《ブラック・マジシャン/Dark Magician》

通常モンスター
星7/闇属性/魔法使い族/攻2500/守2100
魔法使いとしては、攻撃力・守備力ともに最高クラス。

 Vol.1で登場した闇属性魔法使い族最上級モンスター
 原作の主人公・武藤遊戯(闇遊戯)のエースモンスターであり、《青眼の白龍》と共に抜群の知名度を誇っているモンスターである。
 《超魔導師−ブラック・マジシャンズ》《超魔導竜騎士−ドラグーン・オブ・レッドアイズ》《超魔導剣士−ブラック・パラディン》《黒炎の騎士−ブラック・フレア・ナイト−》《呪符竜》《竜騎士ブラック・マジシャン》《超魔導騎士−ブラック・キャバルリー》《竜魔導騎士ブラック・マジシャン》融合素材

 魔法使い族通常モンスターの中ではレベル8の《コスモクイーン》レベル6の《魔法剣士トランス》といったより攻撃力が高いものがいる。
 こちらは非常に豊富な専用サポートカードを活用したデッキ【ブラック・マジシャン】を組んで展開やサポートを狙うことになる。

 サポートカードの中では《永遠の魂》の性能が特に高く、毎ターンこのカード特殊召喚するか、2種類のサポートカードサーチでき、耐性付与も可能。
 《永遠の魂》サーチできる《黒・魔・導》《ハーピィの羽根帚》と同等の除去効果を持ち、《千本ナイフ》単体除去を行える。
 また、このカード手札デッキから特殊召喚できる《マジシャンズ・ナビゲート》や、サーチ効果を持つ《マジシャンズ・ロッド》《黒の魔導陣》《黒魔術の継承》も有用性が高い。
 他にも、《マジシャンズ・ローブ》《マジシャン・オブ・ブラック・イリュージョン》《幻想の見習い魔導師》《黒魔導強化》《賢者の宝石》等数多く存在する。
 派生カードも多く、《騎士の称号》《光と闇の洗礼》《黒魔導の執行官》は、このカードリリースする事で派生形態へ進化できる。
 融合召喚先の融合素材が緩いことにも目を向けると、《超融合》相手魔法使い族ドラゴン族戦士族融合素材にできる。

 また、闇属性魔法使い族通常モンスターの3つの特性を持つため、専用カード以外にも多くのサポートカードに対応している。
 闇属性という点では、《闇の誘惑》に対応する他、《魔のデッキ破壊ウイルス》《闇のデッキ破壊ウイルス》《影のデッキ破壊ウイルス》コストとしても利用できる。
 魔法使い族という点では、マジシャン・ガール《ディメンション・マジック》特殊召喚できるほか、《魔法族の里》があれば相手魔法カードを封殺することができる。
 闇属性魔法使い族上級モンスターであるため、《黒魔術のヴェール》《黒魔族復活の棺》《魔導召喚士 テンペル》による蘇生リクルートも可能。
 通常モンスターという点では、《古のルール》《思い出のブランコ》等で簡単に特殊召喚でき、《王者の看破》も使用できる。
 更に魔法使い族通常モンスターなので、《幻想の黒魔導師》リクルートが可能である。

 《E・HERO プリズマー》を使えば、《黒・魔・導》等のサポートカードを使用しやすくなる。
 《黒魔導の執行官》《ブラック・マジシャンズ・ナイト》《黒衣の大賢者》といった《ブラック・マジシャン》を要求する特殊召喚モンスター融合召喚にも利用可能である。
 また、《召喚僧サモンプリースト》等を用い、《ダイガスタ・エメラル》エクシーズ召喚することで蘇生に繋げることができる。

 総じて、最上級魔術師の名にふさわしく、神出鬼没でテクニカルなモンスターと言える。
 対となる《青眼の白龍》が「」ならば、このカードは「」といったところ。
 魔法・罠カードを駆使し、《青眼の白龍》にはないトリッキーな戦い方ができるだろう。

