【アンデット族】

デッキの概要

 モンスターの大量展開に長けた、アンデット族を中心としたデッキ
 《馬頭鬼》を筆頭に、「蘇生」に関するカードが多いのが特徴。
 展開力は驚異的だが、基本的に除去手段に乏しかったので戦闘耐性持ちや高攻撃力の大型モンスター攻撃ロック等は苦手であった。

 しかし、チューナーの登場によってそれらの弱点が補われ、一時期は大会のトップを独占した。(→【シンクロアンデット】
 流行直後である09/03/01制限改訂により《馬頭鬼》《ゾンビキャリア》《生還の宝札》制限に、その後《生還の宝札》禁止となり、従来のような展開力は失った。
だが、その後は突出した動きがなかったため、《馬頭鬼》《ゾンビキャリア》がともに制限緩和されている。

 現在はエクシーズモンスターの登場により、古くからの優秀なサポートも相まって強力な展開手段を持つ種族デッキの1つとして成立している。

デッキの構築

モンスターカードについて

魔法・罠カードについて

 このデッキに投入されやすい魔法・罠カードは以下の通りである。

 他には手札腐ってしまったカードの処理ができる《サンダー・ブレイク》《ライトニング・ボルテックス》もいいだろう。
 いずれもアンデット族単体では足りない除去を補える上に、コストモンスター捨てることで、そこから蘇生につなぐ事ができる。
 このデッキには必須となる罠カードが少ないため、《王宮のお触れ》をフル投入するという選択肢もあるだろう。

戦術

【シンクロアンデット】

 《ゾンビキャリア》を中心にアンデット族の豊富な蘇生サポートで大量のシンクロモンスターを展開するタイプ。
 詳細は当該ページを参照のこと。

【エクシーズ召喚】軸

 第7期から登場した新しい召喚方法であるエクシーズ召喚を多用するタイプ。
 《ゾンビ・マスター》を筆頭にアンデット族のメインエンジンたるモンスターは大半がレベル4であり、それらが得意とする大量展開と相性が良い。
 アンデット族《召喚僧サモンプリースト》《ゴブリンドバーグ》等から複数展開し、ランク4のエクシーズ召喚を目指す。
 《カゲトカゲ》は同じくランク4の《キングレムリン》から容易にサーチできるため扱いが容易。

 同ランク帯にはアンデット族の最大の弱点だった除去不足と最高打点の低さを両方カバーできるものが豊富に揃っている。
 アンデット族でならば容易にエクシーズ素材を調達でき、かつ《蒼血鬼》を絡める事で後続のアンデット族の展開の起点にもなる。
 《ゾンビ・マスター》手札コスト蘇生対象がある限り自分フィールド上をエクシーズモンスターで埋め尽くすことが可能。

 エクシーズモンスターには《馬頭鬼》等を墓地に落としつつ自身は《蒼血鬼》コストを賄える《ラヴァルバル・チェイン》と相性がよい。
 闇属性比率が高い種族であるので、一部のヴェルズエクシーズモンスター《No.66 覇鍵甲虫マスター・キー・ビートル》も使用できる。

《アンデットワールド》

 効果によりアンデット族専用サポートを他種族に適用できる、《アンデットワールド》を中心に回転するデッキ
 《アンデットワールド》サーチする《テラ・フォーミング》は確実に投入したい。

 メリットとして主にアンデット族蘇生カード《傀儡虫》コントロール奪取の範囲の拡大が挙げられる。
 とりわけ《ゾンビ・マスター》レベル4以下専用の《死者蘇生》となり、相手墓地からも蘇生が可能となり扱いやすい。
 相手依存だった《デスカイザー・ドラゴン》《真紅眼の不死竜》《闇竜の黒騎士》も強力なメリットアタッカーに変貌する。
 最上級モンスター墓地へ落とし、《生者の書−禁断の呪術−》蘇生させるのも単純だが強力である。

 モンスター種族を変更すること自体がメタとしての力もあり、素材に種族を指定するシンクロ召喚エクシーズ召喚をも封殺できる。
 また、《超融合》を使い相手フィールド上のカードだけで《冥界龍 ドラゴネクロ》を出せる点も、このカードを採用する上での有効な戦術となる。
 アドバンス召喚封じとしての効果《帝王の烈旋》を防げるため、相手次第ではコントロールデッキの側面も持たせられる。

