【霊使い】 †
霊使い・憑依装着・憑依及びその関連カードを中心とした【魔法使い族】デッキ。
モンスターのステータスは全体的に低めながら、豊富なサポートカードにより、強化や耐性付与を駆使することで、場持ちもそれなりに良い。
第4期で初登場して以来、時間をかけて多数のカードを輩出し続けている人気の高いテーマであり、ファンデッキ需要も高い。
現在ではサポートカードの増加に伴い各霊使いの共演が容易且つ主流になり、その意味でも需要に応えていると言える。
なお、このページでは主に複数属性を採用した純構築を中心に述べるが、各属性に特化した構築ではまた一味違ったデッキとなる。
それらについてはデッキの軸を参照して貰いたい。
また、憑依装着らをアタッカーにした上で《魔法族の里》を採用した【メタビート】に近い構築については【魔法族の里】も参照。
《大輪の霊使い/Charmers of the Grand Circle》
融合・効果モンスター
星6/光属性/魔法使い族/攻1850/守1500
「霊使い」、「憑依装着」モンスター×2体以上
このカード名の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが融合召喚した場合に発動できる。
このカードの融合素材としたモンスターの元々の属性の種類の数まで、
「以下の効果から1つを選び、その効果を適用する」処理を繰り返す(最大4回)。
●このカードの攻撃力は800アップする。
●デッキから「憑依」魔法・罠カード1枚を手札に加える。
●フィールドのカード1枚を手札に戻す。
●自分の墓地から魔法使い族モンスター1体を特殊召喚する。
《大輪の魔導書/Spellbook of the Grand Circle》
通常魔法
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分のデッキ・墓地・除外状態の「霊使い」モンスター4体を手札に加える(同じ属性は1体まで)。
その後、自分の手札を2枚選んでデッキに戻す。
(2):墓地のこのカードを除外して発動できる。
自分の手札・フィールドの「霊使い」、「憑依装着」モンスターを融合素材とし、
融合モンスター1体を融合召喚する。
その融合召喚成功時に相手は魔法・罠・モンスターの効果を発動できない。
《憑依覚醒/Awakening of the Possessed》
永続魔法
このカード名の(3)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分フィールドのモンスターの攻撃力は、
自分フィールドのモンスターの属性の種類×300アップする。
(2):自分フィールドの「霊使い」モンスター及び「憑依装着」モンスターは効果では破壊されない。
(3):自分フィールドに元々の攻撃力が1850の
魔法使い族モンスターが召喚・特殊召喚された場合に発動する。
自分はデッキから1枚ドローする。
《精霊術の使い手/Spirit Charmers》
速攻魔法
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
(1):手札を1枚捨てて発動できる。
デッキから「霊使い」モンスター、「憑依装着」モンスター、
「憑依」魔法・罠カードの内、2枚を選ぶ(同名カードは1枚まで)。
その内の1枚を手札に加え、もう1枚を自分フィールドにセットする。
霊使い関連のモンスターとそのサポートカードだけでもかなりの種類数を誇る。
そのため、構築にもよるが汎用カード枠も踏まえると、それ以外のカードを採用する枠を確保するのがやや難しいかもしれない。
どの属性にもサポートや有利・不利があるので、それぞれのデッキや環境を考慮すると良い。
なお、霊使い関連のカードは攻守のステータスに特定数値を要求するものが多く、その有無も採用の判断基準の一つとなる。
守備力1500の魔法使い族、攻撃力1850の魔法使い族、攻撃力1500&守備力200のモンスターが該当する。
下記に記載したモンスターで含まれるものはそれを記述する。
―霊使い・憑依装着
一部のモンスター以外は魔法使い族である。
効果が活かせない状況でも《大輪の霊使い》の融合素材に指定されている点で重要なカード群となっている。
―使い魔
カテゴリに属さないものの、霊使い・憑依装着とは密接に繋がるカード群であり、デッキの柔軟性を高める。