  • COSMO BLAZER発売日に新聞に掲載された、OCGの広告に用いられているカードの1枚。
    この広告では最初期から現在に至るまでの、それぞれの世代を代表するカードが世界各国の言語別に掲載されている。
    ちなみにこのカードは英語版だった。
  • Vジャンプによるレジェンドモンスター総選挙の投票結果では全20体中3位を獲得した。
  • 2019年7月25日に行われた「遊戯王OCG 10000種突破記念大投票」第1期投票では第8位にランクインした。
  • 原作におけるカラー指定は時期によって異なっている。
    最初期のものは紫の装束に薄紫の差し色+肌色という出で立ちで、これは王国編のJC(ジャンプコミックス)版14巻表紙や、『遊戯王スターターブック』に掲載された口絵でも確認できる。
    その次に用いられたカラーは濃紺の装束に赤色の差し色+青白い肌に金髪というもので、これは週刊少年ジャンプのカラーイラスト(No.22・23。1998年5月10〜17日合併号)でも確認でき、原作ではバトルシティ編以降はこのカラーで描かれる事が多い。
    このようにカラーリング設定は揺れているのだが、OCG化における初の原作イラストでは、バトルシティ編で多用されたカラーに準拠する形となった。
  • Vol.1などに収録されているイラストは、原作のビデオ戦「闇遊戯vsペガサス」(1戦目)で《デビル・ドラゴン》攻撃する前のコマを元にしている。
    このイラストはアニメ『遊戯王デュエルモンスターズ』において、遊戯の使用カードとして使われた。
    • アニメにおいてドーマ編以降で使用されている「第1・2期仕様のイラストで第3期以降の世界統一フォーマット」の日本語表記のカードは長らくこちらの世界には存在しなかった。
      しかし、決闘王の記憶−決闘者の王国編−にて、第8期仕様のフォーマットで登場することとなった。
    • また、このイラストカードは週刊少年ジャンプの抽選プレゼント用である英語版・中国語版が存在する。
      これは第1期の際に作られ、抽選であるため極端に数が少ない。
      この英語版の名前は『Dark』ではなく、『Black』である。
  • EXEX-R収録の《ブラック・マジシャン》のイラストは原作における迷宮兄弟戦で召喚された際のコマを、上半身のみトリミングしたもの。
  • PREMIUM PACK 4には、原作の「バトルシティ編」で闇遊戯と戦ったグールズ所属の奇術師パンドラが使ったバージョンが収録されている。
    赤黒い装束を身にまとい、浅黒い肌と白い髪、三白眼が特徴(かなり見えづらいが、帽子の縁ギリギリのところに瞳がある)。
    尚、このバージョンは他の《ブラック・マジシャン》とパスワードが違っており、同名カードパスワードが異なる数少ないカードである。(他には《融合》が存在する。)
    パンドラ自体が妙に人気のあるキャラクターである事も手伝ってか、このバージョンをこよなく愛するデュエリストも多い。
  • 現在BEGINNER'S EDITION 1などに収録される際に使われているイラストは、原作の「闇遊戯vsパンドラ」戦で闇遊戯が最初に《ブラック・マジシャン》を召喚したコマを元にしている。
  • 週刊少年ジャンプ付属カード版は、遊戯王OCGモンスターカードの中でも極めて珍しい「背景がないカード」である。
    中央の《ブラック・マジシャン》以外は高橋和希氏のサインがあるのみで、残りは白一色となっている。
    このカードの《ブラック・マジシャン》は、これまでの紫ではなく黒に近い色で塗られており、黒と白のコントラストを生み出している。
  • 期間内にCoCo壱番屋で1,000円以上注文することで貰えたCoCo壱番屋 遊戯王コラボキャンペーン版のカードは、劇場版のために高橋和希氏が新しくデザインした姿が使われている。
    青白の肌、白い髪、ローブは黒に近い濃紺であり、従来よりかなり筋肉質な姿をしているのが特徴。
    この新しい姿の《ブラック・マジシャン》のデザイン画は、Vジャンプ2016年2月号で公開された。
    また、劇場版で遊戯が実際に使用したのもこのイラストの《ブラック・マジシャン》であった。
  • COCO'S コラボ記念カード版は、DUELIST LEGACY Volume.2版などで採用されているイラストの背景が変更されており、原作などで見られる象形文字を、COCO'Sをイメージしたマークに置き換えたものになっている。