 光属性である《邪神機−獄炎》《闇竜の黒騎士》が無理なく入ることから、【光アンデット】としての運用も可能である。
 特にアンデット族となった《オネスト》《聖鳥クレイン》墓地から蘇生してバウンスドロー効果に繋げられる点が優秀。

デッキの種類

【ワイト】

 アンデット族の展開能力を軸に、《ワイト》《ワイトキング》を生かしたデッキ
 詳細は当該ページを参照のこと。

【ヴァンパイア】

 ヴァンパイアと名の付くモンスターとそのサポートカードで展開していくビートダウンデッキ
 詳細は当該ページを参照のこと。

【ゴゴゴアンデ】

 《ゴゴゴゴースト》を活用するためにアンデット族を中心とした【ゴゴゴ】
 詳細は当該ページを参照のこと。

【スピード・キング☆スカル・フレイム】

 【ビートバーン】の一種。
 通常の【アンデット族】よりも、手札からの特殊召喚リクルートが重要になる。
 詳細は当該ページを参照のこと。

【アンデットデッキデス】

 詳細は当該ページを参照のこと。

【ファンカスノーレ】

 既存の【アンデット族】に《ファントム・オブ・カオス》《天魔神 ノーレラス》を組み込むだけで作れる。
 詳細は当該ページを参照のこと。

【アンデロード】

 ライトロード墓地肥やし能力とアンデット族蘇生手段の多様さを活かしたデッキ
 投入するアンデット族《ゾンビキャリア》《ゾンビ・マスター》《ゴブリンゾンビ》《馬頭鬼》がメインとなる。
 《ゾンビキャリア》デッキトップ《ライトロード・ビースト ウォルフ》戻し、他のライトロード墓地に落として自己再生するといった動きも可能。
 基本的には【ライトロード】寄りの構築であり、《馬頭鬼》を複数枚投入できた頃によく見られたデッキタイプでもある。
 詳細は当該ページを参照。

【光アンデット】

 ストラクチャーデッキ−アンデットワールド−で登場した光属性アンデット族《邪神機−獄炎》《闇竜の黒騎士》を軸としたタイプ。
 《オネスト》による戦闘補助、《馬頭鬼》による戦線復帰をメリットとする、逆転力の高い属性種族デッキである。
 また、数の少なさを《ピラミッド・タートル》《ゴブリンゾンビ》サーチすることで補うことも可能。

 《ライオウ》主軸の光属性【メタビート】として機能する事もでき、強力なデッキとして組まれた。

【アンデットオーム】

 【ビートバーン】の一種。
 詳細は当該ページを参照のこと。

【アンデット帝】

 《ゴブリンゾンビ》によるサーチ《ピラミッド・タートル》によるリクルートを利用し、断続的なリリース要員を用意。
 そこから、強力な除去効果を持つアドバンス召喚する。
 他には《ゾンビキャリア》《馬頭鬼》といった、場持ちの良いモンスターも採用できる。
 魔法カードでは、《生者の書−禁断の呪術−》も難なく活用できるだろう。
 ただし、アドバンス召喚を多用する性質上、《アンデットワールド》とは相性が悪い。

【ゾンビD】

 【アンデット族】と【D−HERO】の混合型。
 アンデット族D−HEROを併用するメリットは、以下の通り。

  1. 《D−HERO ダイヤモンドガイ》《ゾンビキャリア》コンボ
  2. 《D−HERO ディアボリックガイ》《馬頭鬼》《ゾンビキャリア》はいずれも《異次元からの埋葬》《おろかな埋葬》と相性が良い。
  3. 手札に来てしまった《D−HERO ディアボリックガイ》《ゾンビキャリア》デッキ戻し効果特殊召喚できる。

【リクルーター】

 第2期の最後に登場した、《ピラミッド・タートル》を軸としたタイプ。
 効果により、アンデット族アタッカー特殊召喚する戦術をとる。
 初期は下級モンスターが貧弱だった台所事情もあって、上級モンスター特殊召喚する事が多かった。
 下級モンスターの不足から《ピラミッド・タートル》リクルーターとして《巨大ネズミ》を採用した場合もあったほどである。