なお、オリジナルとなる使い魔は弱小モンスターに過ぎないので、根強いファンデッキ以外では採用は難しい。
―ステータスサポートを共有可能な魔法使い族
―その他のモンスター
―霊使い・憑依装着モンスター
リンク2は(効果外テキストにより)両方に属しているが、それ以外はどちらか片方にしか属さないので間違えないように注意。
―その他のモンスター
―霊使い関連のサポートカード
―リバースモンスターと相性の良い魔法・罠カード
―その他相性の良い魔法・罠カード
戦術 †
ここでは複数属性を採用した純構築での基本的な動きについて述べる。
《大輪の魔導書》で複数属性の霊使いを手札に呼び込み、そのまま墓地効果で《大輪の霊使い》を融合召喚する動きを最大限狙いたい。
融合召喚のディスアドバンテージはあちらの効果で即取り戻せるので問題になりにくく、憑依カードのサーチと蘇生先を用いたエクストラデッキからの展開で、相手の盤面を突破する布陣を作り出す。
《憑依覚醒−デーモン・リーパー》は効果で霊使いリンクモンスターに繋げつつ憑依カードをサーチできるため展開力の向上に大いに役立つ。
余裕があれば他の憑依覚醒も展開し、その効果でハンデスを行う《水霊術−「葵」》とバウンス効果の《風霊術−「雅」》もサーチし、制圧力を上げるのも良いだろう。
《大輪の魔導書》以外で《大輪の霊使い》を融合召喚する場合はカウンターを受けない様に細心の注意を払いたい。
消費が大きくなりがちなので、効果を無効化されると致命的なディスアドバンテージを負う羽目になる。
《精霊術の使い手》は必要なカードをサーチ・セットして戦況を整えられる重要なカードだが、無効化を受けるとディスアドバンテージになる点に注意。
ただ、裏を返せば相手の手札誘発やカウンター効果の良い囮になるため、《大輪の魔導書》が既に用意できているのならばあえて最初に発動し、相手の出方を窺ってみるのも良いだろう。
相手のデッキが特殊召喚やエクストラデッキにメタを張るようならば、憑依装着と《憑依覚醒》でドローと強化によるビートダウンに切り替えることも検討したい。
《憑依覚醒》と《憑依解放》は強化と耐性の両方を兼任するため、維持すれば維持するほど霊使いと憑依装着の場持ちが良くなる。
モンスターが破壊された場合でも《憑依解放》で相手の属性に合わせた霊使いをセットでき、相手の動きをある程度制限・牽制できる。
確実にコントロール奪取できるように破壊されるモンスターとリクルートする霊使いの属性は調整するのが望ましい。
採用する属性を絞ることでサポートカードを入れやすくなり、デッキの纏まりが良くなる。
ただ、《憑依解放》や《憑依覚醒》は属性を統一していると十分に活かせないことに注意。
単体で活躍できる汎用モンスターを挿しておけば、纏まりを崩さないまま、上記カードも活用できる。
炎属性の《火霊使いヒータ》を軸とした型。
《溶岩魔神ラヴァ・ゴーレム》や《ヴォルカニック・クイーン》など、除去と送りつけを兼ねるモンスターが採用しやすくなるのが特長。
炎属性が中心となるため、《灼熱の火霊使いヒータ》のリンク召喚や《憑依覚醒−大稲荷火》のリクルートも格段に行いやすい。
憑依装着の特殊召喚コスト要員は、《真炎の爆発》で蘇生できる《稲荷火》・《レッド・リゾネーター》・《昇華騎士−エクスパラディン》などが挙げられる。
《デブリ・ドラゴン》で《火霊使いヒータ》を蘇生して《ラヴァルバル・サラマンダー》をシンクロ召喚すれば、《精霊術の使い手》や《憑依覚醒》を手札に引き込みつつ、やっかいなモンスターを裏側守備表示にして戦闘破壊を補助できる。
水属性の《水霊使いエリア》を軸とした型。
《サルベージ》や《強欲なウツボ》により、憑依装着のリクルートを複数回狙い易い。
水属性が中心となるため、《清冽の水霊使いエリア》のリンク召喚も格段に行いやすい。
憑依装着の特殊召喚コスト要員は、《ジゴバイト》・《サイレント・アングラー》・《ハンマー・シャーク》などが挙げられる。
お互いのモンスターを水属性にする《No.4 猛毒刺胞ステルス・クラーゲン》は《水霊使いエリア》と相性がよく、コントロール奪取の範囲が広がる。
採用する場合はエクシーズ素材となる《ジゴバイト》等のレベル4水属性を多めに入れておきたい。
風属性の《風霊使いウィン》を軸とした型。
WWやスピードロイドなど、風属性縛りが生まれる効果が使いやすくなる。
