手札誘発/Hand Trap †
説明 †
手札に存在する状態で発動する誘発効果・誘発即時効果の通称(非公式用語)。
手札から発動できる罠カードも含むことが多い。
1ターン目に後攻のプレイヤーが先攻の行動を妨害できる唯一の手段であるのが最大の特徴。
2ターン目以降も、通常の罠カードのように《サイクロン》等で発動前に破壊されてしまう危険性がないため、安全に相手の行動を妨害できる。
デュエルの高速化が進んだ第10期以降、ある程度の枚数の手札誘発カードが必須カードとしてほぼあらゆるデッキに搭載されている。
手札誘発を投入しないデッキは先攻1ターン目の相手の行動を妨害できないため、初手で制圧盤面を作られてしまいそのまま敗北するリスクが非常に大きい。
KONAMI公式が公表した2020年6月〜2021年6月の遊戯王ニューロン登録デッキ内のカード採用率ランキングでは、2位が《灰流うらら》、3位が《増殖するG》となっており、これらはほぼ必須カードとなっている。
20位まで発表された同ランキングでは、8位に《無限泡影》、17位に《エフェクト・ヴェーラー》が入っているほか、手札誘発の有力なメタカードである《墓穴の指名者》が5位、《抹殺の指名者》が15位に入っており、手札誘発とそれへの対抗がデュエルの非常に重要な要素となっている事が分かる。
- 漫画OCGストラクチャーズの「尚磨vsサイキック天道」(2戦目)では、観戦するガイドさんが《増殖するG》が適用されているにもかかわらず大量展開する尚磨を見て「手札誘発カードを握られるかもしれないのに…」と心配している。
OCG準拠の作品ならではの発言と言えるだろう。
最終的に天道は9枚ドローしたものの手札誘発は引けなかったため、一斉攻撃を受けて敗北した。
- 「ストロング十九vsサイキック天道」戦では十九が《増殖するG》をサーチしているが、この際に天道は「見えている手札誘発ほど嫌なものはない」とコメントしている。
誘発効果の手札誘発に関するルールについて †
手札誘発のうち、誘発効果に分類されるものには注意が必要。
いくつかの局面で通常の誘発効果とは異なるルールに従う。
なお、誘発即時効果に関しては、フィールドや墓地などで発動するものと違いはない。
- 異なるチェーン上であれば、複数枚の特殊召喚も問題なく行える。
勘違いによるトラブルを引き起こす事例が存在するため、以下にその例を挙げる。
- 一連の処理中に手札に加えられた場合でも、最初から手札に存在していたかのように発動条件を満たす事ができる。
その他ルールについて †
関連カード †
手札に存在する状態から起動効果を発動する効果モンスターは除く。
フィールドを離れる事が発動条件であり、結果として手札に戻った際に誘発するモンスター効果は除く。
また、このページの趣意ではない、「手札で破壊された時」、「手札から墓地へ送られた時」、「手札から除外された時」に誘発する効果も除く。
これらに関しては「離れる」、「破壊された」、「墓地へ送られた」、「除外」の項を参照。
※以下はそれぞれリンク先を参照。
―自身を召喚・特殊召喚する効果
―自身以外を特殊召喚する効果
―モンスターの効果を無効にする効果
―カードをサーチ・サルベージする効果
―カードを除去する効果
―その他
※以下はそれぞれリンク先を参照。
―自身を特殊召喚する効果
―自身以外を特殊召喚する効果
―カードをサーチ・サルベージする効果
―カードを除去する効果
―その他
※以下はそれぞれリンク先を参照。
―自身を特殊召喚する効果
―自身以外を特殊召喚する効果
―墓地のカードを除外する効果
―効果を無効にする効果
―発動した効果を無効にする効果
―発動を無効にする効果
―自身を装備カードにする効果
―ダメージを与える効果
―ライフを回復する効果
―戦闘ダメージまたは効果ダメージを0にする効果
―行動を制限する効果
―その他
―自身を特殊召喚する効果
―自身以外を特殊召喚する効果
―自身と自身以外を特殊召喚する効果
―自身以外のステータスを変動させる効果
―発動を無効にする効果
―戦闘破壊を防ぐ効果
―その他
―《デルタ・クロウ−アンチ・リバース》を参照
関連リンク †
FAQ †
Q:自分のモンスターが相手に攻撃宣言を行いました。
この時点では優先権が自分にあるので、《サイクロン》を発動しました。
相手は、この《サイクロン》(スペルスピード2)にチェーンして《バトルフェーダー》(スペルスピード1)の効果を発動できますか?
A:はい、可能です。(12/05/19)
Q:《エーリアンモナイト》の召喚成功時に発動する効果にチェーンして、《エーリアン・ドッグ》を手札から特殊召喚できますか?