  • 池袋駅に掲載された『にじさんじ遊戯王マスターデュエル祭2023』の広告イラストには、このカードのパロディである《葛葉》が登場している。
    《葛葉》には「ニートとしては、攻撃力・守備力ともに最高クラス。」というオリジナルのフレイバー・テキストが記されている。
    余談だが、このイベントの各カード攻撃力守備力は2434(にじさんじ)で統一されているため、攻撃表示の《ブラック・マジシャン》に敵うライバーはいない。
  • グールズ構成員・奇術師パンドラもこのカードを主力としており、「闇遊戯vsパンドラ」戦では「《ブラック・マジシャン》vs《ブラック・マジシャン》」のミラーマッチが実現した。
    原作においては遊戯の使用カードと同イラストのものをソリッドビジョンの違いで再現していたが、後にその際の姿がOCG化され、アニメにおいてもイラスト違いのものを使用した。
    青紫の衣装の方が遊戯の使用する方で、こちらの方が一般的によく知られる。
    赤紫の衣装と褐色肌に不敵な表情のイラストがパンドラの使用するもので、こちらも前述のとおりOCG化されている。
  • 原作においては「黒魔族」とされる魔族の1体で、魔族相関では「白魔族」に優位に立ち、逆に「幻想魔族」に対し劣勢になる特性を持っていた。
    もっとも、これはビデオでのペガサスとの戦いで使用されるに留まっており、その名残としてGB版やPS版の幾つかの初期ゲームのシステムに採用されている。
  • アニメ版「戦いの儀」における「遊戯vsアテム」戦では専用カード装備魔法黒の魔法槍(ブラック・スピア)》が登場した。
    また、通常罠《マジシャンズセレクト》のイラストに描かれている。
  • アニメ版「決闘者の王国編」における「闇遊戯vs死の物真似師」の時点では海馬には既に遊戯デッキの象徴として認知されていたようで、海馬が遊戯達の利用しているデュエルリングに遠方からクラッキングを試みる際、このモンスターが現れている事を手掛かりにデュエルリングを特定している。
  • 米国で制作された『遊戯王カプセルモンスターズ』(Yu-Gi-Oh! Capsule Monsters)でも遊戯のモンスターとして登場。
    遊戯が手に入れた「デュエル・クロス」によって、なんと遊戯本人と融合して戦った。
    その後、融合した遊戯が食べた金のリンゴによって《マジシャン・オブ・ブラックカオス》に進化した。
  • 元々は、古代エジプトにおける強力な魔力を持つ魔導師・マハードが、己の精霊(カー)幻想の魔術師」と融合し、冥界で修行し力を得た姿である。
  • アニメGXでは、盗み出した遊戯のレプリカデッキを使う神楽坂が使用した。
    最終話の「十代vs遊戯」戦にも登場し、「《E・HERO ネオス》vs《ブラック・マジシャン》」の戦いが実現した。
    また、第5話で翔が怪談話をしている際のイメージシーンにて、このカードが登場している。
  • この時、十代がこのカードを「ブラマジ」と略称している。
    ミラフォと同じく公式に使用された数少ない略称であり、このカードの知名度の高さを端的に表している。
    ちなみにアニメGX時点で弟子のほうはすでに「ブラマジガール」と略称で呼ばれていた。
  • アニメZEXALの「遊馬vs六十郎」(1戦目)では、このカードをモチーフとした《スタチュー・ブラック・マジシャン》を遊馬が使用。
    ターン目で《真紅眼の木竜》戦闘破壊した。
    また、この時は遊馬の精神が乗り移り、遊馬の肉体は木像となっていた。
    決闘庵にはこのモンスターの木像も飾られている。
  • アニメ遊戯王シリーズ通算777回記念となったアニメARC-V第73話の特別OPでは、各主人公とその切り札が映像に登場したが、遊戯のモンスター枠は《オシリスの天空竜》が務めていた。
    同日に更新された公式ホームページの「超熱血!デュエル塾 講義24」では紹介されているが、遊矢は「伝説のデュエリストなのに切り札が通常モンスターなの?」と発言し、修造に叱咤され直後に考えを改めている。
    また、権現坂は「まさに決闘王(デュエル・キング)の代名詞とも呼べるカードだな!」と称している。
  • 劇場版『遊戯王 THE DARK SIDE OF DIMENSIONS』では闇遊戯・遊戯の使用カードとして登場している。
