス》効果無効化されたままとなる。

 どのカード対象に取り続ける効果かは個別に判断するしかないが、対象に取り続ける効果を持つカードは基本的に永続罠などのフィールドに残り続ける魔法・罠カードであり、《ジャンク・シンクロン》等のモンスター《ロスト・スター・ディセント》等のフィールドに残らない魔法・罠カード対象に取り続けない効果である場合が多い。

 似たテキスト《光の導き》等の「効果無効にして特殊召喚する」があるが、これは対象に取り続けない効果に該当する。
 そのため《光の導き》特殊召喚した《白き霊龍》が自身をリリースして発動した効果無効化される。

《モウヤンのカレー》

 自分または相手ライフポイントを選択し、回復する効果である。
 元々は「自分しか回復できない」裁定だったが、再録されないうちに「プレイヤーを指定しない場合は使用者が選べる」という慣例ができたため、効果の方が変更となった。

関連リンク

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