A:はい、チェーンする形(チェーン2以降)で手札から特殊召喚することが可能です。
なお2つの効果はどちらもスペルスピード1ですが、こちらの効果をチェーン1にする事はできません。(10/07/07)
Q:《エーリアンモナイト》の召喚成功時に発動する効果にチェーンして、相手がスペルスピード2以上のカードを発動しました。
この場合、それにチェーンして《エーリアン・ドッグ》の効果を発動できますか?
A:スペルスピードが前後しますが、その場合は発動可能です。(12/05/16)
Q:相手が特殊召喚に成功しました。
このとき自分は「チェーン1:《奈落の落とし穴》」「チェーン2:《サイバー・ダイナソー》」とチェーンを積む事はできますか?
(スペルスピード2であるカードの発動にスペルスピード1のモンスター効果はチェーンできますか?)
A:スペルスピードが前後しますが、その場合は発動可能です。(12/05/16)
Q:相手が特殊召喚に成功しました。
このとき自分は「チェーン1:《サイバー・ダイナソー》」「チェーン2:《奈落の落とし穴》」とチェーンを積む事はできますか?
A:できます。(10/12/17)
Q:相手が《増援》でモンスターを手札に加えた効果処理の直後で、優先権が相手にあります。
ここで相手がクイックエフェクトを発動した場合、その効果にチェーンする形で《パペット・キング》を発動できますか?
A:発動できます。(12/10/26)
Q:相手フィールドに《死霊騎士デスカリバー・ナイト》が存在します。
自分は《E・HERO エアーマン》を特殊召喚し効果を発動し、チェーンして手札の《TG ワーウルフ》の効果を発動したいと考えています。
この場合自分は相手の《死霊騎士デスカリバー・ナイト》の効果よりも先に《TG ワーウルフ》の効果を発動することは可能ですか?
A:その場合チェーン2として《死霊騎士デスカリバー・ナイト》の効果が発動し、その効果にチェーンをして《TG ワーウルフ》の効果を発動する事になります。(12/03/12)
Q:《デイブレーカー》の特殊召喚時、《デイブレーカー》の効果を発動し、それに自分は《TG ワーウルフ》を、相手は《神の警告》を発動したい場合どのように処理しますか?
A:相手が先に《神の警告》を発動できます。
そうした場合、スペルスピード3のカードにチェーンして《TG ワーウルフ》を発動する事はできません。
《デイブレーカー》の効果にチェーンして相手がカードを発動しない場合は《TG ワーウルフ》の効果を発動できます。(12/05/31)
Q:上の状況にてチェーン1で《TG ワーウルフ》を発動し、チェーン2以降で《デイブレーカー》を発動する事はできますか?
A:いいえ、両方を発動したい場合は先に《デイブレーカー》を発動する必要があります。(12/06/03)
《デイブレーカー》を発動しない場合は《TG ワーウルフ》を先に発動できます。(12/06/03)
Q:自分の獣族モンスターが破壊された時、手札の《機皇帝スキエル∞》と、墓地の《森の番人グリーン・バブーン》の両方を発動することはできますか?
A:できません。(14/06/15)
Q:自分の獣族モンスターが破壊された時、セットしてある《道連れ》と、手札の《森の番人グリーン・バブーン》の両方を発動したいと考えています。
この場合、任意の順番でチェーンを組んで、両方を発動する事ができますか?
A:はい、任意の順番でチェーンを組んで発動する事ができます。(13/02/02)
Q:自分の獣族モンスターが破壊された時、セットしてある《道連れ》と、墓地の《森の番人グリーン・バブーン》の両方を発動したいと考えています。
この場合、任意の順番でチェーンを組んで、両方を発動する事ができますか?
A:墓地の《森の番人グリーン・バブーン》をチェーン1とする必要があります。(13/05/20)
Q:相手ターン中に、自分の獣族が破壊された時、手札の《森の番人グリーン・バブーン》を発動しようとしましたが、相手は優先権を行使して《サイクロン》を発動したいと言いました。
この場合、どちらが先に発動したいカードを発動できますか?(優先権は相手にあります)
相手の《サイクロン》が先となる場合、それにチェーンして《森の番人グリーン・バブーン》を発動できますか?
A:相手の《サイクロン》が先に発動でき、それにチェーンする形で《森の番人グリーン・バブーン》の効果を発動できます。(13/03/23)
Q:相手ターン中に、自分の獣族が破壊された時、墓地の《森の番人グリーン・バブーン》を発動しようとしましたが、相手は優先権を行使して《サイクロン》を発動したいと言いました。
この場合、どちらが先に発動したいカードを発動できますか?(優先権は相手にあります)
A:このカードの効果を先に発動できます。(14/01/11)
Q:《モグモール》が破壊された時、《モグモール》と手札の《森の番人グリーン・バブーン》の両方を発動したいと考えています。
この場合、任意の順番でチェーンを組んで、両方を発動する事ができますか?