    劇中では漫画の続きながら弟子ともども映画用の新デザインに変更され登場しており、精霊等の特別な力のないカードイラストが大きく変わるのは珍しい。
    後に「戦いの儀」でアテムが使用した三幻神は千年アイテムとともに失われたと説明があり、このカードも新たに手に入れた別のカードである可能性が示唆されている。
    同映画には、弟子ライバルには派生カードや進化形態が多く登場したのに対し、このカードはデザインが変更されただけで特にそういった存在は無かった。
    ただし、「遊戯vs海馬」戦で大きな活躍を見せたほか、最終戦を締めくくった《守護神官マハード》にはこのカードに関連する効果があるなど、決して悪い扱いではない。
  • 名実ともに遊戯の象徴たるモンスターであるが、その知名度や存在感に反して、単独でフィニッシャーになったのは原作では17巻で行われた「遊戯vs城之内」戦(経過省略)のみ。
    アニメでは上述の通りゲームの駒として登場した際に勝負を決めているが、カードとしてフィニッシャーとなったのは他にはアニメDMにおける「遊戯vsレオン」戦、および「R」1巻における「闇遊戯vsデシューツ・ルー」戦のみである。
    ちなみに、劇場版『THE DARK SIDE OF DIMENSIONS』での「遊戯vs海馬」戦でも事実上のフィニッシャーとなったが、海馬のライフが削りきられる寸前にデュエル自体が中断してしまった。
  • 東映版アニメではオープニングの1カットにこのカードが登場しているが、本編では一度も使われていない。
  • 『デュエルリンクス』では表遊戯(DM&DSOD)・闇遊戯及びパンドラのエースカードとして設定されており、召喚時には専用ムービー(計3種類)が流れる。
    表遊戯・闇遊戯版とパンドラ版のムービーは大筋は変わらないものの、《ブラック・マジシャン》の外見の他、背景色や着地時のポーズ、表情などといった様々な部分で違いが見られる。
    また、CoCo壱番屋 遊戯王コラボキャンペーンイラストのムービーは映画をイメージした舞台に降り立ち、攻撃を行う姿が映し出される。
    また、CPU専用スキルとして、このカードデュエル外からフィールドに出現させるスキル「黒魔術師降臨」が存在する。
    ちなみに、原作やアニメでこのカードを使用したことがない本田や杏子(DSOD)にも専用のボイスがある(逆に《賢者の宝石》を使用したDMワールドの杏子は、そのカードには専用ボイスが設けられるが《ブラック・マジシャン》には設けられていない)。
    • なお、表遊戯・闇遊戯の場合はパンドラ版のカード召喚した場合にはムービー及び台詞が出ず、逆にパンドラの場合は他のバージョンのカードを使用したときには流れない仕様となっている。
  • カプコンのゲーム『モンスターハンタークロス』の遊戯王コラボイベントでは、このカードの衣装を模したオトモ武具「黒マジニャンシリーズ」が登場した。
    イベントクエスト「遊戯王・美しき龍との決闘」の報酬で手に入るアイテム「運命のカード」を素材にして製作できる。
    • 余談だが、「運命のカード」の説明文には「黒い魔術師のイラストが美しく描かれている。」とあり、恐らくこのカードのことであると思われる。
  • その他の商品展開―
    遊戯王OCGの前身であるバンダイ版遊戯王にも登場している。
    こちらも配色が異なっており、顔の殆どを覆い隠し、鼻から下のみが見える。
    種族は原作初期に使用されていた「黒魔族」が与えられている。

関連カード

―このカード融合素材に指定する融合モンスター

―《ブラック・マジシャン》として扱うカード

―上記以外の派生カード

イラスト関連

―その他

―《ブラック・マジシャン》の姿が見られるカード

《ブラック・マジシャン》のカード名が記されたカード

 ※は「《ブラック・マジシャン》のカード名が記されたカード」に関する効果を持つカード

効果モンスター

特殊召喚モンスター

儀式モンスター

融合モンスター

魔法カード

罠カード

このカードを使用する代表的なデッキ

収録パック等

使用不可カード


Tag: 《ブラック・マジシャン》 通常モンスター モンスター 星7 闇属性 魔法使い族 攻2500 守2100 ブラック・マジシャン

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