カードの効果テキストに使用される「1ターンに1度」とは、基本的に「そのカードの効果を使用できるプレイヤーは1ターンに1度のみそのカードの効果を使用できる」という事を意味しています。
例えば、相手も同名カードを持っている場合、自分が先にそのカードの効果を使用している場合に、相手がその同名カードを使用できなくなる、という事はありません。
「1ターンに1度」とある場合、自分のターンと相手のターンにてそれぞれ1度ずつ効果を発動できる場合もありますが、モンスターの起動効果など、そもそも自分のターンでしか発動できないカードの効果については、「自分のターンを迎える度に1度ずつそのカードの効果を発動できる」という意味になります。
(公式ルールブック バージョン 1.2 より引用)
発動に何らかの制限を持つカードは数多いが、その中でも最もメジャーな制限が「1ターンに1度」である。
「1ターンに2度」「1ターンに3度」といった制限を持つカードも存在するが、それらについても概ねここでの解説に従う。
一部のカードには1枚で2つ以上の効果を持っているカードも存在します。
カードの効果テキストでは、その効果のどの部分について説明しているかが分かりやすいように『「○○」の効果』と、『「○○」のこの効果』という表現にて区別しています。
『「○○」の効果』とある場合、その効果を持つカード全体を指し示しています。
『「○○」のこの効果』とある場合には、その直前の文章で記載されている効果に関しての説明という事になります。
例えば、『「○○」の効果は1ターンに1度しか使用できない。』とある場合、その「○○」というカードが2つ効果を持っていたとしても、どちらか1つしか使用できないという意味になります。
『「○○」のこの効果は1ターンに1度しか使用できない。』とある場合、その「○○」というカードが2つ効果を持っていたのなら、その直前の文章に記載されている1つの効果についてだけ1ターンに1度しか使用できないという意味になります。
(公式ルールブック バージョン 1.2 より引用)
ここでは、自身のカード名を指定して発動回数に制限を設けているカードについて解説する。
特に第8期以前のテキストはその記述が紛らわしいので注意が必要である。
《炎王獣 ヤクシャ/Fire King Avatar Yaksha》 効果モンスター 星4/炎属性/獣戦士族/攻1800/守 200 自分フィールド上に表側表示で存在する 「炎王」と名のついたモンスターがカードの効果によって破壊された場合、 このカードを手札から特殊召喚できる。 また、このカードが破壊され墓地へ送られた場合、 自分の手札・フィールド上のカード1枚を選んで破壊できる。 「炎王獣 ヤクシャ」のこの効果は1ターンに1度しか使用できない。
例えばこの《炎王獣 ヤクシャ》の場合、単体除去効果は1ターンに1度しか発動できず、1体が発動した後は同名カードが発動する事もできない。
一方で自己特殊召喚効果については、1ターンの内に何度でも発動する事が可能である。
―召喚関連の回数を制限
―発動回数を制限
Q:自分のターン中に相手の《セイクリッド・プレアデス》が効果を発動しました。
その《セイクリッド・プレアデス》のコントロールを自分が得た場合、そのターン内に自分は《セイクリッド・プレアデス》の効果を発動できますか?
A:いいえ、発動できません。(13/12/11)
Q:自分のターン中に自分の《巌征竜−レドックス》を自身の効果で特殊召喚しました。
そのターン内にその《巌征竜−レドックス》のコントロールを相手に移した場合、そのエンドフェイズにこの《巌征竜−レドックス》の効果は発動しますか?
A:はい、《巌征竜−レドックス》の手札に戻る効果は発動します。(13/12/11)
Q:自分が《オレイカルコスの結界》を発動した場合、それ以降相手は《オレイカルコスの結界》を発動できなくなりますか?
A:いいえ、自分が《オレイカルコスの結界》を発動した後でも、相手は《オレイカルコスの結界》を発動できます。(12/10/13)
Q:《オレイカルコスの結界》の発動を《マジック・ジャマー》で無効にされた場合、2枚目の《オレイカルコスの結界》を発動できますか?
A:はい、発動できます。(12/10/24)
Q:1度《オレイカルコスの結界》を通常通り発動し、破壊されました。
その後で《終焉の地》を使い、2枚目の《オレイカルコスの結界》をフィールドに出す事は可能ですか?
A:《終焉の地》の効果でフィールド魔法を出す事も発動に該当するため、2枚目の《オレイカルコスの結界》をフィールドに出す事はできません。(12/10/24)
Q:1ターンに1度しか特殊召喚できない《英霊獣使い−セフィラムピリカ》を、2体同時にペンデュラム召喚することはできますか?
A:そのターンにまだ《英霊獣使い−セフィラムピリカ》の特殊召喚を行っていないのであれば、2体以上の《英霊獣使い−セフィラムピリカ》を同時にペンデュラム召喚することができます。(21/01/15)
Q:《No.39 希望皇ホープ・ダブル》は「このカード名の効果は1ターンに1度しか使用できない。」とテキストにあります。
《ZS−昇華賢者》をエクシーズ素材としてエクシーズ召喚した場合、「《ZS−昇華賢者》の効果で得たRUMをデッキから手札に加える効果」と「《No.39 希望皇ホープ・ダブル》の(1)の効果」はどちらか片方だけ使えるという事になりますか?
A:いいえ、「《ZS−昇華賢者》の効果で得た効果」は「このカード名の効果は1ターンに1度しか使用できない。」に干渉しないため、「《ZS−昇華賢者》の効果で得た効果」と「《No.39 希望皇ホープ・ダブル》の(1)の効果」は同じターンに両方とも発動できます。(21/08/23)