風属性が中心となるため、《風霊媒師ウィン》によるサーチ、《蒼翠の風霊使いウィン》のリンク召喚も格段に行いやすい。
憑依装着の特殊召喚コスト要員は、《ランリュウ》・《デブリ・ドラゴン》・《SRタケトンボーグ》・《LL−ターコイズ・ワーブラー》などが挙げられる。
《デブリ・ドラゴン》で《風霊使いウィン》を蘇生すれば、非チューナーに風属性を指定する《クリアウィング・ファスト・ドラゴン》のシンクロ召喚も可能。
《嵐征竜−テンペスト》もこの型ならば特殊召喚しやすく、《デブリ・ドラゴン》や《ランリュウ》のサーチもできる。
地属性の《地霊使いアウス》を軸とした型。
地属性には【クローラー】や【サブテラー】など、リバースモンスターを軸とするカテゴリがあり、混合も可能。
憑依装着の特殊召喚コスト要員は、《デーモン・イーター》・《クレーンクレーン》・《地帝家臣ランドローブ》などが挙げられる。
地属性が中心となるため、《崔嵬の地霊使いアウス》のリンク召喚も格段に行いやすい。
光属性の《光霊使いライナ》を軸とした型。
《憑依装着−ライナ》のサーチ先は《憑依解放》のリクルート先と一致するためにデッキを纏め易く、回転速度を向上させられる。
光属性が中心となるため、《照耀の光霊使いライナ》のリンク召喚も格段に行いやすい。
相手モンスターを光属性にすることがメリットとなる、【A・O・J】と混合させることもできる。
憑依装着の特殊召喚コスト要員は、《キャシー・イヴL2》・《フォトン・スラッシャー》・《トライデント・ウォリアー》などが挙げられる。
闇属性の《闇霊使いダルク》を軸とした型。
この型による利点は、《闇黒世界−シャドウ・ディストピア−》によって属性変更が容易であること。
《憑依装着−ダルク》でのサーチが狙い易くなり、サーチ先にはリリースコストを持つ《黄龍の召喚士》や《幻想召喚師》も存在する。
憑依装着の特殊召喚コスト要員は、《ジェスター・コンフィ》・《クロクロークロウ》・《影無茶ナイト》などが挙げられる。
霊使いとの相性がいい装備魔法と、それらの取り回しをサポートする一部聖騎士カードを採用したデッキタイプ。
装備魔法をサルベージできる《焔聖騎士−リナルド》と、その効果をサポートできる《聖騎士の追想 イゾルデ》を起点にキーカードを集めていく。
《焔聖騎士−リナルド》を《サクリファイス・アニマ》に変換すれば《神聖魔皇后セレーネ》を出す事も可能。
サーチする戦士族は打点力不足を補える《カオス・ソルジャー −開闢の使者−》や、装備魔法をコストに特殊召喚できる《ゴッドフェニックス・ギア・フリード》が妥当か。
また、そのリンク素材となる《昇華騎士−エクスパラディン》+《チューン・ナイト》の採用など、《火霊使いヒータ》軸の派生デッキの側面を持っていると言える。
採用する装備魔法は《ワンダー・ワンド》や《幻惑の巻物》、《神聖魔皇后セレーネ》の効果にも繋げられる《ガーディアンの力》が候補。
他にも《焔聖騎士帝−シャルル》を採用する場合、そのコンボになれる焔聖剣や《盗人の煙玉》に《教導神理》も候補となるだろう。
《焔聖騎士帝−シャルル》はレベル9とシンクロ素材を揃えるのにやや難があるが、《憑依覚醒−デーモン・リーパー》でレベル4のチューナーを蘇生させればシンクロ召喚できる。
高い除去性能を持ち、自身を選択することで装備カードごと破壊し、破壊された装備カードや《憑依解放》のトリガーにできる。
《真炎の爆発》からも蘇生でき、あちらのデメリットを上述のテクニックで回避できる。
《教導神理》は《虹光の宣告者》や《ウィンドペガサス@イグニスター》や《PSYフレームロード・Ω》を能動的に墓地へ送ることができ、追加で《焔聖騎士−ローラン》や《紅炎の騎士》を装備していればサーチや墓地肥やしも行える。
《盗人の煙玉》は《憑依連携》や《時花の賢者−フルール・ド・サージュ》の効果でも発動できるため、無理なく共有できる。
《水霊術−「葵」》等と合わせてハンデスに特化するのも面白い。
その他《オリファンの角笛》を採用することで、装備カードをコストにフィールドのカードを破壊できる。
《憑依連携》と違って特殊召喚を行わなず、属性を参照しないので、苦手な《闇黒世界−シャドウ・ディストピア−》を除去できる強みがある。
《憑依装着−ライナ》などでサーチできる《青き眼の賢士》から《青眼の白龍》をリクルートし、このデッキに乏しい打点をカバーすることを目的としたデッキタイプ。