A:この場合、《モグモール》をチェーン1とする必要があります。(13/02/03)
Q:上記の状況で、チェーン1としたカードに対して、相手は《サイクロン》または《天罰》を発動したいと考えている場合、相手はそれを発動できますか?
もし、《天罰》を発動できる場合、チェーン2で発動しようとしていた方の効果は発動できなくなりますか?
A:はい、発動でき、カウンター罠が発動された場合、《森の番人グリーン・バブーン》の効果を発動する事はできなくなります。(13/02/02)
Q:《モグモール》が破壊された時、《モグモール》と墓地の《森の番人グリーン・バブーン》の両方を発動したいと考えています。
この場合、任意の順番でチェーンを組んで、両方を発動する事ができますか?
A:はい、できます。(13/02/02)
Q:上記の状況で、チェーン1としたカードに対して、相手は《サイクロン》または《天罰》を発動したいと考えている場合、相手はそれを発動できますか?
A:いいえ、相手がカードを発動できるのは、《モグモール》と《森の番人グリーン・バブーン》でチェーンを組んだ後になります。(13/02/02)
Q:相手が直接攻撃を宣言したタイミングで、《突進》を発動しました。
チェーンの有無を聞かれ「ない」と答えた所、相手はさらにチェーンする形で2枚目の《突進》を発動しました。
この2枚目の《突進》にチェーンする形で《バトルフェーダー》の効果を発動できますか?
A:はい、発動可能です。(16/05/07)
Q:《正々堂々》が発動されています。
自分の手札に《バトルフェーダー》、相手手札に《突進》がある状態で相手モンスターが攻撃し、相手は攻撃宣言時に《突進》を発動しようとしています。
自分は《バトルフェーダー》を発動したい場合、どのように処理しますか?
A:攻撃宣言時にまず自分が《バトルフェーダー》の効果を発動するかを選択し、その後で相手はチェーンする形で《突進》を発動する形になります。
相手はこちらが《バトルフェーダー》を発動しようとする場合それより前に《突進》を発動することはできず、相手の《突進》にチェーンする形で自分が《バトルフェーダー》を発動することもできません。(16/07/14)
Q:相手がデッキからモンスターを手札に加えた場合に、自分は《光の天穿バハルティヤ》の(1)の効果と《パペット・キング》の(1)の効果を、同一チェーン上で発動できますか?
A:その場合、どちらか1体のみ効果を発動できます。
同一チェーン上で両方を発動することはできません。(21/11/06)
Q:自分が鳥獣族・レベル4モンスターの召喚に成功した場合、自分は《カゲトカゲ》の効果と《絶神鳥シムルグ》の(1)の効果を、同一チェーン上で発動できますか?
A:その場合、《カゲトカゲ》の効果と《絶神鳥シムルグ》の(1)の効果を同一チェーン上でそれぞれ発動することができます。
なお、どちらを先に発動しても構いませんが、片方を発動した後は一度相手にチェーンの有無を確認しなければなりません。(21/11/06)
Q:自分フィールドに《セラの蟲惑魔》が存在し、自分は《天獄の王》を自身の(1)の効果で公開しています。
また、相手の手札には《灰流うらら》が存在しています。
この状況で、自分が通常罠カードを発動した処理後に《セラの蟲惑魔》の(2)の効果をチェーン1で発動しました。
これにチェーンして、自分は《天獄の王》の(2)の効果を発動したい、相手は《灰流うらら》の効果をチェーン2で発動したいとそれぞれ考えていますが、どちらの効果をチェーン2で発動することができますか?
A:自分が《天獄の王》の(2)の効果をチェーン2で発動できます。
なお、自分が、公開されている《天獄の王》の(2)の効果をチェーン1、《セラの蟲惑魔》の(2)の効果をチェーン2で発動することもできます。(23/02/11)
Q:セットされた罠カードが発動した処理後、手札に存在する《迷宮城の白銀姫》と《天獄の王》(公開されていない)の効果を発動したいと考えています。
この時、チェーン1:《迷宮城の白銀姫》、チェーン2:《天獄の王》の順番で発動できますか?
A:ご質問の場合、《迷宮城の白銀姫》の(1)の誘発即時効果を発動したチェーンブロックで、公開されていない状態の《天獄の王》の(2)の誘発効果をチェーン2で発動できます。(23/05/05)