 登場時は《ヴァンパイア・ロード》、第3期後半からは《龍骨鬼》が主に特殊召喚された。
 第6期以降からは《邪神機−獄炎》《地獄の門番イル・ブラッド》《スカル・フレイム》等も選択肢に入る。
 また、第7期に登場した《茫漠の死者》は、相手ライフ次第とはいえ単独で攻撃力4000を叩き出すこともできる。

 また、上級モンスターだけでなく下級モンスターアンデット族リクルートする場合もある。
 第3期前半からは《魂を削る死霊》、第5期からは《ゾンビ・マスター》等が登場し、戦線維持や下級モンスターの展開に役立った。
 第6期以降は《闇竜の黒騎士》の登場によって光属性の要素を持った下級ビートダウンを組むことも可能になった。

【ゾンビート】

 《ゾンビ・マスター》《生者の書−禁断の呪術−》等の扱いやすい蘇生カードと《生還の宝札》とのコンボにより大量ドローを狙うことに特化したターボデッキ
 《馬頭鬼》も絡めることで他のアンデット族デッキ以上に高速・大量展開が可能。
 得られた手札は 《ゾンビ・マスター》《スナイプストーカー》コストに用いることで更なる大量展開やフィールド破壊を行うことができる。
 また、フィールドモンスターが並びやすいため、隠し味として《神獣王バルバロス》《D−HERO Bloo−D》も採用できる。
 いざとなったら《ゾンビ・マスター》コストにしてしまおう。
 闇属性とそれ以外の属性を併用し、《ダーク・アームド・ドラゴン》特殊召喚を狙っていくのも面白い。
 《ゾンビ・マスター》《生者の書−禁断の呪術−》を使えば墓地闇属性モンスターの枚数が3枚になるように操作するのはたやすいことである。

 なお、このデッキでは何よりも早く《ゾンビ・マスター》手札加えるため、通常の【アンデット族】よりも《ゴブリンゾンビ》フィールドに出す比重を増やすプレイングを心がける。
 極端な場合は、《ピラミッド・タートル》を採用しないケースさえ存在する。
 詳細は《ゾンビ・マスター》を参照のこと。

 【ゾンビート】を《闇の誘惑》《手札抹殺》《手札断殺》《トレード・イン》を使い高速で《生還の宝札》を引く形とすることもできた。
 《トレード・イン》コストとしては《神獣王バルバロス》《闇より出でし絶望》《ダーク・クリエイター》等が考えられる。
 この形にすることで、安定性こそ下がるものの大きな爆発力を得ることができ、1ターンキルも容易となる。

 だが《生還の宝札》禁止カードになったことで、このギミックは消滅した。

このデッキの弱点

 蘇生を主体としているので、特殊召喚メタ除外デッキに弱い。

 特殊召喚を封じる《フォッシル・ダイナ パキケファロ》《大天使クリスティア》を展開されると、アンデット族バニラ同然である。
 また、《マクロコスモス》《次元の裂け目》1枚を張られるだけでデッキの肝である《ゴブリンゾンビ》蘇生カードが完全に腐ってしまうので展開力が大幅に落ちてしまう。
 《馬頭鬼》効果発動を禁じ、下級モンスターの中でも攻撃力が高い割に除外効果を持つ《霊滅術師 カイクウ》も強敵である。マッチ戦では《透破抜き》にも警戒が必要である。

 アンデット族モンスター除去力が皆無に等しいため、魔法・罠カードで対策するしかない。
 アンデット族ではないが《ライトロード・ハンター ライコウ》カードの種類を問わず破壊し、墓地を肥やす効果蘇生に繋ぐ事が出来るため、相性が良い。

デッキの変遷

 現在でこそ、強力な種族デッキと言われる【アンデット族】であるが、初期の頃は非常に不遇の種族であった。
 原作漫画における《ワイト》や「ゴースト骨塚」が、やられ役だったように活躍出来るカードが乏しかったのである。
 今となっては第2期まで下級モンスターの最大攻撃力《ドラゴン・ゾンビ》の1600だった等、信じられないことだろう。

 しかし、第2期の最後頃に登場したSTRUCTURE DECK−海馬編−Pharaonic Guardian −王家の守護者−を皮切りに、種族サポートと優良モンスターが増えていく事になる。
 《ヴァンパイア・ロード》《ピラミッド・タートル》《生者の書−禁断の呪術−》の登場はアンデット族の特性を体現すると共に、【アンデット族】に食指が動くには十分のものであった。