《青き眼の賢士》のこの効果はコントロール奪取したモンスターの処理にも役立つ。
効果は使えないが《憑依連携》・《憑依解放》での特殊召喚にも対応し、レベル1チューナーなので霊使いなどとシンクロ素材に使うことも可能。
その他、採用候補として《白き霊龍》は魔法・罠除去を行え、《ブルーアイズ・ジェット・ドラゴン》は霊使いや憑依魔法・罠カードの維持に加え、壊獣とのコンボにもなる。
《ブルーアイズ・タイラント・ドラゴン》は高い耐性に加えて憑依罠カードを再セットでき、状況次第では《激流葬》や《つり天井》等を再セットして相手にプレッシャーを与えられる。
【ホルス】ギミックを採用したタイプであり、あちらの展開力を活かしつつ、手札コストによる墓地リソースの確保に長けた構築となる。
霊使いは手札よりもデッキか墓地にいてくれた方が望ましいため、手札に来たそれらを処理しつつ別のカードに変換できる点でシナジーする。
キーカードの《ホルスの栄光−イムセティ》が魔法使い族サポートを共有できる点もメリットであり、レベル8なので《マジシャンズ・ソウルズ》の特殊召喚のためのコストとしても機能する。
デッキの枠をもう少し消費するが、あちらを除外して《滅びの黒魔術師》を特殊召喚することも可能であり、よりパワーに優れた展開が行える。
霊使いのコントロール奪取と相性が良いランク8の《真血公ヴァンパイア》を採用できる点もかみ合う。
ホルスの属性がバラけているため霊使いリンク2を使い分ける運用も可能。
《ホルスの栄光−イムセティ》が魔法使い族のリンク素材としても役立ち、《王の棺》が《神聖魔皇后セレーネ》のカウンター稼ぎにも多少貢献する。
高いデッキパワーを持つ代わりに、純構築以上にサーチ・墓地メタに弱くなる点がネックとなる。
尤も、あえてサーチメタの囮に使い、その上で本命の《大輪の魔導書》を通すというプレイングも考えられるが。
【光の黄金櫃】ギミックを出張採用したタイプであり、基本的な利点は上記のホルス型と類似する。
こちらは《魔術師の弟子−ブラック・マジシャン・ガール》の特殊召喚時に不要な手札のカードを墓地へ送ることができる。
《マジシャンズ・ソウルズ》や《滅びの黒魔術師》と併用できる点も上記《ホルスの栄光−イムセティ》と同様。
固有の利点としては、魔法カードが主体のデッキ故に《光の黄金櫃》の(3)とはそれなりにシナジーがあり、相手のデッキが蘇生重視の場合は若干の妨害手段となる。
また、《破壊竜ガンドラG》の効果で全体除去を通せれば、その後の《大輪の魔導書》からの1ターンキルがかなり容易になる。
爆発力に優れる代わりに手札事故要員を多少採用する必要がある都合上、初手の引きによってデッキパワーが上下しやすい不安定さを抱える。
憑依装着のステータスを生かした【魔法族の里】中心のメタビートデッキ。
憑依魔法・罠カードによって耐性付与とステータスの強化が完結するので《スキルドレイン》も採用できる。
憑依魔法・罠カードや魔法使い族サポートカードに依存したコンボデッキのため、属性や種族を変更されると戦術が崩壊してしまう。
属性を変更されると、《憑依覚醒》による強化値が300に止まってしまい、《憑依連携》による除去も行えなくなる。
霊使いリンクモンスターや「憑依覚醒」モンスターの特殊召喚を封じられるだけでなく、壊獣による除去すらできない《闇黒の魔王ディアボロス》が飛んでくる【闇黒世界−シャドウ・ディストピア−】は非常に厄介な相手。
また、種族変更の場合は《憑依覚醒》によるドローや使い魔の特殊召喚、《大霊術−「一輪」》の(1)の効果が適用できなくなってしまう。
《憑依連携》による蘇生が行えなくなるため、《アンデットワールド》や《輪廻独断》による墓地種族変更も痛手。
メインとなるモンスターのステータスが低く、永続カードへの依存度が高いため、これらのサポートカードを除去されてしまうと一気に戦線が崩壊しかねない。
永続罠を多く積む場合は《宮廷のしきたり》の採用も検討したい。
リバースモンスターの効果を軸とする以上、回転速度が遅いのは否めず、キーカードが揃う前に制圧されてしまうと身動きが取れなくなってしまう。
霊使いでコントロール奪取できるのは1体ずつのため、【ペンデュラム召喚】のような大量展開を得意とするデッキには押し切られる危険性がある。