 第3期に入ってからは、今までの不遇を払拭するかの如く種族強化が行われた。
 前半は、新たなる支配者《魂を削る死霊》ガーディアンの力《闇より出でし絶望》が登場したのが大きかった。
 下級上級最上級に強力なモンスターが揃い、専用の特殊召喚サポートで制圧する力を持ったのである。

 後半に入ってからは03/04/10から《ヴァンパイア・ロード》制限カードになり、【カオス】が台頭した事で、勢力を落とす事になる。
 しかし、暗黒の侵略者《龍骨鬼》ファラオの遺産《再生ミイラ》《ダブルコストン》が登場し、更なる《ピラミッド・タートル》リクルート先が増えていった。
 《ゴブリンゾンビ》が密かに登場したのもこの頃である。

 第4期に突入すると、ストラクチャーデッキ−アンデットの脅威−も発売され、【戦士族】と肩を並べる種族デッキとして評価されるようになった。
 しかし《ヴァンパイア・ロード》制限解除となった環境変化の時期でもあり、【アンデット族】は1つの転換期を迎える。
 もはや《ヴァンパイア・ロード》の存在感は翳り、と相打ちのできる《龍骨鬼》が優先されることも増えていた。
 強化版《ヴァンパイア・ロード》と言える《ネフティスの鳳凰神》と組み合わせた【ネフロード】も活躍はいまいちであった。

 第5期は、第4期にきたした《ヴァンパイア・ロード》の弱体化に続いて戦力の新旧交代が起こった。
 06/09/01から《魂を削る死霊》制限カードになり、【アンデット族】として大きな打撃を受けることになった。
 それと時を同じくした頃、《ネクロフェイス》の登場により、【ネクロフェイス】等のデッキ破壊が猛威を奮う。
 《ネクロフェイス》は【アンデット族】の大きな戦力にはならなかったが、禁止・制限カードの仲間入りをし、強力なアンデット族として名を残した。
 一方で、TACTICAL EVOLUTIONで新戦力《ゾンビ・マスター》が登場し、《ゴブリンゾンビ》の価値を引き上げた。
 サーチカードが豊富な【アンデット族】にとって、このカードの登場は《生還の宝札》とのコンボ成功率を飛躍的に高めることになる。

 第6期は、【アンデット族】の時代であり、アンデット族モンスターが活躍した時期であった。
 CROSSROADS OF CHAOSで登場した《ゾンビキャリア》は良くも悪くも【アンデット族】の象徴であり、キーカードとして君臨した。
 【シンクロアンデット】の核であり、《生還の宝札》とのシナジーは抜群、かつ専用のシンクロモンスターが3体も存在していた。
 6期初めに登場した《馬頭鬼》と共に、《ゴブリンゾンビ》サーチャーとしての価値を引き上げた。
 その強さから、09/03/01には、《ゾンビキャリア》《馬頭鬼》制限化、《ゴブリンゾンビ》準制限化もあった。
 一方で、【ネクロフェイス】の復活や【メタビート】デッキの【光アンデット】が登場する等、アンデット族環境を牽引していた。

 第7期では新たな戦力としてエクシーズモンスターが登場、さらにエクシーズ素材を利用して展開補助を行う《蒼血鬼》と、同じくエクシーズ素材を消費してステータス変更を行う《紅血鬼》が登場し、《ゾンビキャリア》の規制によって痛手を被ったアンデット族に新たな可能性をもたらした。
《ゾンビ・マスター》《ゴブリンゾンビ》《ピラミッド・タートル》等主要なアンデット族モンスターが軒並みレベル4なのも手伝って、汎用性の高いランクエクシーズモンスターを主軸に据えた新たなデッキスタイルも生み出され、【アンデット族】は再び復権の兆しを見せ始める。
 さらに2枚目のアンデット族チューナーであり《ゾンビキャリア》の代替となる《ペインペインター》が登場している。

 第8期ではかつての代表格《ヴァンパイア・ロード》を含むヴァンパイアカテゴリ化されている。
 デッキの核となる《ゾンビキャリア》が軒並み制限緩和されたのもこの時期である。

サンプルレシピ

関連リンク

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