また、セットそのものに対するメタである【ダーク・シムルグ】や【聖なる輝き】は、それぞれ魔法・罠カードメタあるいはコントロール奪取できない非モンスターを軸とするため最悪の相手と言える。
霊使いと憑依装着、及び「○霊術」が四属性に登場したのは第4期のことである。
(光と闇に関しては登場が遅れ、霊使いは第6期、憑依装着に至っては全員が揃うまで第9期であった。)
登場当時の遊戯王OCGでは珍しい類のイラストのカードということも相まってか、実装当初から人気が高く、ファンデッキ需要が高かった。
当時はカテゴリ化されていなかったこともあり、魔法使い族サポートと表示形式変更カード及びロックカードがデッキの軸であった。
ロックカードで相手の行動を縛り、属性変更や送りつけとコントロール奪取のコンボで相手を翻弄するコントロールデッキであった。
大きな転機となったのは、ザ・シークレット・オブ・エボリューションによる霊使いと憑依装着のカテゴリ化である。
《憑依解放》の登場により霊使いの場持ちが格段に良くなり、更に憑依装着を強化してのビートダウン色が強まる形となった。
この傾向は2018年の末に登場した憑依覚醒によってより顕著となり、以降はビートダウンが主体のデッキへと変わり始める。
この頃になると既にリバース時の効果の遅さが目立ち始め、かつての様な時間をかけてのコントロールデッキというコンセプト自体が厳しくなってきたことも大きい。
とは言え、EXTRA PACK 2016で登場した壊獣とコンボすれば、相手の使用属性に関係なくコントロール奪取対象を作り出せることから、依然として一定のコンセプトは保たれていたとも言える。
霊使いとの組み合わせを前提にデザインされたレベル4の使い魔が登場したのもこの時期である。
これにより、以前の純【魔法使い族】から若干の種族混合を許容する構築へと変化を遂げた。
また、第10期はルール変更によりエクストラデッキに依存するデッキが多数打撃を受けたが、このデッキは依存度が低かったことから然程の影響も受けず、相対的に強化された。
更に霊使いリンクモンスターが登場し始めたことで各属性に特化した構築の強みが増し、同時に環境に応じて構築の強弱が分かれ始める傾向が強まった。
霊使いをテーマ化したストラクチャーデッキ−精霊術の使い手−が遂に登場。
同商品は多数のイラスト違いとトークンカードを含み、ユーザーからのイラスト需要と世界観の拡大に応えた形と言える。
同時に、霊使いのサポートカード群である憑依がカテゴリ化を果たし、制圧・妨害を主に罠カードで行えるようになった。
《精霊術の使い手》により、弱点であった初動の細さと安定感の低さも幾分か改善されるが、代わりにサーチメタには弱くなったとも言える。
時期を前後して、レベル5の使い魔(憑依覚醒)が登場し、四属性「霊術」の使い勝手が向上した。
また、レベル5の霊使い(霊媒師)の登場に伴い、各属性に特化した構築も強化された。
- この頃から、四属性の4人(アウス・ウィン・エリア・ヒータ)と闇&光の2人(ダルク・ライナ)の格差が明確化されるようになった。
四霊使いの関連カードが次々と発売され、イラストへの出演数も多い中で、残る2人に関しては一向に新規カードが出なくなった。
公式からは「四霊使い」という言葉で紹介される機会も目立ち、明確な線引きがされている事が窺える。
公式YouTubeチャンネルのプロモーションショートアニメシリーズ「Yu-Gi-Oh! CARD GAME THE CHRONICLES」の第3弾『精霊術の使い手』に抜擢される。
これと連動する形で、THE CHRONICLES DECK 精霊術の使い手とBLAZING DOMINIONで再び大きな強化が行われ、デッキの方向性がより明確となった。
新規の《大輪の霊使い》と《大輪の魔導書》により、融合召喚のギミックを取り入れ、霊使いと憑依装着は融合素材としての需要ができた。
これにより、各属性の霊使いを少数ずつ採用する構築が主流となり、かつては構築難易度が高かった6人全員を採用するファンデッキ構築が実戦的なものとして確立された。
同時登場の《四花繚乱の霊使い》の存在もあって、以前に比べてエクストラデッキの重要度が増し、下級モンスターを主体としたビートダウン色は弱まった。
特殊召喚メタに弱くはなったものの、展開速度と安定性は大幅に上がり、罠カードも絡めての盤面制圧力も大きく向上した。
代表的なカード †
関連リンク †